受験勉強中は夏休みなどの長い休みをどう過ごすべきか?
子どものころ「夏休みの宿題は早くやって、後は遊ぶほうがいい」と思っていた。この考えには一理ある。ただし、漢字や英単語、計算の公式など記憶やスキルを定着させることが必要なことは「夏休みの初めの3日だけ取り組んで、37日は何もやらない」と、うまくいかない。夏休みの宿題が、なんのためにあるのかを考えなければならない。
大人になってから、資格試験の勉強の途中にふと現れる3連休や、ゴールデンウィークなどの長めの休みに、勉強の成果を上げられるか、それとも調子を崩してしまうか、その差が出たことがある。
長めの休みにしっかり勉強して成果を上げるための方法を、自分自身の経験を振り返って述べてみたい。
時間の活用とは、時間の流れを変えることではない
時間は、人間の力とは関係のないところで流れていく。どうやっても止めることはできないし「少しだけ流す」「いったん止める」などの調整もできない。
時間を活用するとは、時間やその流れに直接働きかけることではなく、
・止められない時間の流れの中にいることを自覚する
・自分の行動を変える
・自分の考え方を変える
ということだ。
止められない時間の中をどう泳いでいくかを考えよう。
休みの間に克服したいことを決める
1~3つまでの「克服したいこと」を決める。勉強の弱点でもいいし、寝坊のクセをなおす、などでもいい。
・1~2週間の休みなら1つまで
・2~4週間の休みなら2つまで
・1か月以上の休みなら3つまで
が目安だ。
「克服」するのだから、長期の休みが終わってからもずっと、その弱点が直っていなければ意味がない点にも注意しよう。
「明日からやる」より「明日のことはどうでもいいので、まず今日はやる」
かつて、依存症とその治療について書かれた本を読んでいた時に、
「明日からやめる、のではなくて、明日のことはどうでもいいので、まず今日はやめるという心構えが大切だ」
「明日から、明日から、と言いながらやめられない日々を重ねてきたのだから、考え方を変えること」
という話に触れた。この考え方は、勉強をしたいとき、スポーツに挑戦したいときなど、さまざまな場面で活かせると思った。
「明日から早起きをする」のではなく、「明日のことよりも、まず今日は早く起きてみる」ということだ。弱点克服のための勉強だって「明日から」ではなく「明日はおいておいて、まず今日はやってみる」ことを始める。
それを、毎日積み重ねていけばよい。
自分の弱点、克服すべき点を知るには
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