ブラック校則を見に行った話

ブラック校則、公開二日目の今日見に行ってきました!
映画館からの帰りのシャトルバスで色んな映画のネタバレを食らいましたが、ブラック校則観賞済みの面々の熱のこもった感想ときたらなかったです。
というわけで、今回はブラック校則の感想を書きたいと思います。


ざっくりと映画のあらすじを説明すると、Sexy Zone佐藤勝利くん演じる小野田創楽が、生まれつきの茶髪が校則違反と言われ学校に通えない女子生徒を救うため校則を変えようと奔走する学園物です。


映画を見ていたすべての観客がエンドロールが終わるまで一人も席を立たないという不思議な現象にはじめてあいました。
好きか嫌いかというと、もう、無茶苦茶好きです。


以下、映画の予告に使われた小野田創楽の台詞です。


「一個だけ、言いたい事があります。
俺は、学校では空気のような存在で、
多分ほとんどの人が俺の名前知らなくて、
大した苦労も知らずに過ごしてきた分
これまでの生活にもやもやしたふりをしながら
実はなんの疑問も抱いてなかったりして…。」


そう、創楽くんは所謂クラスの陰キャラというやつ。
あ、お前いたの、と存在すら認識されていない、地味も地味なクラスの空気のような生徒。

そんな彼が校則を変えようと策を練るんですが、
生徒会長にかけあう、
生活指導の先生に質問する、
担任の先生に相談する…

そう、創楽くんは
隠し持っていたカリスマ性を発揮するわけでもなく、
何もかも不器用だけど実はひとつだけ持っていた桁違いの才能を見せつけるわけでもなく、
最後まで言いたい事は上手に言えないし、
どこまでも地味で不器用な男の子。
生徒会長に立候補するでもなく、一歩ずつ校則改変に挑みます。

青年の成長物語、ととることもできるかもしれないけど、私は成長したとか変わったというより、目覚めたっていう方がしっくりきます。
元々真面目な子なんです、だから全部真面目なやり方で頑張る。
彼になかったのは、目標だけ。
しかもその目覚めるっていうのが、
自分で気がついてなかっただけで実は天才だった、って事では全然ないことも案外珍しい映画だと思っています。
そして、そこが一番救いというか、私の心の中に残っています。

自分の身の上話で恐縮なんですが、
この間授業のやり方で先輩講師さんにこてんぱんに怒られました。
なんとなく誤魔化せてたらいいな、と思ってた事が、実は全然誤魔化せていなかった事がとてもショックでした。
なので、出来ることをやってちゃんと授業しなきゃな、と思い家で授業で順序立てて説明が出来るように準備をするようにしています。
まぁ、むしろなんで今までやってなかったんだよ!っていうのは勘弁してください、反省してます。

で、怒られて以降特に何も言われてないので、こんな感じで頑張り続けようと思っています。


言われた事を自分なりに解釈して次に生かしたり、
怒られた時、深刻になりすぎずにでもちゃんと聞いて自分なりに解決策を考える。

こんなに前向きに叱られてるのは初めてかもしれません。
もしかして端から見たら先輩にやり込められているように見えるのかなとも思うんですが、
人の言いなりになってるとかご機嫌伺ってるとかとは全然違います。

私は喧嘩、嫌なんですね、負けるから。
なるべく人と喧嘩はしたくないです。
でも、ヘタレはヘタレなりに、一度言われた事二度と言われてたまるか!と。
私なりの戦い方がこれなんだろうなと思います。
怒鳴るだけが強さじゃないし、多分今の私は人生の中で指折りに強さ(関ジャニ∞でいう所の怖じ気づいて隠してた度胸、ですね!)を発揮してる気がします。
私は口喧嘩のスキルが上がったわけでもないし
服装が派手になったわけでもないし
ちょっと生徒につんけんされるだけで落ち込んで帰ります。
何も変わってないけど、ただ、確かに目覚めました。
私も、真面目に頑張るしかないんです。

今言っているような事を友達に話した時、
「えー質実マジでいびられてるやーん辛い事あったらいつでもLINEしてな!」
とか言われたら、もしかしたら一気に逆戻りするかもしれない。
自分が考えている事に、自信なんて全然ないです。

でも、そんな時にブラック校則を思い出したら、一気に今立っている所まで戻ってこれる気がします。
小野田創楽は最後まで小野田創楽だった。
でも、一人人を救おうと彼なりのやり方で頑張った。
だったら私も間違ってないんじゃないか?と。


「私にだって出来たんだからきっと皆にもできるはず!」


そういう言葉を耳にする事はあったけど、それがどういう意味なのかさっぱりわかってなかった私。
でも、小野田創楽が諦めなかったんだから、私も頑張らないと!と帰りの電車で静かに誓いました。



というわけで、ブラック校則、背中を強く押してくれるかなりオススメの映画です!

立ち上がれ今だはやくはやくはやく!

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