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「香り」に支えられている毎日

 コロナ禍の“諸々”自粛生活を過ごしていると慣れない・適応できていないことも多く妙な疲れを感じてしまう。そんな「無職」のわたくしでございます。世間の空気はピリピリとしているし、なんか自分は自分でめまいに倒れるし、めまいから回復したところでいまだコロナ禍は続いているし〜でもはやコロナ禍という日常が日々流れているではないか。

 こんな毎日のなかで、許された時間があるのだからといままで手をつけずにいた「やってみたかったこと」や、この時期だからこそ思いついた「思いもよらないこと」をやりはじめた。たとえば、花を生けたり、スパイスカレーをつくってみたり、醤をつくったり、筋トレをはじめたり(ガリガリ!)…etc。些細なことだけれど、これらをやっているといままで働かせてこなかった感覚が鋭くなるのを感じる。

 それに、いちいち頭を使うというか、初めてのことゆえ想像力が案外必要なんだなと。あれだ、初めての一人暮らしのときのようだ。自分って意外と何もできないなーという感覚と、自分って意外とこんなこともできるんだなーという感覚を同時に味わっている。

 ふだん意識しない感覚が鋭敏になるからか、意図しないことで気が楽になったり。とくに「香り」に敏感になったというか、最近はふとした香りに救われることが多い。

 生けた花から漂う香りには癒しをもらい、スパイスカレーが出来上がったときの鼻をつく香りに「これは絶対にウマイ!」と希望と期待を抱き、コーヒーにお湯を注いだ瞬間の沸き立つ香りには時間がゆっくり進む感覚を得て、友人にもらったアロマオイルの香りには「おーい、気楽にいこうぜ」って落ち着きをもらう。香りが緊急事態〜で気が張る毎日のなかで、ささやかな救いになっている。
 気分が変わる香りって、なんだか時間が引き延ばされる感覚があって心地よい。

 鼻炎気味の鼻が治ってくれたらもっと機嫌よく香りを嗅げるのかしらん。

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