なぜShopifyエバンジェリストをやるのか

久しぶりにnoteを書くチャンスが!
というわけで、書きます。
「なぜ僕はShopifyエバンジェリストをやるのか」

最近はWBSで放送されたりで、Shopify の知名度がグッと上がり、みなさんからお問い合わせや質問を多くいただけるようになりました。嬉しい限り。
そんな中、先日ある友人からこんな質問をいただきました。

「Shopify エバンジェリストの仕事ってお金どれくらいもらえるんですか??」

おおお・・!そうか。。Shopifyから依頼されて仕事していると思われているのか・・・!日本公式と言ってたらそうだよな・・・。。
答えは「No」です。お金一切もらってません。だから好き勝手言っています笑

あとはこんな質問も・・・

「河野さんはShopify担いでるから、他ASPとかの相談はNGですよね・・・?」

全然そんなことない笑!
独占販売契約みたいなものはShopifyにはありません。
FRACTAではMakeShopさん も futureshopさんもecbeingさんもBASEさんもゴリゴリ活用させていただいていまして、どれもすばらしいサービスでありプロダクトだと思っています。

ECエバンジェリストの川添さんが言っているようにShopifyは、すべてを満たす魔法の箱ではありません。

 何が最適なのかを適切に選ぶことが大事です。これ一択!みたいなものはありません。

では、それでもなぜ「Shopify」のエバンジェリストをやろうと思ったのか・・・!


僕が考えるエバンジェリストの定義

エバンジェリストとは

で書かれていますが、一般的には下記のように定義されています。

エバンジェリストとは、キリスト教における伝道者のことです。
ドイツの神学者であるルターは、イエスの教えに回帰することを説く自らをエバァンゲリスト(福音主義者)と呼びました。
この言葉は現代のIT業界においては「ITの技術的話題を社内外に広く解りやすく布教する」という意味に置き換えられて認識されています。

*ちなみにエバンジェリストについては、伝説的な方、見本となる方がいらっしゃるので、ぜひこちらの記事も読んでみてください・・・!

そして、ここからは個々人の考え方や、企業内での定義など色々あると思うので、あくまで「河野的解釈のエバンジェリスト」なので、全然違うぜよ!ってご意見はもうガンガンいただく想定ですが、こんなふうに考えています。

「エバンジェリストとはサービス、プロダクトに人格を与え、多くの人に認知してもらい、良い点、悪い点両方を正しく理解してもらえるように努め、市場の情緒的価値の醸成を育むものである」

で、この考えを基本に行動しているんですが、サービス・プロダクトの提供元に属さない立場でのエバンジェリスト活動ってのが、特異点というか個人的には変わっているポイントなのかな?と思います。

好きなアーティスト、好きなブランド、好きな車メーカー・・・みなさんそう言ったものもがなんとなくでもあると思います。
例えば、友人から、おすすめのアーティストある?とか聞かれたときに、自分が好きなアーティストとかを熱く話したりしますよね?僕の考えるエバンジェリストのイメージとしては、それをもっとパブリックな状況下でやっている感じです。で、そこでポジショントークになっちゃうと、真実は伝わらないなと。

お金もらっちゃうと、色々言えない部分は出てくるし、ファクトの確認は必須になる。それに言いたいことも言えない。でもお金をもらっていなければ、熱烈なファン、もっと言えばファンクラブ隊長くらいでしかないので、もう発言は「愛」でしかない笑
なので、僕自身は「Shopifyが大好き。Shopify の思想に共感する」からこそ、エバンジェリストやりたいと思ったし、みんなにもこの魅力を知ってもらいたい!と強く思ったので、自分から「公式エバンジェリストやらせてくださせぇ!」と門戸を叩きました。
結果、いまに至ります。
(突然の申し出を快諾してくださったShopify 日本チームの皆様の懐の深さに感謝!)

なので、僕は「Shopifyいいですよ!」と話はしますが、相談してくれる方とお話しした結果「この要件ならば、他のASPやパッケージの方がいいですねぇ。。」となることもしばしば。だって誰よりもファンだからこそ、合わないのに無理に引き込んだりしたくないし、引き込まれた方も不幸になっちゃいます。
そういった正しい理解をしてもらうこともまたエバンジェリストの重要なミッションだと感じています。

考えまとめ
VISION = Shopifyが活用されることで、日本から世界へ羽ばたく「ブランド」が今まで以上に生まれる世界を作る。
MISSION = Shopifyを多くの人に認知してもらい、良い点、悪い点両方を正しく理解してもらえるように努め、市場の情緒的価値の醸成を育む。
REASON = [国内市場縮小の時代]において、日本の製品を世界にかってもらう「ブランドマーケティングコミュニケーション」を生み出す必要を強く感じているから。

誰のために問題

活動理念みたいなものはつらつらと書いてみたのですが、今度はこんな疑問をもたれると思います。(実際聞かれた!)

「Shopify や Shopifyパートナーにとってはメリットあるだろうけど、河野さんにメリットなくない?案件独占できるとか?」

これについては2つ答えがあって

ファンなんだからそんなのどうでもいいんじゃ!愛じゃ!

というのは河野貴伸個人としての答え
そして株式会社FRACTAとしての答えは

Shopifyを使ってくれる事で、より多くの店舗さんが自分たちの価値を発信し、ブランドとして成長し、世界に自分たちの商品を売っていく素地ができる。結果「日本のブランドの価値の総量が上がる」事に寄与される。

事が最大のメリットです。
FRACTAとしては、日本の商売に携わっていらっしゃる皆様にブランドを作っていく事の重要性、可能性、楽しさが伝わっていけば行くほど、僕らのビジネスチャンスは増えていきます。間接的にとても大きなメリットが得られる。時間はかかるけど。
なので、ただのボランティアといった感覚ではなく、ちゃんとKPIは設定されてたりします。これは、エバンジェリスト活動は継続的であることが大事という矜持が個人的にはあり、「生き残り続けるためにも」ゴールとメリットは設定すべきという考えが根底にあります。

そして案件独占できるの!?的な話で言うと、実際「WBS」にてShopify特集の放送前後の反応を聞く限り、FRACTAよりも他のパートナーの方が問い合わせ増えてる気がします笑
逆に個人のfacebookのメッセージ宛に「肌綺麗ですね」と言うコメントを30件もいただけたことは誇りです。。。

Shopifyは案件を独占するとか、横から掠め取るとか・・・そういうのは全くと言っていいほど話を聞きません。
もちろんShopifyの需要にまだ供給が追いついていない、というのもあるけれど、パートナー同士がとても仲良く、お客様に共同提案したり、案件を紹介しあったりしているので、お客様の満足度はとても高いのです。

なので案件を独占するといったこと自体にさして焦る必要もない、自分たちの強みを明確にし、お客様に適切なパートナーを選んでもらうことが大事だと思っています。そして、そのようなコミュニケーションが自然に生まれることもShopify の魅力だと感じています。

Shopify エバンジェリストとしてのこれから

Shopifyの日本国内での認知はまだまだだと感じています。
また、導入検討されているユーザーさんからは「導入の決め手が・・・」、
実際のユーザーさんからは「こんなところを改善してほしい」と多くのお声をいただいています。
エバンジェリストである僕は、本体の開発には携わってはいないので、できることは限られますが、それらを日本チームに伝えることはできます。そして日本チームはそれらの声をしっかりと受け取ってくれています。
そしてパートナーも、日頃から情報交換とディスカッションを繰り返し、次々と新しい解決策や、アプリを繰り出しています。
認知の拡大ももちろん重要ですが、ジャパンチームとパートナー含めた「ワンチーム」感とShopifyならではの象徴的な体験を一人でも多くの人に伝え、理解してもらうことも、とても大切なことだと思っているので、その2点は引き続き頑張っていきます!

そして、Shopifyの根本にあるミッション
「すべての人のためにコマースをより良くする」
これが変わらない限り、そしてエバンジェリストの活動が求められる限りShopifyのエバンジェリストは続けたいと思っています。
引き続きみなさまよろしくお願い致します!

最後まで読んでいただきありがとうございました〜!
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#私の仕事 #自己紹介 #shopify #FRACTA


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