いつの間にか「人生を変えるために何を変えれば良いか」を理解していた
この2か月ほどで、泥棒に遭い、水害に遭い、家具が壊れ、仕事がいきなりキャンセルされ……とさまざまなことが起こりました。このようなことは、人生の変わり目に差し掛かっているときに起こりやすいと聞いたことがあります。
思えばちょうど10年前にも、顔面神経麻痺になり、乳腺の手術が必要になり、仕事の担当者が変わって息が合わず……と似たようなことがありました。でもその時、過去の自分とはまったく違う考え方で、危機に向かい合っている自分に気づきました。
1つでも嫌なこと、辛いことがあると、そのことを抱え込んで「なんで私がこんなひどい目に……」と悲劇の主人公になっていた自分が、10年前には「この状況が私に教えてくれることは何? この状況が終わったら私はどんな形でこの経験を人のために活かせるだろう?」と考えるようになっていたのです。
10年前、36歳だった自分がいつの間にか身につけていた考え方を紹介します。それは、今でも人生に行き詰ったとき、役立っている考え方です。
いつでも心は自由に使えて今この瞬間から幸せになれる
現実に何が起こっていようとも、「私は幸せだ」と思うことはできます。
始めのうちは無理やり「幸せだ」と思える要素を探さなければなりませんが、そのうち自動的に幸せに気づけるようになります。
「やりたいことをやる」ための生活を送る
当たり前のことを言っているように思えるのですが、
「やりたいことをやるには、責任を果たさなければいけない」
「やりたくないことを我慢して片付けないと、やりたいことができない」
と考えているうちに「責任を果たすため」「やりたくないことを我慢してやるため」に時間と力を使うようになってしまいます。
「やりたいこと」を明確にしておき、そのために生きているという意識をしっかり持っていないと、責任ややりたくないことに追い回されてしまうと気づいたのです。
「やりたくないこと」にはできるだけ触れないこと、「会いたくない人」にはできるだけ会わないことも大事でしょう。どうしても「やりたくないこと」「会いたくない人」と触れ合わなければならない環境にいるなら、思い切って環境を変えたほうがいいのかもしれません。たとえば、人の悪口や仕事の愚痴ばかり言っている人に「聞きたくないからやめて」と伝えてやめてもらえるならいいのですが、どうしてもやめない人とは離れることも大事です。
思い込みに気づき変えていく
私は初めからフリーランスのライターとして社会に出ました。執筆の仕事が性に合っていたのか「文章を書く」という点では、クライアントから信頼していただいて、思ったよりずっと楽に仕事ができました。「こんなんで、大丈夫なのかな?」「仕事ってもっと厳しいものでは?」と思うほどでした。
「フリーランスとして成功する人は一握り」「仕事は厳しいもの」というのは、単なる思い込みなんじゃないかと考える機会がなく、長い時間が経ってしまいました。
そして「これは私が勝手に思い込んでいるだけかもしれない」と気づいたときから、仕事に対しての緊張や気負いがなくなりました。
「人脈も実績もない自分を信頼してもらえてありがたい」
「楽な仕事をさせていただいて、ありがたい」
と素直に思えるようになったのです。
さらに
「自分の経験を、人のために活かせるかもしれない」
と考えられるようになり、セミナーや講演で伝える仕事もできるようになりました。
急に変われなくても焦らない
ここまでの文章だけを読んだ方は、私がいとも簡単に考えを変えることができたように感じられるかもしれません。
でも、そんなことはありません。「幸せだなぁ」と感じることが多い日があっても、次の日には「なんでこんな目に遭うの」と落ち込んだこともあります。長い時間をかけて積み上げてきた考えや思い癖は、少し気を抜くとすぐに元に戻ってしまうのです。
ただ「元に戻ったからもうだめだ!」と落ち込んで何もしなければそのままです。元に戻っていることに気づいたとき「あぁ、気づいてよかった」と考えて、また理想とする心の在り方に変えていく。それを繰り返すうちに、心の在り方が変わっていきます。
「死ぬときに持っていけるもの」は何かを考えそれを充実させる
人間は必ず死ぬ時が来ます。死んでしまったら、服やパソコン、身体などこの世に置いていかなければならないもののほうが多いでしょう。
ただ、私の想像でしかありませんが、自分の経験したことや身に着けた知恵、心に残るようなできごとは、天国へ持っていけるような気がするのです。それならば、さまざまな経験を積み、勉強をして、さまざまな感情を味わっておくことのほうが、物をたくさん持つことよりも重要なのかなと考えるようになりました。
ただし「服やパソコンが必要ない」わけではありません。服やパソコンがあるから経験できることもあります。せっかく手に入れた服やパソコンを使って、たくさん経験を積むことが大事だと考えています。
また、勉強や経験、感動を積み重ねるには「まとまった時間を確保しなければいけない」と、昔の私は思い込んでいました。でも今は「5分でも30分でも1時間でもいいので、まず経験してみることこそが大事だ」と考えるようになっています。
たとえば私は、動物園や水族館に行くことが好きです。見学のためにまとまった時間を確保することが大変でも、出張の機会に30分や1時間でもいいので見学することならできます。
「30分だけど、好きなことができる!」と前向きな気持ちで入園すると、思いがけずすばらしいシーンに出会えることもあるのです。たとえば神戸どうぶつ王国を駆け足で巡るつもりだった日は、ハシビロコウが通路を越えて飛ぶシーンに出会えました。また王子動物園では、フタユビナマケモノの食事の様子を間近で眺めることもできました。
このように、時間の制約があるからとあきらめず、短時間でも時間があるなら経験すること、勉強することも大事だと思います。
百発百中を目指さずにやってみたい行動を起こす
私はコンサルタントとして、経営者の方やフリーランスとしての活動を希望する方のご相談に対応することがあります。特に起業から間もない方、もしくはこれから起業する方に多いように感じるのですが、「成功するとわかっていることしかしたくない」という考えが働いて、結局行動を起こせない方がいます。
経営者としての経験が長い方や、社員としてお給料が保証されている広報担当者の方のほうが
「やってみて、効果が出なければやめればいい」
と割り切って行動を起こせることが多いように感じます。
なんの戦略も立てずに徒手空拳で行動を起こすのが良いとは思いませんが、それでも行動しないよりは、世間に向けて何か行動を起こすことのほうが重要です。
「思い切って行動を起こせる力」を育てるために、前項までに述べた心の在り方、マインドセットが大切だなと感じています。
終わりに
「人生を変えたい」と思ったとき、もっとも大事なことは「私には人生を変える力がある」と思えることでしょう。自分の心だけはどんなときでも自由に使えるので、「きっと変える力がある」と考え、そのための生活を送りましょう。「変えられない」という思い込みを少しずつ変えていきましょう。
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