KOTA/サッカー指導者

スペインで活動している現役のサッカー指導者です。スペイン指導者ライセンスレベル2現在ス…

KOTA/サッカー指導者

スペインで活動している現役のサッカー指導者です。スペイン指導者ライセンスレベル2現在スペインリーグ2部ADアルコルコンの育成カテゴリーコーチ。スペインサッカー留学会社La Metaスペインデスク担当。留学選手のコーディネーター。

最近の記事

マドリード州の今シーズンは問題だらけのシーズンになる

おらー 先週末ついにマドリード州でもリーグ戦が再開されました! 8ヶ月にもおよぶ活動制限を経てリーグ戦が再開できたことは喜ばしいこと。でもポジティブな意見もあればネガティブな意見もある。 コロナ対策と言えばそうなのかもしれないが、不平不満があるシーズンになりそうなのでそんな情報をお伝えします。 1.マスク着用義務練習中、試合中、いかなる時もマスク着用が義務付けられています。 えっ!?試合中も!? そう。試合中もです。 マスクを下げたり外したりすればイエローカード

    • スペインサッカーはなぜ強い?本当の意味での「競争」がそこにはある!!

      おら!! 今日のテーマは競争力。 スペインではcompetición コンペティシオンと呼ばれています。 このコンペティシオンがスペインサッカーの強さを支える1つの基板だと思っています。 日本とは違うスペインサッカーの競争の仕組みを解説していきます。 兎にも角にもまずはリーグ戦ここ最近取り上げているテーマですがここでも出てきます。 10年近くスペインで指導者をやって今現在たどり着いている答えの1つにスペインの競争力はリーグ戦で成り立っていることに気づかされます。

      • マドリード州のマチュアサッカーリーグの日程

        11月15開幕!! コロナの影響で当初予定していた開幕日から1ヶ月遅れで開始されることになりました。 これがその日程↓ 昨シーズンもコロナでリーグ戦が途中で終了し、降格なし(4チーム)、昇格のみ(2チーム)だったので今シーズンは例年に比べ各リーグで2チーム多くなっています。 一番多いリーグで22チーム。 普段であれば総当たりのホーム&アウェイだけどそれもできず… 前半戦のみで終了になる短期リーグ戦が2020−21シーズンのレギュレーションになります。 それでも多

        • スペインの育成年代の環境を日本と比べるとみえる違い 環境その1

          おら〜 スペインで指導をしているとよく聞かれるのが「日本との育成の違い」 僕の答えは一貫していて、ずばり「環境」だと答えている。 選手ファーストのその環境は育成年代に大きな影響を与えていると思う。 前回の記事で日本の補欠制度について書いたけれど、環境の根本的な解決をしなければいつまでたっても日本は世界には追いつけない。 環境 その1日本のトーナメント文化は不要だと思っています。 トーナメントは一発勝負。つまり負けたら終わり。 これに指導者の僕らが疑問を持つべき。

        マドリード州の今シーズンは問題だらけのシーズンになる

          日本の補欠制度とスペインの育成環境を比べると

          おら〜 先日Twitterでこんな記事を読みました。 僕は日本を離れてもう11年になり日本での指導経験は皆無に等しい。 そんな僕でもこういう記事を読むと日本のサッカー、スポーツ界は遅れていると感じる。20年前と何も変わっていない。 先に言っておくと僕は補欠制度には反対です。 そもそも選手交代しないのであればベンチに座らせておく理由もわからないし、そういう規定にしている大会にそもそもの問題があると思っている。 トーナメントが主流の日本の育成社会記事の中にもある「勝利

          日本の補欠制度とスペインの育成環境を比べると

          日本人プレーヤーがスペインでプレーする時に注意すべきこと<DF編>

          おら! 今回はスペインでプレーする日本人が必ず苦労することについてです。 スペインに来る日本人プレーヤーが必ず躓くことはスペインのディフェンスです。特にプレスをかける時、相手に詰め寄るということが日本人はできていません。 本人は寄せているつもりでも全くプレッシャーになっていない場合がほとんどです。 それは日本特有のプレスの行き方に原因があると思っています。 「プレスに行ったら相手の前で止まれ」「コースを切れ」「複数で囲んで奪え」と指導者から言われた経験はないでしょう

          日本人プレーヤーがスペインでプレーする時に注意すべきこと<DF編>

          サッカーと現地の言葉を話すということは切り離せない関係。

          スペインは仲間の絆が非常に強い国民性を持っています。 家族、クラスメイト、仕事仲間 etc... サッカーに関して言えばチームメイト同士のつながりは非常に強く、コミュニケーションを多くとることでそのつながりを強くしていきます。 つまり、言い換えればスペイン語を話せなければその輪の中にはなかなか入れないということです。 サッカーができれば語学は不要か?僕はスペインで10年以上生活して、指導者として、またサッカーをしたいという選手のサポートを生業にしています。 いわゆる

          サッカーと現地の言葉を話すということは切り離せない関係。

          スペインのリーグ戦と指導から学べること

          スペインの育成年代にはトーナメントが存在しません。 厳密に言えばプレシーズン中や長期休暇中に開かれるカップ戦があるのですが、それはあくまでメインではありません。 もっとも重要なのは約8、9ヶ月間通して行われるリーグ戦で、9、10月ごろから5月、6月初旬にかけて行われている公式戦です。 1リーグの参加チームは16チーム前後でレベルに応じたカテゴリーが存在します。 今回は私が指導しているJuvenil フベニール(ユース)を例に説明したいと思います。 全6カテゴリーから

          スペインのリーグ戦と指導から学べること

          サッカーは走ってなんぼの考えは古い

          おら〜 スペインの指導って日本とどう違うんですか?ってよく聞かれます。 僕の答えは「走らない」です。 走らないとサッカーにならないじゃないか! そう答える人もいると思います。でもスペインではボールを使いながらじゃないと走る意味はないという考えが浸透しています。 1試合で10km走るから10km走をしよう!という考え方はありません。 1試合90分間落ちなないフィジカルをつける。その方が優先順位が高いと思います。 ボールを使いながら走るとは例えば単純なパス練習でも広

          サッカーは走ってなんぼの考えは古い

          スペインでプロを目指すのはより過酷な道を選んでいる。

          仕事上スペインでプロを目指す選手と出会うことは多々あります。 スペイン人、日本人だけに限らずフランス人、ポルトガル人、南米人、中国人や韓国人もいます。 数年スペインで指導者をして、今ADAアルコルコンというスペイン2部に所属するプロクラブの育成で指導者をしていることでより身近に「プロを目指す」ということを選手達から感じています。 日本人がどうすれば下から這い上がってスペインのプロリーグに届くことができるのかをこれからスペインでプロを目指す選手に伝えたらなと思います。

          スペインでプロを目指すのはより過酷な道を選んでいる。

          柴崎岳選手のレガネス入団会見の話

          9月7日に柴崎岳選手のレガネス入団会見の通訳を務めさせていただきました!! 突然の話で私自身も聞いた時には『えっ!?俺!?』と素が出てしまった。 今回はそんな入団会見の話をしたいと思います。 どうして自分に白羽の矢が立ったのか?そもそも私は通訳を専門にはしていません。 しかもアルコルコンの育成部門の指導者です。 そんな私に話が来たのはレガネスのマーケティング部門からです。 レガネスにいる共通の知り合いを通じて通訳のお願いを打診されました。 先に言っておくと柴崎選

          柴崎岳選手のレガネス入団会見の話

          スペインと日本の差

          世界と日本の差は広がった。 引退した内田篤人選手が会見で言っていた言葉。 確かに日本のサッカーはすごい勢いで進化してきたけれどそれ以上のスピードで世界のサッカーは進化している。 スペインで現場に立って思うことは「考える」ことが多いということ。決して日本の指導者が考えていない訳ではないということは前提として伝えておきます。 ただスペインはリーグ戦主体のため「毎週末公式戦がある」が日常です。毎週それに向けて何を改善するか、勝ち点3のために何をするか、勝ち点1でも御の字のプ

          スペインと日本の差

          スペイン🇪🇸セグンダBの2020-21の予定

          安倍裕葵選手の所属するバルセロナBやアトレティコマドリードB、カスティージャ(レアルB)など名だたるクラブのU23が所属するセグンダB(3部)のレギュレーションの草案が出されました。 まず前提に2019-20シーズンに降格がなかったことで全部で102クラブがセグンダBに在籍しています。 そして、2021-22シーズンには新たにセグンダBプロというカテゴリーをLa Liga SmartBank(2部)の下に増設する流れで、40クラブを2グループに分ける予定です。 この2つ

          スペイン🇪🇸セグンダBの2020-21の予定

          マドリード ユースとジュニアユースリーグの日程

          2020-21シーズンのレギュレーション発表Juvenil フベニール(ユース)とCadete カデーテ(ジュニアユースU15)の日程が発表されました。 フベニールは1部2部ともにRFEF(スペインサッカ協会)のレギュレーション次第になるのでマドリード州サッカー協会の日程では未発表です。 2019-20シーズンに降格なしの昇格のみだったのでリーグのチーム数が各グループ4チーム増え、確保できる試合日程は28節分と減ったことでAficionado社会人カテゴリー同様ルールが用

          マドリード ユースとジュニアユースリーグの日程

          マドリードアマチュアリーグの日程確定!

          2020-21シーズンは特殊なレギュレーションCovid-19の影響でリーグ戦再開ができなかった2019-20シーズンから約5ヶ月経ち2020-21シーズンの日程が発表されました。 昨シーズンはシーズンが中断され、その時点で1、2位のチームが自動昇格、降格はなしという判断が下されたことで1グループに所属するチーム数が4チームほど増えています。 それを考慮して新たなレギュレーションも発表されました。 各年代で再開時期も違うので1つ1つまとめます。 Aficionado

          マドリードアマチュアリーグの日程確定!

          スペインでサッカーの監督になるための話

          スペインで監督になるのに必要なスキルは? よく日本に帰ったら聞かれる質問のベスト3には入ります。 ズバリ答えは「語学力」 でもこれはスペインだけに限らずどこの国でも、日本だったとしても同じ答えです。 「語学力」スペインで指導したければ、まずスペイン語が話せないと指導者なんてできない。 ごく当たり前のことだけれども、じゃあ話せればいいのか? 僕はさらに伝える力の「語学力」が必要だと思う。 伝える力ってなんだ? これには別に言語は関係ない。日本人が日本語で日本人に

          スペインでサッカーの監督になるための話