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どん底会

昨日飲んだ仲間は、3年前に通った編集ライター講座の同期だ。
僕以外の3人はみんな女性。
僕はこう女性の中にポツンと男一人というポジションがなかなか心地よく感じるほうだ。

この仲間で会ったのは1年ぶりぐらいだろうか。
前回は、みんなどん底にいた時期だったからか、それぞれのこれまでの不幸話で盛り上がり、「どん底会」という名前が自然とついてしまった。
その時のお店の名前が「どん底」だったからでもある。

さてはて、なんでこのメンツで会うよになったのかというと、話は編集ライター講座の初期の頃の授業にさかのぼる。
その授業は、近くの人とペアになり、相手の印象を言い合うというものだった。
それぞれ全く初対面の人たち。
どんな印象をもつのかも面白かったけれど、どんな印象をもたれるのかも面白かった。

そこでまずはじめにペアになった人が、今回の仲間の一人。
そして、その子とその次にペアになった人がもう一人。
もう一人は、講座を通して仲良くなった子。

その授業が終わった後、講座主催のパーティがあり、外苑前から青山まで移動しなければならなかった。
外は土砂降りの雨。
仕方なく、僕はタクシーで行こうと思ったのだけれど、ふと、自分一人でタクシー乗るのはもったいないなと思ったのだった。

また会場に戻り、誰か誘えそうな人いないかなぁと思ったら、ちょうど、さっきペアになった子がもう一人の子といたところに遭遇。
それで、一緒にタクシーで行きませんかという話になった次第だ。

そんなきっかけでメンツが集まり、「どん底会」が出来上がった。

授業のとき、ただ近くに座っていただけ。
ただそれだけの事が、くされ縁につながっていった。

これは偶然と言えば偶然かもしれない。
でも、そうでもない気がするんだよなぁ。
教室に入ってどこに座るかとなったとき、人は無意識に座りやすい場所を探していると思う。
そこには何かその周辺にいる人に惹きあうものがあるのだと思うのだ。

縁って不思議だけど、案外必然的な要素もあると思う。
だって、やっぱ気が合うもんね。
昨日は楽しい「どん底会」だった。

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