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つばめのちょっとだけ青春な話

こんばんは、つばめです。
今回はみょーさんの企画に参加したものになります




中学校の頃、教室の本棚にある本がありました。
『夜のピクニック』という本です。


当時、僕の中学校では登校してから朝の会まで15分ほど本を読む時間がありました。漫画はダメなのですが、基本は何を読んでもOK。

荷物の出し入れが面倒でバッグが教科書でパンパンだった僕は、よく教室の本棚から本を選んでいました。15冊ぐらいあったでしょうか。多分全部読んでましたし、どれも面白かったなという淡い記憶が残っています。

まぁ、だからぶっちゃけ『夜のピクニック』も読んだは読んだものの、内容については高校生の男女が夜に学校行事で歩くということぐらいしか覚えていません。

じゃあ、なぜこれを出したかというと「夜」という時間帯に惹かれているからです。



夜を削る

小さい頃、それこそ小学生の頃、僕の一日は夜9時まででした。
土曜日はめちゃ●ケを見たら寝る。日曜日はどうぶつ奇●天外!を見たら寝る。だから9時以降の世界を見たことがありません。入ることを許されない未知の時間帯。自分の部屋に帰る前にテレビが少しだけ見せてくれる9時以降の世界を見て、すごくワクワクしていたのを覚えています。

中学校の頃、僕の一日は夜11時ごろまで伸びました。
行●のできる法律相談所も世界●しぎ発見!も見られるようになりました。知らなかった世界はこんな感じなのかと、新しいものに対する驚きで時限的なワクワクを感じていました。

ただ、すぐに小学生の頃想像した世界よりも面白くないことに気が付きます。番組の司会だっていつも見ているあの人ですし、多少過激な表現が増える程度でしかありません。




夜があまり面白くないと知った僕は、日が出る前の早朝に思いを馳せるようになりました。小学生の頃、早朝登山に行ったときに車の中から見えた星があまりにも綺麗だったから。中学生の今でもあれだけの体験をできるのではないかと思って。

震災ボランティアで初めて夜間バスに乗りました。
一晩中独り言を話していたらしくて、同級生にドン引きされました。
近くの神社に日が出る前にお参りしました。
あまりの寒さに顎が冷えすぎて、上手く喋れなくなりました。


でも

高速道路から見える、起き始めた町の明かりは儚くも綺麗でしたし、
地元の橋の上から見た日の出は、今でも脳裏に焼き付いています。



大学生の頃、夜を削り切りました。
初めてのカラオケオールはあんまり覚えていません。カラオケ屋特有のゲロとソフトドリンクが混ざり合ったようなジャンキーな匂いだけが、やけに印象に残っています。店を出たころには夜は明けていました。

部活で夜間バスに乗ったときは、どう時間をつぶすかで頭がいっぱいでした。携帯で動画を見たりゲームをしたりとりあえず寝たり。他の客に配慮してカーテンは閉じっぱなしでした。

午前2時だって4時だって、もうそんなに変わらないものでした。



心の若さ

『青春とは心の若さである』と誰かさんは言ったそうです。
僕は年を取るごとに、「一日」に対する心の若さを失ってきました。
ワクワクしなくなってきました。

でも感情が動かなくなってきたのは、以前ワクワクしながら開拓したからです。楽しんできたからです。もう知ってしまったからです。
知れば知るほど楽しく思えることもあるでしょうが、回顧しながら「よかったなぁ」なんて考えるのが青春だと思うので、横に置いておきます。よっこいしょ。

「一日」を削り切ってしまった。
しかし青春が心の若さなら、ワクワクすることならば、開拓できることなどいくらでもあります。例えば、今僕の手がのんでいるほうじ茶だって、本気で色んなことを知ろうと思えば作ってみようと思えば、ワクワクできるようなものになるかもしれません。それを青春と呼んでいいのならば、僕はそれを青春と呼びたい。



また何かで青春を感じられたらいいなぁ、なんて
もしかしたら今も心のどこかで青春を感じているのかなぁ、なんて




あれ、また趣旨からずれてないか


おわりに

ぶっちゃけ青春という意味ではこれがふさわしいんだろうな、と思いつつ。
でもまぁこれをコンテストに出すのはなんか違う気がしたので一応。


皆の青春に幸あれ


つばめ




深夜の開拓を男女の交わりで表現できたらなんかそれっぽいんだろうけど俺にはまだ無理なんだ…。まだ…、まだだから…。


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