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日常の速度を落として動く、眺める(宮崎の片隅のランニング日記 8)

第8回 10.07km Running(2022/03/04)


ちょっと遅く起きてしまった朝。朝ランはせずにすぐ仕事に取り掛かろうと思ってはいたが、頭の中がグチャグチャしている。そんなときって、大抵は原稿が進まないので思い切って走ることにする。それもちょっとだけ遠くへ行って。

シュバババっとゴミ出しを終えて車に乗り、15分ほど走らすことみやざき臨海公園へ。波は穏やか。太陽に照らされた海は綺麗だった。もう十分に春な陽気。短パンでも寒くない。

駐車場で準備体操をしていると、向かいのワゴンと軽バンから小さい保育園児たちがワラワラと出てきた。その可愛いこと可愛いこと。アウトドア用のキャリーカートに乗せられて近くの遊具まで運んでいかれる。その光景にキャワワワワワ…とときめく。言葉にならない、アホになるくらい可愛いその光景。なんなんだろう、あの可愛さは。ピースフル。

正気に戻ってラン開始。今日は公園を出て一ツ葉有料道路をゆったりと走る。1km6分〜7分のペース。車が高速で走り抜ける横をひたすら真っ直ぐ進む。

沿線の松林には松ぼっくりが生っていた。もう春ですね。道端にはいくつか松ぼっくりが落ちていて、それらはもう立派なサイズ。

何かこう習慣的に「速度を落として外を動く、眺める」ことをしていると小さな変化に気づきやすい。肌に当たる空気や風、目に入る景色、体を動かしたときの疲労具合。「世界」を感じるその中心点は自分たちの身体。自分の身体が周囲の環境と同期している以上、周りの変化を察知する能力とか感性を磨くには、やっぱいろんな環境に身をさらすといいのかななんて思ったり。

とくに僕は体感型の人間。百聞は一見にしかず、なところがあるから動き回った方がいいんだろうなあ。

とかとか思いつつ歩を進めるわけだが、いっこうに景色が変わらずだんだん飽きがやってくる。これ、ランナーにとっては結構しんどい。途中から正規ルートではない小道を見つけて、そこをうろちょろしてみたり探検モード。やっぱ探検はいくつになっても楽しいよね。松林を数メートル行っただけで絶景の海が顔を出して。釣りをする人、砂浜を散歩する人、工事の人いろいろだ。そのスポットを知らない人じゃないと来れないような場所。そこの一員に僕もなれたときの嬉しさ。そういうの好き。

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有料道路を6kmほど進んで、それ以上行くと戻れなさそうなので折り返す。完全オフの日で20kmとかランしたいときは、もっともっと奥まで突き進んで行きたいなあ。その「奥」ってやつがどこまであるのか自分の目と足で確かめてみたいし、そこまで行って帰ってきたときの達成感ってやばいんだろうな。

公園の駐車場へ帰ってきたとき、空は薄雲がかかっていた。目線の先には連続した波にも似たような雲があって思わず写真に収めた。

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海の近くでウェイブ雲。これは波に乗っているってことだろうか。ひとまず原稿片付けよう。いい記事書いてやる!



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