伊丹市昆虫館&箕面公園昆虫館「魅惑のいもむし・けむし展」行ってきましたレポ/前編
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伊丹市昆虫館&箕面公園昆虫館「魅惑のいもむし・けむし展」行ってきましたレポ/前編


『わたしはイモムシ』を刊行してからずっと行きたかった場所、というか絶対に詣でなくてはいけない聖地がありました。
伊丹市昆虫館(兵庫県伊丹市)・箕面公園昆虫館(大阪府箕面市)の合同企画展「魅惑のいもむし・けむし展」です。
その聖地へ桃山鈴子さんと担当編集者が行ってきました!

会期中、両館とも緊急事態宣言に大きな影響を受け、特に箕面公園昆虫館は長期の臨時休館が続きました。
休館中もオンライン配信で展示の様子や企画担当スタッフさんのいもむし・けむしトークが発信され、6月後半から、ようやく両館そろって「魅惑のいもむし・けむし展」が再開されました。

7月6日に青山ブックセンターさんでの『わたしはイモムシ』原画展が終わり、気づけば伊丹市昆虫館の会期終了まであとわずか。
もう行くしかありません。

7月15日、『わたしはイモムシ』チーム(桃山さん、桃山さんのパートナーのヒロミチイトさん、編集者の李)は、伊丹市昆虫館に集合しました。
この日は関西の梅雨明け直前。伊丹に着くと日差しがまぶしく、セミの声が迎えてくれました。

今回の訪問の目的のひとつは、伊丹市昆虫館の学芸スタッフまみのすけさんこと前畑真実さんと、昆虫エクスプローラ管理人の川邊透さんにお会いすることでした。お二人は、『わたしはイモムシ』の原稿をチェックしてアドバイスをくださったご協力者です。

まずは何をおいても記念撮影

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↑誰が誰やら……。向かって左のアオスジアゲハに乗っているのが伊丹市昆虫館の前畑さん、編集者の李、右のナミアゲハに乗っているのが川邊さん、桃山さん(撮影&加工byミチイトさん)。お面は桃山さん特製のオオムラサキ(非売品)。

アゲハのイモムシベンチは、虫さされ・かゆみの薬「ムヒ」の池田模範堂さんのご寄贈なんですね〜。

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きゃっきゃしながら記念撮影に興じていた私たち。ふと我にかえると、おとなしく順番を待つちびっこたちの無垢な視線を浴びていました。いい大人たちがいもむしベンチを占領してしまってごめんね……。

伊丹市昆虫館の一室に通された桃山さんは、やおらバッグからマイ顕微鏡を取り出しました。昆虫館まで来て何を始めるのですか?

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もしやこれはミカドアゲハの蛹!
5月から飼育していたミカドアゲハの幼虫が、6月に顕微鏡をのっとって蛹になり、そのままガッチリ居つかれてしまったんですね。

コンセントとか、ワインボトルとか、家の中の思わぬところでイモムシが蛹化するのには慣れっこの桃山さんですが。
「すぐに羽化するかなと思っていましたが、1ヵ月たっても動きがありません。顕微鏡が使えなくなって困ってしまって……」
ということで今日は前畑さんに蛹の取り外し方を教えてもらうことに。

「大丈夫、セロテープで簡単に外せますよ〜」と前畑さん。
セロテープを蛹の尾のほうにくっつけて、台座をそっと剥がしていきます。

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帯糸をハサミでカットして、無事に外せました。
触ると弾力があり、ちゃんと生きてるのがわかります。
この蛹は現在、桃山さんの自宅で見守られ中。6月頃に蛹化したミカドアゲハの一部は、蛹のまま越冬して翌年に羽化することもあるそうです。いったいいつ羽化するのか楽しみです。

このあとは同昆虫館学芸員の長島聖大さんに、玄米に繁殖しているコクゾウムシを見せてもらったり、ドイツ製のおすすめルーペの情報を教えてもらったりしつつ、「いも・けむ展」の展示をひたすら浴びていきます。

いもむしの標本に見入る桃山さんとミチイトさん ↓川邊透さん撮影

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ぐんま昆虫の森収蔵の凍結乾燥イモムシ標本

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↓当然のようにケースを独占するトビモンオオエダシャク。前畑さんの前畑さんによる前畑さんのためのコーナー。

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↓生体展示もたくさん。これはさかさまになってるモンホソバスズメ。腹脚フェチの桃山さんの気持ちがわかる。

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↓葉っぱに擬態するスミナガシは、ちょうど蛹になったところでした。蛹も枯れ葉そっくり!

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↓「いも・けむ展」のあとは蝶が舞う温室で夢のようなひととき。ウツボカズラのつるにとまってるマダラチョウ、大丈夫かな……。

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ありがとうございます前畑さん! 次回はもっとゆっくり隅々まで見て、昆虫館のある昆陽池公園のフィールドワークもしてみたいです。

「魅惑のいもむし・けむし展」以外にも、テントウムシのプチ展示、モズのはやにえコレクションなどを早足でまわったあと、伊丹市昆虫館を後にして、川邊さんのご案内で箕面公園昆虫館へ向かいます。

後編へ続きます!

「魅惑のいもむし・けむし展」
2021年8月31日まで箕面公園昆虫館で開催中!
涼しげな滝道のハイキング。手すりの虫も楽しみながらどうぞ! 伊丹市昆虫館のいも・けむ展は7/19に終了しましたが、丹波市の氷上回廊水分れフィールドミュージアムで出張展示しています。
「擬態〜自然のだまし絵」
2021年10月4日まで伊丹市昆虫館で開催中!
初公開、スミナガシのいもむしベンチにも注目です!

開館期間や入館者制限など、今後の状況によって変更の可能性がありますのでご注意ください。

最後に宣伝です。いもむし・けむしの魅力が詰まった美しいアートブック、桃山鈴子『わたしはイモムシ』(工作舎刊)は全国の本屋さんやネット書店で発売中です。日本語・英語併記の本なので外国のお友達へのプレゼントにもどうぞ〜!




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