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佐藤尚之『ファンベース』を読んで

佐藤尚之さんの『ファンベース』読みました。

コニュニティを作るっていうのが最近気になっていることでして、その時にはこの本が良いよと評判だったので読みました。そしたらとても良い本でした。

これからコミュニティ形成というのがとても重要になってくると思います。そんな時に、『さてどうしようかな』と思ったらまずこの本を読むことをお勧めします。

以下参考になったのことまとめ


・ファンは売り上げの大半を支え、伸ばしてくれる!

まずは何はともあれファンを大事にすることが一番大事。既存の顧客を大事にしよう。

・パレートの法則はだいたい正しい!

様々な企業の例を見ると、2割の顧客が8割の売り上げを作ってくれるという「パレートの法則」は正しいらしいです。

・まずはファンが全売り上げの何%買ってくれているかを調査する

正直ここやっていなかった。。。読んでいて、なぜやらなかったのかと公開している。

リピーターがどれくらいかというのはよく見るけど、実際コアファンがどの程度いて、売り上げの何%を占めているのかを見なくてはいけない。

・日本社会、人口の減少により新規顧客はどんどん減っていく。

40年後には4000万人の減少の予想(例えると、1年に100万人(仙台の人口と同等))されるので、新規顧客は減る一方とのこと。

仙台市の人口、出身地なのでなんとも言えない寂しさもあります。

・SNSユーザの約20%に当たるヘビーユーザーが、総利用時間の約80%を占有している。

SNSにおいてもパレートの法則が適用されているようです。確かにタイムライン見ていても、バンバンつぶやいている人は決まっているかも。。

・東京は別の国として考える

検索を活用している人は、東京に集中している。(P.68の図参照)

なので、マス・キャンペーン(テレビ広告など)を主に地方で実行し、都市圏ではやらないというのは割と有効というデータあり。

・ファンの支持を強くする3つのアプローチは「共感」「愛着」「信頼」

P .99の図19参照。そしてその3つをどう作っていくかが大事。

・ファンミーティングの実際

P.106から、ファンミーティングの具体的なやり方が書いてあります。ファンミーティングにくるタイプの人は20%の少数であると意識すること。

・自信がないファンに自信を持ってもらう方法

ユーザというのは、「本当にこの商品を買って良いのだろうか」や、「この商品持っていてダサいと思われないだろうか」と思うもののようで。

ユーザに自信を持ってもらうためには、他のファンの言葉を伝えるのが大事のようです。(まさにAmazonの口コミとか、有名人がインスタで紹介していたとか)

そういった、ファンの言葉をまとめた記事を

- アクセスしやすく(探しやすい)
- リンク元にしやすく(シェアしやすい)
- より自信が持てるように(共感しやすい)

場所に置いておく必要があるとのことです。

・商品にストーリーやドラマを纏わせる

友人からのプレゼントや、創業者のストーリーが面白いには理由があります。そこに物語を感じるからです。
モノの背景に「人」がいることをどうやって感じさせるかが、商品を売ることのポイントとなってきます。

・接点を、できるところから丁寧に改善していく

例えばユーザレビューや評価など、評価の良し悪しに関わらずコメント全てに返信してみる。(ここめっちゃ重要だし真似しなくてはと思った!!

最初はとても厳しい意見だったユーザも、話してみると商品のために行ってくれていることもあり、また、その意見に対して改善すると、クレームつけていた人がファンになったりすることもあるようで。クレームなどのピンチの時こそチャンスというか、声を聞くことは大事なんだなと思いました。

・コアファンとは「身内」のこと

コアファンは全体の4%くらい。(少ない。。。)

・共感→熱狂、愛着→無二、信頼→応援、とアップグレードしていく

P.173、P.174重要。コアファンに育てていこう。

・人間を見せる

社員の良い部分だけを見せたとしても、見ている側は「良いところだけ切り取って紹介しているな」と気づいています。

なので、良いとこだけ切り取った記事を見せるのではなく、赤裸々な部分(時に生々しく、会社のダメなところなどを語っている時等)を見せることによって、見てる人は惹きつけられるようになります。その人の「人(にん)」を見せる工夫が必要ですね。

・謙虚になりすぎず、きちんとアピールしよう!

アピールしないと伝わらない。自分の売りはしっかりとアピールが必要。好きなことややっていることは大々的にアピールしていこう。

・キャンペーンの真の目的は、「生活者の課題を解決するこの商品が、キャンペーン中だけでなく、そのあとも長く安定して売れ続けること」だ。

P.246の図参照。中長期ファンベース施策を軸に、短期・単発施策を組み褪せていくことが必要だ。マツダ、カープ、カルビーを研究すると面白い!(全て広島の会社!)

・ファンベースを楽しもう!

一見人見知り風だけど、いろいろ気配りができて相手の気持ちになれる人。その場が楽しくなるように、裏方的に細やかな動きができる人。実は、付き合いが良い人や社交性がある人より、そういう人の方がファンベース施策に向いている。

私のような人間(一見人見知り風な人間)には、この言葉には勇気をもらえますね。なるべく気配りを忘れずに。

以上です。

良いコミュニティが作れますように!!


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