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広告振り返り~2022年3月編~

 この世には広告が多過ぎる。最近マジで思います。大体これ変な広告を多めにピックアップして4月末に3月分を出しているんだから、もし普通の広告、まあまあの広告、どうでもいい広告まで全部取り上げようみたいな企画だったとしたら3月分が5月に出るみたいなザマになってそう。
 自分が全ての広告を閲覧してレビューすることは不可能なので、もしあなたが広告を見て、これはいいな、と思う広告があったら是非感想を書いてみてください。暇つぶしにはなります。

・レイジ・オブ・デスティニー

 妙に気合いの入ったアクションシーンがある広告、レイジオブデスティニーが3月の注目株。
 アクション要素に関しては魔剣伝説を思わせるレベルで凝っているように見えるが、結局内容としては放置育成RPGとなっております。しょうがないね。
 このアクションが本当に出来たら……とは思うけども、仮想パッドの数的にこんな派手なアクションが出来そうにないんだよね。最低でもプレステのコントローラーくらいはボタンが欲しいアクション描写だ。

 この辺の描写を見ていると本当に魔剣伝説っぽいんだよな。派手なアクションシーンが続き、最終的には宝箱がたくさん出て来てハッピー! って感じの広告。
 やっぱり魔剣伝説スタイルの偽ゲーム広告ってパクるべき基準点みたいになっていそうだよね。見ている方からするとどう見ても魔剣伝説なんだけども。

 ガルの広告の方は偽UIの方もちょっと凝っていて、いくつかのスキルを使えるかのようなビジュアルになっている。
 とはいえやっている事としてはいつもの魔剣伝説的な偽ゲーム広告です。グラフィックの凝り具合というか、普通の人では無いビジュアルのキャラが動き回る感じは独自性を感じるんだけどな。

 ケツを妙に強調する美女と栄光スタイルの正統後継広告。
 女性のデザイン自体は海外らしい濃ゆさだけども、まあこれはこれでと言った所。
 ケツを妙に誇張するのがアメリカスタイルだよね。

 闇・道化師のサギーみたいな奴がスタイリッシュアクションする広告。中々カッコいい内容だし、画面左下に「AUTO」と入れる事でこんなアクション出来ねえじゃねえかという文句にも若干対応している感じが良い。
 実際にこういうハクスラ無双アクションみたいなの久々にやりてえなあ。すっかり広告でしかこういうジャンルのゲームを見なくなってしまったが、単に自分がコンソールゲームを最近出来ていないのもあると思います。

 レイジオブデスティニーは演出だけ見るとマジでカッコいいんだよな。センスがあるよ。
 肝心のゲーム本編は演出を3DにしたAFKアリーナっぽいけど……

 色々と揺れ方がエグい広告。なんだか揺れすぎな気もするが、まあこれはこれで……
 最終的にはちゃんとカッコいい所に着陸させるのもちょっとしたこだわりを感じる。

 数少ない放置ゲームっぽい広告としてはこれ。
 それでも放置らしからぬアクションを見せているので、やっぱりアクションゲームっぽさを告知したいんだろうなあと察する。結局放置ゲームなんだけども。

 英語版実写魔剣伝説みたいな広告だ。無課金で行けるし、放置だけで強くなるし、シリアルコードですげえ強くなる。ちゃんとゲームを広告してるのが実写魔剣伝説テイストしか無いってのも中々挑戦的じゃないですか。
 開き直ってずっと偽アクション広告ばっかりやるかと思いきや、こういう広告も挟んで来るのも良いですね。広告バリエーションの幅広さに関しては過去の放置ゲームと同じくらいにはある。

 とてもクールな実写実況風広告なのに、なぜか声が入っていないので残念な広告。
 それでも面白そうに見えるのはこの役者さんの表情が豊かだからでしょう。声が入っていないのが悔やまれる。

・英雄浪漫帳

 和風日替わり内室、とでも言える広告。最近じゃこういう幕府とか、内室系広告もすっかり見なくなってしまいましたね。
 特に着せ替えで失敗していない、今時の広告にしては珍しい正統派広告。この広告では何を表現したいのか一見して分かりづらいが、要するにキャラをアバター的に着せ替えられるよ、的な内容なのかなあ。

 くさい女性が衣装を変えて上手い事誤魔化そうとするも、男性から「何か変な臭いがする……」と突っ込まれてしまう。闇のシャイニングニキだ。
 思えばシャイニングニキは風呂要素を持ち出してないんだけど、普通広告で女性を取り扱う際に体臭がキツイ女性を扱おうとは思わないんだよな。クサいってシンプルに悪口だし、デリケートな問題を抱えている場合もあるじゃない。
 何でシャイニングニキがこういう事をしていないのか。そう考えれば体臭でおかしい、なんてオチにしないと思うんだよなあ。

 画像広告は普通にいい内容なんだから、こういうノリで広告すりゃあ良いのにと思ってしまう。
 海外広告は何か変な所でボケたがるよね。そういうボケが可愛い所であり、一般ウケしねえからやめろってポイントでもあるんだけども。

・勝利の女神:NIKKE

 3月に一部のオタクが「ケツにこだわったゲーム」みたいな感じでバズずらせていた印象のあるゲーム。現にこの後半で紹介しているユニはしっかりケツが揺れていますね。
 何となくスタイリッシュな感じに収まっているのは演出の妙か。昔あった同じような広告だと美女と栄光なんか露骨にケツ揺れを描いた広告だから、ただただケツって印象のある広告だったのにね。
 本リリース後も期待の広告。

・極道のエデン

 マフィアシティパロディなんだけども、途中ドリルで男のケツが掘られてる描写は大丈夫なんだろうか。ケツじゃなくて太ももにドリルをぶっ刺されてたとしても、普通にフェイタリティでR-18でしょ。
 総評すると金を持って逃げたらハッピー、って感じの広告。意外とありそうでなかったテイスト。
 ちなみにこれ、昨年は西京24区ってタイトルで広告をやっていたんですよね。今年はタイトルを変えて再出発みたいです。昨年の広告も良く見ていたら、テイストでピンと来たと思います。ちなみに元の西京24区はアカウントごと凍結されてました。

 正統派マフィアシティのパクリ。組織に誘われていきなり副首領にまでしてくれるものかなあ。
 まあその辺の細かいことは言わない方が良いってもんですね。

 極道のエデンは西京24区時代から社長とマフィアシティを掛け合わせたような広告をしていたような記憶があるけど、これなんかは静止画で頑張って10連ガチャを再現しようとしている努力が見受けられる。
 そこまでして隠し10連ガチャを再現したかったのかは知らんけど、まあどうしても隠し10連ガチャの広告をやりたかったらこういう形もありますよ、という提案にも見えてくる内容。本当にここまでしてやるのかよって感じはマジであるけど……

 実況風広告もある。この人が誰かも分からないし、こんなシーンが本当にあるかも分からない。でも比較的ありそうな気はする。
 それにしても画面作りがごちゃごちゃした広告だ。上下はバナーで隠されていて、ゲーム画面はそのバナーの中の半分で、実況者の下にもバナーがあるから実況者の顔ワイプがyoutubeの違法視聴みたいになっているんだよ。
 情報はただミチミチ詰めれば良いってもんでも無いのは前々から書いてる通りです。

 実況者の名前は「はると」らしい。実況広告の一種ではあるんだけど相変わらずバナーだらけだし、memeはうるさいし、もう画面の情報量がオーバーフローしてるよね。ごちゃごちゃ系広告の極み。
 それで字幕は間違えている箇所があるし、演出過多だし、切実に何でも入れればいいってもんじゃねえぞって思わざるを得ない内容です。結局何を広告したいかもよく分からないしな。
 こうして見てみるとマフィアシティってしっかり情報量を引き算して、分かりやすい広告にしていたのかもしれない。何でもかんでもゴチャゴチャやりゃあ良いってもんじゃないんだぞ!

・永遠の7日-終わりなき始まり-

 確か今月初登場の広告。いわゆる普通のガチャ広告なんだけど、他のガチャ広告とは一線を画する要素としてちゃんと課金してガチャを回している所が挙げられる。
 誕生日だからって彼氏にitunesカードをもらってガチャを回しているんだけども、実際嬉しいものなのかな。でも本人が楽しくガチャを回しているなら何でも良いのか。
 こういうガチャの広告だと200連ガチャだの、シリアルコードだのという無料で最強みたいな広告ばっかり見かけているんだよな。実はちゃんと課金しているのが珍しい広告界隈って正直異常なのでは? 意図せず普段見ている広告の異常性を感じてしまった。

・スーパーウィザード

 Vampire Survivorsによく似たゲーム、スーパーウィザードが広告界隈に参戦。とはいえ、このゲーム内容自体は本当にVampire Survivorsに近いゲームらしいので、偽のゲーム映像を使い始める他の広告とはひと味違います。

 スーパーウィザードは4月から本気を出してくるんだけども、実は3月時点では割と普通の内容の広告をしているのは驚きのポイントではないでしょうか。
 一部誇張はあるだろうけども、そんな少しの誇張なんか4月の暴れぶりからするとノミのようなもんですよ。

 4月以降の片鱗を感じさせる広告としてはコレ。ストⅤのケンステージのBGMを使ってるんじゃないよ!
 でもこういうBGM不正使用シリーズの広告ってなんでか不思議と注目度が低いよね。もうちょっと突っ込まれても良いんじゃないの。

 説明つきの広告もあるけど、人工音声に対してBGMの音量がデカすぎるし、和訳も雑だし、久々に良い感じの海外広告だと思います。こういうので良いんだよ。
 広告はイヤホンを半分耳にかけて見るくらいの音量の方が見ていて面白いです。良い広告ではないけど。

・ユグドラ・レゾナンス

 新作アプリとしてはユグドラ・レゾナンスも見逃せない。内容としてはかなり真っ当に戦略性を紹介しているし、スキル発動時に出る凝ったアニメーションもしっかり紹介しているので、広告としてはちゃんとした出来だなあと思います。

・ベストイレブン

 3月広告のニューカマーとしては、実際のサッカー選手を題材にしたサッカーゲーム「ベストイレブン」も見逃せないだろう。地味にイニエスタが公式アンバサダーってのも広告では過去最高に豪華な広告だ。下手したら先月のパワプロのイチローコラボ広告並の豪華さじゃないの。
 真っ当な育成広告もあるけども、それ以上にえげつない広告がたくさん出てきていた。

 ……えげつない広告がたくさん出ていたんだけども、それらのメディア映像は全部消されてしまった。ちなみに内容はおねがい社長みたいなノリでガチャで色々出て来て無双! みたいな広告だった記憶がある。
 まあイニエスタを看板に使っているんだから、変な広告のフォーマットを使ったらNGが出るのはしょうがないね。広告として出る前に言えば良かったと思うんですけど。

 真面目にキャンペーンを告知しているのはこれ。
 S+選手のアクセントが面白いというか、「S+選手ネイマールをゲットしよう!」っておねがい社長の10億資金とか高級秘書みたいなノリで言われると無条件に笑えちゃうんだよね。
 ネイマールってサッカーをさして知らない自分でも知っているレベルの有名選手じゃん。そんな人でも、実在のキャンペーンであったとしても、おねがい社長みたいなノリで言われちゃうと途端にうさん臭さが出て来るんだよな。社長の罪は重い。

 実況広告も出している。ちゃまくん家という実況者が実況を担当しており、彼はウイイレやFIFAなどの広告をやっているようである。広告に出演した結果「広告 デブ」などとネットに書かれたらしく、動画のネタにされていました。広告に出るだけでここまで言われちゃうのは普通にかわいそうだと思った。広告のシステムが悪いだけでこの実況者さんはなんも悪くないよ。
 広告の内容に移る。ヴァランって誰だよ、と思ったら、wikipedia曰くレアルマドリードの超エース選手らしいです。知識がジジイだからレアルマドリードだとベッカムしか知らないよ。
 個人成績でもUEFAチャンピオンズリーグ優秀選手になっていたりする辺り、間違いなくすごい選手だと思います。ただ、やっぱり日本だと野球の方が人気なのかあんまり拡散されていない。
 ファンは好きだと思うんだけど、どうもサッカーと言う競技とTwitterで広告を見る層(しかも実況風広告)が噛み合っていないような気がする。
 地味に最後の最後に「システムエラー」と画面に表示されているのも面白い。そんな様子を広告にしちゃうのはどうなんだよ。

・インフィニティキングダム

 まるでゲームのTIPSみたいな広告だぁ……
 ただの画像広告だし、割とどこにでもありそうなTIPSをそのまま広告にしてくる力技を見せて来た。オチも特に無い。

 でもインフィニティキングダムは能登麻美子ボイスを集中して聴ける広告を出してきた時点で他の広告よりもセンスを感じるよね。
 最後がちょっとブツ切り気味になっちゃっている点だけ配慮してくれていたらもっと良かったな~~~~

 杉田智和のボイス広告もありました。
 喋りの内容がちゃんと面白いんだよなあ。これは見て損しない広告の一つじゃないでしょうか。

・シャイニングニキ

 シャイニングニキも一周年を迎えました。ほぼ正統派広告だけで一年間やってきたのはさすがだと思います。
 しかも記念に新しいミュージックビデオとして花澤香菜の歌う「Heart Beat Train」が登場。もう普通にいい曲なんよね。映像も良いし、全く文句が無い。
 一周年おめでとうございます。

 あと自分は知らなかったんだけど、実は花澤香菜が歌うキャラソンシリーズは昨年も出していたんだって。
 これでこれでエモい良い曲なんだよね。過去の知らない広告が出て来た時って大概「もっとヤベエクソが湧いて出たぞ!!」みたいな話が多いのに、シャイニングニキに関しては無限に広告を見てる人を浄化してくるじゃん。この無限少女がよ! ウィクロスみてえな曲名しやがって!
 シャイニングニキは本当にセンスが光る広告をやるし、見ていて癒ししかない。今年も良い広告をよろしくお願いします。

・ソネットオブウィザード

 ソネットオブウィザードも何だかんだ1周年らしい。勝手に共に歩み続けられたウマ娘はどう思ってるか知らんけど、とりあえずソネットオブウィザード1周年おめでとうございます。ソネットの広告を全部見て来たであろう自分からしても感慨深いもんです。
 広告のテイストも少し異なっており、いつものテーマソングが最後に流れない。流れないと流れないで寂しい物だけども、ストーリーをしっかり伝えようという方針に切り替わったのかな。

 いつものアニメ広告もあります。
 「もじょ編」なるものが完結し、破壊神が蘇るらしいが、広告だけではさっぱり分からない。ソネットオブウィザードガチ勢はこれで盛り上がるものなんだろうな。
 まあソネットオブウィザードはいつまでもウォラウォラやっててほしいタイトルの一つです。

 まあ一周年だし、たまにはテーマソングを聴いてみてもいいと思います。フルは意外とカッコいいと思いました。

・アナザーエデン

 アナザーエデンは兎田ぺこらを起用しての広告を展開。最近Vtuberの話題はどうにもきな臭い話題ばかりであるが、さすがに広告ともなると普通に可愛らしい広告に仕上がっている。広告でまでそんなきな臭さを出さなくて良いので、広告としては合格点でしょう。
 さすがに普通に楽しそうにゲームをするのはVtuber、配信者としての本領発揮といった所か。
 まあ普通の実況広告です。

・V4

 V4は樋口楓というにじさんじの配信者を起用して広告を展開。記憶が正しければこのVtuberも中々人気の配信者だった記憶があるので、やっぱり案件で引く手あまたと言う状況なんでしょう。
 広告の内容としても、経験値30000%アップという形で上手くヒキを作っているので配信者にそんなに興味が無くても見られる広告。
 魔剣伝説の200連ガチャという大台はガチャで超えづらいが、倍率と言う形でインフレを表現すれば同じくらい数字で勝負できるという事を証明して見せた。

・英傑大戦

 セガのアーケードゲームの広告です。
 三国志大戦も相変わらず稼動している中で英傑大戦というかなり性格が近いゲームを稼動させるのはチャレンジャーだなあと思うが、三国志大戦側にも英傑大戦側にもプレイヤーを見かけるので今の所はうまいこと行っているようである。
 しかし「今プレイするとSR羽柴秀吉もらえる!」ってその辺のソシャゲみたいな文句をアケゲーもやり始めたのはちょっと面白いね。

 しかし一人用モードの充実を謳ってみたり、なんかeスポーツっぽさを告知し始めたりと、これまでのアケゲーとはちょっと告知の趣向を変えてきているなあと感じる。
 そもそも新作アケゲーが稼働して、ちゃんとプレイヤーが座っているのを見られる時点で自分は満足ですけどね。スクールオブラグナロクとか、クロノレガリアとか、ミュゼカとかのプレイヤーがいない感じはまだ覚えているからな。
 昔はアケゲーが稼働してもツイッター広告、youtube広告などのweb広告を打っていない例が多かった気がするので、その辺をちゃんとプロモーションし始めたのはちょっと変わったなあと思う。アケゲーも頑張ってくれ~~~~~~と思う毎日です。ちゃんと俺も毎日ゲーセンに通って戦国アレスタやるからよ……

・デュエルマスターズ

 デュエルマスターズは長州力に続いて新庄剛志とコラボ。何で?
 理由はよく分からないけど、新庄が楽しそうに踊っているからまあいいかなあとは思います。
 地味に細かいポイントとして、画面下の新庄もちゃんと動く上に小さな新庄も動いているのが面白い。だけど、これって本当にカードゲームの広告でよろしいんですか?

 ちなみにこれは四月の広告なんだけど、これに関しては新庄がバスケをするし、広告の内容はデュエマだしで訳が分からない。どうして……
 その辺の理不尽さ、ディスペクター感が注目を集める良い広告だと思います。デュエマってすげえよ。

・アサヒ飲料

 Hey Say JUMPとコラボした広告なんだけど、なんと15万RTされたら4月1日に何かが起こるという触れ込みでリリースされた広告。しかし結果としては4月11日時点で10万RTと想定した結果は出なかった、という悲しき結末になってしまった。
 並の広告で言えば10万RTの時点で相当パワフルな結果なんだけども、やっぱり15万RTは工作をしようとも思わないくらいには過激なキャンペーンだったようである。

 目標未達ではあったが、結局エイプリルフール限定映像はリリースされていた。
 普通に考えたら10万RTというだけで充分プロモーションとしては大成功だと思うんだけども、結局15万RTの報酬として何かが起こる! という話はうやむやになってしまったようだ。
 別にそんなことをネチネチと突っ込むようなオタクはそんなにいなかったから良かったけども。あるいはこの広告以外に別に映像を用意していたんだけども、本当にお蔵入りになってしまったのだろうか。その辺の真実は闇の中です。

・デカビタC

 何だこの広告……
 音楽を減らし、メインの出演者もなかやまきんに君に絞り、喋る内容も絞りに絞った引き算の広告の極致。よく分からないけども、しっかりとデカビタキングという商品を告知する事は出来ているように見える。
 きんに君くらいパワフルな新商品です、というメッセージも込められているのかもしれないが、あまりにも引き算が決まり過ぎているので推測しか出来ない。ここまで一直線な広告中々出来ないよ。

 youtubeには他の作品も投稿済み。ちゃんと30秒で収める広告になっているのが良いし、デカビタキングくんが「ヤー」と「パワー」しか喋っていないのも分かっている感が強い。

 デカビタキング君は合計8作品もあるので、他の作品は是非サントリーの公式youtubeでチェックしてみてくれ!!
 全部ここで突っ込んでくのは野暮と言うか、作品本編のテンポを損なうような気がしたのでここら辺にしておきます。

・カップヌードル

 日清の広告はいつもネタをやっているので普段から「ああ、日清ね……」くらいのリアクションで見ているんだけど、これは久々に懐かしい思いをしたので掲載したくなった。要はオレンジレンジのSUSHI食べたいが好きなだけです。
 日清の広告がなんか気に食わないのは、多分いかにもネタに走っている感じが別に良いかな……って思っちゃうんでしょうね。不真面目なのが普通なので、不真面目な広告が日清から出ても「またやってるな」という結論で終わりがち。
 あと日清はどれも内容がしっかり不真面目な内容なので、ふざけている中に真面目さしか感じない感じもあんまり好きになれない理由なんだろうな。だからと言って海外広告の茶番は毎度毎度ふざけすぎだと思うけども。

・ロート製薬

 トラックが妙に本気なので是非音を出して聞いてください。
 途中から突然TRAP調になるのもすごいし、この動画の場合アルティメットフルバージョンというから何がフルかと思ったら延々チョコレートプラネットが決め顔してるだけなのもすごい。好みの広告でした。

・トヨタ自動車

 なんかエモい映像なんだけども、一体これはどういう広告なんですか……? と思っていたら、C+walkTという乗り物の広告みたいです。
 misato.という映像クリエイターが作っています。

 要はEVという乗り物みたいです。最初はセグウェイか? と思ったが、歩行領域の乗り物という事でご老人でも乗りやすいような乗り物を開発したようだ。
 なんというか車だけじゃなくこういうのを開発出来るのが巨大資本の強さだな~~~と思ってしまう。Twitterのエモい映像だけだと何を広告したいんだかよく分からなかったけども、そんなよく分からないエモい映像を放映する事すらマネーパワーがあれば出来る。
 やはりマネーは幸福を生むんだなあ……

・MiniDisk

 企業の告知ツイートってワケじゃないけども、なんだか目を引いた広告の一つ。
 要は海外にいるソニーのMinidiskマニアが作った内容っぽいけど、どこかのアニメから引っ張って来たMDの使用風景がvaporwaveっぽいエモさを醸し出しているのが良い点なんでしょう。この映像にはMOディスクなる物も含まれているらしいけど、MOが何かはよく分かっていませんでした。光磁気ディスクらしいです。
 まあ映像の不正利用だと言われたらそれはそうなんだけども、このツイート自体何を告知したいかもちょっと分からない感じがまたミステリアスなんだよな。印象には残る。

・JRA

 JRAは妙にエモい広告を出してきた。少し前からJRAはちょっと軸をずらしたような広告を出している印象があるけど、この広告は特に好き。
 ウマ娘ファンの増加によって競馬ファンも増えつつあるようだけど、もうオタク層はウマ娘でそれなりに取れると踏んでこういう雰囲気の違う広告に踏み切るのは普通に賢い選択肢だと思った。映像も非常に凝っているので是非10回は見よう。
 歩いている人参のキマってる感じも好き。昔のディズニーアニメに出てそう。

・PictureThis

 写真を撮るといい感じの植物ケアの方法が分かる? アプリの広告のようだ。あるいは植物の種類が分かるだけかもしれないけど、広告だけ見る分にはそんなアプリ。
 コーヒーを混ぜた水を与える事でサンセベリアが復活しているんだけども、さすがに素人でも別の植物に入れ替わっているのが分かるよ。こんなボロボロの状態からコーヒーだけであそこまで復活するのはさすがにおかしいでしょ。
 何なら植木鉢まで変わっている辺りで騙しが雑な感じがするけども、植木鉢に関しては元気になったから植え替えをしました、という理由付けが出来なくもないからなあ。何にせよ、サンセベリアにコーヒーをあげると復活するというのは相当マユツバだと思います。

・クロスミー

 「空っぽじゃないいいね」というワードにTwitterやフェイスブックへの明確な差別化を図っている感じが良いですね。まあ「既読」くらいでいいねをつけられるのがムカつく、という層も結構いるんでしょう。わざわざTwitterでSNSの広告をするからには、明確なTwitterとの差別化を告知する必要があるのはかつて登場したgravityの通り。
 映像では「外見だけじゃなく内面を重視」「自分のどこにいいねされたのかが分かる」「共感した相手のプロフィールにコメント付きでいいね出来る」という事をアピールしているけども、これでいいねが来なかったらいよいよ「内面も救いようが無い」という話になって鬱になりそうだなあと思ってしまった。
 ある種「空っぽないいね」というのも、空っぽだからこその良さがあるのかもしれない。

・twitch

 twitchの切り抜きシリーズはamong usに手を出してきた。正直これまでのAPEXやら格ゲーやらの切り抜きよりはamong usの方が楽しそうな感じが伝わって来るけども、知らない実況者の知らないシーンを流されても反応に困ってしまう面はある。
 これに関しては別に格ゲーもAPEXも知らないゲームの知らない名シーンなので興味が無い人からしたらどうでも良い広告なんだけども、among usに関しては特に実況者同士の内輪ネタ感が否めない内容だなあと思ってしまう。
 とはいえ実況者のファンでtwitchを追ってない人からすると、まあまあありがたい内容なのかなとは思った。今時の実況者ファン、ゲーム好きならtwitchも同時に追っているだろうとは思うが……

 実際にスト5をちょっと触った経験があるとこの広告なんか自分には何年も練習しないと出来ないようなテクをやっている凄い広告だと分かるんだけども、知らない人からするとなんかコンボしてるだけにしか見えないだろうしなあ。
 ただ文脈を知らない上で見てインパクトがあるのは格ゲーの方だと思う。

 令和の時代にKOFの映像が広告で流れている時点で、結構レアな良い広告だとは思いました。
 今後も期待して待ちましょう。

 エルデンリングを早速広告に起用しているのもフットワークの軽さを感じた。
 話題作を生配信する配信者と、なるべく旬なネタを宣伝に使いたい広告って中々需要と供給が合致したモデルかもしれない。あんまり最新だと見ている方が付いてこれない、あるいは知らないゲームになっている可能性もあるので、油断は出来ないが。

・天啓パラドクス

 天啓パラドクスは犬山たまきとコラボした音楽をリリースして広告のスタートダッシュを切った。
 広告も一通り見たけども、正直そんなにパンチは無い印象。というかこの歌もの広告が一番見ていてカッコいいなと思ってしまったし、それ以外のゲームのプロモーションムービー的な物はそんなに目新しさが無かったんだよなあ。ゲーム本編に目新しさを感じなくても、新曲はイヤでも目新しさを覚えるファクターとして良いと思いました。
 マジでこの音楽自体は中々カッコいいので是非。フル版は以下。


・ピクミンブルーム

 大真面目な広告がメインだったピクミンブルームが、なんかよく分からないミニゲームみたいな広告を出してきたのも印象的。
 ピクミン自体エキスを与えて花を咲かせる要素はあるけども、見せ方一つでこんなにもよくあるハイパーカジュアルゲームの広告みたいになってしまうんだなあとちょっとびっくりしています。 

 他の広告はゲーム内容に合致しているような内容です。
 何であのエキスの広告だけあんなに安い感じの出来にしたんだろうか……? 多分深い戦略があるんだろうけど、ちょっとよく分からない。真面目な広告だけ打つのではやはり訴求力が足りないと感じてしまったのだろうか。

・ザ・アンツ

 トカゲに食われたアリが胃の中で生き残り、巣のようにして大繁殖。トカゲを嘔吐させて逆襲し、むしろトカゲを食い物にしてしまうという破天荒な広告です。
 そもそも胃の中に消化されていないクッキーがまるまる入っている時点でこのトカゲは相当デカいんだけど、胃の中で消化されずに生き残って成長しちゃうアリってそれはもうアリじゃなくて寄生虫だろ。卵から出て来るアリの色も色合いがバラバラで気持ち悪いし、やってる事がもうアリでは無いんだよね。
 一応ググるとアリに寄生する菌やサナダムシやらの話題は出て来るけども、アリが何かに寄生するという話はざっと見た感じ出てこない。まあ先月のレーザーを撃つアリよりは寄生するアリのほうがいそうではあるんだよな……

 トップウォーの穴掘り広告のパクリもやる。他のゲームと同じく島合体広告をパクリ先に選ばず、2021年11月にやったトンネル掘削広告の方をパクるのは中々マニアックですね……
 土の中をカマキリが掘削しているのも中々シュール。まあアリがレーザーを撃つ世界なんだから土の中にカマキリくらいいたっておかしくないでしょう。

 トップウォーをパクった広告にはこんなのもあるけど、基地じゃなくてキモいサボテンみたいなのを建造する。なんでアリがサボテンを建造するんだよ。
 最初はアリ塚を作る広告にしようと思ったけど、アリ塚だとインパクトが無いからサボテンにしたのかなあ。ここまでアリ要素が希薄だとアンツである意味がよく分からない。
 そもそも何でサボテンに顔をつけたのか。サボテンに顔がついた例だとサボテンダーがいるけど、彼はもうちょっとかわいいぞ。

 こぼれたハチミツを飲んで肥え太っていたら、トカゲに見つかって「FAIL」になる広告。……なんで?
 普段のアンツならハチミツを飲んでパワーアップ、トカゲくらい簡単にボコボコにしそうなものだが、今回は失敗らしい。ただ太るだけではいけないようである。

 溺れたカマキリをアリが助けたら、外敵のサソリをボコボコにしてくれる用心棒になってくれる広告。要は共生関係を結んだという形になるのかな。
 とはいえ普通のアリならカマキリをそのままバラバラにして食っちまうんだよな。ここで「バラバラにして食わない」という選択が出来るのが、知性の分かれ道なんだろうなと思います。人間ならそういう後々の利まで考えた判断をする場合がある。
 しかしこうしてカマキリと共生する事によって、アリが別の問題を抱える可能性も充分にあり得る。そうなった時に果たしてアリは生存競争に生き残れるのだろうか。だからこそ自然界のアリは禍根を残さないためにさっさとカマキリを食べてしまう判断をしているのかもしれませんね。

 何ならアンツはドラゴンを孵化させてドラゴンと共生しちゃうからすごいよ。流石にドラゴンだと適当に利用されるだけ利用されて滅ぼされそうだけど大丈夫かな。コミカルな音楽で誤魔化されているけど、実はマジックザギャザリングで言うプローシュとコボルドみたいな関係になってるんじゃないの。
 つーかマッチ棒の日で氷を溶かしちゃうのもかなりガバガバでいいよね。見た目的にインパクトがあり過ぎて好きな広告。

 生を受けた瞬間にバッタに食われるアリキングもいるし、他のアリから食料を奪って成り上がるアリもいる。そんな自然界の厳しさを描いた広告ですね。
 確か現実にも日本原産のアリがヒアリよりも強い種であるみたいな話が合った気がするので、まあまああり得る可能性がありそうな広告には見える。なのにザ・アンツの広告が変な印象を受けるのは、アリ一匹が無双するような内容が多いからなのかなあ。アリ=集団戦で巨大な外敵を倒すようなイメージが強い中で、アリの単騎無双みたいな広告は視聴者との解釈違いを起こしている可能性がある。 

 そこはかとなく勇者のくせになまいきだ感がある広告だけども、勇なまとはちょっと違う。
 これはこれで面白そうなゲームに見えちゃうのはパクリ先が面白いだけだよ。勇なまも最初がPSP時代のゲームだから知らない人も普通に多そう。

 ちなみにアンツは地味に1周年で、真面目な広告もやっています。相変わらず偽映像も使っているけども、これはまあ比較的真面目に広告している部類じゃないですか。

・トップウォー

 トップウォーはいつもの島広告に船合体要素を合わせてちょっと絵面を変えて来た。とはいえ、内容としてはいつもの島合体広告と一緒です。
 実況と字幕のガバガバぶりはいつも通りです。最後の「完全にあたしの敵じゃないね」を「完全に当たすのできじゃない」って書くのはもう原型がないよ。

・いけー!放置戦士

 ウィップザックとリカ・ザ・リッパーを紹介する広告。
 こういうキャラ紹介広告は最近の広告でありがちだけども、放置戦士はこの紹介が妙にシンプルで淡白な印象。
 他の放置ゲームであるフィギュアストーリーパニリヤ・ザ・リバイバルの広告ほど派手な映像があったり、キャラ紹介をしていたりするわけでも無い。22秒で2キャラ紹介するのは無理があったのではないか。

 なんか無双ゲーみたいな広告もあるけど、最後までどんな雑魚をボコボコにしているのかよく分からないし、画面右上にマップが表示されている割に仮想パッドが無いのも微妙なこだわりの薄さを感じる。
 偽ゲーム広告をやるにしても半端な感じになるなら普通にゲーム内映像を告知に使った方が良いんじゃないか。ちゃんと凝った偽ゲーム広告をいちいち作る魔剣伝説とか、今月だとレイジオブデスティニーってすごかったんだなあ。

 偽ゲームで凝っているのはこれとか良いなあと思うんだけど、手前に対して奥のボスのカッコよさが釣り合っていない気がする。
 画面左下に「注意:イメージです」と書いているから広告としてはギリ問題無いけども、この手前と奥、フィールドそれぞれのグラフィックの噛み合わなさは問題でしょう。
 あと音楽が妙にカッコいい。海外広告特有のカッコいいテーマソングなんだけど、youtubeにもどこにも出てきません。助けてくれー!

・EVONY

 牛を解放する→溶岩を解放する→財宝を解放で正解になりそう。
 ちなみに二問目も微妙にアレンジがかかっており、犬からデカいサソリになっている。デカいサソリでも、針山に潰されると死ぬのは一緒。

 先に水を落として溶岩を固めてから石を落とすのが正解ルート。

 これは久々の詰み問題じゃないか? ミノタウルスとサソリを殺しつつ溶岩を処理する手段が無い。何だかんだ正解を用意するのがEVONYの特徴だと思っていたんだけど。もし正解があったら自分はEVONYの問題を解けない広告のおじさんです。
 ちなみにめずらしく女性が斬られて失敗するタイプの広告だけども、女性は斬られてもなんか驚くようなアクションしかしない。男主人公の方は斬られたら死んでるんだけど……

 石を落とす、水を落とす、財宝の上のピンを抜くで解決可能に見えるが、もしこの主人公が財宝を石で潰されたらクリア失敗だと感じるタイプの主人公だったらクリア不可能です。

 溶岩を解放→水を解放→財宝を解放でクリアだと思われるが、うっかり水側のピンが溶岩側のピンと干渉してしまった場合は詰み。

 ミノタウルスを落としてから溶岩を落とし、財宝を解放したのちにリフトを上げればOK。
 地味にリフトはレアなギミックだよね。以前も出た記憶はあるけど、リフト入りの問題は少ない印象。

 たまに出て来る和風EVONY。上手く行くと「バンザイ!」と叫び、ピンチだと「恐ろしい!」と言う。妙に棒読みなのが癖になっちまう広告だ。
 問題は過去問の使い回し。

 溶岩を水で固め、財宝左側のピンを抜くのが正解っぽい。これで財宝右側のピンを抜いたらこの主人公が取りに行けないのでミスになる可能性が高い。

 先に溶岩の上のピンを抜いておき、水が全て溶岩に入るようにしないと水が足りなくなるトリッキーな問題。
 それにしてもこんなに溶岩があったら水があっても固まらないのではないかという疑問は残るが、もし上の水で溶岩が固まらないなら普通に悪問である。

・超次元彼女

 超次元彼女は定期的にやってくるハイパーカジュアルゲーム広告のパクリ広告の発作が出て来た。最近広告を見始めた方からすると知らない可能性があるが、実は超次元彼女の美少女要素抜きの広告は昨年の2021年3月にもやってるんですよね。一年ぶりにハイパーカジュアルゲーム広告に舵きりしてきた。
 しかしこのハイパーカジュアルゲームはちゃんとゲーム中で遊べるようになっている。なので、この広告だけ見て「虚偽のクソ広告だ!!」と言い始めたら逆にエアプ扱いされるというトラップまで仕掛けているのが憎い。さすがに1年も広告をやってきたら、安直な広告アンチを釣って拡散させるくらいしたたかな真似もしてくるんだよなあ。
 ゲーム中の演出と広告の演出は異なるので、「ゲーム内の演出と広告のミニゲーム演出が違うじゃねえか!」という突っ込みに関してはOKです。

 でもこの広告に出て来るスティーブとクリーパーは明らかに無許可でパクったよな?
 しっかり広告アンチに突っ込みを入れさせる余白まで残している辺り超次元彼女も誘い受けが上手だねえ。嫉妬しちゃうよ。

 いや、背中の緑色だけならクリーパーじゃないかも……という一縷の希望すら、ちゃんと立場を入れ替えた広告をリリースして念入りにぶち壊しているのも好感度が高い。しっかりマイクラです。

 これは分かりづらい詰みパターンの広告。大量の軍勢を送れるレーンに敵が来ず、全然軍勢を送れない列に大量の敵がやって来る。
 実際にこのハイパーカジュアルゲームをやったことが無いと見逃しがちな不可能広告です。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 失敗する広告を出すのは結構だけども、最初の15秒の失敗例を2周流してちょっと尺を稼ぐんじゃないよ。
 同じ広告内で同じ失敗例を流されたら、さすがに真面目に広告を見ている層にはバレるでしょ。まあ同じ映像を二周流そうが、広告なんか真面目に見ている奴いねえだろという読みであるならば中々大胆なコストカットなんだけども……

・放置少女

 放置少女は普通に凝ってる3Dアニメを公開。あまりにも普通に凝っているアニメで、これまで散々Hero Warsのモノマネをしたり、美少女を氷河に突き落とした末にドライヤーを当てていた広告とは思えない。五周年パワーってすげえ……
 放置少女の広告というだけで毛嫌いしている方もとりあえず見て欲しい一作。そしてたまには、バカしょうもない広告世界にも帰って来ても良いのよ。もう放置少女は芸能人コラボと凝ったアニメしかやりませんというならそれはそれで正解だけども。

 深田恭子とのコラボ広告もリリースしている。放置少女は定期的に芸能人とコラボしているの、やっぱり芸能界と強力なパイプがあるのかなあ。暴露系youtuberが放置少女と芸能界の強烈な繋がりとか実は暴露していませんか?
 メッセージとしては至極普通の内容です。

・State of Survival

 マスク美人を探していたらゾンビだった広告。これはゾンビと言うよりも口裂け女だと思うんですけども……
 下手にナンパみたいな取材をするのはやめよう!

・パニシング:グレイレイヴン

 久々に見た気がするパニグレの広告。今回は普段のスタイリッシュアクション広告から毛色を変え、普通にカッコいいダンスを見せるタイプの広告。
 キャラのモデルの良さ自体は前から明らかなので、踊らせても映えるのはある意味当たり前。ただ、踊る広告の評判自体はやっぱりあんまり良くないらしい。普通にアクションゲームとしてのパニグレを告知してほしい層が多いんだなあ。
 こんなに信頼されているというか、真っ当に広告して欲しいと思われているゲームも中々無いよ。

 ちなみにアクション広告としてはこんな感じ。音楽もアクションも相変わらずカッコいいじゃないの。
 これを見るとやっぱりこの広告だけで良かったんじゃ……という気がしないでもない。

 パニグレ勢はこういう広告をメインに出してほしいんでしょう。普通にカッコいいと思うけど、やっぱり本編に無いダンスの方が話題になっちゃうらしい。人の業を感じる。

 パニグレには珍しくちょっとしたホラーテイストを入れて仕上げてきた広告。
 きっちりとアクション要素も広告に加えてスキが無い内容。今回のイベントがホラー系の内容なのかな? 怖さの中にパニグレ特有のカッコよさを加えた良い広告。

・荒野行動

 荒野行動は暗殺教室とコラボ。これ以前もやってなかったっけ……と思ったら、案の定昨年7月頃にやっていたコラボの第二弾みたいです。
 わざわざ第二弾を打つ辺り結構好評だったんだろうなと思うけども、暗殺教室って終わってからまあまあ経つマンガじゃなかったっけか。
 何にせよ「荒野最後の試験」と言っているので最後のコラボの可能性が高い。やりたい方はお早めに。

 東京喰種とのコラボも登場。あんまりゲーム本編映像が無いのは東京喰種側のリクエストだろうか。
 3月の荒野行動はジャンプ系の漫画とコラボを多数打っていたのが特徴と言える。

 中華ゲー特有の三国志コラボもやっています。日本人は三国志好きだけど、荒野行動でも三国志コラボとかやるんだ。というか、こんなサービス開始序盤でやってそうなコラボを今更やるんだ。
 劉備だの張飛だのと三国志武将の名前こそ借りているが、見た目はほぼ仮面ライダーみたいなノリなので三国志感は馬と関羽の青龍偃月刀くらいしかない。
 まあ他の三国志系ゲームを見ていたらメカアーマーを着た武将が暴れる広告でも三国志と認定して良い気はします。お前も三国志だ。

 久々の茶番系広告も三国志コラボで復活。義兄弟が貂蝉か誰かの舞を見て怪しいと踏み逃げ出したが、実はその先には傷ついた別の仲間がいた、という広告。
 たしかに三国志っぽい広告ではあるんだけど、実際の荒野行動だと普通に貂蝉が遠くから撃たれて終わりだと思った。まあその辺は突っ込まないでやりましょう。

 それにしても関羽をここまで別キャラに解釈できるのも中々出来ることではない。
 こんな仮面ライダーみたいなビジュアルで、結局赤兎馬に乗って銃を撃ちまくってるんだからもうよく分からないよ。その振り回している青龍偃月刀は飾りか!

 何なら荒野行動は最近めっきり姿を現さない魔剣伝説のパクリみたいな広告も出してきた。
 昨年は魔剣伝説が隆盛し、すっかり荒野行動の影が薄くなっていた。しかし今年は荒野行動逆襲の年である、とでも宣言したそうな広告だね。

・空の勇者たち

  雲上族なるギルドの副会長が、雲上龍王なる戦力3000万のプレイヤーが分からなくて異世界逆転! みたいな広告。
 にしても、何で副会長ってそこそこ地位に就いているにも関わらずこの男は雲上龍王を知らないんだろうか。もちろん1分の広告だから描写できない内容があるのはしょうがないんだけど、もう少し丁寧に副会長が龍王を知らない理由を紹介してほしかったです……

 魔剣伝説チルドレンみたいな内容なんだけど、本家魔剣伝説が最近広告を出さないからこういう筋書きも貴重になってきたなあと思います。
 200連ガチャで最強ってのも最近見なくなったね。200連ガチャはもう2021年の古いトレンドになっている可能性が高い。

・金銭遊戯

 金銭遊戯の広告もぐっと減ったけど、なんだかんだ広告を出している。
 「社長、ゲーム内で待っているよ」というセリフを聞くに、どうもこの広告は撮りおろしなのではないだろうか。何でこのセリフを撮りおろしたのかは分からない。
 イラスト自体は社長よりもかわいいと思った。

 金を投げて美女をはべらせようと思ったら、有閑マダムに金をあげすぎてマダムに好意を抱かれてしまう広告。
 金銭遊戯はかなりの確率でマダムがお邪魔キャラとして扱われているのが特徴。社長と金銭遊戯の見分けがつかなくなってしまった場合はババの扱いで見分けるのがコツ。

・おねがい社長

 暴漢に絡まれている女性を助けたらトップ秘書で、ババを助けたら50万円をもらえて、年寄りの会計を代わりに払ったら土地をもらい、それでタピオカ屋をやって最強! みたいな広告。
 人助けをすると創業資金がもらえるのはいつもの通りだけども、土地から秘書まで人助けでもらえちゃう三段人助け形式になっているのは初のパターン。やっぱり人助けって大事なんだよね。
 最近自分もゴミ拾いを始めた。いつか俺もゴミ大王の称号を得て隠し10連ガチャを回すからな。お前ら覚えとけよ。

 横断歩道で喧嘩している三人の女性を助けたらそれぞれビンタされて創業センターに行く広告。後半はラーメン屋パターンです。
 何にせよおねがい社長の人々は軽率に横断歩道で喧嘩しがちだよね。そりゃ歩道に車が突っ込んで来るよりはリアリティがあるけども、横断歩道で喧嘩しているシチュエーションでリアリティがマイナス100億点くらいになる。

 頭の上に不自然な数字があると思ったらHero Warsが始まっちゃうんだから社長の広告は面白いよな。地味にアクションが凝っているのも良いし、結局負けたら借金創業して逆転しちゃうのもHero Wars原典とは差別化を図れていて良い。
 こういう貪欲さが社長の良さです。

 久々の静止画系広告。美人だからって詐欺師の前科ある人を選んだら破産しちゃったって、完全にこの人が悪いんだよなあ。
 「詐欺師でもいいや!」って台詞はおねがい社長くらいでしか聞けないよ。

 スケベ間違い探し広告。普通にこういうゲーム作ったらウケそうじゃない?
 偽広告で消費していいアイデアではないように見えるが、世の中にはこういうゲームも既にあるんだろうなあ。自分が知らないだけで。

 スニークアクション広告。結局奇襲に失敗しているんだけども、創業センターの女性にも奇襲が出来るのはスニークゲームっぽくて良いですね。ここで奇襲を仕掛けてみたい。
 10連ガチャの演出も妙にオシャレで凝っている広告。大好きな広告です。

 過去作のおねがい社長と繋がっていそうな広告として、よく社長を転落させる悪い女秘書は失敗して追放された男秘書が性転換した姿である事が明らかになった。
 もちろん悪い女秘書全員が性転換した男秘書では無いだろうけども、そこまでして転落させようとする人間もいるんだなあ。わざわざ侮辱してから出させているこの社長も良くないが。
 というか女に性転換しても社長の好みという事は、社長自身この男秘書の内面に関しては結構気に入ってたのかもしれないよね。ちゃんと丁重に扱っておけば成功の未来もあったのかもしれない。

 実写女性のダンスに始まり、美人が大量に現れる社長らしい広告……と思いきや、突然スパイと対峙する羽目になる広告。
 内容としてはいつもの3DCGを使っていないのに、話にしっかりと起伏を作ってくるのは中々テクニカル。ちゃんとオチをつけてくる辺りが楽しい広告でした。

 Twitter民が大好きなトロッコ問題を広告に起用するのは良い選択だと思います。でも選択肢が列車を助けるか、金持ちババを助けるかの二択になっているのは中々興味深いですね。
 これはこれで列車に乗っている大勢を助けるか、一人の金持ちを助けるかという二択になっているのでちゃんとトロッコ問題として成立している。もし列車の中に誰も乗っていない場合は普通にババを助ければ儲かるだけのボーナス問題だけど、まあ良いや。
 後半はハンバーガー屋パターンです。

 ババとタイタニックごっこをしていたら美人を見つけたので助けたらババが怒って財産を没収されたので、温泉宿を開いて美人と大成功。結局美人とタイタニックごっこをしていたら今度はババがおぼれていたけど助けるの? って広告。
 そもそもタイタニックごっこでいちゃつくのが金持ちという物なのだろうか、という疑問があるけども、大体このタイタニックごっこ中のBGMもタイタニックっぽい音楽が流れているのがズルいよね。これって音源をちょっと早回しして元の音源とズラしているのかな。その辺も要注目です。

・エバーテイル

 妙にオシャレな漫画風映像に始まり、なんかエモい感じの影絵で終わる美少女エバーテイル。
 表現自体はかなりオシャレだ。というか、放置少女とか少女廻戦みたいな美少女推しゲームよりも見せ方がオシャレなんじゃないの。
 でも視聴者は美少女広告よりも例のホラーを求めているので、注目度自体は低い。これもまた知名度稼ぎを偽広告に頼ってしまった代償という事か。

 最初はホラーと見せかけて、普通に美少女を育成してドラゴンにする広告。
 エバーテイルは本当に最初のホラー広告が罪深すぎるよな。美少女推しをするにしても素直に美少女推しが出来ず、ちょっとホラーっぽい要素を混ぜてこれまでの偽広告で釣っていた層にアプローチしようとしているじゃないの。
 それもこれもあんな出来の良いホラー広告を作り過ぎたのが原因です。ずっと放置少女のパクリだったら素直に広告が出来たのに、と思う反面、ここまで有名にもならなかったと思うと複雑な思いがある。

 ホラー広告としてはこれ。
 3月になって初登場したキャラとして、謎のローブを着た存在が挙げられる。
 この男の正体は何か、というのは議論の余地がある点だが、自分は終わりをもたらす存在だと思っている。

 なんでこんなしみじみお別れムードな話ばかりしているか、そしてなぜあの男が終わりをもたらす存在かと言えば、この広告があまりにもエバーテイルの最終回を思わせる内容だから。上の広告では手によって拉致された先が血まみれの部屋という所で、彼が死んだ=終焉を迎えたことを表現している。
 「お別れしないといけないね」という主人公に、謎の仮面の男、そして過去の主人公たちの亡霊らしきものが現れる。「悲しいけど……でも、他に道がないから」と言い、主人公は例の広告の始まりの地である自室に幽閉。モンスターも主人公も誰もいない世界だけが残される。
 最近のエバーテイルには珍しく使い回しの映像がほぼ無く、多分これでエバーテイルのホラーゲーム広告は最終回なんだろうなあと思います。DENIAL.exeに囚われ続けた1年間とはこれでお別れなのでしょう。

 エバーテイルは世間的にはクソ広告と言うカテゴリの中でも、トップクラスの話題性を掻っ攫ったその技量たるや魔剣伝説、おねがい社長と共に2021年の広告を代表する広告だったと言っても過言ではないでしょう。
 自分も一番楽しみに見ていた広告でした。同じ広告シリーズを擦り続けた長さは1年と異例の長さでしたが、それだけの厚みある広告だったと思います。正直最後の方は話のネタにしづらい内容の広告が増えて来た印象はあったけど、これ以上ダラダラとホラー広告を引っ張らないで一旦の区切りになりそうな広告をビシッと出した判断を自分は尊重したいです。
 ありがとうエバーテイル!

 しかしサヨナラをしてからも結局美少女広告は打っているし、4月でも平気な顔で懸賞広告を打ち続けてました。
 
まあそういう面の皮の厚さが無いととてもパクリなんか出来ないか……

・今月の準MVP

・エバーテイル

 エバーテイルは色々広告をやってきたけども、この広告は久々にエバーテイル特有のエモいレトロホラゲー風広告に立ち返った内容だったなあと思います。
 まあエバーテイルを見続けて一周年、そんな人間が見ていて勝手にエモいエモいと言っているだけなのでその評価が正当化は全然分からんけども、マジでこの広告は好きではあります。
 エバーテイルのホラゲ風フリーゲームなんてのも見かけたけども、やっぱり自分はこの広告のノリが一番好きです。エバーテイルの偽広告原理主義者になりかけている。

・極道のエデン

 クソ広告という言葉が安易に使われる現代、正統派に「クソ」というか、ここまで何を表現しようとしているかぼやけた感じの広告は中々無いと思います。
 もちろんクソ広告にも色々あって単純にパクリがひどいとか、著作権を破っているとか、ノリがムカつくとか、まあ人それぞれクソの姿はあると思うよ。けども、極道のエデンの実況風広告ほど「根本的に何を言いたいか分からない、広告の役割を果たせていない」というクソ広告は無いんじゃないですか。
 「なんか友達が最近広告ツイートに画像リプライを送ってるのがウザイんだけど……」と思う方は、是非極道のエデンの広告のリンクでも送ってやって欲しい。しっかりとした噛み応えある広告なのできっと満足してくれると思います。

・今月のMVP

 今月のMVPは「ザ・アンツ」です。
 最初はリアルなアリ系の広告が多くてフィクションの強い広告は少なめだった気がするんだけど、アリがカマキリに乗り、レーザービームを撃ち、ドラゴンと共生する広告を打ったのはアンツが初めてでしょう。シンプルに創作部分が面白いのが良いですね。
 この創作ラッシュがどこまで続くかは分からないけども、現代の広告ではかなり遊び心を感じる内容なので見飽きない。個人的には最近のアンツはおねがい社長クラス、つまり広告界隈tier1レベルの実力派だと思っています。今後もアンツの広告は要チェックだ!

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