日本はカルタゴの二の舞になるなかれ

先般、このnoteで「国を守ることについて」と題する記事を書きました。

主にカルタゴのことを書きました。

今、日本は、カルタゴと同じ道を歩んでいます。

カルタゴは、自国に危機が迫っていることをまったく気付かず、繁栄を謳歌していました。

自国が滅びの道に至っていることを、悟ったのは、滅びの30日前でした。

ローマ軍による30日の猶予です。

安穏とした平和主義者たちは、驚き、戸惑い、嘆き、悲しんだことでしょう。

その後、カルタゴは、徹底交戦することになりますが、
すべてはあとの祭りでした。

優国の士が軍事強化を叫んでも、ローマの脅威を叫んでも、

享楽な繁栄を謳歌していたカルタゴ市民は、

歯牙にもかけず、

ローマに売られた売国奴たちは、

優国の士をカルタゴを戦争に誘い込む、売国奴扱いし、国外追放にしてしまいました。

誰も、そのときのカルタゴ市民は、その優国の士が真実を語ってたことを想像だにしなかったでしょう。

誰も、耳を傾けませんでした。

誰も、そこにある危機に気付かなく、みすみす、国を失ってしまったんです。

その後のカルタゴは、ブログで紹介したとおりです。

もう一度書きます。

「皆さん、もし、明日から国がなくなることを想像したことありますか。

想像できないでしょう。

しかし、日本は、非常にぐらついた不安定な場所にいることを知らなければいけません。

日本は、本当に危うい場所に立たされているのです。

亡国の瀬戸際にいることを自覚しなくては、なりません。

まず、そのような立場にいることを知らなくては、対応の仕様がありません。

どのような危機かは、侵略される危機です。

自分の国を自分で守れない国は、世界では、侵略されて当然でアメリカが日本のためにアメリカ国民の血を流してまで守ってくれるはずはないのです。

そして、日本は、金持ちであり、それも、無防備です。

いつ、狙われても不思議でありません。

ガードマンがいない宝石店と同じです。

無防備の国で狙われなかった国はないのです。

チベットしかり、カルタゴしかりです。

カルタゴについて、昔の外務省のホームページから引用します。

私は、外務省の意図とは、違う解釈をしました。

「カルタゴは、今から2000年以上昔、北アフリカ沿岸都市国家の一つで、地中海世界で有数な国家として栄えていたカルタゴは、紀元前200年頃、軍事大国ローマと第2次ポエニ戦争を戦い敗れて無条件降伏した。その時の講和条約の内容は次のとおりであった。

(1)独立は認めるが、本国以外の海外領土は全て放棄すること、

(2)専守防衛に限り自衛軍の存続を認めるが海外派兵は認めない、

(3)カルタゴ駐留のローマ軍の経費は全てカルタゴが負担すること、

(4)賠償金を支払うこと、等である。 

戦後、カルタゴは経済活動のみに専念し、奇跡の経済復興を成し遂げた。

勝ったローマの方は表面的には華やいでいたものの、勝者としての国際的責任と義務をかかえこみ、逆に財政赤字に苦しむ国家となっていった。 

発展をつづけるカルタゴを苦々しい思いでみていたのはローマの元老院(議会)ばかりでなく、他の地中海諸国も同様であった。

このままの状態がつづけば、世界の富は全てカルタゴに支配されてしまうと恐れをいだいた軍事大国ローマは、いろいろな無理難題をカルタゴにおしつけ、それを拒否したカルタゴに一方的に宣戦を布告し大軍を送った。

カルタゴは、仲介をたのむ国もなく、孤立無援の戦いをつづけ、紀元前145年、ついに全国民玉砕し、カルタゴは地球上から完全に抹殺されてしまったのである。 

カルタゴは、ローマとの関係を重視し、約束を守り、友好関係をつづけてきたつもりでいたにもかかわらず、ローマ国内にカルタゴに対する嫉妬、憎しみ、いらだちが充ちあふれていたことに気づかなかった。 

既にローマの属国となっていたギリシアは、そのヘレニズム文明がローマ人に敬意をもって受け入れられていたために、国家としても安泰であった。

カルタゴには、ローマが敬意を払うような文化もなく、十分な軍事力もなく、また、外交の稚拙さゆえに友好国家を作ることもなく、ただただその自国の経済力のみを頼りにしてきたのであるが、その経済力があだとなり、ローマの憎しみの前には何の力も持つことなく、地球上から消えていった。 

強力な軍事力をもたないカルタゴは、その巨大な経済力で近隣諸国との友好関係を築いておくべきだった。 我々も“歴史を学ぶ”のではなく、“歴史に学ぶ”べきであろう。」

外務省は、だから、ODAを推進しようといっているのです。

違うのです。
解釈が根本から間違っています。

ODAはしても、全く構わないのです。

しかし、近隣諸国から侵略されないために、軍事力を持つという解釈をすることに決まってるでしょう。

何故、わからないのでしょうか?

今からでも遅くありません。

国論を変えるのです。

その時のカルタゴの決定的な滅亡の原因は、武装解除されたからです。

条約違反を口実にローマは、軍を召集し、カルタゴに対して、戦争を示唆し、ローマ軍は大陸に上陸しました。

カルタゴは驚き、貴族子弟300人を人質として送りました。

それでも許されず、ローマは、武装解除を迫りました。

武装解除すれば、戦争をしないと。

カルタゴは、20万人分の防具や武器、2000の弩をローマに譲り渡しました。

それでも許されずに、ローマは、カルタゴに

「カルタゴの街を徹底的に破壊することにした。10マイル内陸に都市を築くことでお前たちを許してやる。」

という破滅的な条件を提示しました。

海洋国家カルタゴにとって滅亡を意味する条件でありました。

丸腰のカルタゴは、相手が最強ローマ軍といえども、最後を悟り、戦う覚悟を決めました。

その後、3年間の攻城戦の末、カルタゴは、滅亡しました。

30万人の市民のうち20万人の半分は、

餓死、

残りは、戦死、

最後の6日間に、残りの10万人は、

5万人が虐殺、

残り5万人が奴隷

となったといわれています。

そこで注目するところは、丸腰でローマ軍相手に3年間も戦ったことです。

おそらく、武装解除しなかったら、滅亡はなかったと思われます。

それに、チャンスは、まだありました。

亡国の危機を叫ぶあのハンニバルがいました。

にもかかわらず、享楽に溺れたカルタゴ市民は、「お前は、戦争を始めるのか。」と貶め、国外追放し、死においやるという最も愚かな行為をしています。

なんと、愚かなことでありますか。

愛国者を貶め、目先の享楽に溺れた者の意見がとおり、それもローマの企みにのったものです。

国全体がその策略にまんまとはめられていたのです。

そういったチャンスも潰し、カルタゴは、亡国への道をひた走ります。

今の日本となんと似ていることでしょうか!

カルタゴの武装解除は、愚かなことでした。

気付かずとも、カルタゴと同じ道を日本は、歩んでいるのです。

現代の武装解除が始まっているのです。

軍事力を減らすのもそう。

国防の危機を叫んでいることを、嘲笑うこともそう。

アメリカを追い出そうとする国論もそう。

原発停止もそうです。

すべて、現代の武装解除といえるでしょう。

だからこそ、日印の軍事同盟のような夢物語みたいなことも、提言しているのです。

日本国民は、カルタゴ市民のような、現在ある危機に気付かないような愚かな国民ではないはずです。

30日前に自らの滅びに気付くことはないはずです。

私は、私のnoteをみてわかるとおり、日本をこよなく愛してます。

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