KOTA/サッカー指導者

スペインで活動している現役のサッカー指導者です。スペイン指導者ライセンスレベル2現在ス…

KOTA/サッカー指導者

スペインで活動している現役のサッカー指導者です。スペイン指導者ライセンスレベル2現在スペインリーグ2部ADアルコルコンの育成カテゴリーコーチ。スペインサッカー留学会社La Metaスペインデスク担当。留学選手のコーディネーター。

最近の記事

無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話⑧

細かく書きすぎて話が進まないので、街クラブ編は今回で終了。 ユースリーグ2部は群雄割拠 第1節 3-3 引き分け ホーム開幕戦で3-0から追い付かれる。 この時にこのリーグの難しさに気づいていれば… フアンと俺はプレシーズンの出遅れの割のは点も取れたことに浮かれてしまった。 その後、14節まで勝ち星なし!! まぁ普通なら首ですよ。ただスタートがスタートだっただけに、クラブもこのまま心中する決断に至った。まぁ色々話し合いはあったけど。 とにかく勝てなかった。 プロクラ

    • 無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話⑦

      Juvenil A (U19A) への昇格オフシーズン、いや、8月のプレシーズン始まる直前、ユースAの監督が辞めた。 さらにその監督が連れてきていた昨シーズンからいる選手も10人くらい辞めた。 プレシーズン始まる直前に丸々選手がU19Aにはいなくなったのである。 こんなこと滅多に起きないよ? 本当にレアケース。 監督だけならあり得るけど、選手は契約されてるからリリースレターが必要だし、クラブの許可がいる。 じゃあどうしてか? 当時のGMが許可したのだ。 彼が辞める前に。

      • 無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話⑥

        もう⑥なのにまだ指導者4年目やん? えっまだタイトルのクラブまでまだまだやん! ハーフタイムロッカールームに引き上げる時って、戻る方向同じだから相手のこと観察するようにしてんの。 今回の場合だと 文句言ってたり、揉めてたり、顔上がってるのかとか、選手、監督、コーチの。 あくまで参考程度だけど、なんとなくどのくらいのダメージなのか雰囲気でね。 10人相手に2-0で、前半終了間際の失点。ダメージは如何程か? タチ悪とか思わないでね。 その時の感覚は(うわー折れてるなぁ)だった。

        • 無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話⑤

          開幕10連勝開幕戦5-3の撃ち合い制して勢いに乗れたね。 昇格できるチームは18チーム中、2チームだけ。そんな勝てるなら余裕やん。 って思って方、甘いね。 リーグ戦は、ほんま何があるかわからない。 10連勝の後、2連敗してるから、勝ち点差はそこまでない状況だった。(ちなみにその敗戦した2チームとは後半戦では大勝して雪辱を果たしてる 首位攻防戦で開始20分で退場前半戦の山場、首位攻防戦で出来事。 右WGが暴言で退場。 まぁ別に退場は珍しいことじゃないんだけどね。 起きてし

        無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話⑧

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話④

          1年ごとに振り返ってたらキリがないな。 よく覚えてないシーズンもあるしな。笑 指導者2年目、3年目は記憶が曖昧でもある。 監督デビューした年なんだけど必死すぎてよく覚えてないんよな。 CD Puerta BonitaとCD Guadalajara と渡り歩いて経験を積ませてもらった2年間だった。 RCD Carabanchelに出戻り4年目のシーズンはめちゃくちゃ思い出に残ってる。スペインで初めて昇格を経験したのだ。 昇格を経験したクラブは指導者1年目に所属したRCD C

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話④

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話③

          実際どのくらい無名だったのかというと。 小学生の頃はYMCAで週1 中学生の頃は部活。大阪市でベスト16が最高だった。 高校生の頃も部活。最後の夏は1回戦負け。 セレクションなんかも受けた事ないし、トレセンにも選ばれた事などない。 それでもサッカー好きで、サッカー指導者になりたいと思った。 レガネスというプロクラブまで辿り着いたけど、自分は運が良かったとつくづく思う。 現場に立つ指導者ライセンスレベル1を携えて初のスペインでの現場はRCD Carabanchel のアレビ

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話③

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話②

          スペイン2年目 猛勉強のおかげでなんとなくスペイン語が聞けるくらいまでにはなった。ただ話すのがきつかった! とにかくレスポンスに時間がかかってしまう。 スペイン語を聞いて、頭の中で日本語変換→理解→言いたい事を日本語で考える→スペイン語変換→話す。めちゃくちゃ遅かったと思う。 当時一緒に住んでたルームメイトはマジ神だった。こんな自分を受け入れてくれた事もだけど、話を聞いてくれてたもんね。ただそのせいで当時はコロンビア訛りスペイン語でよくpoquititoとか言ってたなぁ…

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話②

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話

          お久しぶりです。 スペインに来て早15年。そろそろこういうありきたりなタイトルの話をしてもいいんじゃないかなと思って久々にnoteを開いてみた。 需要があるか知らんけど。 さすがに15年を1回で書き切るのは無理なので何回かに分けて書いていこうかなと思う。 スペインへ行くと決めた時大学4年の時、教育実習を終えてはっきりと「海外へ行こう!」と思った。 実は私は中高の体育の免許を持っている。ただ教育実習を終えて自分には教師は向いていないと感じた。体育の先生はきっちりして厳格

          無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話

          マドリード州の今シーズンは問題だらけのシーズンになる

          おらー 先週末ついにマドリード州でもリーグ戦が再開されました! 8ヶ月にもおよぶ活動制限を経てリーグ戦が再開できたことは喜ばしいこと。でもポジティブな意見もあればネガティブな意見もある。 コロナ対策と言えばそうなのかもしれないが、不平不満があるシーズンになりそうなのでそんな情報をお伝えします。 1.マスク着用義務練習中、試合中、いかなる時もマスク着用が義務付けられています。 えっ!?試合中も!? そう。試合中もです。 マスクを下げたり外したりすればイエローカード

          マドリード州の今シーズンは問題だらけのシーズンになる

          スペインサッカーはなぜ強い?本当の意味での「競争」がそこにはある!!

          おら!! 今日のテーマは競争力。 スペインではcompetición コンペティシオンと呼ばれています。 このコンペティシオンがスペインサッカーの強さを支える1つの基板だと思っています。 日本とは違うスペインサッカーの競争の仕組みを解説していきます。 兎にも角にもまずはリーグ戦ここ最近取り上げているテーマですがここでも出てきます。 10年近くスペインで指導者をやって今現在たどり着いている答えの1つにスペインの競争力はリーグ戦で成り立っていることに気づかされます。

          スペインサッカーはなぜ強い?本当の意味での「競争」がそこにはある!!

          マドリード州のマチュアサッカーリーグの日程

          11月15開幕!! コロナの影響で当初予定していた開幕日から1ヶ月遅れで開始されることになりました。 これがその日程↓ 昨シーズンもコロナでリーグ戦が途中で終了し、降格なし(4チーム)、昇格のみ(2チーム)だったので今シーズンは例年に比べ各リーグで2チーム多くなっています。 一番多いリーグで22チーム。 普段であれば総当たりのホーム&アウェイだけどそれもできず… 前半戦のみで終了になる短期リーグ戦が2020−21シーズンのレギュレーションになります。 それでも多

          マドリード州のマチュアサッカーリーグの日程

          スペインの育成年代の環境を日本と比べるとみえる違い 環境その1

          おら〜 スペインで指導をしているとよく聞かれるのが「日本との育成の違い」 僕の答えは一貫していて、ずばり「環境」だと答えている。 選手ファーストのその環境は育成年代に大きな影響を与えていると思う。 前回の記事で日本の補欠制度について書いたけれど、環境の根本的な解決をしなければいつまでたっても日本は世界には追いつけない。 環境 その1日本のトーナメント文化は不要だと思っています。 トーナメントは一発勝負。つまり負けたら終わり。 これに指導者の僕らが疑問を持つべき。

          スペインの育成年代の環境を日本と比べるとみえる違い 環境その1

          日本の補欠制度とスペインの育成環境を比べると

          おら〜 先日Twitterでこんな記事を読みました。 僕は日本を離れてもう11年になり日本での指導経験は皆無に等しい。 そんな僕でもこういう記事を読むと日本のサッカー、スポーツ界は遅れていると感じる。20年前と何も変わっていない。 先に言っておくと僕は補欠制度には反対です。 そもそも選手交代しないのであればベンチに座らせておく理由もわからないし、そういう規定にしている大会にそもそもの問題があると思っている。 トーナメントが主流の日本の育成社会記事の中にもある「勝利

          日本の補欠制度とスペインの育成環境を比べると

          日本人プレーヤーがスペインでプレーする時に注意すべきこと<DF編>

          おら! 今回はスペインでプレーする日本人が必ず苦労することについてです。 スペインに来る日本人プレーヤーが必ず躓くことはスペインのディフェンスです。特にプレスをかける時、相手に詰め寄るということが日本人はできていません。 本人は寄せているつもりでも全くプレッシャーになっていない場合がほとんどです。 それは日本特有のプレスの行き方に原因があると思っています。 「プレスに行ったら相手の前で止まれ」「コースを切れ」「複数で囲んで奪え」と指導者から言われた経験はないでしょう

          日本人プレーヤーがスペインでプレーする時に注意すべきこと<DF編>

          サッカーと現地の言葉を話すということは切り離せない関係。

          スペインは仲間の絆が非常に強い国民性を持っています。 家族、クラスメイト、仕事仲間 etc... サッカーに関して言えばチームメイト同士のつながりは非常に強く、コミュニケーションを多くとることでそのつながりを強くしていきます。 つまり、言い換えればスペイン語を話せなければその輪の中にはなかなか入れないということです。 サッカーができれば語学は不要か?僕はスペインで10年以上生活して、指導者として、またサッカーをしたいという選手のサポートを生業にしています。 いわゆる

          サッカーと現地の言葉を話すということは切り離せない関係。

          スペインのリーグ戦と指導から学べること

          スペインの育成年代にはトーナメントが存在しません。 厳密に言えばプレシーズン中や長期休暇中に開かれるカップ戦があるのですが、それはあくまでメインではありません。 もっとも重要なのは約8、9ヶ月間通して行われるリーグ戦で、9、10月ごろから5月、6月初旬にかけて行われている公式戦です。 1リーグの参加チームは16チーム前後でレベルに応じたカテゴリーが存在します。 今回は私が指導しているJuvenil フベニール(ユース)を例に説明したいと思います。 全6カテゴリーから

          スペインのリーグ戦と指導から学べること