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広告振り返り:ライト級~2023年9月~


・キングジム

 キングジムは現場猫……もとい、仕事猫とコラボ。というか仕事猫ってビジネスにまつわるあらゆる場所に出張出来ますよね。
 内容も現場猫の良い所をちゃんと取り入れているように見えるし、今後もあらゆる場面で仕事猫シリーズを見かけるだろうと思えるくらいの内容。いつのまにか現場猫から仕事猫になっていたけども、現場ネタ以外でも使えるようにした方が良いのは間違いないですね。

 宛名書きも全部テプラで出来ます。
 そうならそうと最初からやり方を言わんかい! と思うのは間違いない。

・トヨタ自動車

 トヨタはあの交通安全の看板とコラボ。なんとあの交通安全の看板、とび太くんと呼ぶらしいです。初めて知ったわ……
 内容はかなり普通の交通安全を訴える内容なんだけども、交通安全問題はいつだって取りざたされるのだから何度でも告知してよい。むしろトヨタが率先してこういう広告をやっている事に意味があると思います。

 TOYOTA CGCREATOR CAMPという企画で、100年後のトヨタを考えてみたというテーマで広告をしていた。
 自動運転車、空飛ぶ車、取り換える車など、様々な車の姿を広告していた。実際空飛ぶ車はそんなに優位性が無いよね~、法的な問題や安全性を考えると実現が難しいよね~、という現在の常識に基づくマジレスをするのは簡単だけど、じゃあそれをどうやったら実現できるか、どうしたら商用化出来るかを考えるのは難しいわけです。
 別にこれをどこの馬とも知れない会社がやっていたらそうですかって感じだけども、それをトヨタと言う大企業がやっているのが面白い。企業が企業だから、真面目に実用に耐えうる空飛ぶ車を作ってくる可能性がある。
 今後とも期待したくなる良い広告でした。

・au

 9月の広告で話題になったのはやっぱりこれでしょう。auの周期表をもじった渋谷駅の広告です。
 これに対してマーケティング界隈は優れたアイディアだとべた褒めしていたんだけども、理系の人からすると周期表を改変している事に猛反発。「元素周期表は一部省略しています」という注意書きがあっても周期表をいじられた事に対して騒ぎになっていました。
 自分からすると文系からはシャレが効いてると話題になるし、理系からしたら周期表をバカにしているという面で二回話題を取ったんだから優れた広告だなあと思いました。周期表をいじるという行為が理系の心を踏みにじる行為だとしても、違法では無いから文句言ってる方が洒落が通じないヤツみたいな扱いをされるのは文系ハラスメントじみているよね。
 まあ何にせよこれはデカい話題を取って忘れられる所まで来てしまったのでauが上手かったです。出来れば理系の方々にも納得いただけるような広告ならベストだったと思うけども、多分デザインの都合上省略しないと見映えしなかったんじゃないかな。そのデザインの都合で省略するのがデザインとして優れていないという話なんだから、もうどうしようも無いんだけど。

・タイミー

 野口観光というホテルでのタイミー使用例。
 ホテル運営に対してどうタイミーが活用されているか、またタイミーを使用する上で感じた事などを1分30秒でまとめている。
 よくまとまった良い広告です。

・奉行Edge 請求管理電子化クラウド

 請求管理をクラウド管理、自動化できるツール。そんな話を気にしなくても、「お任せあれぃ!!」と歌舞いてるだけで面白いから好きな広告です。
 ぶっちゃけインボイス制度だの、改正電子帳簿保存法だのという小難しい話を延々紹介するよりも「お任せあれぃ!!」でゴリ押した方が印象に残るのは間違いないと思います。実際にどういう連携で、どういう自動化になるのかなんて話よりも歌舞伎よ。
 なぜかポリゴンチックな見た目になる奉行もすき。いくらデジタル管理をしているからと言って、現代はそんなローポリでは無いだろう。

・メルカリ

 スマホを売るならメルカリ!
 ……誰が買うか分からないし、データが残ってる所を盗み見られたら一大事だと思うんですけども。メルカリなんかで古い端末を売るのはマジで止めた方が良いんじゃねえかなあ。
 でもそういう心配をしない層が使ってるんだろうし、こういう広告でも良いんでしょう。オタクが過剰に心配し過ぎなだけかもしれないし。

・Threads

 引き続きThreadsは新しい靴やストリートウェアなど、ファッションの考えをシェアしましょう、みたいな内容で攻める。
 元々インスタ勢を呼び込むつもりであればこういう話題の方が良いような気がする。いつまでもボットと政治語りと驚き屋と説教したがりのおじさんが消えないXから脱出したいと思う人もいそうだし、ガンガン広告していきたいような雰囲気を感じました。

 新しいスナックを見つけにいこう、みたいな映像。
 最後の「Threadsで自分の食欲を満たしましょう」というキャッチコピーはちょっと面白い。飯テロじゃ腹は膨れねえぞ!

・Harley-Davidson Japan

 デカくてイカツイバイク、ハーレーダビッドソンが広告に参戦。
 とりあえずカッコいい雰囲気、ちょうどいい排気音によって良い感じの広告になっているように見える。
 実際にバイクを目の前にすると想像以上に排気音がデカすぎて困る、という事もそれなりにありそう。とはいえこのバイクに乗りたいと言う人間は、そんな排気音のデカさごときで嫌がらないでしょう。

 このヴォンヴォン言う排気がカッコいいんだよなあ。
 とはいえ自分はこういうのを見てもすぐ維持費用だの、うるさいから近所迷惑かもとか、そもそも事故ったらどうしようとか、そういうしょうもない事ばかりを考えてしまう。自分にハーレー乗りは無理です。

・Malbon Golf

 イケてるゴルフウェアのご紹介。なんか9月は秋で外出しやすくなるからか、こういう大人の趣味みたいな広告が多かった気がする。
 チルい音楽と合わせて大人の雰囲気を上手く醸し出しているのが印象に残る。さっきのハーレーと一緒に見るとまた味わい深いですよ。

・ジレットラボ

 広告で異様に見かけるカミソリの広告。
 注目すべきは映像よりも、15秒の映像にわざわざチャプターをつけている事。シークバーを見るとちゃんとチャプター分けされており、さながら字幕のようになっている。
 この辺の丁寧さが良いですね。別にやらなくても良いだろうけども、やっておく心意気に惚れました。

・アフラック

 よ~く考えよ~♪ お金は大事だよ~♪ って懐かしすぎるだろ。いつのネタだよ。
 本当に記憶の底から引きずり出してきたような広告なんだけども、やっぱりメロディがキャッチーだから今でも色あせない魅力がある。

 よ~く考えよ~♪ の広告を知らない現代っ子はこの広告を一回は見ておくと良いでしょう。
 昔はこれがキャッチーでしょうがない広告だったんですよね。広告黄金時代の中でも特に印象に残る名作だったと思います。

・カップヌードル

 カップヌードルはメタルギアとコラボしたことによって異様に人気を得ていた。まあこのシーンはネットミームとしても定番なので話題にはなるだろうけども、まさかここまで話題になるとは思っていませんでした。11万RPて。
 なんだかんだ日清はこの辺のネットミーム捌きがお上手なんだよな。別にこの広告をTiktokやYoutube、テレビに持ち出してもしょうがないじゃない。Xだからこそ最大火力が出る広告をちゃんとXでやる、これが出来るのが日清の偉い所です。

・マクドナルド

 なぜか海外で炎上してしまったマックの広告。別に家族でマックを食べても良いだろ! としか思わなかったんだけど、LGBTへの配慮だの、何故黒人が出てこないのかだの、幸せな家族像を押し付けるなだの、そういう事で燃えたんですって。マックも大変ね。
 なんだかんだこの広告を消さないままでもなんとかなっているみたいです。というか、正直このマックの広告より9月のキングスチョイスの広告の方がよっぽどダメなんじゃねえかな。跡継ぎに肌の色が違う子が生まれたからって親子共々王宮を追放される広告と、家族でマック食べてる広告ならキングスチョイスの方がダメだろ。
 結局世の中目立った奴、あるいはデカい企業から損するのは良くねえよ。これは皆で損しようって話じゃなくて、普通に目に入らない場所でやってる悪い事はOKで大企業で目立ってるからダメみたいな理屈になってくると本当に良くない物を見逃すことになるんじゃないかなあ。

 ちなみに他にもこのシリーズの広告はあります。
 普通に雰囲気が良い広告なんだから良い広告として受け取らんかい!

・2023年9月の広告ニュース

・HIKAKIN、また広告に不正利用される

 HIKAKINが2月ぶりに広告に不正利用された。前回はAI音声を無駄に使われたのでちょっとインテリジェンスがあるんだけど、今回はDoggo goがHIKAKINの素材を使った広告を出していた事に憤慨していた。
 Tiktok広告で出没していたらしいけど、普通に終わっている。とはいえこんな広告でも、何者かが商用利用している事に対してちゃんと対応をしているし、同時期に広告していたトラベルタウンの方は公式案件である事も紹介している。この辺の対応の正確さが人気者の違いよ。

・有名人のなりすまし広告が流行

 成田悠輔や前澤友作に成りすました投資広告がfacebookやInstagramで確認されていたらしい。具体的には以下の投稿をご覧ください。

 成田投資教室だの、オンライン投資教室だの、聞いたことも無いワードが目白押しです。とにかく有名人の投稿だ! とすぐに飛びつくのはやめようねという話。

・NURO光がイラストレーターの作品を無断利用(解決済み)

 NURO光の広告に使用されていたイラストが無断使用だと思っていたら、実は素材サイトにフリー素材として転載されていたという事件。この事件に関しては既にNURO光と当事者のイラストレーター同士で解決済みです。
 これに関しても素材サイトの素材には気を付けようって話になるんだろうけども、いちいちこの素材を検索するのも時間がかかるし、コストもかかるしで中々チェックが追い付かなかったんでしょう。
 それにしても国内企業の場合はこんなに言われるのに、海外の変なゲームが著作権をヘーキでぶっ壊してくのは普通に広告作る人もブチ切れてそうだよなあ。何でXヒーローや時計物語リセットがパクってるのに日本企業がやらかしたらメチャクチャ文句言われて、そのせいで素材サイトの著作権チェックをやる羽目になってるんだろうって思ってそう。
 日頃から著作権を破ってる上に海外だから強い対応もやりづらい海外広告と、普段著作権を守ってるから一回やらかすと超叩かれる上に会社自体も大事になる日本広告。世の中必要以上に部外者があーだこーだ言い過ぎだよ。

・Google広告から詐欺サイトに繋がる場合がある事が判明

 Google広告にある「楽天市場」からサイトにアクセスしたら、振り込み詐欺サイトに繋がってしまったという広告。もうめちゃくちゃじゃんね。
 もう検索で情報を探しに行くのは古いみたいな話があるけども、検索したら一番上に詐欺サイトが出てくるんじゃそりゃあもう検索で調べに行くのは愚策も良い所になってしまう。最近は本当に検閲が上手く行っていないんだなと思うと、割とGoogleもギリギリのラインに立っているんじゃねえか? と勘繰りたくなってしまう。
 とはいえ多くの人が使うようになり、運用から時間が経過するとサービスの劣化を招くのはいつもの事。今はAIで調べ物を任せて、将来的にAIも世の中に浸透してきたらAI以外の調べ方を知っておかないといざAIの質が劣化した時に困るでしょうね。紙の辞書からAIまで、様々な知識の集め方を問われる時代になってくると思います。

・広告音MAD流行の兆しが見られる

 9月に開催された音MDM天という音MAD作品を公開するイベントがあったんですけども、そこで登場した「ASMRティメットセンパイ」のクオリティが非常に高かった。
 もう削除され過ぎて肝心の広告パートのモザイクがえらいこっちゃになっているんだけど、ASMRを聴いている時に楽天カードマンが割り込んできて大変でした、みたいなあるあるネタを見事に作品に昇華させているんですよね。広告が挟まってムカつく! 不快だ! というのは間違いないと思うんだけども、その怒りや残念感をこのようなユーモラスで表現してきたかと生放送中に唸ってしまった。
 そもそも音MDM天の作品自体全て異常なハイクオリティなんだけども、その中でも広告の文脈を見事に活かした作品はやっぱりこれ。個人的ベストをあげたい。

 9月後半~10月にはこんにちワン!ヒーローMADが流行したし、今後も広告MADブームが続く事を期待しております。こんワンMADは色々あるんだけど、個人的にはこんにちワン!ピースくらいしょうもないのも好きだぞ。

・レイク

 レイクの千鳥の広告もずいぶん板についてきた。
 今回は大吾がレレレレ言わなくなった分、後ろの歌でレを言いまくっているのが印象的。こうすれば主人公にレ以外を喋らせることが出来るので、今後のレイクの広告の幅を広げたと言えるでしょう。

・モンスターストライク CUBIC STARS

@モンスターストライク CUBIC STARS

【引っ張るな 傾けろ!】次に大切なのは傾ける角度。新感覚シューティングゲーム登場!

♬ Promoted Music - モンスターストライク CUBIC STARS

 まあまあキュービックスターズの広告は見てきたつもりだったけども、ノストラダムスの語尾が「~ダムス!」というのはどういう事なんだろうか。「私たちの勝利が見えてるダムス~!」って人生で一度も聞いたことが無いセリフでびっくりしちゃったよ。
 こんな頓狂な語尾であっても、CV釘宮理恵でしゃべってもらうと「まあ……これはこれで良いダムス」って気分になってしまうから大物声優はすごい。釘宮理恵は最高。
 実際こういう変な語尾だとそれなりにネットで話題になりそうだな、という所を見越して作ってそうではあります。自分は広告で初めて知りましたけどね。

・モンスターストライク ゴーストスクランブル

@ゴーストスクランブル

TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』コラボ開催中!

♬ Promoted Music - ゴーストスクランブル

 ゴーストスクランブルは東京喰種とコラボ。
 動画が小さい広告なのはもうそういうもんだとしても、やっぱり動画が小さい、音も小さいだとちょっとこう地味な印象を受けてしまうのは自分だけだろうか。
 というか何で2023年はこんなに動画が小さい広告が流行っているのだろうか? わざわざショート動画の広告を作る費用がもったいないから、動画を小さくしようという判断になるのかなあ。イマイチ理解しづらい。

・WARHAMMER TACTICUS

 9月は妙にウォーハンマータクティクスの広告を見た気がする。
 一応シリアルコードを紹介してはいるが、メインの訴求ポイントは分かりづらい。視聴者からしたらシリアルコードがあれば何でも良い、というのはある気もするが……

 タイトルだけ出す広告。確かこの人たちはスペースマリーンの勢力でしたっけ。
 動きが少ないけどカッコいい映像だあ。

 異様にカッコいい生き物からロボットに変形する広告。
 ウォーハンマーシリーズはいちいちカッコいいんだよなあ。実はやりたいなあと思ってプラモ本体を買った事もありますが、コミュ障な上にものぐさなので買っただけで終わってしまいました。もう終わりだよ。

・MarvelSnap

 MarvelSnapの広告も久々に見たもんだ。
 以前は日本人が出演していたけども、今回は英語のおじさんがひたすら喋る感じの広告。こっちの方が雰囲気があって良いですね。
 アメコミはどうあがいても海外の文化なんだから、こういう感じの映像の方が噛み合ってる気がします。字幕は日本語にして欲しいと思うけど。

・ダンまち バトル・クロニクル

 ダンまちの新作ゲームも水着を告知していた。
 水着の露出度がいかほどかは分からないが、わざわざ胴体全部を「正解!」の文字で覆うのは何故なのか。それだけ露出度がある事を期待させたかったのかもしれないが、な~んか趣が無いというか、別に水着くらい露出してても今のyoutubeなら子供の遊びレベルなんじゃね? と言う気がするというか……

・陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン

 カゲマスはホロライブの桃鈴ねねとコラボ。他のラノベより先にホロライブとコラボするんだ?
 このファンなど他のラノベソシャゲもコラボはやってたけど、ホロライブとコラボして直接Vtuberが出てきたラノベソシャゲって初めてじゃないでしょうか。
 世代的にホロライブファンとカゲマスファンの年齢が近いと踏んでやったんだとは思う。

・ブラッククローバーモバイル

@ブラッククローバーモバイル

リリース100日記念!期間中ログインで最大ガチャ20連無料!

♬ Promoted Music - ブラッククローバーモバイル

 ブラッククローバーモバイルはリリース100日を祝したキャンペーンを実施。半周年どころか100日で祝していく。
 とはいえ失墜していくソシャゲの苦しさを見ていると、100日でも祝えるうちに祝っておくのが良いのかもしれない。ソシャゲの1周年は人間で小学校入学くらいの頑張りを感じるべきなんだろうな。

・メメントモリ

 教えてメメモリと題した、メメントモリの紹介広告。音楽、イラスト、バトルと紹介する内容はいつもの通りです。
 暗い広告ばっかじゃなくて明るく楽しみやすそうな雰囲気を作ろうと頑張っている感じがあります。そう思うとあのお笑い芸人の広告も、暗くて格好つけた広告があんまり良くなかったと思っている節があるのかな。アレはアレで個性があって良いと思うんですけども。

・マヴラヴ:ディメンジョンズ

@マブラヴ:ディメンションズ

究極の近接格闘戦特化戦術機。強力無比な機体で敵を殲滅せよ

♬ Promoted Music - マブラヴ:ディメンションズ

 マヴラヴは比較的分かりやすくエースになる機体を紹介したような形だと思うんだけども、動画の最後の最後にはためく日本国旗らしい大きな赤い丸を表示したのがチャレンジャーだなあと思いました。
 もちろん日本国旗くらい別に表示したって良いだろ! と言えばそれはそうなんだけど、インターネットの広告で国旗を堂々と出すって案外やってないと思うんですよ。別にOKかもしれないけど安全を期すならやめておくんじゃないか、という表現。

・ジャンプ+

 ジャンプ+は音MAD的な要素を含む広告を出してきた。音声と絵が連動するような演出は見ていて小気味よく、Tiktokウケしそうな要素もあります。
 むしろこういうのはファンメイドでありそうな感じだと思っていたんだけども、こういう広告を公式でもやるんだなあと思いました。

 しかしジャンプ公式が大変だなあと思うのは、こういう作品をファンが作ってしまう事。これを超えるくらいの勢いでやらないといけないんだから一大事だよ。
 同じ9月中にこうして素晴らしいファンメイド作品とカッコいい公式の広告が両方出てきたのは感慨深いですね。表現の思想も全部違うので、どちらも違った良さがあると自分は思います。

・呪術廻戦 ファントムパレード

 あの大人気漫画、呪術廻戦がスマホゲーム化。まだ事前登録段階だけども、2023年中には出るらしいです。
 ところで開発中の画面を見るとキャラの配置が摩訶摩訶に見える、というご意見を見かけて相当面白かったんだけども、さすがに9月にリリースされた広告では摩訶摩訶っぽさは薄くなっていました。
 呪術廻戦のソシャゲを見て摩訶摩訶みたいだ、なんて言っている人の方が少数派だとは思うんだけども、ちょっとレイアウトは調整したのかもしれない。

 釘崎野薔薇を紹介する映像。
 こうして映像を見ているとしっかり演出が凝っているのがよく分かります。これ見てる分にはマジで摩訶摩訶リスペクトではなくなってそう。

・僕のヒーローアカデミア ウルトラランブル

 ヒロアカのバトロワがとうとう登場。ベータテストを1年間くらいやり続けていた印象があるが、実際これはやってみて面白いゲームでしたよ。ダメージが異様に高いので素人が遊んでもちゃんとダメージが出て楽しい。
 というか漫画のキャラをよくもこれだけゲームに落とし込んだもんです。フォートナイトが出来るセメントス、巨大化するマウントレディ、メチャクチャ足の早い飯田、血を奪って他のプレイヤーに化けるトガヒミコ……使っていて楽しく、他のゲームでは登場出来ないような個性あふれるキャラがいっぱい出てくる。

 巨大化したレディが暴れてるシーンとか、その場に残る炎の攻撃とか、いかにもヒロアカっぽい攻撃が含まれているのはこれ。
 とりあえずマウントレディという独自性の塊みたいなキャラをちゃんと紹介しているだけで高評価です。基本無料なので是非。

・遊戯王デュエルリンクス

 遊戯王デュエルリンクスにはラッシュデュエルが実装されたらしい。
 ラッシュデュエルは現状の遊戯王のインフレ具合から、そしてちょっと高齢化してきた遊戯王勢を上手く若返らせたかったんじゃないかなあと、傍から見ていて思いました。
 どんなゲームもインフレはするもんだけども、遊戯王のインフレぶりと言ったら同じくKONAMIのゲームで難易度インフレをテーマにしたダンスダンスレボリューションのMAX.(period)もびっくりのインフレぶりですからね。そこを何とかするために別の「遊戯王」を作ったのは大したもんでしょう。コロナさえかぶっていなければ、もうちょっと流行ったんじゃないのかなあ。
 デュエルリンクスにラッシュデュエルが入った事で、より話題になるかは今後も要チェックです。

・バキ KING OF SOULS

 バキ KING OF SOULSはサワヤンゲームズとコラボ。いつものゲームの内容とはあんまり関係の無い茶番な広告をリリースしていた。
 実際こういうネタ動画風の広告がそれなりに話題になっている辺り、バキのゲームは上手くやっていると思うんだよなあ。ゲームの内容を紹介しないにしても、偽ゲームを作るんじゃなくて原作の話題に沿ったネタ広告をすることによって知名度を獲得しようとしているのは中々賢いと思います。
 特にバキが嫌いな男はそんなにいませんからね。男なら誰でも一度はバキを通過するんだから、そのネームバリューを活かさない手はありません。

 たくさんYoutuberみたいな企画をやって、動画の最後に10日ログインで最大888連ガチャを紹介していたのがバキの特徴。動画の内容は各自見てください。
 とにかくこのnoteで語るべきは、そういうYoutubeっぽい、あるいはTiktokウケしそうな単発ネタを延々とやり続けてゲーム内容を語らないというやり口でも話題は取れるという事でしょう。それで本当にやっている人が増えているのかは疑わしいが、ゲーム内容に触れないでゲームの広告をしたいなら偽ゲームよりもこういう本編にちょっと関係のある茶番を有名人を読んで行うのがかなり強力な形に見える。

 めちゃくちゃ濃い絵面の中から烈海王を探せ。
 このテンポ感は良いですね。6秒でリピートされてもさほど違和感なく何度も見てしまう。

・SNK

 SNKの求人広告を見かける機会もあった。
 世界TOP10を狙う! というのは大きな目標であるが、実際かつてのKOFブームを考えたら上手くやればそこまで狙えるポテンシャルはありそうなんだよなあ。ストⅥに端を発した格ゲーブームにも上手く乗れれば、KOFやサムスピの新作がまたブームになる可能性も大いにあります。
 頑張って欲しいですね。

・新・信長の野望

 戦国時代の名馬を紹介する広告。
 名馬を装備すればキャラの性能が伸びます! というのはありがちであるが、その辺の名馬はマニアックな物も多くて困る。鬼鹿毛は知ってたけど放生月毛は知らなかったよ。
 そもそも歴史上有名な名馬ってのも中々挙げづらいと思います。一般人でも分かるのは赤兎馬くらいじゃないか。三国志だけど。

 戦国時代の兜に着目した映像。
 戦国時代と言えば目立つ兜である、という認識は一般人にもあるだろうし、結構好きな広告。ちゃんと資料館に問い合わせて入手したであろう兜の画像も活用しており、老舗歴史シミュレーションらしい広告をしっかりやっているのが好印象。

 たまたま野盗に絡まれている織田信長を助けて人生逆転! って、そういうノリは海外の変な広告なんすよ。ライト級に求められている広告ではないし、ここまでやってきた真面目な広告が台無しである。
 基本的にふざけていない広告がこういうことをたまにやってくると面白いってのはあるんだけど。BBGAMES側がこの広告をやって、コーエーテクモ側が真面目な紹介広告を作っている感じがします。
 一応「この映像はイメージで実際のゲーム内容と異なります」という断りを入れているが、そんな文言一つで許されるのか。広告の方針がブレている感がある。でも最後のオチでSEKIROをパクった「死」が出てきた瞬間はちょっと面白いから良いか……

・レスレリアーナのアトリエ

 キャラを紹介し、技のグラフィックを紹介する王道の広告。
 王道っちゃ王道なんだけど、これで評判が微妙だったのはやっぱり10連ガチャ6000円というお値段が悪かったというか、元々買い切りゲーだったところをガチャにしてしまった所というか……
 今ではガチャも3000円で回せるようになったが、そもそも新作ゲームが多い現代ではよっぽど覇権じゃないと話題も聞かなくなってしまうのは苦しいなあと思います。現代は娯楽が無限に増える割に余暇の時間はどんどん減ってのが悪いよ~

 可愛い女の子が大量に出てくる。
 世の中で求められているのは多分こういうのなんでしょう。多分。

 動画が小さい映像。2500万円相当のカタログギフトを強く推しているが、一体何が出てくるのかは分からない。
 その辺はもうちょっと商品の中身を言っても良いんじゃないかなあ。PS5やらSwitchやらを推しまくる広告を見て、具体的な商品をガンガン出すのは怖いと思ってしまったか。

 こちらはShort動画バージョン。
 どうせなら動画は画面上部にあった方が指で動画部分が隠れなくて良かったんじゃないかなあ。動画よりもカタログギフトキャンペーンと、イラストを見せたかったのであればこれが良いと思います。

・モンスターハンターNow

 9月に登場した大型タイトルと言えば、やっぱりモンハンNowは欠かせないでしょう。
 この映像は何故か外国の方がぺらぺらと紹介しているが、海外展開もしっかり狙っているタイトルなんでしょう。というかnianticが関わっているんだから、海外向け広告もお手の物である。
 しかしモンスター名が誤植しているように見えるのが罠だよな。「Tobi-Kadachi」は普通に「Tobi-Kagachi」なんじゃねえか? と思って調べてみたら、海外ではTobi-Kadachiが正式名称なんだもんな。うっかり指摘した方がニワカだ。

 アクション要素、ゲーム画面を紹介する広告。
 この映像は10個くらい別の広告で出ており、見るたびに「これいいねしてたよなあ?」と疑心暗鬼になりながら確認していました。わざわざ別のツイートで出して何度も目に入るようにしてくるマメさよ。

・パワフルプロ野球 栄冠ナインクロスロード

 配信で妙に人気な印象がある栄冠ナインがスマホで登場。パワプロのアプリは他にもあったはずだけども、今回は栄冠ナインオンリーでやってるんですね。
 あまりにもゲーム内容が知れ渡り過ぎているせいで「あの栄冠ナインがいつでもどこでも遊べる!」だけで広告になってしまう。ズルです。

・ドラゴンクエストウォーク

 ドラクエウォークは4周年を記念し、ドラクエ9をモチーフにした記念CMをスタート。ドラクエ9も2009年の話なので、もう14年前のレトロゲームなんですって。
 一応自分も当時DSを持ってすれちがい通信をやりに行ったタチなので、当時の秋葉原はマジですごかった事は覚えてるんですよ。ドラクエ9をやってるであろう人が道端にぞろぞろいて、それこそポケモンGOよりもずっと前に街中でゲームをしよう、みたいな雰囲気が醸成されていたのが印象深い。そういう意味ではドラクエ9とは現代のウォークゲームの先駆けであるし、上手くそれに目をつけて4周年のタイミングでドラクエ9とコラボしてきたのは素晴らしい着眼点だなあと感動した広告です。
 大体コインロッカーから踊る宝石が出てくるのは川崎ロッカーの地図のネタだろうし、メタルキングが異様にいるのはまさゆきの地図でしょ? 当時のドラクエ9ブームでも代表的な要素を上手く広告に抽出してきた傑作広告です。

・アークナイツ

 アークナイツはモンハンとコラボ。大人気ゲームと大人気ゲームでコラボしたらそりゃあ大盛り上がりよ。
 比較的普段のアークナイツ勢以外の人にも訴求出来そうと踏んだのか、Tiktok、X、Youtube、テレビまで様々な所で広告が放映されていたのが印象的。

 いつものコラボ先のコスプレを含めた広告。
 10連ガチャが出来る事も少しだけ告知しているが、別にそこで勝負しているゲームでも無いからこんなもんだろう。

・ガーディアンテイルズ

 2023年9月から共同運営していたYosterが手を引き、Kong Studio単体でサービスを継続することとなったガーディアンテイルズの広告を確認。
 とはいえこの映像自体は1年前に投稿された物であり、かなり前に投稿された広告をそのまま使用しているようである。Yosterの広告でしばしば採用されるキャラ紹介映像のテンプレは無くなり、普通にゲーム内容らしきものを紹介するだけになりました。

・崩壊:スターレイル

 符玄というキャラクターの紹介映像。
 ゲーム内の映像を紹介するだけで広告になるのが一番コスパが良いのは間違いありません。わざわざ偽のゲーム映像作るやつおる?

・インフィニティストラッシュ ダイの大冒険

 にんげんっていいなをダイの大冒険のキャラが歌っているMADみたいな広告。何だこれ。
 いちいちテンポが安定しない感じが音MAD感強めなんだよなあ。このMADから突然真面目な広告になっているのが落差がすげえ。無駄に印象に残る良い映像です。
 インフィニティストラッシュ ダイの大冒険は他の広告もあったと思うんだけど、こんなんやられたら全部にんげんっていいぞに持っていかれちゃうのよ。100回見返せ。

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