先生が”楽をする”教育

皆さんこんにちは、一浪です。

今回は「教育」がテーマです。

■できる子はどんどん進ませること

その子がもうやる必要のないような型の問題はやめて、やらせる必要のある型を、たくさん練習させられます(遠山啓「数学の学び方・教え方」岩波書店 1972 )

これは、教育の基本にするべき考えです。

理解できた子にはどんどん先のことを教え、理解できない子にはたくさん時間をかけさせる。
日本はこれができていないのです。アメリカには飛び級がありますが、日本にはありません。それはなぜか?
理由は日本人の性格にあります。日本人は異常なほど平等というものを望み、順位をつけることを極端に嫌がるからです。
ですがその性格が、子どもの将来を潰しているのです。
もちろん全ての平等が悪いわけではありません。日本の子どもには必ず教育を受けさせることは良いと思います。しかし、教育を受けている子どもが全員同じ授業をさせられていることは問題です。
今は多様性を求められる社会になっています。だから、同じ授業ではなく生徒一人一人に合ったことを教えるべきなのです。

学校への所属と授業内容はもっと流動性を上げるべきなのです。

今はYoutubeの動画やネットの記事などで小・中・高の学校の授業をわかりやすく説明しているものはたくさんあります。
それらはデータとしていつまでも残りますから、生徒は自分のわからないところを何回も見直すことができます。

さらに、AIの先生も、「生徒の成績を分析して、苦手なところを重点的にやらせるようにする」ことができます。

ですが、「コンピュータにはできなくて、人間にしかできないもの」を知っている人は、これからの社会に間違いなく求められるでしょう。もし知らなくても、今知ればいいのです。

人間にしかできないことは、これがしたい、あれをやりたいといった「モチベーションを持つこと」。そして「相手の感情を理解すること」です。

人間の先生がするべきなのは、生徒の悩みを解決することです。人間の悩みというものは、大半が感情です。その感情はAIには理解できません。
だから、生徒の心と向き会うことは人間の先生の役目なのです。

■先生が楽をすること

教育のなかで、先生も楽をするということは、非常に大事な条件だと私は思います。(遠山啓「数学の学び方・教え方」岩波書店 1972)

これは本当に的を射ている言葉です。
AIの先生が出てきて、人間の先生の仕事がなくなるかというと、そんなことはありません。上記の文章にも書いた通り、人間にしかできないことがあるからです。
実際、人間の先生の仕事は減りますが、その方がいいのです。
今の先生は働きすぎだからです。
それに、生徒がネットで自主学習をするようになったら、先生は「生徒をどうやったら良い人間に育てることができるか」を問い続け、生徒一人一人の心と向かい合えばいいのです。

まとめ

僕が言いたいことは簡単にいうとこの二つです。
・教育は生徒個人に合わせ、その子に必要なことを授けるべきだ
・AIを利用して人間の先生が本当にする必要のあることをするべきだ

今回の記事は遠山啓さんの「数学の学び方・教え方」を読んで僕が思ったことを書きました。なので、本の内容とこの記事の内容は異なるので、その点を理解してくださるとありがたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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