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「同じことの繰り返し……」と言えるまでに人は努力をしている 【プロ資格マニアの軌跡】

旅行業界で働いている友人と、医療関係の仕事をしている友人から
「仕事は、同じようなことの繰り返し」
という発言があって、驚いたことがある。この2人に面識はなく、私はそれぞれの友人と昼ご飯を食べる約束をして、別の日に会った。それなのに、2人がまったく同じことを言ったので、驚いたのだ。

旅行業界も、医療関係の仕事も、いろいろな知識や技術が必要だし、たぶんその仕事に就いたときは、未知のことばかりだったのだと想像する。未知のことを1つ1つおぼえて、「同じようなこと……」と言えるまで、彼女たちはすごく努力をしてきたのだろう。そして「こうすれば上手くいく」というパターンを編み出したからこそ、「同じようなこと」を繰り返して、生き残ってきたのだ。


人には向き、不向きがあって、私は「同じようなことを毎日繰り返す仕事」が、本来は向いていると自分で思ってきた。同じような作業の中で「ここをこうすれば、もっと早く正確にできる」という工夫をし、その成果を出していくような仕事が、自分に合っているのではと。

だから、変化の多いフリーランスの仕事には不安もあった。

でも、フリーランスの仕事の中にも「一定の流れ」はある。執筆の仕事ならば「打診・依頼⇒情報収集・取材⇒構成案作成⇒執筆⇒校正」という流れが。

そして、経験を積むにつれて
・情報収集はどうすれば効率よく進むか
・構成案はどうすればうまく作成できるか
・執筆をスムーズに進めるには?
という自分なりのパターンが見えてくる。このパターンさえ見えてきたら、細かい変化には動じなくなるものだ。

「同じことの繰り返しだなぁ」と思えるようになるまでに、人は相当の努力をしている。だからこそ、この言葉が出てきたときには「もう成功パターンが見つかっているよ」というサインなのかもしれない。

河野陽炎の本とコンサルティング


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