思い癖に気づけたら 【プロ資格マニアの日常】
汚れたハガキを受け取ったり、贈り物に文句を言われたり、そのほか失礼なことをされたり、そういうとき「私は嫌われているのだ、だからこういうことをされたのだ」と受け止めてしまう癖が、私にはある。
本当にそういう場合もあるだろうけれど、第三者から
「確かに相手の態度はよくない。でも、『嫌いだから』というのではないと思う」
というアドバイスを受けたことも、何度かあった。
「仲がいいから、このくらいは許してもらえると思ったんじゃない?」
「話の全体を聞いていると、嫌いだからというより、その人が昔の言葉でいう『オバタリアン』のような人で、がさつな人ってだけだと思う」
「漫才のツッコミような、面白いことを言ったつもりなんじゃない?」
これだけ、同じような慰めや助言を受けるということは、私の感じ方も偏りすぎていたのかもしれない。
これからも「嫌われたのかな」と受け取ることは、あると思う。
ただ「私はこう感じがちだ」という自分の思い癖を知っていれば、とっさの自分の感覚を信じすぎるのではなく、「相手には違う思いがあるかもしれない」と考えることもできる。
他にも、思い癖はきっとあるし、思い癖があることが、即ち悪いことではない。ただ「私はこう感じがちだ」と知っておけば、「そうではないかもしれない」と冷静になることができるように思う。
何かやりたいことがあるのに「でも時間がないし……」と考えてしまうなら、「私は反射的にこの言葉を唱えてしまっていないか?」「本当は時間があるかもしれない」と考え直してみる。
その上で「やっぱり本当に時間がない」とわかれば、それでいい。
「本当は時間がある」と気づければ、またそれもいいことだ。
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