私がオムレツにマヨネーズをかける食べ方にはまった理由
世にも奇妙な物語(2012年秋の特別編)で「相席の恋人」を見て、オムレツにマヨネーズをかけるのにはまった。作品ではオムライスが登場するだけれど、私はボリュームのあるオムライスより、軽めのオムレツの方が好きなので。
オムレツそのものも、ふわふわ、とろとろに仕上げるコツを調べて、あの番組で見たような、綺麗なオムレツが作りたくて頑張ったものだ。
作品の中で、主人公が現在愛している彼は、自分のために作られた料理を平気で「要らない」と言ったり、マヨネーズに文句を言ったりしながら食べる。
しかし、未来の夫は食べる前に必ず「いただきます」と言い、目の前のオムレツを食べるのが楽しみでたまらないという表情をする。
食べ物に対する2人の姿勢は、そのまま仕事や恋人に対する姿勢でもあるのだろう。
今の恋人は、何かにつけて不満を持ちやすく、平気で「要らない」と言える性格。いっぽう未来の夫は「目の前のことを楽しみ、感謝できる」という性格なのだろうと推測できる。
未来の恋人と、わずかな時間ではあるが、ともに過ごした主人公。目の前の料理や仕事を楽しむことができる彼の姿勢に感化され、生き方が変わったように見える。
ところで私が、オムレツにマヨネーズをかけるのは、あくまで私の好みなので、友人に出すときは、ケチャップとマヨネーズを渡して、選んでもらうようにしていた。
あるとき、うっかり作業の流れでマヨネーズをかけてしまったオムレツを、友人に出そうとしてうろたえた私に、友人は「これは、美味いかもしれん。ちょっと食べさせて」と言ってくれた。このことをきっかけに、友人には、物事の良い面を見つけて、それを言葉にできる力があることに、気づかされた。
人が食べ物に向かい合う姿勢は、人やモノ、あらゆる何かに対する姿勢と共通しているのかもしれない。
ところで、今日はなぜか、玉ネギのたっぷり入ったオムレツに、珍しくケチャップをかけたくなった。天変地異の前触れでなければよいが。。。
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