見出し画像

これまで仕事を得た経路 【プロ資格マニアの軌跡】

私がライターとして活動を始めた当時、クラウドソーシングという仕組みはなく、人脈や実績がない者は、あらゆる手段を使って地道に営業活動をするしかなかった。そのような時期から今までに、仕事を得た経路について書いておこう。

自分の運営するWebサイトやブログを見た人から

完全に趣味で運営していたWebサイトやブログを見てくれた人から、
「私が企画している新しいWebサイトで文章を書いてみないか?」とお誘いいただいた。

公的な団体が実施したライター養成講座

編集やWeb制作の知識、出版業界の常識などに疎かった私が、偶然にも見つけたライター養成講座。公的な団体が主催するもので参加費が無料というのが嬉しかった。1度目は講義とワークショップ、そして2度目は実際に参加者が書いた文章について講評をいただくことができた。

2度目の講義が終わった後で「後日、公的な団体が運営するブログに、ライター講座のことや、ご自身の活動について、有償で投稿をしてもらう仕事をお願いする。改めてメールで連絡をするので、引き受けてくれる人はお返事ください」と、先生からお話があった。仕事がいただけることは、このアナウンスがあるまで知らなかった。仕事を実際にして、とても勉強になった。

人材マッチングサイト

上記の仕事以外には、仕事のアテがあるわけではなかったので、@SOHOさんやSOHOヴィレッジさんなど、発注者とフリーランスを結び付けるサイトに登録をして、仕事を探した。

現在のクラウドソーシングとは違い、上記のサイトは「出会いの場」を作ってくれるだけだった。報酬の支払いなどは、発注者とフリーランスが直接交渉し、決済も二者間で行っていた。

ライター募集中の企業を探して応募

人材マッチングサイトに掲載されている案件は、単価がかなり安かった。数をこなさなければ、食べていけない。

他の道はないかと考え、ライターを募集している企業を検索で探し出し、応募することを繰り返した。応募用のフォーマットを用意してくれている企業もあったし、自分で履歴書や業務実績書に書く内容を考えなければいけないところもあった。

SNSを通じての依頼

TwitterやFacebookで私の存在を知った人から、仕事の依頼をいただくこともあった。SNSは、相互フォローになっているか・いないか、など様々な理由で、メッセージのやり取りがうまくいかないこともあるので、要注意だと思った。

リピートで依頼をいただけるように

1つ1つの案件にまじめに取り組むうち、リピートで安定して依頼をいただけるようになり、新規の取引先を求めて営業を繰り返すことは減っていった。

ただ、ビジネスは流動的なものなので、突然、依頼を打ち切られるケースも時にはあった。私と直接、取引をしているクライアントは続けて発注してくれるつもりだったとしても、エンドクライアントの気が変わってしまうこともある。

また、私の側の理由(闘病や介護など)で仕事が続けられなくなった時期もあった。

行きつけのお店で「文章を書いて」との依頼

行きつけのお店の店長さんや、タレント活動をしている人から、「お客様に渡すチラシやニュースレターの文章を書いてほしい」と頼まれることがあった。また、お客様を集めてのパーティーの幹事なども頼まれたことがある。

いったん関係が切れたクライアントからの再依頼

1年、2年と音沙汰がなかったクライアントから、再度の依頼をいただくこともあった。

1年、2年のブランクのうちに、担当者が変わっていることがあるので、社名は同じクライアントでも、新規のクライアントだと思って接したほうがいい場合もあった。

講師登録サイトでセミナーの依頼

私がライターとして、クライアントとトラブルがあった時、その企業と取引をやめる覚悟をしていた。別の編プロやWeb制作会社と関係を築く方法もあったのだが「同じことにになるんじゃないか」という思いもあり、動き出せなくなった。

そんなとき、セミナーや講演の講師として登録ができるサイトを知った。試しに登録してみたものの「そのようなサイトを使ってみる」ことが目的だったので、登録だけして満足していた。

1年以上が経過してから、セミナー講師としての仕事を始めることになる。

自主開催のセミナーだけでなく、東京の医療機器関係の会社や、中部地方のある職能団体から、講演に呼んでいただけるようにもなった。

なお、講師紹介やセミナー紹介の文章を書くときは、ライターとしてのスキルが役立った。

スキル販売サイトの利用

文章を書くこと、文章を添削すること、Web集客方法やライターになる方法のレクチャーなど、自分にできることを有償で請け負うことを始めた。

当初は「文章を書いてほしい」という依頼を想定していたのだが、Web集客やライターになる方法、出版企画書の書き方などコンサルティングの依頼が多かった。リピートで利用してくれる人もふえてきた。

このサイトを利用したことで、オンライン・コンサルティングのやり方が固まった。

電子書籍出版・自費出版

ブログなどで書きためた内容を、電子書籍や紙製の書籍として販売するようになった。当初は書籍の売上で稼ぐよりも、「こういう活動もしている」という実績作りのためだった。

Kindleダイレクトパブリッシングが非常に使いやすくなって、気軽に電子書籍を登録できるようになったことと、KindleUnlimitedが普及したことで、電子書籍も一定の売上を記録してくれるようになった。

SNSで知り合った人がセミナーに参加

私はヨットに乗るのが趣味で、SNSでもヨットの先輩方と交流している。交流の中から、セミナーに参加してくださった方もいる。

ネットショップ開設

オリジナルイラストをTシャツやバッグにプリントしてもらい、ネットショップで販売した。自分の著書も販売している。

するとTwitterで知り合った方が、何万円分もの商品を購入してくださったことがある。また「母の友人」「趣味であるヨット関係の先輩」が商品を購入してくれたこともある。

セミナー受講生さんからコンサルティングの依頼

私のセミナーは、それ自体で完結するものであって、後のコンサルティングにつなげる目的では行っていなかった。

でもありがたいことに、リピート参加をしてくださる方や、コンサルティングのご依頼をくださる方も増えてきた。

終わりに

フリーランスが集客を成功させるには
・あらゆる手段で集客をして効果の高い方法を見極める
・効果の高い方法を選んで集中していく
・1つの方法に慣れたら活動の場を広げていく
・既存の方法にとらわれず思いついたことは試していく
ということが大事だろう。

活動の場が広がれば、それだけ多くの人に出会えることになり、結果としてお客様になってくれる人も増える。ただ「お客様とはだれか?」の定義についても大事なことなので、また近いうちに別の記事を書こうと思う。

行動計画や事業計画を立てるのに、プロの意見を聞いていくのもよいかもしれない。ただ、プロの意見を聞いても「行動するのは自分」という自覚をもって、人に丸投げしてしまわないようにしよう。

河野陽炎の本とコンサルティング


いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。