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シンフォニエッタ

先日、村上春樹著「1Q84」全3巻を読み終えてしまった。

本当に楽しかったし、素晴らしい作品だった。
(結構重い話なので、楽しかったという表現はちょっと違うのかもしれないが、実際楽しかった)
なぜこんな作品が書けるのだろう。
村上春樹氏は魔法使いか何かだと思うしかない。

冒頭、タクシーのラジオで流れているのが、ヤナーチェック作曲「シンフォニエッタ」という曲だ。
読み終わった余韻が消えかけていた今日、ふと、この曲どんな曲なんだろうと思った。
読んでいるときは全くそんなこと思わなかったのに。
(シンフォニエッタがどんな曲であろうと、物語が素晴らしいことには変わらないからか)

こんな曲だった。

なんとも特徴的なイントロだ。
決して聴きやすい曲ではない。
でも、何かが始まるかのような。
どこかおどろおどろしくて、どこか近未来的な。
まさに、「1Q84」の世界観を表現しているかのような曲だった。

いや、この曲に触発されて物語の世界観を作っていった部分もあるのだろうな。

それにしても、これだけ長い物語なのに世界観がブレずに貫かれているのは本当にすごい。

あぁ、また読後の余韻がぶり返してきた。

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