髙橋こうた

写真家 |秋田県出身。 歴史リサーチに基づいたビジュアルストーリー作品を制作。2022…

髙橋こうた

写真家 |秋田県出身。 歴史リサーチに基づいたビジュアルストーリー作品を制作。2022年アルル国際写真祭ダミーブック賞ノミネート。2023年 京都国際写真祭 KG+SELECT ファイナリスト。              【Web】https://www.kouta14.com/

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グループ展「事象」開催 KG+2024

こんにちは。髙橋こうたです。 4月13日より開幕する KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 / KG+2024 に展示で参加させていただきます。 今回はグループ展で、昨年の KG+SELECT ファイナリスト展でご一緒した小池貴之さん、西村祐馬さんと共に展示を行います。3者それぞれ作風が異なり、私は先日の個展「80°05′」の内容をベースに新たな試みに挑戦します。 在廊について、現状確実にいるのが4月の13、14、27、28、29日です。 会場でのトークイベントも盛

    • 冒険家・阿部雅龍 「どうか安らかに」

      【お知らせ】 私の作品主人公であり友人の冒険家・阿部雅龍ですが、昨年夏に脳腫瘍が見つかり闘病を続けてまいりましたが、3月27日に息を引き取りました。 その日は奇しくも私の誕生日 前日でした。以前 彼が粋な計らいで祝ってくれたことも含めここ数日は大学時代からの約18年間を振り返っていました。大学から現在まで定期的に会う関係としては、彼が唯一の存在だったので、もう語り合えないのかと思うと寂しさがあります。 特にここ数年は作品制作で会う回数も語り合う時間も増え、南極冒険の中継

      • 個展「80°05′」 無事に閉幕

        こんにちは。髙橋こうたです。 個展「80°05′」 2月4日に無事 閉幕致しました。 これほど強い想いを持って臨む個展が、はたして今後あるのだろうかと思うほど特別な展示でした。 昨年、脳腫瘍と水頭症を発症し闘病中の主人公・阿部雅龍。そして彼の冒険動機のルーツである約100年前の探検家・白瀬矗。2人が時代を越えてつながり、日本の探検史において最も重要な記念日1月28日に、写真集出版と展示レセプションを行うことができました。 年明けからはほとんど睡眠時間を確保できず体調崩さ

        • 個展「80°05′」スタート

          こんにちは。髙橋こうたです。 昨日、個展「80°05′」が無事スタートし、レセプションもたくさんの方にお集まりいただきました。 1月28日は、作品のルーツでもあ1912年、人類初の南極点を目指した白瀬探検隊が最終到達地点の南緯80度05分に辿り着いた日です。その地点から友人の冒険家。・阿部雅龍は南極点到達を目指しており、阿部が時代を越えて白瀬の意志を受け継いだ日でもあります。 白瀬の功績があったからこそ現代まで続く日本の南極観測が始まり、日本の探検史において最も重要な歴

        グループ展「事象」開催 KG+2024

          2024年 明けましておめでとうございます

          新年明けましておめでとうございます。 2024年の抱負は特になく、今まで通り自分の問いや関心に基づいて探究する日々を送ることと、その環境づくりをしてまいります。 お気づきかもしませんが、毎年同じ写真を使い回しています…。 皆さま、本年もどうぞよろしくお願い致します。 髙橋こうた

          2024年 明けましておめでとうございます

          2023年もありがとうございました

          こんにちは。髙橋こうたです。 皆さま、今年一年お世話になりました。 2023年は4月の京都展示(KYOTOGRAPHIE)をはじめ、国内外で作品公開の機会に恵まれ、ブック作品も世界20ヵ国を巡回展示したりと、実り多き一年となりました。できれば私も一緒に世界を回りたかった…。 また印象的な出来事として、音楽家の坂本龍一さんがこの世を去ったのが偶然にも私の誕生日で、その時に「Ars longa, vita brevis.|芸術は長く、人生は短し」という一節に出会いました。こ

          2023年もありがとうございました

          出版&個展開催のお知らせ

          こんにちは。髙橋こうたです。 2020年11月より制作開始した冒険家・阿部雅龍 主人公の写真集「80°05′」が、いよいよ来月1月28日に手製のアーティスト版(限定90部)として出版致します。 また出版に合わせて都内で個展も開催致します。初日1月28日は17:00よりレセプションを行いますので是非。どなた様でもご参加できます。 ちなみに1月28日は、作品のルーツでもある1912年 白瀬南極探検隊が最終到達地点の南緯80度05分に辿り着いた記念日です。その地点から阿部雅龍は

          出版&個展開催のお知らせ

          Kassel Dummy Award 2023 ショートリスト作品展開催

          こんにちは。髙橋こうたです。 現在、ワールドツアー中の私のブック作品「80°05′」が来月 日本に上陸します。 今年 ドイツのブック賞「Kassel Dummy Award」にノミネートされたことで、世界20ヵ国の国際写真イベントで巡回展示されておりました。今月はイタリア・ミラノで展示中とのこと。80°05′ は冒険家・阿部雅龍を主人公にした作品で、今年の京都展示 KG+SELECT でも公開したものです。 11月に京都と東京、2ヶ所で公開されます。今回のノミネートブッ

          Kassel Dummy Award 2023 ショートリスト作品展開催

          祖父母のルーツを探る

          こんにちは。髙橋こうたです。 現在進行中の制作プロジェクトのひとつに、祖父母が主人公の作品があり、昨年から定期的に秋田の実家を訪れています。 つい先日も実家で撮影&リサーチを行ってきました。 昨年、コロナ禍を経て約3年ぶりに帰省した時はかなり歓迎されたのですが、頻繁に行くようになってからはむしろ鬱陶しがられ、優しいのも到着後2時間くらい。どうやらタダ飯目当てという下心がバレているようです...。 祖父母(母方)のルーツを探ることで面白いのは、自身の生まれた経緯や人生観、

          祖父母のルーツを探る

          冒険家・阿部雅龍 脳腫瘍で手術へ

          こんにちは。髙橋こうたです。 私の作品主人公であり友人の冒険家・阿部雅龍ですが、先日 脳腫瘍が見つかり9月7日に手術することになりました。今年 南極冒険にチャレンジ予定でした。 *以下、阿部雅龍本人によるお知らせ 2020年末より彼の冒険動機を探るプロジェクト作品を制作スタートし、現在も進行中ですが、彼との出会いは2006年に遡ります。大学の同級生から始まり、これまで人生の転機といえる場面にはなぜか必ず阿部雅龍がいました。 彼は時々「自分の人生はドラマのよう」と語って

          冒険家・阿部雅龍 脳腫瘍で手術へ

          東京での「80°05′」 展 閉幕

          こんにちは。髙橋こうたです。 冒険家を主人公にした作品「80°05′」の東京展示が、先月 7/22より板橋区立教育科学館でスタートし、今週 8/31に無事閉幕しました。 今回は京都展示(KG+SELECT)の続編のような内容で、京都での伏線が東京で回収される仕掛けもあったのですが、それに気付く方が数人いて、なんという観察力と想像力なんだと驚きでした。 また 高さ3.5m・円周3m の柱を使った展示を考えられた事は良い経験となり、京都から写真素材も大きく変え、冒険家の新た

          東京での「80°05′」 展 閉幕

          ワルシャワ国際写真祭の上映作品に選出

          こんにちは。髙橋こうたです。 明日18日 ポーランドのワルシャワ国際写真祭で、冒険家ストーリー「80°05′」のプロジェクション作品が上映されるとのこと。 主催元(ワルシャワ美術館)からの連絡が割と最近で、実はあまり内容理解できていないのですが、元々は先月フランスのアルル国際写真祭で上映させていただいた作品です。今回はそのアルルと共同企画の写真祭らしく、光栄なことに上映作品に選出いただきました。 掲載写真のように野外上映され、作品はアルル写真祭ウェブサイトにアップされて

          ワルシャワ国際写真祭の上映作品に選出

          KG+SELECT 展示を3D鑑賞

          こんにちは。髙橋こうたです。 今年の京都展示(KG+SELECT)に来られなかった方に朗報です。 なんと展示空間を3次元データで鑑賞できるようになりました。 こちら↓よりご覧いただけます。 現在開催中の東京・板橋での展示は、京都の続編のような内容なので、まずはこちらの3D鑑賞いただけるとありがたいです(一番理想的なのはVRゴーグルを使っていただくこと) それでは、ぜひ東京展示もお楽しみください。 東京・板橋での展示詳細は以下より 会期|~8月31日 9:00~1

          KG+SELECT 展示を3D鑑賞

          東京での新たな展示機会

          こんにちは。髙橋こうたです。 この度 東京で、冒険家を主人公にした作品「80°05′」の新たな展示機会をいただきました。 本作としては2度目。高さ3.5mの柱を使った展示で、前回京都のKG+SELECTとはセレクト素材も大きく異なります。謎解き要素たっぷりで、私と冒険家の関係性にも着目しています。 ちなみに今回は、板橋区立教育科学館で開催される冒険家・阿部雅龍の特別展の一環としてお声がけいただきました。本日はオープニングセレモニー。私も、区長をはじめ関係者皆さまの前でご

          東京での新たな展示機会

          フォトメディア Audioteca Fotográfica に掲載

          こんにちは。髙橋こうたです。 この度、スペインのフォトメディア「Audioteca Fotográfica」に作品を取り上げて頂きました。 様々な作家が掲載されていて、下にスクロールすると Bruce Davidson(ブルース・デビッドソン)の名前も。「えっ!マグナム・フォトの?」と驚き。ちなみに私の祖父と同い年でした。 Audioteca Fotográfica はサウンドアーカイブを特徴としたメディアで、写真作品だけでなく、作家自身のビジョンや哲学を音声で紹介して

          フォトメディア Audioteca Fotográfica に掲載

          祖父母のルーツを探る

          こんにちは。髙橋こうたです。 作品制作で1週間ほど秋田の実家に行ってきました。 今いくつかの制作プロジェクトを進行中で、その内のひとつに私の祖父母が主人公の作品があるのですが、今回は撮影よりもリサーチをメインに作業してきました。 作品自体が祖父母のルーツを探る内容なので、まずは実家にある過去の写真や資料に全て目を通しながら、インタビューを行なっていきます。100年前の写真なんかも出てきて、曽祖父母のことや当然戦争の話なども。歴史を辿っていくうちに衝撃の事実が発覚したりと

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