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中小企業診断士とは?使えない?独学合格を狙うブログ 経済学・経済政策(①企業行動の分析)

本日は「中小企業診断士」を目指す軌跡の記事です。

経済学の体系図のまとめはこちら

「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト」では、この全体像がすでに整理されているので、勉強のスケジュールや着手順を決めるのにかなり役立ちますね。

1.費用関数

費用関数とは生産量と費用の関係を表す関数(=費用曲線)である。利潤は収入と費用の差で定義される。費用関数:C(x)=VC(x)+FC

可変費用:variable cost VC(x)
固定費用:fixed cost FC

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x1より左では上昇に対する費用の上昇は逓減する
x1より右では上昇に対する費用の上昇は逓増する

2.費用に関する諸概念

平均費用average cost AC(x):生産物1単位あたりの費用であり、総費用を生産量で割ったもので、平均費用曲線はU字型になる。

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総費用曲線と原点を通る直線との接点(点C)で平均費用は最小になる。

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上記に平均可変費用曲線AVC(x)を追記すると、以下のような図になる。

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さらに、限界費用:margical cost MC(x)…生産量を1単位増加させたときに追加的に発生する費用は、費用曲線の接線の傾きで表される。

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ポイント
限界費用曲線は、平均費用曲線や平均可変費用曲線の最小点を通る。

3.利潤最大化行動

企業の利潤関数π(x)はRを収入とするとき、以下で表される。

π(x)=収入ー費用=RーC(x)=Px(価格×生産量) ー C(x)

競争企業の利潤最大化条件は、
価格(P)=限界費用(MC)となるように生産量を決める。

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※A:利潤が最大にとなるときの利潤を示している。

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損益分岐点:利潤がゼロとなる価格と生産量の組み合わせ
(平均費用の最小点)
操業停止点:生産活動をやめる点(平均可変費用の最小点)

補足.供給曲線

供給曲線とは、与えられた価格に対して最適な曲線のことである。企業は価格=供給曲線となるように供給量を決定する。

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4.生産関数によるアプローチ

生産関数とは、どれだけの生産要素の投入に対してどれだけの生産量を実現できるかを表す関数である。

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平均生産物:生産要素1単位あたりの生産量…生産量÷生産要素投入量
(原点と生産関数をつなぐ直線の傾き:赤線)

限界生産物:生産要素の投入量を1単位増加させたとき増加する生産量
(生産関数への接線の傾き:紫線)

規模の経済を定義汁にあたり、平均費用関数ではなく限界生産物を使った定義は以下となる。

生産量の投下に増加に伴い、限界生産物が
・低下する:収穫逓減(上図のパターン)
・一定:収穫一定
・上昇する:収穫逓増

1章は以上です。各関数の意味と算出の求め方を理解できていれば問題はない章かと思いますが、すべての基本になりますので注意して覚えておきましょう。

以上です。


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