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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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2023年6月の記事一覧

日光移住、1年と12ヶ月目 #日光門前に暮らす #100

高橋広野です.日光に移住して気が付けばもう2年目が終わるらしい…. 宇都宮の設計事務所に勤めながら勢いでポッと移住はしたものの,結局日光にいる時間はほとんどとれないまま過ぎた1年半….ようやく退職して日光を拠点に暮らしはじめたのはまだ半年ほど前の話.正直まだ2年も住んだというほど密度のある経験は全くないのだが,それでも毎日家に帰っているとあらゆるものに新鮮味がなくなってきて,良くも悪くも日光の日常が肌に馴染んできた感じ…. そしていざ会社の仕事を手放してみると,今やどこに

3年目の門前日誌は... #日光門前に暮らす #99

高橋広野です.ゆるりゆるりととりあえずではじめてみた門前日誌が,いつの間にか3年目を迎えていました.始めた当初にはまだ移住は実現しておらず,研究のことやらを書き溜めていこうかと思っていましたが,あっという間に移住して,今では移住者日記的になりつつあります….特にこれといった決まりはなく,書き手の思いのままに“日光の門前町”にどこか通じる内容をつらつらと書き記して,今では140本以上の記事が上がってきました. 冊子も2巻目をようやく発行し,配布し始めています.第弍巻では“くら

奥日光の中禅寺湖畔で考えたこと

休日。 奥日光へふらりと。 「ふらりと」と言う表現は、途中いろは坂が待ち構えている行程に相応しいかどうか。でも、車で2~30分で天空の湖畔に到着するのだから、表現としてはまあ良いのかな。 来るたびに、この自然環境の中に社寺と門前町があるということを再認識する。 ダイナミズムと信仰。 人はかつて、この自然の中に親しみや喜び、感動の他にも畏怖も見出したのだろう。 自然環境、風景から受ける印象やそれを起因とする心の動きによって住環境がかたちづくられる。 住は即ち生業。生業は町を

門前日誌 第弐巻 #日光門前に暮らす #98

だいぶ時間がかかってしまいましたが,昨年分の記事を収録した 門前日誌 第弍巻 がようやく発行になりました.今回はインターンの学生さんの記事やゲストインタビュー記事など,前回より書き手が増えて,バリエーション豊かな構成になっています. 今回のテーマは,“くらしのあと”. 日光門前に暮らす人々の日常の風景をほんの少し覗いてみる.たとえ同じ日光門前に暮らしていても,同じ町内に暮らしていても,同じ敷地内に暮らしていても,人それぞれに全く異なる日光門前を見て,感じて,体験しながら暮

チェックもあるんです

毎年5月・8月28日は裏見ノ滝で山伏がお護摩するんです。いやはや晴天だし滝だし拝むしでキモチかったですねぇ荒沢のお護摩。今は「安良沢」と呼ばれますが昔は「荒沢」だったそうです。えぇ、お察しの通り出羽国の荒沢不動尊に由来してます。今回拝まさせて頂いた荒沢のお不動さんは、かつては滝の裏を通ることができたという事で「裏見ノ滝」と名付けられた名瀑のそばにいらっしゃいます。 お師匠様曰く、こちらのお不動さんは寛永元年に天海僧正の弟子にして出羽出身の行恵により彼の地から日光へ勧請され、

門前日誌レビュー[番外編]

日光門前に関わる若手が綴る「門前日誌」。 めでたいことに、書き手が増えました! 新たな書き手はトウカイボウ氏で、社寺等の修復を本業として、プライベートでは修験にも関わる若者です。(なんと貴重な存在だこと!) そのトウカイボウ氏のデビュー記事がこちら↙︎ 何というナイスなタイトル!笑 お祭りを通して、彼の興味やパーソナリティが充分に垣間見えて面白い記事です。 各町の会所をまわる、というかまわらなければならない大きなお役目を果たしながら、それぞれ町内の会所(かいしょ)で拝