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広告振り返り~2021/6月編~

 広告見てるだけでもう一年の半分が終わったってマジ?
 世の中ではファスト映画は著作権の侵害だの、アニメの違法視聴はやめようだの、ゲーム実況もともすればファスト映画だのと殊勝な話がたくさん流れている中で、広告の違法視聴に関してはだーれも文句を言わない訳です。
 広告の扱いなんてそんなもんかよ! そう言いつつもこのnoteでは無断投稿された広告も取り上げています。すみません。実際広告の著作権ってのもあるんだろうけど、広告は転載されてもそれはそれでプロモーションになるから著作権という奴がなあなあになりがちなんでしょうね。
 実際広告の著作権はその気になれば主張できるらしく、3月頃に転載されていた報道ステーションのジェンダーで炎上した広告はテレビ朝日からの著作権申し立てで削除されている。広告でも出稿主の都合が悪くなれば著作権申し立てで削除する事は出来るので、広告で失敗したなと思ったら覚えておくと得するかもしれない。
 自分のnoteは基本的に企業の一次ソースを直接貼る形で転載していますが、どうしても一次ソースが見つからない物に関しては無断アップロードの物を参考に上げています。そして案の定実在の人物を多数取り上げますが、敬称は略します。予めご了承ください。

・幻獣レジェンド-百妖志-

 芸能人コラボシリーズとしてはかなりのビッグネーム、沢村一樹を投入してきたのは幻獣レジェンドという最新作タイトルだった。沢村一樹って大してドラマを見ない自分でも知ってるレベルの大物芸能人だけど、本当にどういうコネでこの広告を作るに至ったか知りたいよね。次の新作ゲームでは鈴木亮平とか、杏とかがお呼ばれしそう。
 しれっとアマゾンギフト券プレゼント企画も一緒にやる事で、普段テレビしか見ないような層にもしっかりアプローチ。この辺りのスキの無さはさすがの一言。

 この広告を見ている分には面白そうなゲームに見えるんだけどね。やっぱりポケモンやドラクエモンスターズを遊んできた人間としてはこういうドラゴンを育成しましょう、みたいなゲームは刺さりやすい。
 朱雀や麒麟とかメジャー所を出すだけでなく、旋亀や強聖豚とかいう聞いた事の無い幻獣を出してくるのも好感が持てる。旋亀は中国の地理書『山海経』に登場する鳥の頭に蝮のような尾を持つ亀のような幻獣なんですって。強聖豚はググっても白金豚プラチナポークしか出てこなかったけど、まあ強くて聖なる豚なんでしょう。

 正直さっきの広告だけでもよかった気がするのだが、gamewithに頼って漫画広告をやる意味はあったのか。時流に乗ったのかエヴァのパクリみたいな広告だし、だから何だよって内容の広告になっているのもまた笑える。蒼空ファンタジーの時は漫画広告でパスワード公開とかやってたから結構見る価値があったんだけどなあ。
 まあやる事を全部やっておくってのはいい事です。

 幻獣レジェンドはこういうyoutube限定公開広告がめちゃくちゃ見られて楽しかった。
 独特のキンキンした感じの声がこういう広告ならではだし、朱雀、玄武、青龍、白虎というドメジャー所を恥ずかしげも無く挙げていく力強さが良いですね。

 そうようが生まれただけで全サーバー1位になるのは魔剣伝説よりすごくない?
 最初のサルが卵を持ち逃げするいらないくだりに始まり、そうようも無限レベルという小学生が考えたようなステータスから戦闘力9887671という妙に現実味あるラインを出してくる辺りにセンスを感じる。
 紹介文も「海底八頭の蛇は八岐大蛇、八頭一蛇は八つの山の食べ物を同時に食べることができます。至るところに沼と渓谷があります。」という八岐大蛇の紹介文を間違えて持って来たんじゃないかという内容。一応少し調べたけど「そうよう」という幻獣は出てこなかったんだよなあ。
 そうようは八つ頭があるドラゴンだから八岐大蛇で良いと思うんだけど、何故そうようと書いたのか? よく分からん。

 SSRの女声のゴブリンが緑の巨人、炎龍王、九頭龍に進化していく広告。ゲーム内容に沿った広告になっているし、絵面も派手だしいい広告だと思います。
 地味に呑食レベル9、段階9で九頭龍になるという設定も味があって良いよね。強いて問題を挙げるなら、こいつは炎龍王になった後も「ゴブリンになりたい」という名前なのでこの進化は望まざる進化の可能性がある。
 よく動物番組でやってる動物に人間がアテレコするやつみたいな感じで、実際はそうは思ってないけど広告主の都合でそれらしいテロップをつけられただけかもしれませんね。

 4399ではよく見る声優インタビューシリーズもパクってます。微妙にカンペをちらちら見ているし、よく聞くとカンペをめくってるっぽいペラペラ言う音が入ってるのも味わい深い広告です。
 しかしJUN HAI NETWORK LIMITEDという4399でもない会社が4399スタイルの広告手法を真似してきているのは注目すべき事態ですよね。
 やはり中国の方でも4399の手法は真似すべき広告であると真似されるだけのレベルになってきているという証左でしょう。魔剣伝説リスペクトもここまで来るとはちょっと驚いた。4399の正統後継者誕生に祝福を!

・ボクの殺意が恋をした

 youtubeではありがちなタイプの漫画動画、あるいは漫画広告か? と思いきや、テレビドラマのプロモーションらしい。正直これは意表を突かれました。どうせジョモタンかメンズクリアだろ? と思っていたので、いつまで経っても髭剃りの話題が出てこなくて最後まで見ちゃったよ。
 いくら広告好きとは言っても最近の除毛ストーリーは捻りが少なくて最後まで見たくなるようなタイトルが少なかったので、ストーリー広告も食傷気味だったんだよね。この中で本当に普通の漫画広告を出してきたのは中々良かったというか、広告ウォッチャーに対しては極端に刺さる広告だったなと思います。
 正直今見返すとまあどこにでもある漫画広告だし特筆すべき広告でもねえな、という感想。だけど初見時に「これはいつ身だしなみ調整パートが来るかな?」と思いながら見ているといつまでも見た目を改善する下りが無くて、ずっと見てるとドラマが来るんだから度肝抜かれました。カーブボールばっかり見てたらストレートが来たからびっくり、みたいな話。

・EVONY

 問題自体は両サイドの溶岩をどかしてから主人公上空のピンを抜けば正解になるでしょう。
 新キャラとして地味に画面右下の犬が逃げていくのが細かいね。音つきで見ると実は犬が吠えてたり、2問目のミノタウロスが牛の鳴き声を上げてたりする。音量バランス的にはBGMよりSEを大きめにしているのが下の広告と見比べると分かると思います。EVONYは音にこだわってるね。

 左のピンを抜く、上のピン抜く、右のピンを抜く、上の器を右に傾けるで正解でしょう。器のギミックは地味に初登場。

 EVONYは溶岩で死ぬパターンだけでなくトマトがソファに落ちて萎えるパターンも出してきたのが今月の大きな動きだと言える。トマトがソファに落ちるくらい溶岩に落ちたり、財宝が溶岩でチャラになったりするよりは随分マシだと思うんだけど、この主人公は相当なショックを受けている。そもそもコイツはどういう家に住んでるんだ?
 問題としてはプレゼントのピンを抜けないから詰み問題じゃないかなあ。トマトが落ちる距離によって破裂しないとかあったら話が変わるけど、いかんせんトマトパターンは初見なのでよく分かりません。

 右の縦ピンを抜いてから~って思ったけど、ここで溶岩を固めたら下の財宝が取れない詰みになりそう。
 しかしこの広告は過去一の手抜き感あるよね。水の向こうがしっかり透過されてないし、水で財宝が動かなかったり犬が水で浮かなかったりするじゃん。

 これは是非音を出して聞いて欲しい広告。なんとこれはEVONYのプレイ動画に実況が入ってるんですよ。つまりこれまでわざと失敗してると思っていた広告は全部大真面目なプレイの結果だったという事です。
 オークを動かした二手後にオークの下に主人公を落としたのは「オークを落としていた事を忘れていたから」だし、2問目は詰んでいる事にすら気づかず釣り天井で狂犬を殺して喜んでいるんだよ。これには誤答に怒っていたTwitter民も開いた口が塞がらない。
 何バカな事してんだよ、と思っていたら実は本当にバカな人がやっていた事に気づくのも乙な物です。

 人に対しておちょこの数が多すぎる。「楽しく遅んで」はかなり「狙った誤字」だと思います。
 音があるかな~と思ったら無音広告だった時の悲しさは中々慣れないもんですわ。

・ビビッドアーミー

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 ビビッドアーミーはダイナゼノンコラボを仕掛け、なおもコラボ戦線が途切れない。
 なんとこのコラボイラストはアニメスタジオTRIGGERの書きおろしだそうです。アニメのキャラにビビッドアーミーのキャラの衣装を着せました! 見られるのはここだけ! って、このコラボが嬉しい人は何人いるんだろう。
 やってる事自体は金がかかってそうだけど、その需要がどこなのかという事を考え始めると急に怪しくなってきますよ。

 ビビッドアーミーと言えばこのスクショが出て来たのが印象深い。この広告映像の元ネタが出てきたらさすがにMVPだった可能性があるけど、残念ながら見当たらなかったのでお預けです。もし元ネタの映像を知ってる方がいたらご一報ください。
 俺は毎月頑張ってコラボしてるのを知ってるからクソ広告などという事は言わないよ。ビビッドアーミーは工夫を凝らしてる方だから今後も頑張ってくれ。

 ここからはビビッドアーミー四方山話なんだけど、ビビッドアーミーってこういうアニメ系youtubeチャンネルも運営してるんですね。ビビッドアーミーファンは是非。
 アリアのカオス理論と検索すれば出てきますぞ。

 ビビッドアーミーの出来事としては、こういう一部の昔のコラボ動画も何故かG123チャンネルで公開し始めた事もあるでしょう。以前集まれエマージェンシーを見つけた時はこれ無かった気がするんだよなあ。
 このコラボはとっくに終わってるから非公開にしたのかと思ってたけど、あまりにも気の抜けた二人のコメントが面白すぎる。普段二人ともキレのあるコメントする方でしょ。
 ビビッドアーミー、だ~いすき!!

・フィギュアストーリー

 Vtuberコラボという話ではキズナアイという超大物Vtuberとコラボを仕掛けてきたフィギュアストーリーはすごいね。
 配信前記念生放送でもキズナアイを呼んでいたし、ゲーム内でもガッツリキズナアイコラボシナリオがあった。シナリオの出来もコラボという内容にしてはしっかりしている内容で、ちゃんとコラボ先へのリスペクトがある内容だったと印象。
 この広告自体も伝えるべき内容をきちっと伝えきっている優秀な広告だと思います。

 CMのグラフィックも実は凝ってる。フィギュアストーリーは中々バカにならないタイトルなんですよね。ダウンロードしたら放置ゲームで普通に遊べる出来なので、他に放置ゲームをやってないなら結構楽しめると思います。
 自分は放置ゲームをすでに1個やってるのでフィギュアストーリーの方はやめてしまったけど、しっかりしたタイトルですよ。こんなアクションシーンは無いが、そんなん他の広告のコンセプトアートだってやってるしさしたる問題ではない。

 ゲーム内容をそのまま高級感ある演出にしたタイプの広告。これは本編よりも演出が過剰だけど、オート放置ゲームで毎回こんなにカメラが動かれても困るから虚偽で良かったタイプの広告だ。
 虚偽で良かった広告って訳わからんけど、実際育成したキャラを配置して戦うのを眺めるってゲームだからこんなもんです。

 屈指の癒し系広告だし、ゲーム中のレイと噛み合ってるんだよな。5章くらいに出てくるレイのストーリーを見てからこの広告を見ると泣けます。
 レイの持ち主は難病にかかっていて、彼女とフィギュアの仲間たちでfbayというフリマサイトを運営していたんですよ。レイはフィギュアの転売をしている悪人かと思いきや、彼女の持ち主の難病を治す金を稼ぐ為にフィギュアだけでサイト運営をしていたけなげな子なんです。
 彼女の持ち主がこんなにフィギュアをこき使っていたかは知らんけど、こういうほのぼのした持ち主との日常があったはずなんですよね。その辺のバックボーンを知ってからこの広告を見ると泣けてくる。
 ゲームの内容と広告がここまで噛み合った広告って他に無いと思うんだよなあ。もちろんダウンロードした上でちゃんと遊んで広告を見られるパターンはそんなに無いから実際はもっとあるのかもしれないけど、自分は感動しました。ゲームの世界観をちゃんと表現した傑作広告です。
 こんな事を書いておきながら、容量が足りなくなってこのアプリは消してるんだから碌な人間では無い。本当に申し訳ない。放置ゲームはAFKアリーナを延々やってるので正直2つも放置してられないんだよな。でもさすがにもう一回やろうかな……紹介文書いてたら結構面白そうに見えて来たぞ……

 かと思ったら次の広告ではセクハラをしとる。セクハラに対する反応が噛み合っとらんのよ。
 でも実際女のフィギュアのパンツを覗く中高生のオタクはそれなりにいるし、割とあるあるネタの範疇じゃないですか。多分。

 これはオシャレだしキャラ紹介もちゃんとしてていいですね。
 ゲーム中にもフィギュアがダンスするモードはあるので、これもちゃんとゲーム内容を広告している。
 アルフレッドって男のフィギュアも踊るのかな~と思ったら踊らなかったこともあったけど、そんな事をする物好きはそういないので問題無いでしょう。

 この広告は誤解を招く表現がある。
 広告では200連ガチャを謳っているけど、実際に引けるのは10連ガチャを20回やってその中で一番いい結果を出すガチャなんだよなあ。
 ここは真面目に残念なポイント。魔剣伝説がいるから対抗したかったんだろうけど、その辺はちゃんと書いた方が良かったんじゃないか。
 とはいえ10連ガチャ×20回のうちから好きな結果を残せます! と言っても全然訴求力が無い。結果10連ガチャ×20回を200連ガチャと表現するのはある種予想できた結末と言えるでしょう。だったら好きなキャラ1人選べるとかでも良かったんじゃねえかなあ……
 うだうだ書いたけども、ここ最近の広告ではかなり気に入った広告です。

・三国志真戦

 先月の長谷川博己に飽き足らず、スペシャルゲストとして映画「レッドクリフ」のジョン・ウー監督のインタビューを投下してきた。
 音楽は素晴らしいしそれっぽい事を言ってるんだけど、監督はこのゲームをやってるのだろうか? レッドクリフのエピソードはホンモノっぽいけど、地図やらリアリティのくだりは大分言わされてそうだよね。とはいえ三国志関連のゲームでちゃんとした有名人を招致した広告を打っているのはさすがKOEIといった所か。
 6月の新作ははこれ以外見かけなかったんだけど、先月の長谷川博己以外の広告をメインに広告を張り続けていたのが真戦の特徴だと言える。6月は名前を周知しつつ有名人インタビューでしのいだ印象。
 7月1日以降は真戦も新作広告を作ってるので、新作広告の本番は7月編をお待ちください。

・ももPlay

  ゲームのマッチングアプリ自体は聞いた事があるけど、このアプリはちょっと怪しげだなと思いました。主に広告が安っぽい上に日本語のアクセントがもうやばさを隠しきれてないのよ。
 あとマッチングアプリの広告映像でAPEXだの原神だのの映像を使っても良いの? という疑問もあります。比較的ソフトな無断使用疑惑とはいえ少し気になる所だなあ。

・Kumoo

 似たような所ではこんなものもある。Netease公式のボイチャアプリらしい。そもそも野良では連携なんかできないと思うんですけど、固定組んでゲームするならこういうチャットアプリは欲しいでしょうね。
 実際このサービスを使って自分の会社でユーザーを囲い込めると考えたら結構良いのかもしれない。アプリ内でKumooの広告も出せると考えると、ゲームの拡張機能としてこういうチャットアプリが一つあると他のゲームでも使いまわせるというメリットもある。中々合理的なサービスだと思いました。
 一番の問題はDiscordで良くね?の一言に尽きるんだけど、その辺はしょうがないね。

・ピュアショットナイトセラム

 最近はずっとジョモタンを見ていたので感覚が狂っていたけども、思えば除毛なんてのはオシャレの入り口でしか無いわけですよ。オシャレのランカーはこういう化粧品でライバルに差をつけている。
 自分はそれほどオシャレに気を使ってこなかった人間なので化粧品には明るくないけども、やっぱりオシャレが好きな人に向けたプロモーションとなるとこれくらいイケメンが躍動している方が訴求力は高そうですよね。「君もこうなれる!」というポジティブ広告。
 「元から顔が良い」というプラスをさらにプラスする広告なので、シンプルによくまとまった映像に仕上がっていると思います。

 ジョモタンの広告と比較すると面白くて、やっぱりジョモタンは「ヒゲが生えている」というマイナスの状況から「すべすべの肌」というプラスの状況に持っていく広告なんですよね。対して普通の化粧品広告は「すべすべの肌」は当たり前で、そこからさらに良くなる手段を広告している。
 だからジョモタンは人間の汚い部分を出せば出すほど訴求力が増していくシステムになっているのだ。ジョモタンが一般的な化粧品みたいな広告をやってもさして意味が無いだろうし、逆に化粧品がジョモタンのような広告をやるのも悪い広告になる。そもそもヒゲが生えているというオシャレデバフを受けていないのだから、こんな陰キャだのヒゲボーボーだのという誹りある世界とは別次元のアイテムなんだなあ。
 自分は別にここまでヒゲに対して差別しなくてもいいじゃん、と思うけども、世の女性からしたらやっぱりヒゲが生えてるだけで論外になるもんなんですかね。顔が良いか金を持っていればどんなにヒゲが生えていても良いのではないか? という根本的疑問もあるが、その辺は話が変わって来るのでまた次の機会とします。

・新すばらしきこのせかい

 新すばらしきこのせかいは普通に語らせてくださいよ。自分がニンテンドーDSというハードで最高傑作のタイトルを選べと言われたら一番に名前を挙げるであろう作品の新作だからね。
 広告内容も「バズらせる」や「ファッ!?」と言った現代ネット的な要素をちゃんと出しているし、進化したグラフィックをこれでもかとアピールしているのも良い。ニンテンドーDSからPS4、ニンテンドースイッチなんだから進化していて当たり前なんだけど、それでもDS当時ではボーカル楽曲がメインで、アニメも要所要所で差し込まれるゲームなんて最高にクールだったんですよ。
 ゲーム映像もよく見ると前作を遊んでいた人ならピンとくる「巨大なにゃんタン」や「ブタ型のノイズ」が出てきていて、これまで遊んでいた人も刺さる内容でとても良いですね。

 ただ不安点を挙げるとするとすばせかはDSならではのシステムがすごかったのがある。初代すばせかはDSというハードを完全に活かしたらこういうゲームが出来ます、という一つの完成形だったから当時からずっと好きなタイトルだったんですよね。
 しかしスイッチPS4で同時登場となるとそのハードを骨までしゃぶりました感が薄れてしまっているのではないか? という懸念点はある。またさすがに老いているので、昔に比べて変わってしまった感性ですばらしきこのせかいをちゃんと遊べるのかな、ってのもあるよね。新すばせかは時代に乗り切れず広告ばかり見ている人間が楽しめるゲームなのか。

 それでも自分は10年以上頭のどこかで待っていた新作なので、さすがに遊ぶよ。ファイナルトレーラーで「オーパーツ」が流れた途端に身震いしちゃった時点で、買う他無い。

・真・女神転生Ⅴ

 今月はニンテンドーダイレクトがあったせいか真っ当なゲーム広告が多かったけど、中でもメガテンは広告出しただけでこれなんだからビッグタイトルはすごいよ。小細工抜きで18000RT超えは正気じゃない。
 映像、雰囲気共に本当にカッコいいじゃん。これがホンモノの「広告」なのよね。見るだけでやりたくなる。やっぱすばせかも含めてこういう本格ゲームの広告は色眼鏡かけて見ちゃうけど、それでもゲーム本体の魅力がすごい。
 こんな事を書いておいて自分は女神転生シリーズをやった事が無いんだけど、どこかで遊びたいタイトルだったんですよ。特にファミコンの女神転生2とか雰囲気がすごく良いでしょ。
 じゃあファミコン版をやれよ、って話になるんだろうけど、ファミコンは持っていてもテレビに繋ぐのがめんどくさいしカセットを持っていないんですよ。その程度のモチベーションかよと言われたらすみませんだけど、この時代に古いゲーム機を遊ぼうっていうのは本当にハードルが高いねと思います。
 そのくせバーチャルコンソールがあるスーパーファミコン版の真女神転生だと「なんか違うわ……」でやらないんだもん。本当に悪い人間だよ。

・ブルーアーカイブ

 ツルギ、いいね。正直顔が怖いネタキャラ系で推すのかと思っていたけど、この広告はそのイメージを残しつつもツルギのかわいさを表現しているのが良い。
 後ろで流れているフューチャーベースも広告に合っていて、BGMもちゃんと選ばれた丁寧な広告だと思います。

 ブルーアーカイブはやっぱり健全系のすけべに振って来たのかなと思いますよね。こういう萌えイラストゲームは一杯あるけど、Yostarはゲームごとにちゃんと方向性を定めてるし、イラストに色気を感じる。
 何でもかんでも美少女を出せば売れるってもんじゃねえぞ、そういう意気を広告で見せてくれている感じが良い。
 どこのソシャゲも夏になったら女性の水着だらけになるのが日本の夏だから、水着のありがたみってもんが失われているように思う。その中でブルーアーカイブだけはちゃんとした水着で勝負しているように感じたのが今回のピックアップの要因だろうな。やっぱりYosterはすごい。

・シノアリス

 シノアリスってもうちょい硬派な印象あったけどこういう広告もやるんですね。ゲーム本編でふざけたような事をしているスクショは流れてきてた印象があるけど、広告でもこんな事をしていましたっけ。
 実際シノアリスってのは今話題を見ないタイトルではあるけども、広告では「売り上げが好調なウチに、サービス終了ノお祭りヲやルのDEATH!!」とか言ってるのでまあそれなりに売れてはいるんでしょう。それでもう一度話題を取る為に目を引く広告をやって、キャンペーンをすると。実際セオリー通りの広告だと思います。
 「4年も続いてるタイトルを今更やるか」という問題はあるけども、実際キャンペーンをやらないと新規は入りづらいだろう。エキセントリックな広告に反して手堅い内容だぁ。

・アリス・ギア・アイギス

 ユーザーの感想を広告にするパターン。手法としてはシンプルだけども、意外とこういうゲーム系広告でユーザーに好きな所を募集する広告は珍しいのでは。
 こういうのをわざわざ広告に出来るのは本当に好評があるゲームに限られると思う。ユーザーの好評をちゃんと広告に出来るって中々無いだろう。
 相当に高い信用が必要なので見た目以上にハードルが高い広告だけども、出来るなら非常に良い広告手法だと思います。「秘伝の継ぎ足しタレ」みたいな広告なので一朝一夕には真似できないし、魔剣伝説とかは逆立ちしても出来ないタイプなのでこれが出来るならホンモノです。

・Bounce and collect

  実況おじさんの字幕が適当過ぎる。一応「おまえを月に牛乳でやる」って英語ではことわざとか慣用句的な物なんじゃないかなあ。少なくとも直訳して意味が通るタイプの言葉じゃないと思います。
 個人的には「男、このゲームはとても中毒性があります」のテロップが好き。このおじさんの英語もなんか聞いてて面白いからずっと見てられる広告だ。
 しかしこんな低品質な和訳を流すだけで見どころになっちゃうんだから昨今の変な広告ウォッチもやり過ぎたかなと思わざるを得ません。だからと言って高品質な和訳をテロップにされたって何の面白みも無さそうだし、この場合は低品質である事が正解になってしまうのが難しい所なんだけど。

・Marshmello『Shockwave』

 音楽がシンプルにノれるんだけど、映像もVaporwaveっぽくてクールなんだよな。こんなオシャレな広告もこの世にはある。
 しかし夏フェスとかあったらこの広告ももっと盛り上がってきたんだろうなと思うと本当にもったいない。DJ生配信を見ているのも楽しいけども、やっぱり皆で集まって音楽を楽しむのが一番面白いからなあ。
 正直marshmelloの広告なんだからもう少し注目されても良いんじゃないかなと思うけど、実際日本ではそんなにダンスミュージックの知名度自体が低いんだろうな。世が世ならこれだって10000RTくらい余裕だと思うんだけど。

・ビックカメラパソコンstyle

 パソコンのスペックではなく何が出来るかを紹介している広告。タブレットとして使えます、ノートを書けます、動画を見ながらダンスの練習が出来ます、と言った所か。
 ツイッターに張り付いているオタクからすると「こんな事より具体的なスペックを教えろ」「家電量販店のパソコンなんかやめとけ」と言い始めるのだろうけど、実際本当にパソコンを使ったことが無い中高生に売るならこういう広告の方が刺さりそうな気がしますね。
 今時のゲームを遊びたい高校生の場合は自分で調べて作るなり買うなりするんだろうから、多分これのターゲット層はスマホしか持ってなくてパソコンも授業で使うかな、くらいの人でしょう。だったらTwitterにこの広告を出すのは微妙かもしれないけど、パソコンを知らない親御さんにもアピールするとしたらあながち悪くない。
 正直スペック自慢では広告がしづらいと感じた場合は、こういう形でオシャレに繕うのは良いやり口でしょう。スペック自慢が多い気がするパソコン広告には無い感じでちょっと感心しました。

・股間球児エムズーン

 イカれたアニメですき。こういうので良いんだよこういうので! 前回のエムズーンではロボットアニメだったけど、今回はスポ根方針で来ているのは意表を突かれた。
 いちいち表現が好きで、「股間ポジションは中学の時はセンターですが、今はライトにもレフトにも変えられます」とか、「チャイムがコカーンコカーンと鳴ってる」とか好きな表現を挙げたらキリが無いね。最後の方に出てくる睾丸を野球ボール二つで図解してくるのは大丈夫なのかとヒヤヒヤするギャグだし、信頼もウナギ股間上りとかいう強引すぎるバカ話も良い。何が股間日和じゃ。
 直球の下ネタなんだけど、広告だから超えちゃいけないギリギリのラインを攻めてるのがいいんですよ。ヒロインもマタノカユミとかいうとんでもない名前ながらマタノさんの股間までかゆくならない辺りにちゃんと理性が残ってるじゃん。


 三分間で商品の紹介とネタをありったけ詰め込んだらこうなりました、という良作広告です。なんともう第2話も配信されているので、気になる方は池田模範堂チャンネル(広告配信用)をチェックしてくれよな!!

 これ7月の広告だけど、ツイートの多い方に話の選択肢が変わるというギミックを仕込んでいるのでツイートもしておいてくれよな!!

・コロナ対策 CM「私たちで未来を守ろう」篇

 政府広報、あなた4月の広告で突っ込んだ時から全く凝りもせずおんなじような広告を出してるんだね。俺はオリンピックやるのも100歩譲って納得するし、政府も色々面倒な中で頑張ってるんだろうと思うよ。下々には伝わらない事情も多々あるんでしょうし。
 しかしね、こういう当たり前の事をオシャレに言うような広告を市民の娯楽のスペースに出すんじゃない。もっと真剣にマスクの着用やら消毒やらを訴える広告を出してほしい。こういうしょうもない見栄えばかりの映像は真剣さを損ね、説得力を失わせ、ただ不快なだけの広告に成り下がる。変に小洒落た広告にするな。粛々と周知しろ。
 政府批判をする気は全く無いが、この広告に関しては即刻削除してもっと真剣味のある広告を出すか、そもそも広告をやめた方が良い。この話は真面目に対策している人間からしても、対策する気の無い人間からしても何のメッセージ性も感じないだろう。
 政府広報で未だに出している新しい著名人のメッセージシリーズなんかももうとっくに周回遅れの話なので、出すべき映像をもう少し考えるべきだ。本当に反省して欲しい広告の一つ。

・漁港の肉子ちゃん

 「みんな望まれて生まれてきたんやで」のキャッチコピーに嫌悪を覚えて悪い話題が多くなってしまった広告。自分はこういうポジティブなメッセージもそれほど気にせず見られるけど、この広告がイヤだと感じる人の方がツイッターには多い、という事は少しリサーチすれば分かったのではないだろうか。
 まず考えるべきはメディアの問題。このキャッチコピーもテレビで打つとか、あるいはフェイスブックなどポジティブな言葉が受け入れられやすそうなメディアで発すればもう少し結果は変わっていたのかなあと思う。この方針自体は比較的やりやすいのではないか。先月のSK-Ⅱの映像みたいにそもそも見られる場所を減らす、興味のある人を若干厳選して見てもらうようにしても良いだろう。
 次に考えられるのはキャッチコピーをもう少し配慮するという事で、今人生が上手くいっていない、あるいは鬱状態の人間が見ても良いようなコピーに変更すれば良い。どうしてもTwitterで広告をしたいのであればコピーを変更すべきだが、問題はキャッチコピーはその名の通り客を摑まえるための文句なのだから、下手にメインターゲットの人間以外に配慮するとターゲットの人物にも引っかからなくなってしまうという難点がある。そのため、コピーを変更する場合はメディアを変える以上によく検討しなければならないだろう。
 最後に考えられるのはコピーを削除したうえで、売るアピールポイントを変える手口。アニメの出来は全編見ていないから分からないが、絵柄的には万人受けしそうなものなのだからジブリっぽさを押し出していくと少なくとも名前は悪印象無く知ってもらえるのではないか。
 何にせよやり方がまずかった。見せ方はちゃんと考えなければならないと感じる1作。

・ピックアップ

・Netflix Japan Anime~企業公式ツイッターの適切な立場とは~

 広告というよりは広報の話で、少しズレる印象があったのでピックアップでやります。広義に見れば広告の話なんだけどTwitter広告とは少し違うし、あんまりいい話では無いのでこっち。
 さて、本題に入るとこの広報が「痛い」とか「古臭い」、「スベってる」という評価が多い事をちょっと取り上げておこうと思った。特にこのツイートが評判が悪く、作品の品位を落としているとか、解約しましたとかそういうご報告をしているのも見かけた。
 自分が最初に見た時、これはオタクがネタで作った画像ツイートだと思ったら公式だったので驚かされました。とはいえ広報がキャラを作って宣伝するスタイル自体はタカラトミーだのセガだのキングジムだのも見かけるし、この手法自体オタク層には受けが悪いやり方なのは見ていても明らか。
 だからそもそも既存オタク層はこの広告手法のターゲットには含まれていなそうな印象がある。こういうノリが好きな人に向けて広告しているんでしょうね。アニメファンも一枚岩では無いし、これが好きな人もいるだろう。

 個人的には上のご報告ツイートよりもこっちのプロフカードのくだりの方が見ていてしんどく感じたんだけども、こういうのは内輪ノリでやってる分には結構面白いんだよな。中の人の趣味は知らんけども、こういうプロフカードを共有させてNetflixを宣伝するやり口自体はままあるじゃん。
 とはいえ「中の人の趣味などNetflix視聴者は知ったこっちゃない」という話に落ち着くので、あくまでこういう風に書いて使ってね、という一例でしかない。そのついでに中の人をキャラ付けして、イケてる企業Twitter同士の宣伝に一枚噛みたかったんじゃないかと予想している。
 結論からするとアニメを見ている層の求める広報と、広報の方針が噛み合わなかったから起こった悲劇ではないだろうか。

 どうすれば既存のファン層が怒らずに済んだのか? あくまで予想であるが、おそらく作品の内容を無理に目を引こうとせず紹介する事がアニメの広報には求められているのではないか。
 言ってしまえば今回Netflixがやったのは「オタクが身内に紹介するやり方の焼き増し」であり、そういうやり口はツイッターには飽和している。一般ユーザーがやっている事を企業が後追いするよりは、公式に映像を使える事を活かして作品の内容を丁寧に伝えるのが正解ではないかと思った。
 それにタカラトミーやセガが砕けた口調のTwitter広報で上手くいったのは昔からよく知る大企業の公式アカウントが普通のオタクのような事をしているというギャップも大きかった。大企業の公式アカウント同士がつるみ、変な事をすると相互作用で話題を摑む事も出来た。これらの広報が上手くいった時代も確かにあっただろうし、そのノリが煙たがられていなかった頃は成功していたのだろう。
 擦られ続けた手口を閲覧する側に立たず丸々模倣してしまったのが今回の問題点だと言える。

 ただ難しいのが、既存のファンに気に入られる=まだNetflixに加入していない人々を加入させる」ではないという点である。
 別にアニメファンに気に入られなかろうが、プロフカードとご報告ツイートによってNetflix Animeの加入数が上がっていた場合、あのツイートは結果だけ見ると成功になってしまう。
 自分もあのツイートは見ていてあまり良くないなと感じる側ではあったけども、もしアレで結果を出せたのであれば本当にオタクの戯言になってしまうのだ。さながらマフィアシティの広告が嫌われつつも本編自体はかなりの儲けを得ているように!
 それにNetflix含む企業広報のノリが不快という考え方だって、これこそ見る人によってはオタクの内輪ノリで不快と感じる可能性もある。アニメを見るオタク層が怒っているのだからざっと見れば顧客の喪失にしか見えないのだが、Netflixほどの大企業がこういうマーケティングをOKとしたのだから成功の目の方が大きいと読んでの選択だと自分は思う。
 もし来月にNetflixの加入者が増えていたら、オタクの内輪ノリを良く思えない感性が広告においては時代遅れであると認めなければならない。その辺りは来月、再来月以降の動向を注視する必要がある。

 こっちはNetflixではなくガンダムなんだけど、公式ツイッター関連のネガティブな話題に関しては枚挙に暇がない。
 他の質問はしっかりとした回答をしているだけにこのツイートが悪目立ちしているが、公式ツイッターの発言を見るたびに企業とオタクの感性は根本的に噛み合わないと感じてしまうのだ。
 オタクをコンテンツを金儲け的に消費される事を嫌う訳だが、結局コンテンツで金儲けが出来ないと話は続かない。しかし金儲けをしようとするとどうしても広報面や、その他付随するyoutuberやまとめサイト的なインフルエンサー、悪い言い方をすれば「イナゴ」がついて回る。
 非公式の存在は見ない事が出来るが、公式は情報確認のために見ざるを得ない。これが問題なんでしょうね。だから公式こそ静かなプロモーション、宣伝をしてほしいと願う物なのだろうが、静かなプロモーションは翻ってまともに宣伝が出来ないリスクが高い事は前々から述べている通りである。
 誰も不快にならないで購買意欲をかきたてる主張が出来る広告、というのはほぼ不可能である。そこで以前からのファン層と新しく取れそうな顧客層、どちらかを天秤にかけなければならない状況が昨今のネットの広報ではずっと増えたと感じてしまう。
 こうなると以前からのファンも新しいファンを増やす為に自分の気に食わない広報に目をつぶるのか、かつての名作は名作のままであれという願いを叶えるべく企業のお客様相談室に問い合わせを続けるかを選択しなければならないだろう。
 ある意味で内輪で面白かった物を内輪のまま楽しめた時代、というのは幸福だったのかもしれない。世間では不人気で一作で終わるが知る人ぞ知る名作を楽しめた時代と、内容が良ければ人気が出て続編やグッズも出るが粗悪な情報で溢れ嫌なファンも大勢ついて回る名作を見る時代。誰もが納得の行くオタク文化の楽しみ方が開拓されるにはもう少し時間がかかりそうだ。

・幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂(スピリッツ)

 令和の時代にテレビデオを出してくる奴があるかよ!!
 まあ確かに幽遊白書の世代的にはテレビデオだのブラウン管テレビの時代だろうけど、だからと言って広告でテレビデオにゲーム画面をハメこむって中々思いつかないよ。よく見るとブラウン管テレビ特有の画面隅が暗くなる画面特性や、画面の歪んだ感じも再現しているので芸が細かい。当時を知るデザイナーが作ったんだろうなというのも好印象。
 海外はニンテンドースイッチにゲーム画面のはめ込みをよくやってるけども、日本広告がテレビデオにはめ込んだのはお国柄の違いが見えて良いね。スマホゲームだからスイッチでもテレビデオでも遊べないんだけど、どうせ遊べないんだったらテレビデオという形で当時の世代の人々に訴求した方が合理的だと思います。

 幽白はテレビデオスタイルを擦っていたが、5月以降新作広告を出していない模様。残念。

・アイアム皇帝

 アイアム皇帝は6月10日ごろに「実際に金儲けが出来るゲーム」という名目で広告を打っていたが、7月時点でそれらの広告が全て削除されてしまった。いくらツイッター広告が無法の荒野だと言っても、金儲けが出来るという広告はアウトだったようである。とはいえ有志の方が広告をまとめてくださっていたので本編を見ながら楽しめます。広告フリークはすごい。
 まず広告単品で見ると、2:49頃に出てくるコンビニで金が払えなくなってしまったからアイアム皇帝をやって金を儲けました、というCMが一番好きかな。結局こいつは儲けたと言いつつも広告中じゃ支払ってないんだよなあ。あとアイアム皇帝自体は少し前まで普通の宮廷系ゲームとして売っていたので、こういう広告で売りに来たか、という感があります。


 本題に入ると、「放っておいても金がもらえる」「ゲームですぐに100000円もらえる」「時々アダルトビデオのようないかがわしい雰囲気を出す」という方針で金儲けが出来るアプリである事を告知していた。@wiki曰く現金かアイテムかを選べて、金の場合はpaypayで受け取れるそうです。
 イベント自体は本当に存在し、本当にpaypayマネーは手に入れられるが10000円からなので課金していないとそもそも目標にすら達成できないような難しい物であるそうだ。結局課金しないと金が入手出来ないなら、ある種のキャッシュバックのようなもんですね。無課金でもらえた方がいたらご連絡ください。
 ゲームで金儲けが出来る、という触れ込み自体は不況真っ盛りの現代に恐ろしくマッチした売り文句だと思う。正直客寄せの力強さで言えば200連ガチャとか鼻で笑えるレベルだし、そもそもこのゲームの広告を怪しむような人間はまずダウンロードも課金もしないだろうから、広告時点で客の選定まで出来ている。


 だが実際に売り上げが上がっているかと言われたらそうでも無いようだ。いつも通りそんなに信用出来るソースでは無いけども売上自体は先月までと同じく1億程度なので、キャッシュバックしている分失敗であるかもしれない。
 でもよく考えたらそれは当たり前の話で、金儲けをしようとしてゲームをする人間が金を使う訳が無いんだよな。本当にゲームにハマって課金してくれる事を狙ってるのかもしれないけど、その文句として「金儲けが出来ます」はあまり効果的では無かっただろう。
 むしろ金儲けが出来ますって文句は法にひっかかるリスクの方が大きいからやめた方が無難でした。新しい広告を出してきたパイオニアではあったけど、二番目は出てこないでしょう。

・KOF`98 UM OL(世界の終末)

 とりあえず突っ込むべき所として、どこからどう見てもKOFじゃないやん。
 一応この世にKOF`98 UM OLというゲームはあるけども、宣伝しているのはマッドマックスみたいな世界観でパズルをするゲーム。広告内にゲームのタイトルすら出てきていないので何者かも分からない。ハッシュタグの「世界の終末」でも検索したけど、そんなゲームもappstoreにも無い。
 念の為googleやyahooでも「世界の終末 パズルゲーム」とかって検索したけど、それでもゲーム本体が出てこない。もちろんこのリンクをクリックしてもこの広告用アカウントが出てくる。
 つまりこの広告は本当に存在していないゲームを広告している事になる。
 これは前代未聞だ。エバーテイルでも一応本編のゲームがあって、それを広告する為に虚偽のゲームを出すという手法をしていた。しかしこれに至っては広告する対象が無いのに何かを広告しているのである。金儲けの為? 何かの芸術作品? あるいは技術あるTwitter民の悪ふざけ?
 自分自身も先月この広告を見つけていいねしていたんだけど、そもそもどこでPRされていたかも覚えていない。拡散している人もいない。

 で、このKOF`98 UM OLアカウントが唯一フォローしているのが「ワンパンマン一撃マジファイト」の公式アカウント。ワンパンマンのデベロッパーはどこかと探してみると、「Ourpalm CO.,LTD.」という会社と、「Beijing Playcrab Technology Co., Ltd.」の名前が公式サイトに掲載されていた。
 このうち「Beijing Playcrab Technology Co., Ltd.」はLEDやら貿易やらを営む会社の名前らしいので、Ourpalmの方を当たってみる(Beijing Playcrab Technology Co., Ltd.は出資元だろうか。似た名前のゲームプラットフォームもあったのでその線もある)。

http://english.ourpalm.com/t2/108/1902/page2.html

http://english.ourpalm.com/t2/108/1897.html

 で、ourpalm自体はゲームを作っていたらしいが肝心のゲームは全然出てこない。そこでgoogleplayで検索するとKOF`98 UM OLが出てきたのでここでようやく関連性が出てきた。KOF`98 UM OLの開発もourpalmが行っている様なので、恐らくその流れで作ったアカウントだろう。KOFの方の公式アカウントは別にあるので、KOFのネームバリューを活かして今後自社製品を売り込もうとする予定なのか。
 それにしても発売もしていない、googleplay等に事前登録の申請もしていないゲームの宣伝をしたところで、一体何の意味があるのか? ourpalm自体は2015年にTIANMAというゲーム会社に買収、合併されてしまったらしい。そしてこのTIANMA社自体もkoramgameという会社が配信しているゲームの開発元などをしており、まともな情報がとんと出てこない。
 現状意図は全く不明であるが、おそらく広告用に予めアカウントを作っておいて、試運転として広告を流した、というのがあり得る線だろうか。ひょっとしたら「世界の終末」というゲームが今後リリースされるかもしれないが、それすらも未確定である。
 正直自分も存在すらしていない、広告する意味が無い広告をされたのは初めてだったので大変困惑している。何だこれ?

・ハースストーン

 絶対あなた方カードゲームしてないでしょ。
 ハースストーンって比較的初期に登場したデジタルカードゲームだし、見る側を信用してわざわざ戦略面を言わなくても良かろうという事でこういう広告にしたのだろうか。それにしてもこの広告は外国人のおじさんたちがレースゲームやって遊んでる広告にしか見えないよ。
 だからといってこういう広告でカードゲームみたいに考えて動かしてる様をやっても動きが無いし、スマホでシャカパチする事も出来ないから難しいよね。むしろあんなオタク仕草を広告にするのもリスクが高いし、そもそもデジタルカードゲームでやってる人の映像を出すのが無理だった可能性が高い。
 ハースストーンのイラストは人を選ぶとは言うけど、あのアメリカンな絵面の方が現代の美少女美少女したソシャゲが嫌いって人には受けるんじゃないかなあ。とはいえハースストーンの話題も聞かなくなったし、携帯で戦略的なゲームをやること自体が厳しいのかもしれない。スマホでは放置したり雑周回したりしてサラッと作業出来るくらいの内容がウケる気がする。

 静止画バージョンもあります。
 静止画で見るとなおの事この広告は情報量が少なすぎてあまりよくない気がしてきた。これなら昔やってたお手軽ワンキル!! みたいな広告の方が良かったんじゃないかなあ。

・シャドウバース

 ハースストーンの目覚めを狙ってか狙わずか、国産DTCGでは知名度が最も高いであろうシャドウバースも5周年キャンペーンを投下してきた。
 適当に見ていても杉田智和の名演が光る良広告だが、やった事が無い人からしてもルームマッチするだけで100万とか、無料で120パックもらえるとか魅力的な文言をしっかりアピールしているので丁寧な広告だと思います。
 よく見るとルムマ100万キャンペーンは6月29日までだの、リタイアや切断をしたら応募は出来ないだのと6行くらい小さな字で注釈が書いてあるが、ケータイ会社の広告で見かける小さな字に比べると字がデカくて少ない方だから良いでしょう。

 ちょうど5周年というタイミングで新弾も登場したので、始めるタイミングを整えているのも素晴らしい配慮だと言える。
 さすがに5年間シャドバをやっている人間と比べてしまうと新弾環境から始めた人はプレイ的に難しい面はあるかもしれないが、とりあえず新弾から始めればスタートライン自体は近いでしょう。
 自分自身シャドウバースはやった事が無いけどもさすがcygames、新規取入れの施策が適切だなと感じております。

 少し前にやってたアイマスコラボも新規取入れとカムバックを狙ってやっていたと考えるとちゃんと計算して運営してる感があって良いですね。
 デジタルカードゲーム自体がどうなんだろう、とは思うけども、さすがに今まで生き残っているシャドバ、ハース、デュエプレ辺りは面白いタイトルなんじゃないでしょうか。

・Magic:the gathering

 ギャザも熱心に広告を出していて感心している。モダンホライゾン2という強力カードがバカ程入ったパックの広告です。
 Black lotusという超有名カードをフックにアピールしていく手法はかなり正解だと思います。ガースが出せるシヴ山のドラゴンも昔のギャザユーザーからしたら相当懐かしいナイスカードじゃないですか。広告で取り上げるなら片目のガースは文句なしtier1カードだし、そこを選んだのは流石。
 実際ガースの効果はタップトリガーで、しかも5色5マナクリーチャーだよ。Black lotusを出してもそんなに強くないだろうな~、ぶっちゃけBlack lotusよりは解呪や恐怖、新たな芽吹きを状況に応じて使い分けた方が強そうだな~、という風には思っていたけども、そういう細かい事はどうでも良いのよ。突然疑似一億円を盤面に叩きつけられる、それが面白いんです。

 ヘビーユーザーには対抗色フェッチランド、超強力カードであるラガパンを宣伝しているこの広告が刺さる。
 ラガパンは多分片目のガースの千倍くらい強いけど、カーリ・ゼヴの相方のサルですって言われてピンとくる人はそんなにいないからこういう形で宣伝するのがベストだった。隣にいる緻密も中々イかれたカードだし、頑強は今のところあまり見かけないけどスペック自体は良いカードだからな。今のところ思考の監視者とかアスモラノマルディカダイスティナカルダカール、カルドラの完成体とかの方が目立ってる印象があるけど、これはこれで良いチョイスだと思います。

 でも個人的には正気破砕が一番好きかな。趣味で組んでる青単LOが対抗呪文、正気破砕セットで投入出来てメチャクチャ楽しいデッキになりました。ありがとうウィザーズ。
 フォーゴトンレルム探訪で登場するデミリッチも青単LO向きカードじゃん。特にデミリッチなんか素の色拘束のヤバさ的にも効果的にも青単LOが欲しかったタイプのフィニッシャーでしてよ。ターシャズ・ヒディアス・ラフターは彼方の映像との相性が微妙だからサイドに欲しい。
 やっぱ好きな戦略が出来るゲームが一番面白いんよね。

・WinWing-銀河の翼-

 タワー育成広告の亜種が登場。タワーを攻略する手段がレーザー照射になっており、ドラゴンボールみたいな感じでレーザーのパワーで強弱が決まるのは分かりやすくて良い。
 レーザー照射という攻撃手段にする事により、映像のテンポが良くなっているのがナイス。Hero Warsだとわざわざ攻撃しに行くモーションが入りますからね。それよかレーザーを撃ってガンガン進みます、みたいな演出はテンポがよくて自分は好きです。

 ちなみにWinWing自体はこういう普通のシューティングゲームなのでいいゲームだと思います。
 シューティングゲームを広告するって難しいよな。あんまり弾幕弾幕していると難しそうで敷居が上がるし、だからと言って弾数が少ないとファンからも普通のユーザーからも訴求力がいまいちになってしまう。
 その上縦シュー自体愛好してる人も年々減ってるんじゃないですか。ゲーセンにリマスター版怒首領蜂最大往生があってもやってみようかなとなる人はそんなにいないでしょ。シンプルで楽しいジャンルなんだけど初心者がとっかかりやすいタイトルが無い印象。自分は縦シュー、横シューともにやってるけど、初心者にオススメ出来るタイトルは何? って聞かれたらデススマイルズとか虫姫さまのオリジナルモード、怒首領蜂大復活になるし、弾幕系が苦手ならギャラガやゼビウスが良いんじゃないの、って古いタイトルになってしまう。
 昔の名作を遊ぶのも良いんだけど、これらのタイトルを遊ぶ機会が限られちゃうのが問題なのかもしれない。あとゲームをコミュニケーションツールにしよう的な昨今の流れとは真逆だから、あんまり人気が出ないのかなあ。是非やってください。

 比較的シューティングゲームっぽい広告としてはこれが挙げられるけど、やっぱり無双系広告に落ち着くんだなあって思う。
 銀河の翼は知らんけど、こういう弾幕張って遊びたいなら怒首領蜂大復活とか良いですよ。ハイパーモードで敵の弾を消しながらメチャクチャに出来るので、かなり無双感が強い。この広告みたいなSTGをやりたいなら怒首領蜂大復活がオススメ、これは是非覚えていただきたい。

・スペースフェニックス

 これはギャラガというレトロゲームのゲーム映像をパクってるんだよなあ。皆さんギャラガ知ってます? ゲームセンター黎明期の名作ゲームですよ。
 スペースフェニックスというゲームのグラフィックはさすがにギャラガと比べると進化しているし、普通に面白そうなゲーム画面なんだから最初のギャラガが無ければいい広告だと思うんですけど。
 というかギャラガを見て「古いゲームをプレイする?」ってお前、ギャラガを侮辱してるだろう。確かに古いゲームだけど、今遊んでも楽しいシューティングゲームだぞ。

 ギャラガは1981年にリリースされた40年前のゲーム(マジ?)なので余裕で著作権アウトだと思うのだが、ここまで古いゲームを広告の無断利用に持ってきたのは逆にオタク感がある。40年前のゲームなら誰も知らないだろうな~、何ならエバーテイル的なノリで二次創作したシューティングかもな~、とか思われるだろうと踏んで採用したのだろうか?
 ナムコがどう対応するのかは知らないけども、とりあえずギャラガは遊んだ事が無いなら一度プレイしてほしいタイトルなんだよな。自分も小さいころからたまに遊んでますけど、ギャラガは良いゲームですよ。黎明期STGとしてギャラクシアン、ゼビウス、ザクソン、グラディウス、スターソルジャー辺りとセットで遊ぶと良いと思います。どれも良いシューティングゲームですよ。

・ラグナロクオリジン

 先月はテイコウペンギンコラボとかを見かけたが、いよいよ配信という事で本格的に広告を打ち始めた。
 内容としてはおそろしく薄味な広告だな、という印象。なんだってMMORPGの広告はキャラメイクを推すんだろうな。面白さの一つではあるけどキャラメイクだけなら他のゲームでも出来るから明確な差別点にはならなそうじゃん。

 ラグナロクオリジンの特徴は漫画系広告をメインに打ちまくっているのが特徴的。
 毒にも薬にもならない内容ではあるけど、こういう漫画系広告の方がウケると読んだのかなあ。
 こういう話で意外性を無理に出してもちぐはぐな広告になってしまうので、無難にまとめあげたのは悪くない判断だろう。魔剣伝説的なぶっとんだストーリーをいきなり広告にするのは中々出来ないよ。

 とは言ってもラグナロクオリジンの漫画広告は昨今の味付け過多な漫画広告に比べてあまりにも無難なのが逆に後を引くよね。最初の摑みでメチャクチャな話をやるのが普通だと思うんだけど、最後まで話の起伏なくスッと終わっていく。

 ラグナロクオリジンの漫画は広告界のわんこそばのように楽しむのがコツだと思いました。

 これに至っては何を言いたい!

 総じて話が全部毒にも薬にもならんね。

 これらの漫画広告に言える事として、オチが弱いのよ。魔剣伝説ならリルとルリの間に入った男を200連ガチャ回してぶん殴っとる。別に魔剣伝説じゃないから200連ガチャはしなくても良いけど、それにしてもこれは本当に何を言いたい?
 スルメ味のガムみたいな広告なので、さらりと見ると楽しめると思います。

・Age of Z

 Age of Zの要塞芸も板についてきた。浮気してゾンビの大群に1人で立ち向かわせた挙句子作りまでしやがった女を許しますかって、こんなん許せない人の方が多いと思うんですけど。
 でもこういう時に赤ん坊の泣き声とか聞かされると情に流されるよね。赤ん坊だけ助けて浮気しやがった元妻と浮気相手を放っておくのも後味が悪いし。
 ゾンビ物にありがちな「ゾンビより人が怖い」みたいな所をちゃんと描いているのは好印象。

 ワクチン不足が叫ばれる昨今、こうしてゾンビに対するワクチンを打とう、みたいな広告を作って来るレスポンスの早さはすごいと思った。
 ケツに注射するって赤ん坊にやる物だろうと思っていたけども、血管内に入れられない薬剤を投与する際は普通に行われるそうです。だからと言ってこんな立ってやるもんでは無いだろうし、そもそもゾンビウィルスって予防接種でどうにかなるもんなの? という疑問はあるけどね。
 この広告の途中では平気で赤十字っぽいマークを使っているが、赤十字ってそうやすやすと使っちゃダメなんじゃなかったっけ? 本当にAge of Zはやすやすとアウトラインを越えてくるね。悪い奴だよ。

 先月のウマ娘で調子に乗ったか、ウマに乗る女性の広告も出してきた。何なんだ。ウマ娘パロディで調子に乗っているAge of Z広報の暗喩か?
 ウマを平気で乗り捨てている辺り、「俺らは別にウマ娘パロばっかやらなくても広告打てっから、うるせえオタクどもは黙ってろよ」とでも言いたげなメッセージ性があるね。それからいつもの要塞芸をやってる辺りこの説はかなり強いと思う。

 これに関しては絶対に入ってるんだけど、こんなん広告にして良いんですかね……
 ウマ娘パロディと言いAge of Zはアウトラインを積極的に攻めるし、そのくせ消されないしでこいつ本当にすごいんじゃないか。オチはなんでも要塞芸で締めるし、流血表現も平気でやる。広告界で今最もアウトレイジなのは間違いなくAge of Zだ。

 これなんかはアウトに見えてアウトじゃないひっかけ広告だから余計にタチが悪い。ま~たヤってるよと思うと痛い目を見るぞ。
 レベルが上がっていく描写でマフィアシティをサラッとパクりつつ、最後には要塞を立てて締める。マジでこんなんばっかだなお前な。
 何にせよAge of Zはすっかりやり口を分かってきているので、今後もアウトラインを積極的に攻めていくんでしょう。日本展開はもう諦めたのか?

・帝国サーガ

 先月の準MVP、帝国サーガはさっそく字幕のみ、ボイス抜きストーリー広告という新境地を編み出してきた。
 音まで聞くとどうしても安っぽく見えてしまうが、Twitterの動画広告なんてわざわざ音を出して聞く奴など少ないと考えると声優を雇う金すらケチっていくのは中々合理的な判断だと思う。
 内容自体も映像だけ見て放置RPGだという事がしっかり分かる内容になっているので佳作広告ではないでしょうか。

 これはあんまり放置ゲー感が無い。平民が呂布になるって、向こうの人はそういう広告好きだよね。今三国志でも平民張飛がいたし、成り上がり欲求が強いんでしょう。

 この広告は何となく他の三国志ストラテジーゲームっぽさがあるね。放置RPGだとしたらこんなストラテジーな要素は無いと思うんですけど。
 しれっと曹操が「劉備をつかめてくれ!」と誤字をするし、呂布はヒラの兵士にあっさり捕まる。呂布はそんなに弱くねえだろ。

 しかし向こうの3Dグラフィックは本当にクセがあるよね。一目見て「あっ、中国だ!」って思う。これで「ホンチュアメアッチュアラァ!!」みたいなセリフが出てきたら完璧よ。
 SDキャラしか出てこない広告ながらそこそこ動きがあるように見えているのは結構頑張ってそう。

 いまさら三国志に伊達政宗が出てくるだけでここまでデカく言う奴いるか? それに伊達政宗はメジャーどころだろうけど、出すなら先に信長のような気がするんですけど。
 ここに来てCVが福山潤だから豪華な声が際立つね。ここまで声の無い広告ばかりやっていたのは計算の上だった……?

・ロードモバイル

 実は広告界隈だと古参ゲームなんだけど、今月は面白い広告が多かったから取り上げてみた。
 地味に聖闘士星矢コラボもあったんだけど時期が噛み合わなかったり、忘れてたりで取り上げてなかったのは本当にすみません。聖闘士星矢とコラボしていた所で、見どころがそんなに無かったというのもある。

 ロードモバイルは古参ながら色々なゲームを詐欺っていったのが特徴的。
 この広告ではstgもどきをやり、突然レーザーを撃ち始める。最後に至ってはよく分からんロボットが出てきて戦う辺りハチャメチャで結構好きな広告です。

 タワー広告の亜種。一回ミスってから総当たりでリトライしているので、他のタワー広告以上に面白くなさそうな感じが際立っているのが特徴的。

 この広告はトップウォーのパクリなので、パクリのレスポンスが早いよね。島合体系広告自体が全然面白そうに見えないのがまた趣がある。
 パクリ広告は鮮度とレスポンスが大事なので、こういうのをすぐにやってくる辺りやっぱ見どころがありますよ。中々話題にしてこなかった古参タイトルだけども、しばらくは要チェックかもしれません。

・シャイニングニキ

 どことなく中華ゲームっぽさを現し始めて来たね。なんだかんだどれも美人ではあるんだけど、ちゃんとテーマに沿ったファッションをしましょうという広告か。
 正直1番目でも良かったんじゃねえかって気がするし、3番目はそんなにアイドル感が無い気がするんだけど、その辺はセンスの問われる所でしょう。自分はコーディネートのセンスが無いので、申し訳ございません。

 これも茶番だあ。勝負服を出したら「気合い入れすぎじゃない?」って言われるの普通にかわいそうだな。相手の男の服装も充分気合い入れすぎでしょ。

 でも試行錯誤をしつつも、ぜーんぶ成功で終わるのは気持ちがいい広告ですね。
 失敗例だとしても過剰に不細工になったりしない、という方針はこれまで通りなので見ていて不快になる事は少ないと思います。

 今月のシャイニングニキの広告ではこれが一番好き。tiktokみたいなオシャレ広告で、オシャレをしたいという欲求に沿った広告じゃないですか。
 本当にこういうのだけやってればいいと思いますよ。変な広告オタクのウケなんか狙わなくていいし、他のゲーム広告のマネをするくらいならこういうカッコいい広告を貫き通してほしい。
 何度でもリピート出来ちゃう良い広告です。

・プロジェクト・メイクオーバー

 たまには闇のシャイニングニキも見てみましょうか。メイクオーバーは元から不細工な女性をさらに不細工にするのが本当に好きだね。いくら実際にやってみたら面白かったという評が多くても、これは見ていて本当に腹が立ってくるんだよな。

 にしても丸ハゲにしたらダメ、ファッションも変な服はやめて常に綺麗にしましょうってのもある意味で差別ではないか? 人間清潔な美人が好きなのは当たり前っちゃ当たり前だけども、清潔になれない人間はどうすればいいのだろうか。
 何にせよこういう人間の美醜を取り扱う広告ってのはもう少しデリケートに扱うべきだ。そういう面で悪い広告なので、また目立った動きが無い限りは話題に出さないと思います。論外タイプの悪い広告。

・西京24区-百花争艶の役場-

 突然やって来た日本版マフィアシティ。ノリは完璧にマフィアの話なのだが、「百花争艶の役場」って言われると急にスケールが小さく感じるよね。
 いくらフォントをカッコよくしても「役場」という言葉一つだけでものすごい田舎感が出てきているんだよなあ。
 あと最後に出てくる絵の背景にある「笑笑」の看板とか、「TOHO CINEMA」ってこれ実名を出していい物なのだろうか? 全然突っ込まれてないから良いのかもしれないけど。

 このくだりもマフィアシティで見た事あるね。別のボスに寝取られたのを極道の世界に入る事で逆転し、女に「よりを戻してくれ!」と懇願される。
 真昼の道路の真ん中でマフィアに勧誘されてる辺りももう少し考えろよって感じの広告でかなり好き。この人ら一生車線の真ん中で浮気されたり、極道に勧誘したりをしてるのは危険すぎるだろ。

 マフィアシティだけど吹き飛び方は魔剣伝説リスペクトで良いね。吹き飛んだ先にいるマフィアを助ける辺りはマフィアシティリスペクトだし、双方の良い所取りと来ている。
 毎回毎回妻は「ごめんなさい! 絶対に直しますから!」ってボイスを使いまわしてるのも変な所で安上がりで良い。西京24区は彼女に見捨てられてから寄りを戻してくれの流れを定番ネタに仕上げてきているね。

 カスタマイズを売りにするのは良いけど、肝心のカスタムが雑過ぎないか? 完全に胸、腰、足でそれぞれのパーツをメチャクチャにしたエクゾディアみたいになっている。
 そんな適当なカスタマイズでも「あなたの選択はいつも正しいです」なんだから、ある意味で征服欲が満たされるのだろうか。誰だってYESMANになってくれる人がいると嬉しいからね。しょうがないね。

 3DCGのケツで売るのはキスと戦争を思われるやり方だよね。突然イメージキャラクターで出て来た橋本マナミはグラビアアイドル兼女優タレントだそうです。
 つーか美人秘書ってのもおねがい社長だし、いろんなゲームのいい所取りをしてるんだなと思う。いい所取りをしようとしたら全体的に中途半端になっている感も否めないけども、今後に期待と言えるでしょう。

・アカシッククロニクル~黎明の黙示録~

 アカシッククロニクルはえなこ、荒川良々、光石研という大物キャストを起用してドラマを作って来た。
 えなこに関しては放置少女やアイドルエンジェルスにもいたし、本当にどこにでもいるね。活躍ぶりがすごいよ。

 例によってメイキングムービーもあるし、光石研と荒川良々のインタビューもある。
 やっぱり広告自体は真剣に撮ってるんだよな。このハイクオリティな広告の後に出てくるのがいつもの広告だけど、案外アカシッククロニクルは見られる広告が多かった印象。中でもやべえ奴だけピックアップしましょうか。全体的なクオリティは高いからこそキワモノ広告が際立つってもんです。

 本当に語彙力の無いオタクだし、半端に関西弁なのも面白い。地味に他のゲームだとガチャでしょうもないのしか出ないが、アカシッククロニクルなら10連ガチャでレアキャラがいっぱい出ましたって話をしてるのも細かい。
 字幕も適当だし、最後の方エグイしか言っていない辺り雑になってきてるんだよな。いい感じの雑さと細かさを併せ持ったバランスタイプの広告です。

 とりあえずこの映像を一度見て欲しいんだけど、これ初見で意味わかる人間います?? 初見じゃアンナが可愛い事、世界観が面白いらしい事しか分からんでしょ。十回くらい見直してようやく理解できたよ。
 要はアンナというのはアーカーシャという男で、彼にいた死んだ妹がアンナであった。何故アーカーシャがアンナになったかと言えば物心がついた頃から大人たちに構ってもらえず、義理の母からアンナに与えられていた様な愛を欲していたからである。その寂しさを紛らわせていたのがウサギのおもちゃであり、愛を得るためにアーカーシャはアンナとして振る舞い、人形で戦っていたのだ。
 アンナの来世ではアーカーシャ本来の姿になり、今ではロクネア帝国でも最も強くて狂い存在になったのである……とまで想像込みで読んでみて、いかにこの話の展開がめちゃくちゃなのかが分かるだろう。
 そもそもこの話を理解するにはアーカーシャとアンナという2名の登場人物を知っていなければならない。そしてアンナの話をしている最中に突然アーカーシャやウサギのオモチャの話をし始めるから理解が遅れるし、突然前世がどうとか言い始めるから余計に訳が分からなくなる。こんな話の展開では日本語どころか英語で話そうが、中国語で話そうが理解するのに何分もかかってしまうはずだ。
 広告を打つ上で視聴者に多数の前提知識を要求してはならない。こんな話の内容を理解できるまで何度も見返してくれるようなオタクは少数派なんだから、極力話の流れは分かりやすくし、ストーリーを語りたいのであれば40秒じゃなくて3分くらいは尺を取って、人物相関図くらい出そう。東大でもこんな捻くれた文章問題出ないでしょうよ。
 つーかそもそも広告は前提知識ゼロで見るのが当然だろ! そんなのは基礎の基礎の話だと思って話題にも出してなかったけど、まさかここまで難解な広告が出るとは思いませんでした。

・フォーセイクンワールド:神魔転生

 PVだけ見ると超大作RPGみたいだぁ。制作は魔剣伝説で有名な4399 net unlimitedです。こんな場末のnoteで映像が貼られる時点でそういう事なのよね。職業選択とかは出来るけど1000連ガチャは小分けにしてくるので皆様が想像する1000連ガチャは出来ないらしい。
 1000連ガチャに関しては一部の広告動画の途中で「毎日30連ガチャ。最大で1000連ガチャが利用可能よ。」って文面があるのよね。だから正確に1000連ガチャが引けなかったとしても詐欺ではない! って言うのが4399の言い分なんでしょう。
 こういう言い回しで上手い事詐欺であるという誹りを回避するというテクニックは、なんだか日本企業の広告でよくやる小さな注釈文を読めという手法に近い印象がある。日本の場合は小さな文でそこまでひどい騙し方はしないですけど。

 男がイキるだけでなく女性がイキる事もあるので平等で良いと思う。たった30分でレベル80になった事と、それから1時間後にダークフレイム騎獣とレベルMAX神装が手に入っている事は特に接続点が無い気がするんですけど。
 しかし超高確率で超レアキャラが出ます、って売り文句はレアという言葉の意味を間違えてないかなあ。超高確率で出てくる物はレア=貴重とは言わないでしょ。

 実は魔剣伝説でも似たような広告があるよ。同じ会社だからストーリーラインを使いまわしたんでしょうね。


 「あなた、どうしてまだ新人装備なの?」→「ほら、みんな(アピールポイント)をやってるよ」→「装備が大量! 皆行くぞ!!」のくだりは今後も4399広告では見かける定番ネタになりそう。覚えておきましょう。
 タイトルを変えて完全に同じ事をやられているのは斬新な使いまわしだよね。思えばゲームジャンル自体は同じなんだから転用が効くに決まってるんだよな。そういう事も突っ込まれまいという慢心がにじみ出ている。

 霊魂宝石自体はありそうな話だけど、5000万出すぞって話の後に1000万出すは競りになってないんだよなあ。その後は1億、2億、10億とちゃんと競りになってるのも面白い。
 地味に井戸に逃げた男性が競りに参加しに来るのもちょっと伏線を張ってて楽しい広告です。譲ってくれ! で選択肢が出てくるのはおねがい社長リスペクトかな?
 あとこの広告は珍しくガチャを推していないのも見どころ。別にガチャをやらなくても何とかなるんですねえ。

 ゲームの紹介も何だか盛ってそうだなあ。MMOゲーム特有のキャラメイク自慢、AOD-龍神無双-を思わせる飛行システムの宣伝はどこかで見たことがあるけども、ストーリー選択辺りは普段のMMO宣伝では見かけない売り文句。
 とはいえ自由度が高いゲームである点を伝える広告としては結構ちゃんとしている。4399のゲームを面白そうに見せるスキルはすごい所があるよね。

 ゲームプレイの体験談みたいな広告。
 実際こういうオンラインMMOは定時イベントが一番楽しいし、ガチャが多いスマホMMOでもこういうイベントがあるから事実っちゃ事実ではあるんだよな。
 でも毎週水曜の午後三時からイベントがあるってニートか夜勤の仕事してる人しか参加出来なさそうだし、オチの「生きてる間にもう一度あの自由の港が見たいぜ」って台詞はゲームが過疎ってしまったか、あるいはこの人物が死んじゃったかでかなり悲しいオチに見えるんだけど良いのか? 一応こういうオチの理由自体はあるけど。

 2大ギルドとかそういうのもフィクションに見えてMMOだと結構ある話だからすごいよね。そしてそういう巨大ギルドが内ゲバ争いで空中分解して、そのままモチベが消えて引退したりする。
 これらの体験談のオチは他のプレイヤーが離れてしまったのがオチになっているけども、そんな終わり方にしているのは「奈々子の次の友人は君だ!」的な意味なのだろうか。
 オンラインMMOとか時間がかかるジャンルだし、相当時間を拘束するから引退する時は引退しちゃうよ。


 稼動したてのゲームでこんな昔いたユーザーの話や、もう一度やりたいぜみたいな話を掲載しているのは、フォーセイクンワールド自体は昔あったゲームだかららしいです。
 だからこういう広告を打つ事で、昔フォーセイクンワールドをやっていたユーザーを呼ぼうとしていたんですね。ちゃんと原作がある事を意識したPRが出来ているのはエライ。

 4399特有の大物芸能人コラボとしてはダレノガレ明美を起用したCMをリリース。
 この辺はもう突っ込みどころも少ない出来になっている。すっかり芸能人の扱いもこなれてきてますわ。

 4399恒例の声優インタビューもあります。三森すずこ、阿部敦、代永翼、小倉唯、白井雄介の5名にインタビューしていて、本当にいつもの映像です。
 三森すずこ以外は事前登録キャンペーンについて喋っているのに、三森すずこだけは飛行システムについて話している。5人とも同じ事を喋っていたら面白くないと感じたのであろうか。 

 白井雄介のインタビューではユニコーンが出たらラッキーと言っているけども、その後の広告ではダークフレイム騎獣になったのは広告の都合か。
 やっぱり角が生えたウマよりもドラゴンの方がカッコいいだろう、という判断だろうなあ。

 総評するとフォーセイクンワールドはいつもの4399スターターセットである「ガチャ自慢」「声優インタビュー」「CGキャラでの茶番」を踏まえつつ、「MMORPG体験談」というタイトル独自のセールスを組み込んだ広告戦略だと言えるだろう。
 正直最初に見始めた時はマンネリ気味の流れで、思考停止気味に広告を打っていると思っていた。しかし、やはり4399はゲームごとに広告戦略をしっかりと練っている事が窺える。

・魔剣伝説

 6月の魔剣伝説はyoutube限定で見られていた広告がツイッターに大量輸出された事で見やすくなったのがとてもいいですよね。きもすけも全サーバー1位もめちゃくちゃ見やすくなりました。
 最初から金の斧、銀の斧をモチーフとした(本編では出来ない)二刀流、魔剣伝説語録「最高ですん!」の登場、ガチャ要素ではなく隠しダンジョンで全サーバー1位という捻った展開と見どころ満載の一作。
 なんと確認出来ただけで32種もの旧作広告、新作広告を一斉に放出してきたので、まとめて見ていきましょうか。今月は長丁場です。

 これもyoutubeではよく見かけた広告ですねえ。特典コードで200連ガチャをして強さが逆転し「出て行けよ、おっさん」と言い放つのはなろう系でありそうな流れ。
 ところで「家に帰ってから放置じゃない、寝てるだけだ」って、寝てるのは放置じゃないんですかね……

 全サーバー1位の楽々連盟、楽々無課金ってどんなネーミングセンスよ。
 結局この2人は魔剣伝説を課金しながらプレイしたかったのか、魔剣伝説以外のチャージが必要なゲームをやりたかったのかは不明です。何にせよ魔剣伝説を知らなそうな女性まで全サーバー1位の人物を知っている辺り、この世界での全サーバー1位は相当の権力がある存在であるようだ。

 3人で微妙に最初の台詞が合ってないのどうにかせえよ。
 それにしても魔剣伝説界の戦力比べって毎回ガチャ結果を比べてるだけだから、恐ろしく浅い戦力比較だよね。ツイッターでガチャ自慢してるのと全く変わらない事を延々と広告している。
 普通にレベル上げしようって発想は魔剣伝説界には存在しねえんだよな。

 200連ガチャをこれから引くのに蹴飛ばされてたらそりゃ強くなれるか心配になるんだよなあ。広告として200連ガチャを引こうとする人が蹴飛ばされちゃうのは間違えてると思うんだけども。
 魔剣伝説はどうしても全サーバー1位が取り沙汰されるけども、意外と全サーバー1位になれない例も結構あるんだよな。やっぱり世の中そこまで上手くいかないって事だ。

 魔剣伝説は実写広告をCGにしていくやり方を作って来たのが特徴的。ストーリー自体はまあまあ良く出来てるからね。
 他のゲームにある物は全てあるとは言うけども、実際出来る事としてはそんなに広くないのも面白ポイント。

 実写版はこれ。ボイスが微妙に異なるので、3DCG版広告を作る上でわざわざ新録したらしい。それじゃあコストカットにはなってないんじゃないか、と思ってしまうが、その微妙な律義さが愛されるポイントですね。
 また三つの動画を雑にくっつけているので、最初の実写パートは音調大きめ、後半の「ログインだけで無料200連ガチャだ、満足したら引くのをやめればOKだ」というセリフは小さめで、最後の魔剣伝説というバンク映像は音量高めになっている。広告をたくさん出してる割にこういうところは失敗していくのか……

 広告を使いまわすのは結構だけど、同時期に出ている広告で200連ガチャと270連ガチャが一緒に出てくるのはあんまり良くないのでは?
 何ならツイートの本文には「無料200連ガチャ」とはっきり記載されてるのがまた突っ込みどころ。最初の豚のくだりは別に見たことがあるので、後半の1周年、200連ガチャのくだりだけ新録してるんでしょう。
 それで連絡不行き届きで270連ガチャと声優に言わせてしまったのだと推測する。さすがに200連ガチャは核になる所なんだからちゃんと共有しておいた方が良かったでしょ。

 突然放置ゲー要素をちゃんと宣伝するのはやめろ。最初のムシキングのくだりもぶっちゃけいらない流れだけど、見た目の面白さという意味では必要な流れ。
 最後に巨大化したカブトムシが煽って来た奴をはね飛ばす流れも面白いんだけど、よく考えたら終始魔剣伝説である必要性が薄すぎるんだよなあ。
 魔剣伝説の広告が面白いとなるポイントはここなのかもしれない。真っ当に商品紹介をするだけでは毎回見るたびにお決まりの流れが出てくるけど、その商品である必要性が薄い広告であればマンネリを簡単に打破出来る。
 魔剣伝説ほど本筋と話が離れすぎている広告も珍しいけども、すぐに目を引きたい場合に話を離れさせるのは1つの手でしょう。

 放置ゲー宣伝シリーズとしてはこれもあります。
 実際この辺は魔剣伝説にしては珍しく事実を述べている気がするんだよな。神装が出てくる可能性はほぼ無いと思うけど、放置してるだけでは全サーバー1位にはならないのも事実を述べていて良い。

 地域炎龍と言い始めると途端に弱そうなドラゴンに感じてしまうなあ。
 あと魔剣伝説あるあるとして語られる神装(かみよそおい)という読み方を見られる珍しい広告。意外と神装(しんそう)ってちゃんと読んでるんだよね。

 なんと200連ガチャを引いた奴を隠し要素で追い抜かして名声を得る広告もある。
 しかしその話の流れが柱を壊したら炎龍セットが出るというよく分からんものなので広告になってるか分かりません。何を広告したいんだ……
 本格的に茶番に寄せた広告まで打てる漢気は賞賛に値するよね。少しは魔剣伝説本編の事を喋りたくなるところで、ギフトコードなどに一切触れないで話を進める。商品の内容を伝えない広告を出すって中々出来ないよそういう事。

 「さもなくば地面に顔をこすり付けてやるぞ」という魔剣伝説語録が本当に最高。
 200連ガチャ、ボス戦という魔剣伝説の定番を抑えている基本形の広告になっているのも良い。

 この広告のゲーム面白そう。
 実際透視の指輪みたいな装備はゲームでありそうなんだけど、こんなゲームじゃないんだよなあ。
 魔剣伝説のゲーム画面風広告では毎回横画面でゲームをやっているのが面白いよな。実際youtubeでもTwitterでも横画面で広告を見る場合が多いんだから、広告だけ横画面のゲームを見せるのは合理的な判断だと思う。
 横画面の魔剣伝説は実際に遊べないという点を除けば良い広告だと思います。

 さっきまで褒めていた剣士をディスる広告もある。どっちだよ。実際このゲームは面白そうなんだけど、やってる事がMMOというよりは普通のハクスラ系アクションゲームなんだよなあ。
 こういう地下室みたいな隠しマップで強い装備が出てくるのは楽しい要素の一つ。こういうゲームの面白い要素を広告するのは楽しげで良いと思います。
 実際にこんなゲームは出来ないんですけどね。

 今度は魔法使いはやめろと言っている。じゃあお前はどの職業だったら良いんだ。
 このゲームも見た感じ面白そうな出来だよね。200連ガチャも無いのは、やっぱりゲームでガチャ要素なんか無い方が面白いだろうという広告制作主のメッセージだろうか。
 正直エバーテイルの偽ゲームより魔剣伝説の偽ゲームの方が興味あるんだけど、魔剣伝説の偽ゲームをやるならモンハンライズをやってる方が面白いかなと思ってます。

 こうして本当のゲームっぽい広告ばっかり見てると麻痺してくるけど、冷静に考えると片手で遊べるMMORPGを名乗っておきながら、横画面のゲーム広告ばっかりこんなにパターンがあるのは何考えてるんだ?
 そりゃ広告の画面的に横画面の方が良いよねってのはさっき考えたけども、それにしても作りすぎでしょ。この広告に至っては普通に10連ガチャを回してるけど、200連ガチャをアピールするのが筋じゃないのか。
 これもベース自体はかなり昔からyoutubeで放映されている物を使いまわしてるから起こる事でしょう。その辺の雑味すら魔剣伝説は面白いに変わっちゃうんだからズルよ。

 茶番とアクションゲームを合わせた広告もあります。火龍王にちょっとやられて苦戦してる辺りも細かくて良いですね。
 魔剣伝説の強みである茶番と高精細なアクションゲーム妄想実況が組み合わさって最強に見える広告。200連ガチャ無し、ギフトコードなしで純粋に面白そうな感じを演出してくるのがとても良い。

 そこは嘘でも全部君へのプレゼントだって言ってあげなよ。
 魔剣伝説でしょっちゅう激熱マップ(黄金の島、湖底の隠しクエスト、激熱放置スポットetc)ってのはゲーム本編も面白いよって言いたいんだろうな。
 ここまで激熱マップを匂わせながら結局ガチャを引こうぜ! なんだから結局何をアピールしたいかもぼやけてるでしょ。

 もちろん実写広告もあります。魔剣伝説は実写広告のキレもいいから見どころしかないですよ。
 魔剣伝説の女はソシャゲ課金に厳しいので、昨今のソシャゲに金使い過ぎな人々の隣にいた方が良いですね。
 というか男が言っていた安全サーバーって何?

 一日中ゲームしている体の心配をしてくれて、課金に注意してくれる彼女って普通に良い人なのでは。ログインで200連ガチャがあるって言ってる場合じゃないぞ。
 そもそも「俺が遊んでいるのは魔剣伝説だぞ」で女性の心配は解けないのよ。ちゃんと会話をしよう。

 彼氏さんもゲームの課金に対しては好きにやって良いよって中々太っ腹ですね。2人とも魔剣伝説じゃなくて別のゲームに課金したり、何なら普通に家でゴーストオブツシマでも買って遊べば楽しくやっていけそう。
 実写広告では全サーバー1位、トッププレイヤー要素を強く押し出すのが特徴です。

 3D広告版もあります。
 なんか茶番パートの映像がFPS低くてカクカクしてるのが余計面白いね。なんでFPSが低いんだ?

 「アンタバカ?」の女性の声が完全にエヴァのアスカなんだよなあ。いくら魔剣伝説で強くても階段でご飯を食べてるのは普通にバカだと思うんですけど。
 あと50万円もかけて戦力500万で、無料200連ガチャをしたら戦力5000万って一体何に課金したんだ。

 君のことをパパと呼ぶって何??? ゲームをやったことが無いパパくらいゲームがヘタクソって言いたいのかな。魔剣伝説の戦力比べで飯のオゴリを決めるのも相当不毛な遊びだし、突っ込みどころ満載の良い広告。
 実写広告でも200連ガチャと特典コードを擦るのはいつも通り。

 爆炎神龍セットでイキるのすき。最初期の魔剣伝説を思わせる広告でとても好きです。
 星5の乗騎も出るかもぞって日本語もイかれてて最高だね。

 初手の「脱げ! 全部脱いでくれ!」ってフックが強すぎる。限定セットが欲しいにしても突然ゲームに脱げって叫び始めるのはやばい人じゃん。
 この動画から入った人は特別マップにご招待と言うけども、そんなシステムが出来たら結構な発明じゃないですかね。

 突然スマホを没収して紐で手を縛って来る男は怖すぎるでしょ。誘惑してチャージさせ、全サーバー1位になったっていうのはハニートラップで男に貢がせたみたいな意味だろうか。

 装備ドロップを毎日狙うのもそれはそれで楽しいんじゃないですかね。というかMMORPGって良い装備ドロップする瞬間が一番面白いと思ってたんだけど、そうでもないのだろうか。
 大体店の中で魔剣伝説の戦力について大騒ぎしてるのも相当迷惑な連中だよ。

 どうしてそれほどボーナスを出せるんだ? こっちが聞きたいよ。
 それに装備の属性が高いって、今時のゲームはそんなメッセージで売り込みに来ないでしょ。妄想の弱者ゲームを生成して広告でマウントを取っているのも魔剣伝説くらいじゃないか。
 ログインで10連ガチャも弱めの広告に見えるが、これは「おねがい社長」のキャッチコピーなので露骨に社長を敵視しているのが伺える。でも社長は10連ガチャでめちゃくちゃ当たる事を広告しているので、別に200連ガチャで勝てるって話では無いんだよな。
 Twitter広告トップランカー同士の殴り合いが見られるナイス広告。

 200連ガチャでここまでイキり続けられるのも逆にすごいよ。もう普通の人なら一生分の200連ガチャアピールを聞いてきたからさすがの自分も胸やけ気味だし、多分見てる方もよほどの魔剣伝説フリークじゃないとしんどくなってきてると思うんだけど皆さま生きてますか。
 この広告自体は真っ当に魔剣伝説を広告しているから、逆に序盤の15秒を飛ばしたくなってきた。誰でも皇帝になれるってアイアム皇帝を睨んでのメッセージか?

 この三つに当てはまる人は遊ばないでね! って、DMMゲームの「今抜けないなら絶対に遊ばないでください」の系譜なのかな。
 そういう意味では日本のゲーム広告をちゃんと見たうえで広告を作っているんだなと感心しています。

 以上で魔剣伝説広告32連レビューは終わりです。意外と全く同じアプローチの広告はほぼ無いので見飽きる事は無いんだけど、さすがに同じゲームの広告を32個連続で見て、レビューを書くのはやめた方が良い。いくら好きな食い物でもずっと食べてたら吐き気がしてくるのと一緒だよ。
 魔剣伝説は最初の茶番のストーリーライン自体は豊富だけど、アピール面は「ドロップ率が良い」「200連ガチャ」「無課金でも面白い」の3択なんだよな。そしてBGMもかなり使いまわしているので、32連続で見ると結構同じBGMが頭に残る。
 効率的にサブリミナルな脳への刻み込み方をしたいのであれば、最初だけ変えて後のアピールポイントとBGMは同じというのがかなり効率的なようです。とは言ってもこれだけのパターンの広告をガトリング砲のように連射できるのは魔剣伝説とおねがい社長くらいのもんでしょう。
 広告トップランカーはやっぱり格が違うんだよな。

・おねがい社長

 Twitter広告界の二大巨頭であるおねがい社長は、クロちゃんコラボを出してきた。自分はかなり噛み合ってるコラボだと思うんだけどおねがい社長広告フリークには不評のようです。
 理由としてはいつもの関西ボンゴレやババを出してくれという話なんだけど、中華広告の1キャラがここまで愛されるのも珍しい話じゃないか。相対的にボンゴレの方がマシという判断だとしてもすごい事です。
 しかしクロちゃんが「会社経営、秘書募集、人材管理、全部広告通り」とか言うと全然広告通り感が無いよね。ここまでいいコラボ中々無いと思うんですけど。

 この広告も結構好きなんだけどね。クロちゃんとおねがい社長の親和性は高いと思うが、いかにボンゴレがユーザーの心を掴んだかという話になる。
 実際これはそんなにおねがい社長の内容をアピール出来ている広告ではない気がするので、やっぱりおねがい社長はセクシー女優をコンプリートするくらいの勢いで広告してくれた方が良かったのかもしれない。
 内容としてはよそのコラボより考えられた物だと思うが、残念ながら視聴者に強く刺さらなかった広告の一つ。広告は難しい。

 ここからはいつものボンゴレとババの漫才だ。やっぱりボンゴレとババが一緒に出てきて隠し十連ガチャをする広告は安心感が違いますよ。
 テロップも良い感じに雑だし、やはりこれこそが欲しい広告スタイルだと思い知らされる。今後ともこの調子で頑張ってほしいね。
 美しい女性を下さいと祈ったらババが出てくる辺り本当にボンゴレとババの絆は深いね。100億資金は最高。

 ハンバーガーを作る時に調味料と牛肉粉で誤魔化しちゃう辺りにお国柄を感じるし、借金センーターで金を借りるくだりも良い。
 10連ガチャをして全サーバー1位になるのもいつものノリでほっとするよ。いつまでもこの芸風でやってほしいよね。たまにはコラボにチャレンジしても良いけど、月に一度はこういう安心が欲しい。
 ルビも「T今度こそちゃんと経営する」とか「Gほら!お客がたくさん!」みたいに謎のアルファベットを入れ始めたのも趣深いぜ。こんなの意図してやるにしても難しいでしょ。

 6月のおねがい社長はハンバーガー屋が好きだね。10円しか持ってないのにハンバーガーを買いに行くし、借金は10万円しかさせてくれないし、それでも喫茶店経営でサーバー1位になれちゃう。
 おねがい社長のオチでよくある「別サーバーの兄貴があなたに挑戦します」で女性が出てくるパターンはシンプルながら良いオチだよね。実は10連ガチャが無いパターンの一つ。

 楽しげな広告ですき。ミニマップ風おねがい社長はチップチューンをメインに楽しい雰囲気を上手く出せているのがいいね。
 最後の「すぐ一緒にもっと店をしよう!」もハートフルな広告だよね。思えばおねがい社長は他ゲームをディスったりしない辺りも優しい広告だよね。
 意図してか広告トップランカーの一翼である魔剣伝説とは対極の立ち位置で広告をしているのも面白い。

 ゲームの広告で「安い海賊版売れば良い」とか「社畜は惨めな人生」とかよく言ったもんだよ。日本も少し前まで平気でマジコンを売ったり、社畜よりフリーターみたいな時代があったんだからあんまり人のことを言えないけども。
 ところでカラーリングの左が水色、右側が赤色って地味にニンテンドースイッチを意識してるんじゃないか。こういう地味なデザインも凝ってるのがおねがい社長の良い所。

 シムシティのパクリか? しれっと京都をディスれるのは中国くらいのもんだね。
 「これが俺の京都だ」とか言いながら京都を勝手にアミューズメントパークみたいにしちゃうのもチャイナマネーでの日本支配を暗示しているのかもしれない。
 何だかんだごみ収集場や寿司屋のくだりは過去のおねがい社長の広告のオマージュになっているのもおねがい社長ファンには嬉しいファンサービスだと思います。

 最初の女性を助けるくだりいる? って思ったらこれお姉さんなのにおばさん役なのか。でも本当にこのお姉さんを助けるくだりはいらないね。
 30万でタピオカ屋を立てたのに秘書代で月15万吹っ飛ばすし、それでも商売大繁盛だし、10連ガチャでランキング1位だし、いつもの安定感ある社長の広告です。こういうので良いんだよな。

 果物を香水と交換し、香水を転売してタピオカ、10連ガチャでサーバートップ。魔剣伝説ほどじゃないけどこの基本形をしっかりと抑えた新作広告を出し続ける体力がトップランカーたる所以。
 家族を失ったべっぴんさんはババの娘なので、やっぱりババに関連した人物を助けると成功出来るという基本形は崩れていないのも見どころですね。

 前月のババは幼稚園卒とか言ってたのに、この安藤千夏というババは東大卒、金融専門のエリートババらしい。ババがたくさんいる事は過去の広告でも明らかなので、その中で強いババを仲間に出来ると10連ガチャが無くてもグループ会長にはなれるようだ。
 しかしババもずっと見てるとなんだか可愛く見えてくるよね。もうおねがい社長のイメージキャラクターはボンゴレとババの二大巨頭だよ。

 商業スパイを助けて好感度を上げてコスプレさせてデートする。こういうゲームというかCG集はDLsiteにありそうだよね。スパイは普通助けないか。
 全然おねがい社長感が無いしこれだとただのエロゲーに見えるが、実際セクシー女優コラボばかりしているのを見ているとこの広告が刺さる男性層に売り込みたい意思が強そう。ボンゴレとババの漫才を見て楽しんでるのはTwitterユーザーくらいのもんでしょ。

 美人じゃない女性を殴る広告。以前もこういう広告をやってたよね。
 最初こそ普段の広告とは違うけども、最終的には10連ガチャで★5がたくさんという方針に持っていくのはやはり基本形に見える。

 壁を殴ったら100億資産が出てくるのはおねがい社長というよりマフィアシティ系だよね。レベル描写や声優の不採用も合わせてマフィアシティ感が強い。
 どこでもマフィアシティをパクリ始めるのは、やっぱりマフィアシティがいかに伝説的な立ち位置になっているかという事でしょう。最近はめっきりyoutubeでもマフィアシティを見なくなったけど、なおも影響力が強すぎる。

 おねがい!社長! ってタイトルを今になって回収してくるの中々アツいね。なんでもするというネット界のキラーワードも添え、20万しかくれないケチな社長も良い。
 ゴミ大王、10連ガチャのくだりと言い初期おねがい社長感が強い広告でかなり好きです。最初はこんな感じだったよね。
 画面左側をずっと石本藍子と幸田朋恵の後ろ姿で埋めている意図はよくわからない。どうしても四角動画で広告をやりたかったんだろうけども、ずっと何者かの後ろ姿が映っているのはまあまあ不気味だ。

 実写広告もやるし、10連ガチャの呼吸とかいう鬼滅のパクリもやります。
 夏という季節に合わせてアイス屋を起業するのも良いけども、これのリリース時点だと6月だからギリ夏じゃない気もする。季節感がガバガバなのもまた良い。

 何だかんだ先月に続いて今月も16作も新作広告を打ちだして来ている辺りおねがい社長の勢いは留まる所を知らない。魔剣伝説はもっとすごいけど、あれは過去作も含めての30作オーバーなのでコンスタントに新作を打ち続ける社長も相当ヤバいです。

・エバーテイル

 とうとうただのホラー広告になってしまった。消されてしまったけどすけべ広告も出していたし、ゲーム広告はかなり少なくなってきたのが6月の特徴。
 さすがにゲーム広告は時間的なコストがかかりすぎるんだろうなと思うし、こういう直球のホラー広告の方が楽なのかもしれない。こうなってくるといよいよ何の広告か訳が分からんけどね。

 個人的にエバーテイルで一番好きな広告を挙げてくれと言われたら今月のこれを挙げたい。
 マジでこれはエバーテイル広告史上最高傑作なんだよなあ。本当にこういうゲームがありそうだし、正直この広告通りなら真面目にやりたいと思うもん。皆様ご存知の通り、このゲームは表の世界では絶対に遊べないんですけどね。
 エバーテイルはまた試行錯誤の時期に入ったと思うので、次の爆発的ヒット広告を待ちましょう。

・今月の準MVP

・股間球児エムズーン

 池田模範堂は股間アニメという独自ジャンルを貫き続けているし、内容もいちいち面白すぎるからズルいんだよな。全体的にセンスの塊です。
 昨年公開していた股間戦士エムズーンの正統後継作品ながら話の展開はもっとメチャクチャだし、それでいてストーリーとして成立していて、ネタはほどよく詰まっている。ここまでクオリティの高い広告は中々無いよ。
 大体商品をロボットにして主人公にすれば商品名をずっとアニメの中に収められるって本当に丁寧な力技だよね。7月以降もストーリーが続いているので、案外対抗馬がいなければ来月以降のMVPはエムズーンが掻っ攫うかもしれない。
 これからの股間日和を支える傑作広告。老若男女問わず全員見よう。

・Age of Z

 先月のウマっぽい伝説の広告を見ている限りではMVPに選びたくなかったんだけども、今月になってもエゲツない広告を連発してきた所から広告界のアウトレイジを評価せざるを得なくなってきた点がある。
 広告におけるアウトとセーフの境界線は極めてあいまいな所にあるが、Age of Zは一見して明確にアウトの領域に踏み入っているように見える。しかし削除されたり、ゲーム自体が削除されたりというアクションには至っていない。むしろ悪い方向にどんどん突き進んでいるのだ。無論アウトラインに突っ込んだら広告が消えるのはアイアム皇帝などの例を見たら明確だ。
 それでも削除されないし、7月になっても悪い広告ばかり出す。これはもう今後もアウトの領域に突っ込み続けるし、Age of Zが広告のダメなラインを拡張し続けたら他の広告まで過激になり続ける可能性も非常に高い。そういう危険視の意味での準MVPです。今後の広告界を揺るがす台風の目になるかもしれないぞ。

・おねがい社長

 正直クロちゃんコラボ、今月の新作ラッシュも含めると充分MVP2連覇の格はあったと思うんだけど、やはりクロちゃんコラボが想像以上に悪評が大きかった事は見逃せないだろう。
 あまりにもいつもの10連ガチャの流れが強すぎるせいで生んだ悲劇ではあるのだが、それにしても今月も見どころある広告をたくさん出してきた辺りはさすが社長、地力の高さを見せつけた様相である。
 あと今月のMVPが強すぎたというのもあるので、正直社長も、Age of Zも、エムズーンも他の月ならトップの可能性がある出来だったよ。6月も振り返ってみれば豊作月だったと思います。

・今月のMVP

 6月のMVPは「魔剣伝説」です。2020年12月ぶり2度目のMVPだけども、まさか32作も広告を出して来るとは思わないじゃん。見る方も大変だったし、ここまでのパターンを突然放出してくるパワーに驚愕しました。
 それに様々なパターンを見ると、やっぱり魔剣伝説って基礎形がしっかりしているからこれだけ出されても全部何かしら面白くて、ちゃんとアピール出来てるんすよね。今月の4399は魔剣伝説だけでなくフォーセイクンワールドまで広告を出してるんだから、もう今月の広告数、そしてそのクオリティの高さたるや職人芸と言っても良い。
 これだけの数を出しながらハズレが無いんだから、文句なくMVPだ。是非君らも32作全部見てくれよ!!

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