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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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2021年7月の記事一覧

日光移住1ヶ月目 #日光門前に暮らす #9

こんにちは、髙橋です。日光門前に暮らす。最初の1ヶ月目を終えて。 ■2021年07月 6月下旬、宇都宮から日光門前に引っ越してきました。ばたばたとひとまず荷物を運び込み、ようやく荷解きと行政手続きも済ませて、7月1日から日光市民になりました。 とはいえ、仕事は宇都宮。土曜も仕事のことが多く、ゆっくりと日光にいられる時間が正直あまりとれていないなと感じた1ヶ月でした。 庭には時折、鳥がやってきては鳴いています。ときには猫も。そんな様子を横目に生活するのは心地よいです。

サンフラワー通り #日光門前に暮らす #8

こんにちは、髙橋です。日光門前で生活を始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々の気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■サンフラワー通り 毎日、この道を真っすぐ歩いて家と駅を往復しています。 この道はサンフラワー通り。東武日光駅を北へ少し登った先にある、日光街道と並行に走る通りです。 小規模ながらも、スーパー、薬局、レストラン、酒屋、花屋、印刷所などなど、生活に欠かせないお店が集まっていた名残が垣間見えます。 サ

梅雨明け #日光門前に暮らす #7

こんにちは、髙橋です。日光門前に暮らし始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■梅雨明け 梅雨が明け、一気に気温も上がってきました。 朝、目を覚ますと外に出ずにはいられないほどの晴天! さっそく近所の散歩にでかけました。 ちょっと足を延ばせば、大自然が広がる日光! 川沿いの木陰を歩く。 エメラルドグリーンに輝く、大谷川の急流 憾満が淵、化け地蔵 川のせせらぎ、虫

歴史から生まれたアイデンティティー

日光は江戸幕府の繁栄と共に栄えた徳川家康が霊廟として日光に東照宮を建設したことで有名ですが、その後の明治の時代にも、日光の気候風土が避暑地に向いていることから、多くの来訪者や外交官が訪れ、ホテルや別荘が建設されました。 駅を降りて東照宮に向かうルートにもその面影がのこされており、「和洋折衷」な建物が多いことも一つの町の特徴であります。 今思うと高校生の時に毎日、通学で使っていたJR日光線、駅の外観や電車の内装、アナウンスや広告が英語だったり。 町の歴史を紐解くと、景色の

また山頂で御来光を拝める日はいつになるのか #日光門前に暮らす #6

こんにちは、髙橋です。日光門前で生活を始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■男体山登拝大祭 日光といえば、男体山。梅雨が明けて、そろそろ男体山の登拝大祭の時期だと思い出し、調べてみたが、今年も中止のようです。 男体山登拝大祭とは、日光二荒山神社中宮祠の最大の祭りです。 奈良時代から続く1,200年を超える歴史があり、男体山信仰に根ざした登拝講社を中心とした祭りで、神

靄が立ち昇る #日光門前に暮らす #5

こんにちは、髙橋です。日光門前で生活を始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■靄に包まれる日光門前 山の天気は変わりやすい、とはよく言いますが、日光門前の天気の移り変わりの激しさにも驚いています。朝、気持ちよく晴れたなーと思っても、でかけたころにはあっという間に曇ってきて、突然の大雨が降ったかと思えば、すっかり晴れて日差しが眩しくなったり。 そんな雨上がりの日光門前は、

龍の街路灯が日光門前の夜を照らす #日光門前に暮らす #4

こんにちは、髙橋です。日光門前で生活を始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■夜の日光門前はとにかく静か 宇都宮から電車で帰ってくると、ほとんどの乗客は今市駅までで降りてしまい、終点の日光駅まで乗っている人はごくごく僅か。 帰り道も人を見かけることはあまりなく、夜の日光門前は驚くほど静かです。 ■大通りを照らす龍の街路灯 夜の日光門前は、意外と明るい。 現在も進行

まちの奥行きを楽しむ #日光門前に暮らす #3

こんにちは、髙橋です。日光門前で生活を始めて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 裏路地や横丁を歩くのってなんかワクワクしませんか?まちを歩いているとついつい横道が気になって、いつの間にか吸い込まれていってしまうタイプの人間です。 日光門前は街道の大通りがもちろん有名ですが、そこから一歩横道に入るとまた違った景色が広がっています。 ◼️きなこ屋横町 たとえばこのあたりの横道

密教型の都市・日光-「日本の都市空間」より

「日本の都市空間」という本が彰国社から出ている。1968年初出なので約50年も前のものだが、現在も刷られているロングセラーなのだという。 伊藤ていじ氏を筆頭とする、「都市デザイン研究体」によるもの。 タイトルの通り、日本の都市空間の特徴を読み解いているのだが、序文で丹下健三氏は「都市化は爆発的に進行した。」として、本書は当時日本の都市デザイン関する新しい創造的な挑戦と提案を行っていたいくつかのもののうち、世界で指導的な役割をもった「創造的な活動の一つ」と紹介している。 空間