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この経験から学んだ「奇跡の起こし方」を今後に活かす

私にとって2021年10月と11月は、かなりしんどい時期でした。

・長くお付き合いした編集部と距離を置く決断をしたこと
・新しい仕事の具体的なアテはなかったこと
・プライベートで信頼していた人に都合よく利用されたこと
・年に一度の大切な国家試験が迫っているのに、ろくに食事もとれない健康状態になったこと

これらの出来事が重なりボロボロになっていきました。
しかしながら、2021年12月中に次のことを達成しました。

・海事代理士国家試験・口述試験に合格したこと
・試験後から未知の方・既存のお客様から新規依頼が立て続けに届いていること
・コンサルティングをしたお客様に集客の成果が出て喜びの連絡を次々といただいたこと
・信頼できる友人が新しくできたこと

2021年12月は(まだ1週間ほど残ってはいますが)、奇跡の1か月と呼んでいい時期だったと考えています。

あんなに苦しかった日々を、奇跡の1か月につなげられた理由を考えて改めて振り返りました。

理由1 「馬鹿にされた」と感じた時点でもうその縁は終わりだと覚悟を決めた

フリーランス、個人事業主にとって
「いったん決まった仕事が、何らかの理由で白紙になる」
という経験は当たり前、とまではいいませんが、誰でも何度かは経験する種類のことです。

ただ、信頼できるクライアントならば、こちらを道具のようにばっさり切り捨てることはせず、伝え方・言い方を考えてくださいます。私には、仕事がなくなったことよりも「馬鹿にされた」「馬鹿にしてもいいような相手だと思われていた」と気づかされたのがつらかったです。

そのクライアントと縁が切れることで、経済的に苦しくはなるかもしれないし、また1から新しい取引先を探さなければいけない。

「それでも、馬鹿にされたまま、続けていくことはできない」
という気持ちの方が大きかったので、私は「うまくやろう」「なんとか付き合っていこう」という思いは完全に捨てました。

今はこの決断をしてよかったと思います。

理由2 優先順位を整理した

仕事がなくなった時点で、というより仕事をなくすより前に、営業活動をスタートし、今後の収入につなげていくことが大事です。

ただ私には、年に1度しかチャンスががない海事代理士試験・口述試験が迫っていました。昨年は口述試験に落ちており、今年は学科試験免除で口述試験だけを受けられる最後のチャンス。このチャンスを逃したら、また学科試験からやり直しです。

そのことを考え、まずは口述試験に何が何でも合格することを目指しました。

もちろん、縁が切れたクライアント以外にも、コンサルタントとしてご縁が続いている取引先はありますので、集客や売上に貢献できるよう、活動は怠りませんでした。ただ、新規の営業活動について、しばらく考えないようにし、試験に集中しました。せっかくご新規様と縁ができ始めたころに「試験なのでちょっと待ってください」とは申し上げづらいという理由もありました。

理由3 「困っている」という事実を周囲に打ち明けた

私にも、親兄弟がいますし、ライター、コピーライターの仲間もいれば、違う仕事についている友人もいます。信頼できる人に
「こういうことがあって困っているんだ」
「だけど試験が迫っているから、今は新規の営業は控えて勉強しているんだ」
と事情を打ち明けました。

試験合格という目標があるなかで、勉強のことや試験のことを直接話し合える仲間がいるのは、本当に心強いことです。しかし、今回の経験を通して「勉強以外の部分で、いかにたくさんの人に支えてもらえるかもまた、大事なのだ」とつくづくと感じました。
ちょっとした雑談をしたり、SNSでふざけあったり、体調のことを気遣ってもらったり。中には何十分も電話に付き合ってくれた人、毎晩メールやメッセージを交換し続けてくれた人もいました。

試験勉強を直接教えてもらったり、代わってもらったりすることはできないし、安易に仕事の紹介を頼むことはありませんが、本当にお世話になりました。今後、何かの目標に向かう時に「たくさんの人に支えられているんだ」という感謝を忘れないようにしたいです。

理由4 アファメーションや瞑想を積極的に取り入れた

試験の緊張がある上に、様々な事情がある状況では、単に自分に「落ち着け」といっても無理です。なんとか自分をだますしかありません。

幸い、Youtubeでアファメーションや瞑想のための動画がたくさん公開されています。「神様の奇跡が起きる」とか「199式」などの言葉をご存知の方も多いことでしょう。

なりふり構わず、そういった動画を常に再生し続け、自分をだまし続けました。

理由5 失った仕事を回復するのではなく、新しい仕事に挑戦するという気持ちで取り組んだ

皆さんのおかげで、試験を受けることはできたものの、合格発表まではどういう結果になるか分かりません。試験後は「普段はできることを、なぜ試験中に思い出せなかったのか」と、後悔することも多々ありました。

とはいえ、泣いてばかりもいられません。

私はフリーライターとして社会人デビューをし、その当時は他の仕事をする余裕も力量もなく、ひたすらライターの仕事を探しては応募していました。「私はライターだ!」という変に肩ひじを張った気持ちがありました。

その時と違い、今は「ライター、コピーライター」という仕事に限る必要はなく、もうすこし幅広いスキルが身に着いています。そのため
「お客様に悩みごとがあって、私がその解決に貢献できそうなら、どんな案件でも応募・提案してみる」
という姿勢で臨むことに決めました。

「自分カタログ」も活用して、企業の人材募集内容を見ては、自分の提案できることをまとめ、応募することを繰り返しました。

https://note.com/kounokagerou/n/n8b1435a55d74

理由6 コンサルタントとしてキャンペーンを企画した

年末年始には「新しいことを始めたい」と考える人が増えます。私にもこの時期にご相談を寄せてくださる「副業・在宅起業に挑戦したい」という人が、毎年何人かはいらっしゃいます。

そのような人が「何を相談すればいいのか?」を分かりやすくご説明し、料金面でも気軽にご利用いただけるようなキャンペーンを企画しました。

企画段階で「私にできることは何か?」を整理し、文章にしたことで、改めて「私がやりたいことは、これだな」という自分自身のスキルの整理にもなりました。

理由7 過去に撒いてきた種が芽を出し始めた

そうこうするうちに、私が過去に登録した人材募集サイト、人材マッチングサイト、私の公式ウェブサイト、SNSなどの内容を見た方から、
「こういう相談に、ご対応いただけますか?」
という打診をいただくようになりました。

過去の登録内容をもとに打診が来るというのは、これまであまり経験がありませんでしたが、なぜかこの時期には、不思議なほど集中しました。

そこで過去の自分の実績を更新していないサイトは更新したり、管理しきれないサイトに関しては退会したり、
「私自身の最新の情報が伝わるように改善する」
ことを少しずつ進めました。
すると、さらに新しい依頼をいただくことも、増えてきました。

また、過去にスポットコンサルティングを行った方から
「おかげさまで、集客の面で良い成果が出ました!」
とご報告をいただくようになりました。
いったん契約が終了してから、わざわざご報告をいただくことは少なかったのですが、この時期には不思議なほど続きました。
ご報告に加えて新しいご相談をいただき、契約につながることもありました。

「これから、どういう仕事をしていくべきか?」
「お客様との関係がうまくできるか?」
といった不安は、なくなっていきました。

海事代理士試験・口述試験に合格

おかげさまで、2021年12月22日の官報発表により、海事代理士試験に合格したことがわかりました。今年受けた口述試験は、過去2年の内容に比べて大幅にやさしくなったと感じていました。ただ「船舶検査の種類を5つとも答えてください」のような問題で、4つしか答えられなかった場合に、部分点がもらえるのかが分からなかったので、私としては自信がありませんでした。

それでも合格!
一人で喜びましたが、まずはお世話になった人への報告をしました。本当に喜んでくださり、感謝の念でいっぱいになりました。

これから仕事を続けていく限り、お世話になった人への恩を忘れることはないし、紙に書いておくとか、常に見える場所に掲示しておくといった方法をとってでも、忘れてはいけないのだと思っています。

奇跡の1か月をただ終わらせるのではなく

こうして振り返ると「なりふり構わず、できることをやる」日々の積み重ねが、よい流れを生んでくれたのだと、改めて思います。

「どうすれば今の状態を抜け出せるか」を頭で考えるだけでなく、一定の期間は「なりふり構わずやる」。そして、流れが変わってきたと感じたときには、落ち着いて周りを見回す。よかった点や反省点を今後に活かす。

この経験から学んだ「奇跡の起こし方」に、今後もっと磨きをかけて、生き抜いていきたく思います。

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今もっとも多いご相談はウェブサイトの見直し、ブログやSNSの見直し、集客のご相談です。次いでコピーライティング、セールスレター等の添削のご相談もいただいております。


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