ゼロ家事ハウス✖️セルフ介護①

ゼロ家事ハウスを提唱されている高名な方々とお話をする機会を得ました。
ゼロ家事とは、『家事をなくす』だけではなくく、『家事を減らす』『家事をシェアする』という意味も含まれています。セルフ介護(介護の負担を減らすように環境を整える)との共通点や、どうやって家事の負担を減らしていったらいいかというヒントをたくさん得ましたので私が感じたことをシェアしたいと思います。

ゼロ家事ハウス | 自由な時間を手に入れる (minimalarch.net)
「ゼロ家事ハウス」とは、日常生活に必要とされる家事について、単純に「やめる」のでなく、「誰かに任せる」という安易な解決でもなく、そもそもその家事を発生させている根本まで立ち返り、家の構成要素まで見直すことで、家事がゼロになることを目指した家です。

ゼロ家事ハウスの香村薫先生は、家事全体を把握する手段としてまず、管理しているモノの数を数えるという方法を提唱されています。これは他人とも比べやすいし、家族の人数が増えれば×人数で数えることができるので、客観的に把握するにはとてもいい方法だと感じました。試しに自分の家でも数えてみたところ、思ってたより多い、思ってたより少ないがあり、管理しなければいけないモノの数の把握にはとてもよい方法でした。

そこで、それをヒントに、高齢者が日々苦労している、家に入って出ていくモノの数(流動的なモノの数)の把握にチャレンジしてみました。
独居高齢者はほとんどの方がコープさんなどの宅配を利用され、そこで手に入らないモノはヘルパーさんに頼んだり、タクシーを使って通院のついでに買い物されたりしています。
そこでよく聞く困り事は、「コープさんが玄関まで運んでくれた物を冷蔵庫まで運ぶのが大変」「すぐ溶けるものから頑張って運んでいる」「パットの袋が重くて寝室まで持って行けない」など、玄関からそのモノの置き場まで運べないという話です。服などは20年前に買った服で、今はほとんど新しく買わないとおっしゃる方が多いですが、食べ物は20年ものというのは無理ですので、節制したとしても日々家に入れる、収納する、出す、という手間が必要になります。

皆さんは、1週間で何個くらいの買い物をされていますでしょうか。我が家は人数が多いのもありますが、だいたい1週間で60個くらい買い物していました。その内50個くらいは食料品です。その50個の食料品はいつも買っているものであっても、何個買うか、似たような商品があればどちらにするか、の決断をともなって購入に至ります。その後それを何らかの方法で家まで運ぶ、家の中のしかるべき場所に収納する(温度管理が必要なものは冷蔵庫)、いつどのように食べるか考える、賞味期限を管理する、調理する、ごみを分別する、ゴミをまとめる、ごみをゴミの日にまとめて捨てる、という様々なステップがあります。この一連の労力のどこを減らすことができるでしょうか。

今回、日々購入しているものを数えて中身を把握できたことから、いくつか気づいたことがあり、そのことから提案したいことをまとめます。
まず、日々の買い物の大半は食料品であり、まとめ買いといっても1週間に1回は必要。水分など重量があり、玄関先まで運んでもらっても、そこから収納する場所・使う場所まで運ぶ労力(距離、高さ)も考慮する必要がある。温度管理が必要なものは、ゆっくり少しずつ運ぶ、ができない。
流動的なモノの管理には、個数だけでなく、重量や運ぶ距離、どれくらい急いで収納しないといけないか、も考慮したい。

環境として提案したいことは、家の中に入れて出しているものは圧倒的に食料品が多いので、玄関と冷蔵庫の距離を縮めることでかなりの労力を減らすことができそうです。
ウーバーイーツのように、介護の必要な部分だけ手の空いている人に依頼するというサービスを聞いたことがありますが、そのようなサービスでお買い物を頼む場合も玄関に冷蔵庫があれば依頼しやすいですね。
あと、置き薬のように、定期的に巡回して、消耗品の減りや食料品の減りを確認して、中に入れるところまでやってくれるサービスがあればいいな、と思いました。その場合も、冷蔵庫は玄関の近くの方がいいですね。
未来の介護はどうなっているかな。


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