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広告振り返り~2022年5月編~

 5月は数多くの問題児が登場した月だった。特に最強でんでん辺りは広告フリークじゃなくても知っている巨大広告でしたね。
 ただそれ以外にもモンハンのパクリで話題になったハンターズソウルや、マフィアシティの後継であるグランドマフィアの躍進など、様々な広告が登場したボリュームのある月です。
 時間に余裕があるタイミングで見てくれ!

・最強でんでん

 5月の広告を振り返る上で外せないのは令和のネタゲー枠を狙って作られたであろう作品、『最強でんでん』でしょう。
 いかにもネタ広告を狙って広告を繰り出しまくる感じは自分が好きなタイプの広告ではないが、でんでんがスゴイのはその広告の数と質。数だけなら他のゲーム広告も多少追随出来るかもしれないけども、でんでんが出した街中の広告やyoutube広告の数なども含め始めるとその広告費は想像したくないレベルです。
 この広告はマリオカート風広告になっているが、他の広告でそんなレース要素は微塵も出てきません。

 中々コミカルなアニメーション広告。こういうクオリティの広告だけならもうちょっとでんでんが好きになれたのかもしれません。
 一応100連ガチャっぽい所もちょっとだけガチャを出してアピールしているのかもしれないが、細かくゲーム内容には触れていない。

 最強でんでんの世界は紀元2122年の話らしい。まるで火の鳥未来編みたいだぁ。アレはナメクジの話だけど……
 広告内の「でんでんよ、神話になれ!」って辺りはエヴァだし、世界観紹介広告の時点でしっかりパロディの多いゲームだということを紹介している。この広告はまあまあ好き。

 面白い広告っぽいけども、安直にmeme臭い演出を突っ込んじゃう辺りが海外のセンスって感じがします。
 変なネタに頼らずに茶番系広告をやっても普通に面白そうなのに、何故そういうネタを突っ込んでしまうのか。音量バランスというか、音声の加工が聞こえづらい感じに仕上がっているせいで後半は何言ってるか分かりづらいのももったいない。

 このでんでんの3Dモデルもわざわざ広告を打つためだけに作ったと思うとやっぱり広告にかかっている予算は相当なものだよなあ。
 広告のためだけに3Dモデルを作った例自体は他にも色々あるけども、でんでん虫の3Dモデルという人物の3Dモデルよりも使い回しの効かなそうな物をわざわざ作ったのがすごい。
 ちなみに映像としてのオチはない。

 よくある進化広告なんだけど、結局何を言いたいか分からない感じが実に海外広告らしい。
 要は色んなキャラがいる、進化形態があるという事を伝えたかったんだろうけども、別に色んなでんでんがいるという理由でゲームを始めたくなる人はそんなにいないのでは……

 でんでん虫のドラゴン形態と言われると、結局でんでんなのかドラゴンなのかどっちなのか分からなくなる。
 よく見るとでんでん要素である殻を背中に背負っているけども、ドラゴンって属性はどうしても強すぎてでんでん虫という素体を食ってしまうよね。天使や悪魔はまだギリギリありそうではあるし、メカやゾンビというのは一種の状態異常、後付け的な設定の付与なので違和感は無い。
 というかでんでん×ドラゴンという組み合わせででんでんらしさを出すなら、どうしてもでんでん虫寄りにしないとでんでんっぽさは無いよ。ドラゴンがメインになるとでんでん虫要素はマジでおまけになってしまう。

 高麗ゾンビに勝てないので、でんでんが悪魔形態になって大暴れする広告。
 これはちょっと原作要素があるのかもしれないが、演出に関してはかなり過剰でしょうね。

 この広告に至ってはそもそもでんでんらしいクリーチャーがほぼ出てこないし、女性とクリーチャーばっかりじゃないの。
 でんでん推しに見せかけて結局美少女とドラゴンに頼り始めてしまう辺りで現代広告の厳しさを感じてしまいます。

 最強でんでんはお笑い芸人コラボ広告も出しているんだけど、ラインナップが小梅太夫だの小島よしおだのエンタの神様みたいなチョイスが光る。
 特に波田陽区ってお前、もう今時の若者は知らないよ。あまりにも懐かし過ぎる面々だし、他の広告では永井佑一郎も懐かしくて良かったです。どうせならアクセルホッパーって名義で出て来て欲しかった気もするけど、それもまたエンタの神様が好きだった人間の戯言だよ。
 しかし、エンタの神様特有の短時間で笑いを取れるピン芸人連打スタイルってのは現代の広告において合理的だ。最近はジェラードンやチョコレートプラネットみたいな芸人がyoutubeでコント形式の案件動画をやっている印象があるけども、ショートネタで宣伝をさせようと言うのであればかつてのエンタ芸人が光るタイミングもたくさんありそう。
 特に小梅太夫とか波田陽区は今後もショートネタで広告をやって欲しいね。

 最強でんでんがヤバいのは、Twitter広告だけでなくリアル広告も駅中、電車内に大量に出稿していた事。5月頃は山手線が右も左もでんでんだらけで、特に秋葉原駅なんかオタク好みの美少女を全員脇にどける勢いででんでんが支配していました。
 Twitter広告、youtube広告だけならまだしも、このレベルの大型広告を掲示しまくるのはただ事ではない。こんな派手な広告をしているから利用規約で個人情報が全部取られる疑惑が出た時に、海外に個人情報を売りつけて広告費を補填するとかいう陰謀論が流れてしまうのだ。
 結局これだけの量の広告をしておいて、果たしてこのスタートダッシュがどこまで持つのかは疑問である。

 ちなみに最強でんでんのゲーム内容が気になる方はこのnoteを読んでおくと良いのではないでしょうか。
 ゲーム自体は普通に面白そうだと思った。

・Idle Knight(EZ Knight)

 スマブラっぽい演出でキャラを紹介する広告。ゴクウに関しては野沢雅子感があるけども、あくまで野沢雅子感に留まっている。
 ツイッターアカウント自体はIdle Knightという別の名前になっているが、タイトルはEZ Knightというタイトルが表示されている。実はこのゲーム自体は昨年の8月頃には広告が登場していたんだけども、あまりに素朴な内容からあんまり突っ込んでませんでした。
 でもこれくらいの表現のパクリと言うか、きわどそうでまあセーフっぽいラインの面白い表現を取り入れて来るのは中々狡猾で気に入りました。実際はアウトなのかもしれないけど、パクリに見えてちょっと外している芸の細かさがニクイ。

 ところでよく見ると昨年広告を出していたのは「EZKnight_Global」で、今年広告を出しているのは「idleknight_en」である。
 広告を打っているアカウントすら違うのだが、その真相は果たして……?

・戦国布武

 戦国布武が広告を依頼したのはgamewith……に見せかけて、ゲーム系メディアであるgame*sparkでした。人物を表示させてゲーム紹介をする広告はgamewithがしょっちゅうやっていたスタイルなんだけども、これに乗っかった形になります。
 内容としては真面目なゲーム紹介広告で、gamewithと大差は無い。強いて言えば広告後にCパートを入れているのが特徴で、ちょっとしたフリートークを聴けるので広告フリークならゲームのアイキャッチが終わった後もちゃんと広告を見続けると良いでしょう。映画のエンディングまで席を立たないのと一緒ですね。

 まあ1企業とのコラボだけなら他のゲーム広告でも見かけるんだけども、なんとインサイドからも企業紹介系広告をリリースしているのが特徴的。
 右側の眼鏡の人は一緒だけども、左側の人は異なる。つまり右側の人は戦国布武側の方で、左側の人はそれぞれのゲームメディアの代表者という形で広告を作成しているのかな。
 何でわざわざ別メディアからリリースしてもらっているかは不明。両方にお願いしてどっちに注目度があるかを確認したかったのかもしれない。

 どろろコラボの告知広告。
 魔剣伝説でも聞いたナレーションが聞こえるけども、内容としてはかなり普通。というか、そもそもどろろを知らない人からするとSSR武将とガチャ券がもらえることくらいしか分からん。

 オーソドックスな「最初の勢力はランダムで決まる」広告も完備しているのが細かい。
 食糧補給が足りなくて斎藤道三に負けちゃう織田信長が見られるのはこの広告くらいのもんでしょう。これは尾張の大うつけですわ。

 三好氏としてランダムに決まった場合の広告。
 今度は内政に力を入れ過ぎた結果、兵隊が少なくて一瞬でボコボコにされてしまう広告。この辺は割と歴史シミュレーションゲームでありそうな内容。
 先述した信長滅亡シナリオも普通に歴史シミュレーションではあり得そうな内容なんだけどね。よりにもよって信長が兵糧管理の失敗で戦に負けちゃうのが面白いだけなんだけど。

 序盤の領地はランダムで決まる! と言っておきながら、「え、居城が無い!?」に繋がるのは中々新しいパターンの広告。
 でもそんな絶望的状況でもコラボキャラのどろろ、百鬼丸を仲間にして無双する広告なので、コラボキャラの強さをアピールするという意味では成立している広告に見える。
 逆に言えばゲームがコラボキャラ前提に見えるとか、表現的に強すぎ感はあるのだが、コラボキャラを下手に落とすよりはこんなもんで良いのかもしれない。

・ハンターズソウル

 Twitterではフルフル、いや、貪食害獣エビルデビルが話題になった本作だけれども、意外にもTwitter広告は捕捉できなかった。
 ゲーム本編ではリオレウスもどきが出るとかって話もあるけども、広告を見ているだけでも露骨にジンオウガみたいな奴とか、ガンランスっぽい武器を使っているプレイヤーとか、ティガレックスっぽい何かが登場している辺りで明らかにダメなタイプの広告である事は明らか。
 そりゃあこんな広告しか無いなら総突っ込みを受けるであろうTwitterでは静かにしておいて、youtube広告に絞るのも頷ける。と思いきや、肝心のエビルデビルはTwitterで画像を出していたので別にTwitterで告知したくないって話でも無さそうなんだよな。
 ひょっとして例のエビルデビルはTwitterプロモーションに金を払うのをケチるために、あえてパクリデザインを放流して炎上商法を狙ったという線も自分はあるんじゃないかなあと読んでます。今となっては話題も無くなりましたけどね。

 面白そうなゲームプレイ風広告なんだけど、これはモンハンというよりも魔剣伝説の偽ゲーム広告なのでは?
 こういう時に半端に魔法を出してみたり、ビーストハンターとかいう獣人を出しちゃう辺りにパクり先にちょっと自信が無いような雰囲気があるよね。モンハンのパクリばっかりで大丈夫なのかな、という弱気を感じる。
 だったら最初から魔剣伝説のパクリをなぞっておけば良い物を、モンハンのパクリをちょっと噛みしてしまっている辺りがダサい。ハンターズソウルと言えばずっとモンハンのパクリだというイメージがあるかもしれないが、案外そうでもないです。

 これなんか突然女子高生が出て来て魔剣伝説して魔剣伝説する広告なので、モンハン要素はどこにもない。こういう広告をやるならいよいよ魔剣伝説のノリを全力でやった方が良かったのでは、と思ってしまう。
 そのくせちょっと細かい所が凝っていて、最後のリザルト画面で「戦区優勝」「高校ボス討伐」「怪獣を倒して、宝箱をゲット!」なんて書いちゃってる。世界観もぐちゃぐちゃじゃないの。

元ツイートは削除済

 ところでこういうモロパクリ炎上広告というのも、現代で本当に効果があるのかは再度検討の余地があるんじゃないですか。
 デザインをパクって炎上して話題性を獲得するやり口、何ならゲーム本編にもモロパクリアセットを使って節約までしちゃうぜ、というスタイルは昨年の蒼空ファンタジーを思い出すけども、あの広告も一瞬燃えただけでゲーム本編まで大人気になったかと言えばそうでは無いでしょ。
 パクリデザイン、パクリ広告で成功した例と言えばそれこそ魔剣伝説が想起されるけども、魔剣伝説はやっぱり茶番広告で客寄せしてパクリで儲ける先駆者特権を活かして逃走した、というのが正しそう。
 広告で客の注目を集めたいとして、露骨なパクリで集客するのは瞬間風速が強いだけでその後は何の効果も無くなってしまう、という結論を出して良いのではないでしょうか。

・ウォーキング・デッド:サバイバー

 ウォーキング・デッド:サバイバーは昨年ぶりの登場。まあ良い内容だったのは覚えているし、ドラマ風広告でもAge of Zとかと比べてリアリティ重視な感じは独自路線を感じる。
 一時はゾンビゲームの広告が大量にあった記憶があるけども、最近は大分数を減らした印象です。ゾンビも大分ネタ切れなのか、それとも単純に運営がしんどいのか、そもそも自分がさして発見していないだけか。

 Age of Zの場合は要塞芸が出来るくらいの機銃や重トラック、パンジャンドラム的な何かを支給してくれるのでゾンビの大群が来てもギャグ程度の話で済むが、この広告の場合は弓矢だけでゾンビの大群を相手しなければならないので絶望感がすごい。
 他のゾンビ広告と違い「FAILED」でオチを作ってはいないんだけども、正直あんな大群がやってきたらもうほぼ負け戦でしか無いんじゃないか。
 最初の弓矢の特訓シーンは人間の涙ぐましさを感じるのに、その努力すらも物量で破壊するホラー映画の無慈悲さを表現した広告。かなり好きです。

 ウォーキングデッドは毎回広告にド派手なアクションを入れて、映像自体に見どころを入れている。その辺の配慮はさすが映像作品出身のゲーム……なのだろうか。
 実際にこんなターザンみたいなアクションが出来るのかは知らないけども、本当にこういうゲームが出来るのならばやってみたいもんね。ハッシュタグには思いっきり「ストラテジー」とあるけども。

・State of Survival

 これまで散々変な広告をしてきたステートオブサバイバルが突然真っ当にゲーム内容を紹介する広告をリリースしていた。
 あまりにも普通のイベント紹介広告なので普段なら取り上げもしないだろうけども、よりにもよってステサバがこれをやっているのが面白い。
 突然真面目に広告をしたくなったのか、あるいは元々こういうのをやりたかったのかは知りません。

・Dead by Daylight Mobile

 DBDモバイルは赤帯プレイヤーのレビュー、という形で広告をリリース。赤帯というのはDBDでのトップランカー帯に与えられるランクみたいです。今ではちょっと呼び方が違うみたいですけども。
 内容としてはガチレビューと言いつつも普通のゲーム紹介広告。別に赤帯という称号が無ければならない広告には見えなかったが、どうなんでしょうか。
 現代はランクマの格付けが攻略においての身分証明になる時代なので、広告にまでその威光が届くと読んだんだろうなあ。内容はマジで普通のゲーム紹介なんだけど。

・APEX LEGENDS MOBILE

 少し前まで飛ぶ鳥落とす勢いだったAPEXがついにスマホに登場……とだけ聞くとかなり魅力的な広告だが、VALORANTが流行り出したタイミングでAPEXのモバイル版が出て来てしまうのは一体どういう事なんだろう。
 そう言えばPUBGもモバイル版が出た頃に他のゲームが流行り出して話題が無くなってしまった印象があるし、DBDも最近話題を聞かないなと思ったらモバイル化したでしょ。こう見てみるとモバイル版の登場というのがいかにもパソコン版で流行りが過ぎたからスマホで遊べるようにしたのか、と邪推してしまうよ。
 真面目な話、パソコンで話題になってからモバイル版を出そうとしても、リリースされる時まで人気を維持するのは難しいという話なのかもしれません。そう考えると荒野行動というタイトルがPUBGの流行り始めた少し後のタイミングに合わせてスマホ版PUBGみたいなノリでリリースしたのは、実は相当クレバーな立ち回りだったのかもしれない。
 ちなみに広告の出来としては普通にカッコいい内容です。ツッコミどころはそんなにない。

・PUBG MOBILE

 PUBG MOBILEはエヴァとコラボ。2月のコラボ広告に続き、ゲーム内映像を見せて実際のゲーム内容を告知しているのは変わらず。
 ゲーム内映像だけとはいえ全体的にそれっぽい映像に仕上がっているので、この広告単品で見る分にはまあ普通に良い広告だなあと感じています。呪術のコラボ広告の時よりも技量が上がっているように思う。

 とはいえやはりと言うか何というか、かつて荒野行動が出していたエヴァコラボのアニメに比べるといささか見劣りしてしまう印象は否めない。荒野行動の3Dアニメ班は優秀すぎんか??
 荒野行動特有の広告にかけている金の高さは相変わらずなんだけども、プロモーション映像の凝り方がすごい。正直こんなに凝っている方がおかしいのかもしれないけども、すごい物はすごいと言わなくちゃいかんでしょう。

 ちなみにゲーム内映像を活用した広告にはこんなものもあったらしいが、ラミエルってこんなにぴゅんぴゅんレーザーを撃つ生物でしたっけ。
 そしてそんなラミエルへのツッコミも忘れるようなゲンドウのコスプレがまたすごい。このしなびた感じが荒野行動らしいというか、何というか……

 PUBGの広告に戻ると、妙にペンペンを推している広告もある。エヴァコラボの広告は数あれど、「ペンペンと一緒に戦場を駆け抜けよう!」と書くまでペンペンを激推しした広告ってこれが最初じゃないですか。
 というか、ペンペンってそんな一緒に戦場を駆け抜けるようなキャラじゃないと思うんですけども……この辺のちょっとズレた感じが面白い。
 まあペンペン以外に一緒に走り回るキャラはそういないのも確かなんだよな。ミニラミエルみたいなキャラを出してもヒンシュクものだろうし、綾波のクローン浮遊体を連れて歩くのもヘビー過ぎるし、絶妙なラインとしてペンペンが選ばれた可能性がある。

・荒野行動

 さて、PUBGが他の作品とコラボしている間に荒野行動が何をやっているかと言えば「織田信長になろう!」である。
 映像のカッコよさとしては良いんだけど、ちょっと前にやっていた三国志コラボと同じようなノリで過去の偉人をモチーフにしたコラボっぽい事をしているのが特徴的。
 散々コラボした挙句、最終的に偉人コラボに落ち着き始めているのが面白い。一応小野友樹という有名声優を起用して話題性を取ろうとしているのも要注目。

 より詳しい荒野行動のコラボ広告としてはこちら。
 エフェクトはド派手でカッコいいと言えばそうなんだけども、こんな格好だと遠目に見て発見されやすくなっちゃうんじゃないかと思ってしまう。
 あとこれは重要なミスなんだけど、映像上では「人気声優小野大輔出演」とあるのにハッシュタグでは小野友樹になっているのはまずいんじゃないか。広告は出しっぱなしなんだけど。

 ちょっと懐かしい感じの荒野行動の広告です。こういう3Dキャラが走るタイプの荒野行動の広告って以前は見かけたけど、最近は見てなかった。
 やろうと思えばこういう広告も出せるよ、という主張にも見えますね。コラボ広告メインの荒野行動も良いけど、たまにはこういうノリの広告もたくさんほしい。

・フォートナイト

 普段はフォートナイトの広告と言うと新しいスキンの広告ばかりやっている印象があるけども、今回はビルド要素の無いフォートナイトの広告という事で新しいゲーム体験、という所を告知したかったみたいだ。
 とはいえ映像は外国人実況者がなんか盛り上がったり感想を言ったりする内容なので日本人には何だかよく分からない。とりあえず盛り上がっていて好評です、建築はしません、という所は分かるけども。
 とりあえず海外の広告をなるべく加工せずに持ってきましたという印象。

 それにしてもフォートナイトってバトルロイヤルゲームに激しい建築を加えたのが個性じゃなかったっけか。FPSを全然やらない自分のような人間は建築という個性だけでフォートナイトを認識していたのに、その個性をわざわざ無くしてきたのは一体どういう戦略なんだろうか。
 結局建設というアクションは持ち味ではあるがそれが出来ない人には一方的に差がつく要素だから、さらにユーザーを増やす為に消してみました……というように見えるのだが、どうなんでしょう。この辺の事情が全く分からないので、有識者の意見を求む。
 広告の内容として見ると中々インパクトがあるように見えるけども、このインパクトの強さが受け入れられるかは広告外の問題に思われる。

・パニシング:グレイレイヴン

 パニグレの踊るタイプの広告は以前からあったけど、こんな歌もの広告まで出してきたのは驚き。というか、シンプルにこの楽曲がカッコいいんだよな。
 いわゆるVRワールド上でのライブというのも最近ではかなり普通に見られる表現形式になってきたけども、それにしてもこんなちゃんとしたPVと音楽を用意してくるのはさすがパニグレと言わざるを得ない。マジでカッコいいので、広告と侮るなかれ。
 ちなみに広告としてもフォローRTキャンペーンのバナーを添えてシンプルな訴求性としても文句が無い。こんな本格的なPVを作って広告にまで採用して、全く隙の無い作品である。

 PVだけ見たい方はこちらからどうぞ。

 字幕付きキャラ紹介広告。ルシア鴉羽ってそんなに強いもんなんですか。
 実際パニグレの育成をちょっとやっていたんだけど、育成に時間がかかる印象がある。そう思うと育成ストレスの軽減を謳っているオリエントアルカディアにも合理性が……あるのかなあ。
 サクサク育成が出来るっていうのは一歩間違えるとやり込み要素の薄いゲームになるリスクを抱えていると思う。しかし育成に時間がかかり過ぎてもダレる。その辺を上手くやるのがゲームクリエイターって人種なんだろうけども。

・クレイジー酋長

 5月はハンターズソウルが話題になったけど、個人的な注目株としては「クレイジー酋長」を推したい。StoneAgeという大昔のオンラインゲームをスマホゲームにリメイクしたようなタイトルみたいです。
 日本では1999年~2010年に稼働していたタイトルらしいが、恥ずかしながら初耳でした。台湾版もリリースされていたらしく、それのファンである海外の会社がリリースした? らしいゲーム。
 小遣いを溜めてポイントカードを買うとか、ネットカフェとか、向こうの文化を垣間見られる点も面白いですね。

 wikipedia曰くストーンエイジは2010年で全サービスを終了って書いてあるんだけども、この広告では2012年3月8日にサービスが終わったような事を書いている。
 海外版のストーンエイジはもう少し人気でサービスが長続きしていた可能性もあるけども、肝心の過去のゲームの情報が見当たらないのでお手上げです。
 偽広告だか真実だか分からないラインを攻めて来るのはやめなさい!

 ストーンエイジのゲームCDって中々レアな代物なんじゃないか?
 CD表面の文字から上手く検索できないかと読もうとしたが、「精霊王」以降の二文字が読めないので断念した。
 広告としては「ゲームの画質を見てみよう」からの「可愛いタイプです」がよく分からなくてすき。

 80年代~90年代のストーンエイジファンに訴求している広告らしい。
 年代的な整合性は取れているけども、日本でリリースされた1999年のゲームと言えばトルネコの大冒険2、初代BeatmaniaⅡDX、FF8、ポケモン金銀、ストⅢ3rdなどがリリースされた年。これらに加えてストーンエイジが良かったという話は中々聞かない。
 どうも海外のゲームの流行りをそのまま持って来ているような印象がある。

 でもこの広告にはポケモンのメタグロスみたいな奴がしれっと登場している。メタグロスはStoneAgeのパクリだった……?
 それ以外のドラゴンも実はパクリがいるのかもしれないけど、この中でもメタグロスもどきはひときわ異彩を放っている。何だかんだ削除もされていないのが不思議ではあるが、そんな真剣に広告を見ている層もいないんでしょうね。
 あとこの時期は先月に登場したスーパーウィザードの方が騒がれていた印象があります。まあパクリの派手さと言う面では相手が悪かったというべきか……


 知らないゲームの知らない思い出話を延々とされても本当にそんな環境だったのかは分からないんだけども、実際にこういうゲームの思い出話がある可能性自体は充分ありそう。
 でもこの思い出話自体はかなり解像度が高いので、本当にこういう環境があった可能性は高い気がするんだよなあ。もしこれが全部ウソだったらそれはそれですごいよ。

 テラソイトーという最強キャラらしい生物を紹介する広告。強すぎてオンラインでも大人気、ネットカフェでも人気者という筋書きらしい。
 そもそもネットカフェが隆盛していた海外文化をよく知らないからアレなんだけど、要はムシキングでヘラクレスオオカブトを引いた奴が出てきたらヒーローでしたみたいな話だろうか。

 テラソイトー伝説を詳しく知りたい方はこの広告を見てくれ。
 今なら簡単に入手出来ます! とはいうけど、こういうリメイクで過去の強キャラを入手しやすくするのは賛否分かれる要素だよね。どうせならちゃんと苦労する所までリメイクしろよ派と、苦労しないで出来なかったことを簡単に体験したい派で分かれる印象がある。
 この広告でちらっと「正規代理権」を得ている事も発表しているのが特徴的。ロードオブザリングほど激推しはしないレベルのアピールで、まあ良いと思います。

 テラソイトーを例に、即時実行スキルと予約が必要なスキルの2種がある点を紹介している広告。
 ここは戦略性があって面白そうだと思う。中々真っ当に楽しそうな広告を出してくるじゃないの。
 でも広告本文の「日系萌え萌え画風」ってストーンエイジに求められている要素なのかなあ。現代オタクには必要かもしれないけど原作の雰囲気が好きな人としては余計な要素に感じそう。
 それに広告上では欠片も日系萌え萌え画風は出てこないんだよなあ。

 ティラノサウルス系キャラの中でも、オカロスというキャラは実は強いんですという広告。防御系のキャラってやっぱり低めに評価されちゃうよね。
 しかし資源も安い、味方のアタッカーを守れるとなると普通に評価高くなるんじゃないかなあ。当時のゲーム環境だとあんまり情報伝達が早くなかったから話題になりづらかったとかそういう話なのだろうか。

 ストーンエイジにおける最初の村を紹介する広告。
 実在するゲームの紹介なら最初にスタートする場所の思い出話は結構盛り上がりそうな話なので、着眼点としては良いと思う。
 でもマリナス漁村やカルタナ村、カカ村と言われてもよく分からないのは変わらない。

 友だちと昔やっていた思い出のゲームをもう一度! という広告自体は過去のゲームのリバイバル広告ではよく見る手法だけども、ストーンエイジで来ると中々ピンとこないところがある。
 とはいえこの手法で知らないゲームの「あの感動をもう一度」と言われてもピンとこないのはストーンエイジでも他のゲームでも一緒ではあるので、深く言いすぎるのは良くないかもしれない。

 懐かしい思い出系広告なんだけども、海外では学校終わりにダッシュしてネカフェに行っていた物なのだろうか。日本で言う学校終わりにゲーセンに行こうぜ的なノリと読み替えれば良いのかな。
 大学受験など長いイベントで遊べないうちに、かつてやっていたゲームがいまいち楽しめなくなってしまっているの自体はあるあるとして存在しているので、ここは若干共感できるポイントか。

 俺的にはこの広告の方が共感できる。やっぱどこのオタクも食費を削ってゲーセンに行くんだね。飯なんか食わなかったり、食パン三枚で終わりくらいでしょ。
 自分は開店時間の都合上早起きするよりも帰る時間を遅くしていたタイプなんだけど、ストーンエイジはネカフェで遊ぶゲームだからか朝早くから遊ぶ事も出来たようである。

 「は~中年者になって昔のことを思い出すよね」までは分かる。
 しかし神ペットだの、騎乗ペットだの、この頃からMMO広告で良く出てくる要素はあったんですかね。
 魔剣伝説等の広告ではよく聞くワードだけども、こんな大昔のゲームからずっと乗騎だのペットだのやっていたと思うと相当年季が入ったシステムなんだなあ。

 この広告後半で出てくるストーンエイジのドラゴンのフィギュアがたくさんある所は愛を感じるんだけども、こんなフィギュアは本当に昔からリリースされていたのだろうか。
 ストーンエイジグッズの有無を知っているような有識者もネット上にはいるのかなあ。以前中国に行った際にパチモンフィギュアがずらっと置いてあるような店を見かけたことがあるけど、ああいう所をちゃんと探したらストーンエイジのフィギュアがあったのかなあ。
 海外におけるストーンエイジという原作が分からないまま見ているので、謎の超人気タイトルという枠組みから外れないでいる。

 珍しくちゃんとゲーム内容を紹介するような広告。医師、要は回復役の育成について語っているんだけども、これって他のゲームでも適用できそうな話だね。
 あまりにも知らない思い出話の広告ばかりなので、こういうゲーム内容の広告を見るだけで特別面白い感じがしてしまう。

 忠誠度が低いとストライキをしたり、被ダメージが高くなってしまうという広告。ポケモンで言うなつき度みたいなもんですか。
 システムだけ聞いていると結構面白そうではある。

 五虎流というストーンエイジの対人戦で流行った強編成の紹介広告。Ver2.5の話をしょっちゅうしている印象があるけども、ストーンエイジってver2.5が黄金時代なんですかね。
 言ってる意味は微妙に分からないけども、とりあえず強い事は分かる。こういうノリの広告は好きです。

 編成案を紹介する広告。攻撃特化、防御特化、敏捷特化と3種類の編成を紹介している。
 まあ割とありそうな話なんだけども、せっかくなら五虎流みたいな独自編成を紹介してほしかったような気がする。

 人気ペットの紹介広告なんだけども、ここまでの広告を全部見ているとちょっとだけこの広告上で語られる環境が分かるはずです。ver1.82の人竜系は5月12日の広告で、ver2.5の話の騎乗ペットや白虎の話は先ほど取り上げられた通りですね。
 その後の思い出話が少ないのもこの広告を見ていると分かる通り、どうも課金前提のペットばっかりになっちゃったせいで人が離れてしまったみたいです。ひょっとしてストーンエイジの環境末期って敏捷専攻ばっかりになってしまったのかなあ
 広告をたくさん見ると広告の内容に繋がりを感じて面白い、というパターンの広告はエバーテイルっぽさがあって好き。まあこの広告での紹介が全部真実かは分からないので、有識者のご意見が欲しい所。

 総評するとクレイジー酋長は思い出話でも延々続けたら、全部広告を見たユーザーからすると謎の思い出話だけで知識が補完されてちょっとやりたくなる、という割と新しいスタイルの広告だと思います。
 エバーテイルはほぼ偽広告なのであくまでフィクションとしての楽しみ方だったけども、こっちは実在のゲームをベースにしているのでリアリティがより高くなっているのが特徴。
 ただし、元ネタのStoneAgeは自分が未プレイなのでそんなにノスタルジーは強くなかった。そう思うと、エバーテイルはポケモンという超有名ゲームもどきのホラーゲーム風広告にしたのは本当に正解だった気がする。

・スーパーウィザード

 スーパーウィザードは先月に引き続き、ウィル・スミスと無断コラボを決行する暴挙に出た。要はスーパーウィザードこそ完璧なゲームであると言いたいようです。
 まあおそらくウィル・スミスのこの画像素材自体はほぼmeme化していて、アカデミー賞でビンタした件によって日本人にも注目が集まっているのを目ざとく発見して話題獲得を狙ったんでしょう。そのスピード感あふれる行動力だけはすごいと思います。

 スーパーウィザードの割にはしっかりカッコいいというか、センスを感じる広告。画面下部でparty parrotが動いているのは一旦おいておきましょう。
 広告を見せるスキルという意味では中々見どころがあるんだよなあ。好きなテンポの広告。

 「サバイバルゲームファン」をヴァンパイアサバイバーに、「サバイバルゲーム享受者」をスーパーウィザードとした広告。……で、どういう意味だってばよ?
 この視聴者置いてきぼり感がたまらねえぜ。

  ムキムキに見える犬のmemeが多数登場する広告。要は装備の差で攻略の楽さが変わってくるぜ! という内容だろうか。

 最初はまっとうな茶番広告かと思いきや、逆転後のシーンがハチャメチャすぎる。
 命乞いをしているのかもしれないけど、最後のセリフである「覚えとけナルーサ!」「チャオディオエッソルーッ!」と寄声を発し始めるシーンは見どころです。

  妙に凝ったBGMが聞ける広告。
 まあこの音楽もどこかからのパクリなんだろうな。

 武器合成のミーム広告なんだけど、最後に突然雑コラ+「Never Gonna Give You Up」を流してくるのは奇襲が過ぎる。
 とりあえず最後まで見て欲しい広告。

 若年層、ゲームでもする? っていう勧誘文句は今後もスーパーウィザードくらいでしか聞けないと思います。
 スーパーウィザード本編の話は少ないけども、一応炎の魔導師ルーシーという新キャラの広告が出来ているのは良いんじゃないですか。

・グランブルーファンタジー

 グラブルとファイナルファンタジー11のコラボ広告。内容はよく分からないが、王道MMORPGの絵面が出てくるとビックリしちまうよ。
 普段MMORPGの広告というと変な広告ばかりが出てくるので……

・Simply Piano

 ピアノの練習用アプリらしい。
 要はピアノの楽譜を読む補助をするアプリなのかもしれないけども、こういうアプリで実際のピアノまで上手くいくもんなんですかね。
 どことなく進研ゼミ感があって好きな広告ではあるけども、このアプリの有用性に関しては気になるポイント。

・マウントレーニア

 マウントレーニアは何でかシーマンとコラボ。何で?
 一応癒しキャラみたいなノリで紹介されているが、シーマンって癒し系キャラだったのか。まあシーマン本人も「癒されるよ!ヘッヘッヘ……」なんて言っているし、癒されるのかなあ。
 ドリームキャストを持っていないのでシーマンをやった事が無いし、プレステ2版も中古品店やその他もろもろで見た事が無い。シーマン有識者は癒し系キャラとして扱われるシーマンに納得しているのだろうか。

・ポカリスエット

 ポカリは先月に続いて広告をリリースしたんだけども、この広告は爽やか青春系広告から一転して突然初音ミクの広告になっているじゃないの。
 まあ今時の若者からすると初音ミクを筆頭としたプロセカの面々を出した方がウケるでしょう。
 オタクから一般ピープルまで全員に仕掛けてくる辺りが大塚製薬の広告パワーだなあと思いました。先月の青春系広告には大騒ぎするオタクもこっちの広告には文句言ってるの見かけないもんな。

・サントリー天然水

 サントリーはARuFaに依頼して広告をリリース。映像の凝り方としては5月の広告でも随一。
 地味に広告映像の終わりでループ再生時に最初の映像とつながるようにしているのも芸が細かい。この辺の細かさが人気の一因なんでしょうね。

・この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ

 このファンはとある科学の超電磁砲とコラボ。随分懐かしいタイトルとコラボするもんだなあ。
 美少女キャラのコラボ広告は見かけてもおかしくないんだけども、一方通行がコラボ広告に起用されているのは驚いた。そりゃあ面白いキャラだけど、今時の若者はアクセラレータで喜ぶのだろうか……?

 しかし興味深い点として、こういう学生服が出てくるゲームとコラボすればファンタジー世界でも違和感なく学生服を着せられるのは考えたなあと思いました。
 あの手この手でソシャゲは既存キャラのコスプレをさせるものだけども、こういうコラボの機会を活かして設定的にできない衣装を着せちゃうのは中々の剛腕。
 これはちょっと感心した。

 いつも通りストーリーパートの引用広告もある。
 クロスオーバーは色々なアニメを横断して見ているオタクとしては嬉しいポイントだろうけど、この広告が刺さる層は皆このファンをやってるんじゃないか。

・オリエント・アルカディア

 オリエント・アルカディアはイラストレーター、さいとうなおきを起用して広告を打って来た。さいとうなおきはポケモンカードゲームをやっている人なら「リーリエSR」を描いた絵師、デュエマをやっていた人なら「卵胞虫ゼリー・ワーム」を描いた絵師だと書けば伝わるのではないでしょうか。
 自分はさいとうなおきをデュエマでしか知らなかったんだけど、実はyoutuberとしても登録者数が100万人程度いる方。つまりその辺のネームバリューで広告になると踏んでオファーをかけたんだろうけども、それにしても意外なチョイスだなあと思いました。絵師が広告をする時代なんだなあ。
 そんなことを書いたら今時絵師だってVtuberをやっている物だし、別にVtuberのイラストが無くても絵師本人に人気があれば広告塔になれるものなんでしょうね。絵師が広告しているのに結構ビックリしたけど、調べてみたらちょっとした芸能人を広告に起用しているようなもんだと分かって納得です。

 芸能人コラボ広告としてリリースしたのはオリエンタルラジオの藤森慎吾、そして女優の山本舞香の登場するミュージカル風広告です。
 突っ込みどころ自体はそんなにない真面目な広告なんだけど、コピーの「育成ストレスに、さようなら」って中々衝撃的な内容だよね。育成ってゲームで一番面白い所だと思うんだけど、そこをストレスと言い始めるんだから最近のゲームはよく分からんよ。とりあえずガンガンバトルだけしたいですって話?

 楽しそうなメイキング広告もあります。2日間に渡って広告を撮っていたらしいです。
 オリエンタルラジオの藤森慎吾も頑張ってらっしゃる。「めちゃめちゃ張春華ですね!」って誉め言葉初めて聞いたよ。

 広告の初っ端から鬼頭明里がデカすぎる。
 とはいえ広告では有名人は擦り得です。どんどんデカい文字で有名声優をアピールしていけ!

 オリエントアルカディアはとにかくストレスゼロであるという事を告知したいんでしょうね。
 ゲームにおいてストレスが無い事ってそんなに素晴らしいのかなあ。意外と中毒性があるゲームってかなりストレス要素があって、その中で凄まじい快楽物質が出る瞬間があるから楽しいようなタイトルが多い印象があるのだが。
 まあスマホゲームにおいてはストレスが無いに越したことはないとは思うけど。

 痴話喧嘩とキャラ育成の面倒くささを同時展開し、オリアカの育成の手間のかからなさを紹介する広告。
 この広告は何だか人と人の会話の因果関係が分かりづらいんだよな。というのも、字幕で「新しい女性キャラなんて 手間がかかるじゃんないか?」と書いてあるのに、セリフでは「新しい彼女なんて手間がかかるじゃないか」と言っているので、この広告が上手く行き違いコントであると認識しづらくなってしまっているのである。
 というか、この広告って行き違いコントであってるよな? なんかすごく構造が分かりづらい。字幕とセリフが異なるのがこんなに話を分かりづらくするとは思わなかった。

・ハリーポッター:魔法の覚醒

 Netease産のハリーポッターの新作PV広告。荒野行動を出してる会社と言えば分かりやすいですかね。
 映像の凝り方で言うとさすがに素晴らしいんだけども、果たしてどこまで伸びるかはよく分かりません。何せ有名映画のゲーム広告という意味では先月のロードオブザリングみたいな広告を思い出しちゃうんだよなあ。
 とりあえず本リリース後に要注目。

・ドラゴンクエストけしケシ

 ドラクエけしケシはハリウッドザコシショウとみちょぱを起用して広告を打って来た。内容としてはやっぱりザコシショウって広告役としてはどこでもやっていけると確信出来た内容。三国ドライブとかで頑張ってきた努力が実ったなあ……
 会見ではこの2人もちゃんと仲良くやっていたらしいけど、そういう情報はわざわざ調べないと出てこないもんだなあと思います。ここまで格のある芸人2名なら普通に夕方のニュースのエンタメ特集でも取り上げられそうだし、安心の国内IPに安心の芸人がついたらテレビの広告パワーまで借りられる例でしょう。
 おねがい社長じゃ逆立ちしても出来ない広告戦略。

・OMENJP

 ゲーミングPCの広告。岡崎体育が楽曲を提供しているんだけど、やっぱりプロの作曲家の仕事は違うなあ、と思う内容です。
 映像もしっかり凝っているし、耳に残る音楽と映像で勝負するタイプの地上波っぽい広告。ネット広告っぽさは無いし、パソコンの情報自体は少なめだけど、とりあえず印象には残るのでパソコン買い換えの際には候補になるんじゃないでしょうか。
 いつの時代も広告は印象が強いのが正義なので、これもまたいい広告です。たくさん見返そう。

・クレラップ

 クレラップはクレハカット選手権なる大会を主催。何だその大会!? しかもこれ第三回とのことで、これまでに二回開催されているんだから世の中は広い。

 過去の大会の動画も出ているが、容器に対して30秒でいくつキレイに、かつ早くクレハカット出来るかという競技らしいです。イベント全体がクレラップのファンイベントみたいになっているのは面白いですね。世の中広いもんです。
 どんな競技でも決勝大会となると一般人には不可能な速度でカットしているものだ。優勝者のザッキーという男性は相当な速度でカットしていたので、これは並のプレイヤーでは越えられないでしょう。
 クレハカットの腕前に自信がある方は是非参加してください。自分はこういう器用な競技は苦手なので、大人しく広告でも見ているとします。

・VisaJP

 Visaはシソンヌを起用して広告を打っていた。
 シソンヌじろう特有の芸の広さを見事に活かした広告に仕上がっており、見ていて楽しい広告の一つです。
 こういうコラボ広告では珍しく1分で収まっているので、テンポが良いのもいいですね。

 それにしてもシソンヌじろうの女役の面白さは何なんだろうね。
 もし知らない方は是非この機会にシソンヌをチェックしてみてほしい。実力派です。

・Twitter マーケティング

 Twitter公式からツイッター広告のチュートリアルを流すようになった。割と前から見る広告の印象はあるけども、自分のTwitter広告のイメージはよく分からないゲームの広告とタグ遊びの印象しかありませんでした。
 というかずっと自分は広告を見ているのに、花王エッセンシャルがタグを使ったり、トレンド欄を活用した広告をやっていた事を知らなかったんだよなあ。ターゲティング広告が上手く行っているのだと言われたらそれまでだけども、正直「えっ、そんな真っ当な広告やってたの……」という感想が大きいです。
 どうせならおねがい社長の広告手腕でもTIPSにしてくれた方が自分は見に行くんだけどなあ。一応このTIPSは全部読んだので、ざっくりと今後の広告ウォッチングに使えそうな用語だけ紹介しておきましょうか。

 まずTwitter広告の専門用語として、トレンドのトップに特定のハッシュタグを表示させる事を「トレンドテイクオーバー」と言う事は覚えておきましょう。
 この施策では掲載する時間も細かく設定出来て、24時間限定で掲載して欲しい、というような要望もしっかり受け取ってくれるようです。最強でんでんなんかは一週間ぶっ続けでトレンドテイクオーバーをしていた記憶があるけども、予算さえあればどこまでも載せてくれるかは分かりません。

 あとトレンドテイクオーバーでハッシュタグを出した時に、異なる話題で大喜利をされてバズったから広告の狙いとズレが生じたみたいな話も興味深い。
 Twitterなんか変なタグがあればオタクがアニメキャラ大喜利を始めるのは自明だと思うんですけど。とはいえこの問題は3回目で改善したらしく、もっと商品その物をアピールするようなハッシュタグにする事でどうにか出来たようです。
 まあ要は変に大喜利感を狙わず、ちゃんと商品そのものをアピールするようなタグにしましょうという話みたいです。一見普通に見えてこれが出来るのは中々肝っ玉があるし、広告する側もトレンドテイクオーバーをしているとユーザーに四六時中見られて不快感を催すかも、という事は当然理解しているらしい。
 今後はトレンドテイクオーバーの方もちゃんと見ておくか……

 Twitterは安全安心、という話を聞くたびに「またまた~w」って思うんだけども、実際Twitter広告の評判が良くなれば良くなるだけTwitterで変な広告とエンカウントする確率も上がっていくと思われるので、Twitterが健全だと主張してシェアが広がるのはやぶさかではない。
 とはいえあんまり健全になり過ぎてフェイスブックみたいになってもそれはそれで違うので、この調子で表向きには笑顔の安全安心、中身はおねがい社長の広告が流れている程度の治安を維持してもらえると助かります。

 Twitterはどうしてもグローバルでクリーンなコミュニティにしたいみたいだ。
 自分の周囲ではプライド月間に関する話題なんてこの広告でしか見なかったし、あるとしたら精々おとわっかが性差別だみたいな話しか見かけなかったぜ。
 正直そういうくだらない所がTwitterの本来の姿だと思うんだけどなあ。誰もが使って誰もが見られるコミュニティにおいて、無理くり右向け右して誰もが誰かに不快にならない表現をしてくださいという要求がどれだけ難しい話か。

 就活やら転職やらにもTwitterは活用出来るらしい。まあここに関しては実際に活用している層がいそうだけども、それにしても運営側から「就活に使えますよ!」ってチュートリアルをやってくるもんじゃないだろう。
 それにTwitterなんかどんな人間が使っているか分からないんだから、どこの馬の骨とも知れぬ求人に考えも無く飛びつくのはいかがなものか……と思うが、そんなのは自己責任か。
 ちなみにこの話のオチとしては、企業アカウントをもっと頑張って使ってみようという話みたいだ。それでPRツイートも使ってくれよなという話。

・Twitter Safety

 Twitter関連ではこんな広告もあった。犬のDATAと一緒にプライバシーポリシーを学ぼうぜというブラウザゲームです。
 パソコンで遊ぶ分にはまあまあ楽しめたけど、スマホでどうかは不明です。とりあえずざっと遊んだ感想としては、「うっとうしいネコの広告をかわす」ってお前も自分で流している広告を自分でうっとうしいって書いちゃうのかって感想です。
 Twitterとしては広告の設定で不快な広告は消せるよ~って事を言いたいみたいなので、初っ端に広告の設定方法を紹介したかったんでしょう。でも多くの人間は広告という概念が嫌いなので、特定の不快な広告だけ消せればよいという人間は少数派じゃないの。

 一応全部やったうえで感想を書くと、初見プレイ10分くらいで出来るゲームなのは及第点だと思う。とはいえ、ゲームが終わった後に出てくる情報パートはちょっとTwitterをかじっていれば全部知っているようなプライバシーポリシーなので、多くのオタクはわざわざやる必要は無いと思います。
 一番良かったのはBGM。BGMが良いと書くとクソゲーみたいだけども、体力も何も無くひたすらジャンプして移動して物を集めるだけなので、刺激的なゲームを求める層にはクソゲー扱いされてもしょうがないかもしれない。
 とりあえずフューチャーベースのサントラを聴きに行くくらいのつもりでやるとそれなりに楽しめるとは思いました。あくまでそれなりだけど。

・クロスミー

 クロスミーは日本人特有の海外コンプレックスを刺激するためか、アメリカのマッチングアプリは脱スワイプ、クロスミーもアメリカスタイルで脱スワイプだぜ、という広告に仕上げている。
 Pairsが茶番チックでギャグ性のある広告になっているので、それに対抗してクロスミーはちょっと意識高い感じの出会い系広告を目指しているのだろうか。
 それにしても「フリック疲れしている人にオススメです」って何だよ。親指を動かすだけの行為で疲れるって言うのは、よほどソシャゲの周回を何時間もぶっ通しでやらないとならないんじゃないの。

・タップル

 タップルはひろゆきのお嫁さんの描いた漫画にて広告を打ち始める。どっちかいうとオタク向きの広告かな、と一瞬思ったけど、最近のひろゆきのポジションは知識人なので普通に一般層に打っている広告かもしれない。オタク~。
 アプリ内で読める漫画の導入広告という事でやや特殊な漫画広告だけども、アプリ内で漫画を読みたいがためにタップルをダウンロードする人がいるのかなあ。効果が気になる広告としてピックアップしました。

・Pairs

 Pairsは相変わらず長編茶番漫画広告で攻めて来た。このネタもまたTwitterウケしそうな広告というか、漫画のネタだよね。守護霊が見える人同士のお見合いってそういうTwitter漫画、絶対とっくの昔に出てるでしょ。
 Twitterでウケる一次創作漫画の一つが恋愛系、カップリング系漫画で、カップリングサイトの創作漫画も自然とヘンテコ恋愛系漫画になる。そう考えると、案外出会い系アプリとTwitter漫画の親和性は高いのかもしれない。
 その辺の着眼点がシャープなんだよなあ。タップルがTiktok的なノリだとしたら、PairsはTwitter的に広告を振って来た印象が強い。第三勢力のクロスミーはよく分かりません。

・IRIAM

 キャラライブアプリIRIAMが起用したのは龍社員みやこという配信者。イラストは良い、声も良い、しかしこのモーションの単調さはちょっとシュール。
 無論これがLive2Dの配信であると言われたらそうなんだけども、1月にあったREALITYと比べると動きが少ないなあと思ってしまう。配信だけ見れば全然気にならないと思うんだけども、いざ広告として見るとやっぱり絵面が微妙に感じる。

 冷静に理由を考えると、口だけ動かして静止画の全身を無理くり上下に動かしている感じにむず痒さを感じるのかもしれない。live2D系のVtuberは上半身だけ映して座っているような形にしているので動きが少なくても気にならないのだが、いざ全身を映されると立っているのに動きが少ない点が気になる。
 また今時はlive2Dでキャラが動くというモデルでも、髪の毛まで動いたりとか手が動いたりとか色々するじゃないすか。手軽に始める上では目と口が動いてれば良いんだろうけども、世の中上を見てしまうとどうしても比較してしまう。人間だもの……

・ナッシュ

 先月ではダンディ坂野を起用したイロモノな広告を出していたナッシュだが、今回は普通に美少女イラストに切り替えてきた。
 こうなるとまあ普通の広告。これくらい低刺激な広告の方が現代人は嬉しいかもしれません。

 ちなみに絵師さんの紹介ツイートがあるんだけど、こっちの方がしっかりメニューも紹介していて良い告知ツイートだと思いました。このツイートを直接告知にした方が良かったんじゃないか……
 やたら健康的なメニューなんだけども、実際こういうメニューって自分で作ろうとすると大変なんですよ。特に野菜関連で凝ったメニューを作り続けるのってかなり負担がデカい。
 やっぱりこういう配達食品の広告ならどういうメニューが食べられるかを告知して欲しいというのがあります。こういう広告で見たいのはダンディ坂野でも美少女でも無く何を食べられるかなんですよ。健康的な食事の配達はもはや当然であり、その先の話を見ている側は知りたいんじゃないか。

 そう考えるとこの公式ツイッターの新メニュー告知ツイートなんかこのまま広告に使ったって良いじゃんね。
 どうしても芸能人要素が欲しいなら隣にイラストでもアイドルでもダンディ坂野でも置いておけば良いのである。

 おめがシスターズとのコラボ広告もあるが、紹介広告としては中々しっかりとした内容。普通に価格帯やら実績やら、nosh本体まで短時間で全部紹介しているのがエライ。
 それにしてもおめがシスターズって随分見ていない間にこういう芸風になったんだなあ。顔出しNGの女芸人みたいなノリでやっているんだけども、三次元と二次元の良いところ取りをしているこのスタイルは中々興味深い。
 今後の広告出演にも期待。

 ちゃんと新作のダンディ坂野の広告もあるので、ダンディ坂野ファンも安心。

・アイリスオーヤマ

 アイリスオーヤマまでなかやまきんに君を採用。どこにでも「パワー!」だけで広告出演を決めちゃうし、どの広告でも歪みなくきんに君だからすごいよ。
 マジで広告のシェア争いはえなこorきんに君の二強だと思うんですけどどうでしょうか。
 パワー芸がいつまで続くか……と思うけども、この筋肉芸は2001年からやっているらしい。この人無敵だよ。妙に好感度も高いし、広告効果があるうちはずっときんに君が広告に出てき続けるんだろうな。

・大久保佳代子とトレンド遊び

 アーニャのコスプレ自体は割と見かけるだろうけども、大久保佳代子がこれをやっているのは中々衝撃的だった。こんなんビックリするに決まってるでしょ!
 大久保佳代子自体はマツコ有吉のかりそめ天国辺りを見ているとすごく面白い芸人だなあと思うけども、ある意味大久保佳代子くらいの歳の人がTiktokにチャレンジして、ちゃんとフォロワーを集めるようなネタを出来ているってすごいと思うんだよなあ。
 Twitterではそんなに話題になっていないのかもしれないけど、自分は大久保佳代子の凄さ、面白さをテレビで感じているので今後も頑張ってほしいなあと思いました。それにしても突然Twitterでこれが流れたらビックリするけど。

・エナジャイザー

 突然豪傑寺一族に出て来そうなおばあちゃんが瞬獄殺をしていたので、一体何かと思ったら懐中電灯の広告でした。ライトがあればおばけも怖くない、という話らしい。
 リンク先に飛ぶとマンガが読める。マンガ好きの方は少し読んでみても良いかもしれません。

・コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ

 そもそも広告がカッコいいんだけど、随分懐かしいタイトルを引っ張り出してきたもんだなあと思います。FLOWの新曲を出しているのも中々アツいというか、この時期のアニメオープニングってどこもFLOWだった記憶があるんだよね。
 エウレカセブンもFLOWだし、ナルトもFLOWだったじゃん。FLOWの音楽が良い。映像も良い。ゲーム内容はよく分からないけど、とりあえず新規ストーリーとカッコいいロボアクションが見られますってのが告知出来ているだけで良いんじゃないですか。
 何はともあれFLOWと映像の親和性の高さにビックリ。

 紅月カレンはいつまでもすき。

・新信長の野望

 コーエーは信長の野望をモバイルでリリース。コーエーは三国志真戦みたいなオンラインシミュレーションも出していたので、それに味を占めるような形でリリースしたのかなという印象。
 広告としては5月時点だとまだプロデューサーインタビュー、声優インタビュー、尺八奏者インタビューなど素直な内容がメイン。今後に期待枠です。

・ピックアップ

・パズル&サバイバル

 パズル&サバイバルは2022年1~2月頃の広告が突然登場したので、ピックアップしてご紹介。なんとパズル&サバイバルって観測する範囲では2021年5月ぶりの登場らしいすよ?
 とはいえやっていることは結局見せ方が変わっただけで、いつもの失敗パターンばっかりです。こういう広告自体最近は見かけなくなってしまったので、たまには失敗し続ける広告を見るのも楽しいっちゃ楽しいですけどね。
 パズサバ特有の野太い「オゥノゥ!」が好きなんですけど、分かってくれますか。これだけでしばらく楽しんでいられる。

 強い武器を持っている男では無く美女ばかり選んでいたら負けてしまう広告。やっぱり股間で物を考えちゃいけねえな!
 でも最後のパズルで成功していたら普通に強い武器を持つ男を仲間に出来たので、結局三つ同じパネルを並べる事すら出来ない主人公にも問題がある。

 嘔吐する女ゾンビを解毒して助けるが、やっぱりパズルに失敗して死亡するいつものアレ。
 地味にカッポン(ラバーカップ)を用いてゾンビを捕縛し、注射を打って解毒する流れはトイレならではのムーブで割と好き。それにしても女子トイレにパンイチで侵入して、肝心のパズルでも失敗しちゃうような男ではゾンビのはびこる世界を生き残れませんよ。

 パズルをするチャンスがたくさんあったのに、2回もミスって仲間にしそびれているようでは何をやらせてもダメでしょう。
 それにしてもこのパンイチ男は本当に何なんだ。もし自分がゾンビ災害に巻き込まれたら、せめて簡単なパズルくらいは解けるくらいの脳味噌を持って生き延びていきたい所存です。

 射撃訓練中にセクハラをするな。
 この広告では女性がパズルを解いているが、地味に彼女の方が正解率が高い。結局パズル力が低くて死んでいるのは一緒だけども。
 ところで新しいパズル&サバイバルの広告ではよく「刑務所から脱出出来ますか?」というメッセージが出るけども、これって刑務所の話だったの? 刑務所要素を入れて来た理由はよく分からないけども、広告担当がプリズンブレイクにでもハマっていたのだろうか。

 傷口からゾンビウィルスに感染してしまう広告。こんなダクトから出る風で空気感染してしまうような強力なウィルスだと、別に傷口が無くても余裕で感染しそうな気がするが……
 着衣でシャワーを浴びているのも奇妙だけども、導入がどんなに変だろうが結局パズルを解けない人たちの話だと思うとちょっと納得してしまう所がある。そりゃ服着てシャワーを浴びるようではパズルも解けないよ。
 ちなみにこの広告は二部構成になっているけども、二部目のパズルはかなり珍しい形式では。昨年から続けて見ているけども、この形式のパズルは初めて見ました。

・夢グループ

 インターネットしか見ていないオタクはこういう広告を知らないので5月になって夢グループの広告で大騒ぎしていたが、割と前から夢グループの広告自体は平日午後四時くらいのドラマ再放送をやってる時間とか、ローカル局とかでよく流れていたんだよなあ。
 これに目をつけてモノマネをやり始める芸人もいたけども、この広告ほどテレビを見ている層、インターネットオタク層がはっきりと分かれる広告は無いだろう。普段飛ばせない広告を垂れ流しているテレビを見ている層ですら「この広告やべえだろ」ってなってるんだから、ネットオタクはそりゃあ「やべえ」になります。
 スペック面としてはまあ推して知るべしという所なんだけども、ジジババが使う分には良いんじゃないですか。

 ちなみにyoutubeには夢グループの広告のメイキング映像まであります。広告メイキング動画ってどこにでもあるな。
 テレビでもケーブルテレビだの、BSテレビだの、多少マニアな所を見ている方は切っても切れない広告です。それに少子高齢化の現代、Z世代だのなんだのと大騒ぎしておいて結局儲かるのはジジババ世代の商品なんだと思います。
 相当変な広告なんだけども、おねがい社長とかと違い老若男女に通じる面白い広告ってのは貴重ですよ。高齢化社会を見越した映像を考えたいなら一度は見ておきたい広告。

・ノアズハート

 新作枠としてはノアズハートもある。こちらはコードドラゴンブラッドを作った会社と一緒らしいです。広告をまとめ始める前のタイトルだけども、正直その当時の広告はあんまり覚えていないというか魔剣伝説がすごかった印象しか無いかなあ……
 最後の「今回の冒険の舞台は『惑星まるごとだ』」というキャッチコピーは結構好きなんだけども、PVだけ見た感じではいつものMMORPG感しかない。この世には変なゲームからちゃんとしたゲームまでMMORPGが多過ぎる。
 3年もかけているらしいのでヒットしてほしいけど、現代にはゲームが多過ぎるからなあ。本当に広告を出せている間がゲームの華というか、忘れられる事すら許されないくらい地味な広告もいっぱいある現代は本当に厳しくなり過ぎだなあと思います。
 それこそ先々月広告を出していたレイジオブデスティニーを皆がちゃんと覚えているくらいのコンテンツ量の方が人類は幸福なんじゃないですか。

・ザ・グランドマフィア

 ザ・グランドマフィアは先月に続いての登場。マフィアシティには珍しく、真面目なゲームUIが常時表示されているのが特徴的。
 BARに入ってミッションを受ける内容と言い、銀行襲撃と言い、こういうオープンワールドゲームだったら普通にやりたいなあと思える内容です。こういうオープンワールドゲームだったら。
 タクシーに主人公が潰されてしまう広告のオチも、こういうオープンワールドゲームなら割とマジでありそうな死に方なのが良いですね。実際にやりたくなってしまうような良い偽広告です。

 ちょっと派手な漫画風広告。
 最後に「君ならどうする!?」みたいなオチで終わるのは広告らしいが、ダイナミックなコマ割りを採用する事で躍動感ある内容に仕上げているのが特徴。
 シンプルな内容ではあるけども、中々訴求力があって好きな広告です。

 いつものマフィアシティらしいチンピラがマフィアボスに彼女を奪われてしまう広告なんだけど、その後に入手するのはなんと専属秘書。それって完全におねがい社長のノリじゃねえかよ!
 これまでのマフィアシティ系列なら絶対にマフィア女王で逆襲する所を、選べる秘書にしたのは完全に社長を強く意識した広告でしょう。おねがい社長リスペクトがこれだけ強いのがグランドマフィアというのも中々複雑な気分だけども、流行をしっかりつかんで真面目に乗っかるのは出来る広告の証です。
 その辺のコピースキルの高さもさすがの地力だ。

 幼女を助けたら隠し八連ガチャで高級車やら傭兵やらを入手してマフィアボスになる広告。モロに社長なんだけどセリフでの説明が無い分モーションを凝ってストーリーを分かりやすくしているのが特徴的です。
 セリフを使わないスタイルの広告を貫いているのはさすがなんだけども、無理にセリフを使わないスタイルを貫き続けるメリットって何なんだろうな。昔ほど徹底して「Lv.1」しか頭に乗せないスタイルだったらグローバルに広告を使いまわせるという強みが出てくるけど、今の「チンピラ」みたいに説明を入れちゃうタイプだと結局日本限定になっちゃうもんな。

 妙に優しくしてくれるマフィアボスとトイレ掃除やいじめをしてくる幹部、どっちにつく? という内容なんだけども、正直どっちにつくのもイヤだよ。マフィアボスも何か裏がありそうでしょ。
 とはいえ現実問題では幹部につくよりもボスについた方が良いのかなあ。真面目にどちらにつくか考えると結構難しいというか、どっちについてもリスキーすぎる。
 その辺でどのリスクを取るの? という広告になっているなら結構良い目の付け所だと思うんだけども、まあ考えすぎでしょう。

 随分王道のマフィアシティって感じの広告になっているのが良いですね。おねがい社長のパロディも面白いんだけども、マフィア系広告の王道はグランドマフィアなんだからちゃんとマフィア広告らしい内容に仕上げてくれた方が見る側は楽しいよ。
 頭の上に「Lv1 チンピラ」を乗せるのが一つのネット広告ミームにまでなっているんだから、これの元祖である事を活かさない手は無いんだよなあ。おねがい社長パロでもそこはちゃんと活かしていたんだけども、やっぱり社長スタイルは社長自体がずっと擦っていたやり口なのでどうしても社長のパクリっぽさが出て来てしまう。
 やっぱりパクリ抜きでワルい広告、って所を今後もグランドマフィアは貫いてほしいなと切に思います。

 レベルが見えない女性がいると思ったら、実はマフィア女王でした!! というなろう系小説みたいなノリのマフィアシティ。これは新しいチャレンジだけども、社長広告ほどこれを擦り続けるかは微妙なラインだ。
 水たまりがあるからと上着をわざわざ敷物にしてあげるってのはマフィア映画にそういう描写があるのだろうか。実際そういうパロディはありそうだし、えらい人間だから皆が上着を敷物にしちゃうってのも派手な演出で良いよね。

 マフィアボスを助けるか、警察に引き渡すかというイベントをやったのも随分久々に見える。
 オチとしては結局隠し8連ガチャ。こういう所が社長っぽさしかないんだよなあ。

 スナイパーが仕事を達成してマフィア幹部になる広告。これまでのマフィアシティを考えても過去一マジメな出世劇じゃん……
 普段はマフィアと警察どっちに手を貸すとか、マフィアボスと幹部どっちを助けるとか、隠し8連ガチャを回すとか、そんなことをしていたにも関わらず今回は普通にヒットマンとして活躍して出世する。
 あとこういう銃弾を描写した広告あるあるとして、射撃してから銃弾が相手に向かってグイッと追尾するのが面白い。こんな曲げ撃ちが出来るならそりゃあマフィア幹部ですわ。

 背後から迫りくるヒットマンからマフィアボスを助けて出世する広告。こんな映像はマフィアシティ時代にもあった気が……
 真面目に活躍して真面目に出世するタイプの広告です。

 マフィア女帝を助けようとしてチンピラが奮起し、マフィアボスになる広告。これまた真っ当に努力してボスになるのはマフィアらしからぬ真面目さだ……
 グランドマフィアのえらい所として、ストⅣのKOっぽい画像を自作して著作権に引っかからないように工夫している所が挙げられる。広告でmemeを使う時ですら真面目だし、お前マフィアゲームって不真面目なゲームの広告の割に生徒会長並に真面目だな? プロレスの悪役が実はすごくいい人みたいな話でギャップが良いと思いました。
 ネタをパクるにしてもおねがい社長の二次創作だし、何とも真面目な広告である。

 女を奪われた腹いせにマフィアボスを刺殺し、見事8連ガチャを引いてマフィアボスに成り代わる広告。
 グランドマフィアの場合ガチャで成功した後の全サーバー1位とか、ライバルに勝ったとか、そういう描写を省いてくるんだね。別に無くても良いと言えば無くても良いんだけど、ちょっと寂しい所がある。

 グランドマフィアの失敗広告なんだけども、失敗する時のスピード感がエグイ。反撃しようとしたら一瞬で刺されて死んでる様にさすがに笑ってしまいました。
 これは成功例に続くタイプの広告だけど、成功例のテンポまで良いのが面白い。この情報の密度で36秒はかなり詰めてきたなあと感じます。

 これまた失敗例のある広告だけども、主人公が美女なのは珍しい。マフィアシティ系列って毎回チンピラが主人公の印象があったので、美女がチンピラから逃げて助けを求める相手で選択が決まるのはありそうでなかった広告ですね。
 同じレベルなのに警察に頼っても賄賂でどうにかされてしまい、マフィアボスに頼ったら助かるのはグランドマフィアの世界観を端的に表現していて良い。
 マフィアシティはまだまだネタを隠しているという底の知れなさを感じる広告でした。地味に失敗時に巻き戻しをして選択ポイントに戻る演出もオシャレで好き。

 イラスト風広告もリリース。マフィアシティらしいお色気要素とマフィアっぽい悪さを兼ね備えたそれらしい広告です。
 マフィアシティ特有の広告2パート方式を採用して、たくさん広告を見せようとしているのも印象的。結局マフィアシティほど短時間でオチがついて、面白い映像を見せられる広告って意外とまだ登場していないのかもしれない。

 電車の中でよりかかってくる男にムカついていたら、突然昼寝したマフィアボスを振り払ってしまい制裁される広告。
 普段はギスギスしているマフィアシティ系列の広告の中では随分ほのぼのした内容。地味にLv.15男のグラフィックもちょっと凝っていて、マフィアクイーンに寄りかかられた時は嬉しそうな顔をしているのが面白い。

 警察に追われているチンピラがうまい事バランスボールに隠れて逃げて、そのままパトカーを奪って銀行強盗をしてマフィアボスになる広告。
 果てしなくグラセフ感があるけども、バランスボールに隠れて逃げる描写に関してはコミカルで好き。
 ところでこのチンピラがバランスボールで逃げる時に流れている音楽ってスペランカーの幽霊が登場した時の音楽にすげえ似ている気が……?

 チンピラの助けた女性がマフィアクイーンだったという内容。この隠し8連ガチャのくだりは強くおねがい社長を感じるけども、そういえばマフィアシティ系列にはババは出てきませんね。
 別にババを出せば良いというものでもないし、マフィアシティにババが出てきたら違和感しかないのでマフィアボスやマフィアクイーンを出しておくのは賢い選択だと思います。

 マフィア幹部にスクーターを奪われ、雨の中帰っていたらマフィア女王を見つける……所で終わる広告。
 最近は成功するオチ、あるいは失敗するオチまで描写するパターンが多いので、こういう半端なところで締める広告ってめっきり減りましたよね。
 選択肢で「君はどうするの?」の所で終わらせるパターンは一昔前にたくさん見たモンだけどなあ。

 優秀な女秘書を探す広告。
 普段は秘書が来たら無条件に採用している印象があるけども、マフィアはちゃんと人材を選んでいるのが面白い。
 社長の場合性能重視でババを選ばず、見た目だけで美人秘書を選んじゃうから失敗するんだよなあ。

 50秒にわたって様々な美女が車に乗せてくれと言ってくる広告。要はこれだけ色んな女性キャラが出るよ、とでも言いたいのかな。
 モーションもセリフも皆一緒で、ただモデルだけ違うパターンなのであんまり手が込んでなさそう。世間的にどんな評価かは分かりません。

 妙にカッコいい女性がカッコいいアクションシーンを演じる広告。
 アクションシーンとしてはまあまあ良い気がするんだけども、いかんせん効果音が小さい、あるいは妙に軽い音になっていて、行動が緩慢な感じになっているのがもったいない。
 もうちょい音が良ければ傑作広告になっていたポテンシャルを感じる。

 グランドマフィアの画像広告もあった。なんだかステータスを表示しているんだけども、この英盛立男さんや神宮寺桜子さんが実際に登場するかは知りません。

・マフィアシティ

 なんと本家マフィアシティも復活してきたんだけども、本家マフィアシティはブラックラグーンとコラボしているのも面白すぎる。
 ちゃんと本家の声優が声を当てている割に声優アピールがキツくないのも意外。いつもの茶番広告を全部グランドマフィアが持って行った分こっちは異常にマジメな広告に仕上がっているのが特徴。
 ところでマフィアシティの広告の中でも、ブラックラグーンのキャラが入ったスロット広告みたいなものがニコニコとかで流れていた印象があるんですけど誰か保存してませんかね?
 変な広告要素としてはそっちが挙げられるんだけども、その広告が見当たらない以上真面目な広告しか掲載出来ない。まあそのスロット広告はそんなに面白くないから見なくても良いっちゃ良いんだけど……

・水都百景録

 水都百景録は中華ソシャゲには珍しく文化人をメインに起用した広告になっているのが特徴的。三国志パロディ系の広告は飽きるほど見たけども、白居易とか杜甫とかそういう詩人をメインに広告に起用するのは中々シブいチョイスで良いですね。
 しかし、なぜか彼らの名前を平仮名で表記しているのはどういう事だろうか。日本人目線で行くと中国人の偉人は漢字で表記してくれた方が元ネタがすぐに分かるし、この人たちの漢字を読めない層はそもそも中華詩をそれほど知らないだろうから平仮名で読めても意味が無いように思う。
 中国の人からすると、「日本人も杜甫は知っているだろうけど、漢字が読めないだろうから平仮名で書いてあげようかな」なんて親切心を出してくれたのだろうか。親切は良いのだが、その親切の意味はあまり感じられません。申し訳ないけども。

 ちなみにこっちの方の広告に出てくる偉人に関しては一人も誰だか分かりませんでした。教養の無い事がモロバレだあ……
 平仮名で出されると検索をする時にも困ってしまうので、次回は是非漢字で出してほしいなと思います。いざ調べようと思っても、「きゅうしゅ 詩人」じゃあ九州の詩人が出て来てしまうよ。何ならここに「漢文詩」というワードを追加してもまともに名前が出てこない。

 箱庭系ゲームでたくさん門をつけて、その間に木が生えているようなクリエイティブをやりました! という広告だろうか。
 その気になればこんなマップも作れちゃうぜ! という所をアピールしたいのかもしれないが、この映像だけでは何とも言い難い。こういうマップを作りたいという人も相応にいるのかな……
 一応街づくりアプリ、都市経営アプリを名乗っているので、その辺は真面目にゲーム内容を広告した内容と言えるのかもしれない。

 イノシシのハンティングから角煮を作るまでの広告。絵面が最近の広告とは思えないほどシンプルだ。
 基本的に水都百景録は淡い水彩画のようなテイストを維持したいのだろうな、という広告の方針がしっかり定まっているのは良いけども、他の広告がギラギラした色使いの物が多いのでどうしても沈んで見えてしまう面はあるなと感じた。
 変な実況も無しで終始落ち着いた雰囲気なのは良いんだけども、こと商品を訴求するという話になると少し地味な印象。やっぱり広告はTwitterをスクロールしている間に目立ってナンボなので……

 ちなみにメッセージつき広告もあるのだが、ボイスは無くキンキンした日本語を聴く事も無い。この辺は中国系の広告が苦手な方からすると朗報ではないでしょうか。
 色々水都百景録を見ていると、全体的にほのぼのした内容でまったりと楽しめる広告になっているので広告疲れが少ないような気がする。サッパリとして見やすい内容ですね。

 失敗系広告もある。内容としては適当にやってたらひどい役人になってしまった、という話だけども「暴虐非道な悪い役人になっちゃった、えへへ!」と悪びれもしない。
 失敗するのは結構だけども、もうちょっと悔しがるなりなんなり無かったのだろうか。適当にガチャして~というのはガチャゲーでは無いよ、という事を言いたいのかもしれないが、それにしてもちょっと婉曲な気がする。

 これは製紙工場パターン。
 妙にバリエーションがあるが、これ全部本当に出来るのだろうか。本当に全部出来るのであれば結構面白そうではある。

 林業かと思いきや造船所の広告。造船所ってすげえな。
 まあ木を栽培するシーン、伐るシーンだけでは何とも言い難いとは言え、昔の造船所の人って伐採から作業を始めていたのだろうか。
 普通に昔でも木材の卸くらいいそうな気はするのだが。

 水都百景録は実写広告までオシャレ。実写の内容自体は非常に薄いけども、まあとにかく風流なのは分かる。
 風流なら何でも良いってモンでも無いけども、とりあえず一貫性を持って涼やかな感じの広告にしているのは方針が徹底していて良いのではなかろうか。

 総じて水都百景録はオシャレな内容ではあるんだけども、いかんせん説明不足な感じは否めないなあと思ってしまった。
 ナレーションまで入れると説明過多でくどい、という判断も分からないではないけど、どんなゲームか分からないのもそれはそれで問題だと思います。

・ザ・アンツ

 テントウムシを助けるか女王アリを助けるかという二択で、テントウムシを助けたらテントウムシの力を借りて巣を巨大化させられたという広告。先月はカマキリと協力していたけども、今月はテントウムシなんですね。
 そもそもテントウムシが持っている牛肉のサイズ感もツッコミどころなんだけど、テントウムシが巣に向かってリンゴだの梨だのを運んでいるのもかなり違和感があるよね。どんだけ小さい野菜なのか、あるいはどれだけ巨大とアリとテントウムシの話なのか。
 正直200gの牛肉を楽々運搬できるサイズのテントウムシが大量にいるならそりゃあ巨大な巣もカンタンに出来るだろうなと思ってしまいます。小さな鳥よりもデカいし、傍から見ても相当脅威を感じるでしょ。

 ハチと共闘してカエルを追い払う広告。地味にカエルの攻撃をアリがガンガン回避しているのが面白い。
 内容としては久々の昆虫版マフィアシティという内容。というか今月はアリの群れだけで最強というよりも他の種族と協力して最強、という立場で広告をやっているのが特徴的ですね。
 アリだけで巨大生物を殺す描写に突っ込みが入ったのだろうか。

 トップウォーの穴掘り広告のパクリ。アリが穴を掘る分には違和感が無いので、良い所をパクって来たなあと思います。
 色々アリが進化して岩盤を貫いたり、アリの数を増やしたりしたのに、最終的には別のアリの大群体とぶつかって終了。

 分かりやすいHero Warsのパクリ広告。こういうのも出来るんだなあ。
 毎回敗北オチにする所や、最初に失敗する所、さらに数値がインフレした巨大なカマキリ等がいるのもHero Warsリスペクト。その辺は基本に忠実で良いんだけども、下にある88を取らないのは一体どういう意図なんだ……

 生肉を与えられて育った幼虫が成虫になり、テントウムシや他のアリを撃退してレベルを上げて、蜘蛛の巣を噛み切って仲間を集めてレベル999のアリになる広告。
 アリ版マフィアシティなのは分かるんだけども、見れば見る程現実のアリとはかけ離れた超生命体だあ。

 ハチにパイナップルを横取りされそうになるがカエルがそのハチを食べてしまい、残ったアリがカエルとパイナップルをシェアする事で共生に至る広告。
 パイナップルをアリ6匹程度で運べているのもすごいし、でかいアリはパイナップルを一刀両断出来るのもすごい。この生物学をガン無視した感じがアンツの良さです。

・スプライトファンタジア

 先月広告を出していたスプライトファンタジアの広告メイキングシーン。
 ぶっちゃけ先月時点でもまあまあたくさん広告を出していた分、今月はかなり控えめな印象です。
 とはいえメイキング映像中にぺこぱにガチャを引かせて、ちょっとゲーム内容の告知も兼ねているのはこういうメイキング広告では中々珍しいパターンじゃないですか。割と好き。

 さっきメイキングをやっていた広告。
 メイキングと併せて見るとセットが狭い中でよくもこんなちゃんとした茶番広告を作ったなと感心してしまうが、映像技術の人からするとこれくらいはお茶の子サイサイなのだろうか。

 いつもの感じの広告としてはこれ。まあ普通の広告には見えるけども、字幕に対してセリフがあったりなかったりで安定感が無いのが気になる内容。
 ちゃんと全部撮った方が早そうな気がするんだけど、収録時から広告に使用するボイスを色々変更したのかなあ。

 広告としては普通の結婚システムを紹介する広告なんだけど、男女ともに録音環境が悪いのかなんだか音割れしている。もうちょっと音量の調整をですね……
 音割れ以外は特にどうという広告でもない。ベモゼキソンさんとサトギョマさんは末永くお幸せに。

・神界奇伝~八百万神の幻想譚~

 5月の新作、新作神界奇伝はMMORPG広告のセオリーに則って、稼働前にインフルエンサーとしてえなこを採用。えなこは本当に広告界の女王ですね。
 告知内容はMMORPGでは標準装備となった結婚システムをメインにしたもの。MMORPGのCMってなんで結婚を告知するのがノルマなんだろうか……

 実際えなこは広告界隈だとレベル500どころの騒ぎじゃない出演数だと思うんだよなあ。
 広告本編は普通の茶番系広告なんだけど、わざわざえなこ本人を出演させているのは中々金がかかっているんじゃないだろうか。プレゼント企画も添えているけど、特賞でえなこのチェキがもらえる辺りからも彼女のネームバリューを強く活用しようと目論んだ広告だという事が分かる。

 神界奇伝は誰でもレベル500になっちゃうのが魅力。えなこどころか社長までレベル500になっているのは、神界奇伝なりの「全サーバー1位」に比類する表現なんでしょうね。
 でもレベル500というのはあまりにもふんわりとしたワードだよね。「全サーバー1位」というワードは強すぎて逆に嘘くさいんだけども、レベル500という表現も他のゲームで全然あり得そうなレベルなのでそんなに訴求感は無い。
 適度な無双感のある数値ってどの辺なんだろう。変に数値で強くなった感を出しているのがそもそもナンセンスなのかもしれない。

 オオゲツヒメのエピソードを紹介する広告。多分ちゃんと汚い話をしてるんだけども、本筋の汚い所はうまいことカットして広告に出来るようにしている。
 「東大生からお届けします」とは記載されているけども、どの辺が東大生要素なのかはよく分かりません。ひょっとしたら東大生の有名人なのかもしれないけども、誰が誰だかよく分からないんだよなあ。

 両面宿儺を紹介する映像。
 呪術の影響で有名になったのは結構なんだけど、そんなテレビショッピングみたいなノリで「ちなみにお二人とも実際にちょっと両面宿儺、見てみたいなって思いません?」って紹介するもんなのだろうか。
 それで最新の両面宿儺の画像だの、操ることができるだの、全体的にうさんくささがすごい。異世界のテレビショッピングかよ。

 MMORPG特有のグラフィックを自慢する広告もあるが、他のグラフィック自慢広告よりも画質が荒い気がする。
 実際のゲーム画面でいけばこれくらいである可能性はあるけども、やはり広告であればきれいな映像を見たいと思うのが人情ってもんでしょう。
 そう思うと偽広告で妙にグラフィックがきれいな映像が流れるのも多少納得してしまう所はあるかもしれない。画面キャプチャの技術が良ければこんなガビガビな感じの映像にはならないと思うんですけども。

・超次元彼女

 超次元彼女はとうとう実況要素すら捨ててハイパーカジュアルゲームみたいな広告をやり始めた。まあこんなことは昨年の3月にもやっていたので、どうも超次元彼女は定期的にハイパーカジュアルゲームのまねごとをしたい時期がやってくるようである。
 広告自体は別にどうということも無いが、超次元彼女という名前をしておきながら美少女要素を一切出さない判断には毎度驚かされる。いくら棒人間が走るゲームを実装して話題をちょっと得られたからって、そこに味を占めるのはどうなんだ。
 まあその辺の理由も何となくわかって来た所はある。詳しくは少女ウォーズの項で。

・少女ウォーズ

  少女ウォーズというタイトルの癖に、広告には美少女要素は一切出てこないのが特徴的。超次元彼女でも美少女抜き広告やってたし、なんかおかしいと思いませんか?
 どうも少女ウォーズは超次元彼女の広告戦略をモロパクリしているのだが、超次元彼女も元を正せば放置少女のパクリだし、その放置少女はHeroWarsをパクっている。
 つまりこのハイパーカジュアルゲームのパクリ広告は、どうも出所が同じなんじゃないかと先月から多くの人が薄々感じていた事ではあるだろう。でも少女ウォーズと超次元彼女は別の会社がリリースしているし……という所から、完璧に一緒とは断定できないところがあった。

 ここで注目してほしいのは、この少女ウォーズの広告を出している告知アカウント。これは昨年のツイートなのだが、なんと超次元彼女の告知ツイートを少女ウォーズの公式を名乗るアカウントから出しているのである。
 この@StaffGirlWarsアカウントは6ツイートのみ、しかもそのツイートは他にある少女ウォーズ公式アカウント@shoujowarsのリツイートである。つまり、このStaffGirlWarsは別の広告会社の持つTwitterアカウントなのではないか。
 そう考えると、先月少女ウォーズと超次元彼女が同じ女優の広告素材を使っていたり、妙に似通った広告をリリースしているのにも納得できる。こういうハイパーカジュアル系の広告を出す広告会社があって、少女ウォーズと超次元彼女が同時に同じ会社に依頼しているから似たような広告がこの2ゲームからはリリースされる説がかなり濃厚になった。
 今後も少女ウォーズと超次元彼女は一心同体、似たような広告をリリースしてくるだろう。要注目です。

・Total Battle

 Total Battleまで数比べ広告に参戦。というか、Total Battleって言って分かる人います? 実は先月にも広告を出していましたよ。
 トータルバトルはどの広告を見てもゲーム内容がよく分からない。ストラテジー系なのか、それともカジュアルゲームなのか。そもそも広告以前の話として、タイトルがあまりにもありきたり過ぎて何のゲームだかよく分からないんだよなあ。
 広告以前に、他社のゲームはどんなゲームかタイトル時点で分かるように工夫していたんだなあと実感する。

 農業版トップウォーみたいな広告。内容としてはマジでトップウォー系なんだけど、Total Battle自体がどんなゲームかは依然としてさっぱり分からない。
 あまりにも気になってyoutubeで動画を調べてみても参考動画が見当たらないし、app storeの画像欄でもゲーム内容が分からないし、正体不明の広告です。
 一応調べた感じ戦略系ゲームのようだが、ここまでゲーム内容を神秘のベールに包む必要はあるのだろうか? 一見して詐欺広告かすら分からないので広告のゲームのウソを暴こうとするyoutuberすら手を出さない代物だ。

・おねがい社長

 釣り堀で釣りをしていたら仰向けの女性が流れて来たので釣り上げたら、いつも通り「触らないで、汚い!」とビンタされて、怒って借金創業して、タピオカ大王になる社長の広告。
 仰向けでプカプカしている時点で釣りでも何でもいいからさっさと救助してやれよと思ってしまうんだけども、それでも汚いと言うこの女性は何者なんだろう。着衣で海に浮かんでいる時点で相当異常だし、よく考えたら人体を釣り上げられるボンゴレも大概えげつない筋力だ。

 車を跳び箱スタイルでよけたり、轢かれそうな女性を助けたり、忙しい広告だなあ。
 この広告では増築許可証というよく分からない新アイテムが登場したのが特徴的。100億資金とかを使わないで起業する新パターンを模索しているのかもしれない。

 おねがい社長の二次元イラストを使用したタイプの広告は久々に見た印象がある。
 内容としてはいつもの隠し10連ガチャで逆転パターンなんだけども、地味に導入シーンの着信音が新しいiphoneの着信音になっていたのが細かくて好き。

 おねがい社長特有の美女三つ巴でビンタし合っている絵面メチャクチャすきなんだよな。シュールというか、現実的にありそうで絶対起こり得ない喧嘩の絵面を出されるだけで「あ、これは社長だな」と分かる。
 二人でビンタしあうだけだとまだありそうなんだけども、ここで三つ巴の構図にする事で個性を出す。そういう所こそ自分がずっと社長大好きな理由ですよ。それでボンゴレが仲裁に近寄ったら暴力されるのもドライで面白い。
 後半の寿司屋を作るパターンに関しては新パターン。スーパーカーも100万、500万を安いからと無視して1000万円の車を選ぶパターンも新しく、より社長らしさを感じる良い広告です。

・エバーテイル

 女主人公が巨大なショゴスらしき生物になり、男主人公に襲いかかる広告。人間がモンスターに化けている例自体は他にもあった気はするが、このショゴスがゲーム本編に登場したのは初ではないだろうか。
 ちなみにショゴスの姿自体は去年の6月の広告で登場済みです。良い感じに不気味なビジュアルなので本編に登場してもおかしくないとは思っていたんだよな。

  謎の墓が登場し、そこからはいつもの場面転換が続くようなスタイルの広告。この墓自体は過去の広告では未登場であるけども、こういう森の中にある祭壇は過去の広告でもあったし、この広告の場面転換中にも登場していますね。
 幽霊の集団もかつては塔の周囲などで登場していたけども、この墓の周囲で登場するのも特徴的。慰霊塔、墓場など霊にまつわる場所では幽霊が多数登場するのはある意味当たり前かもしれないが、この霊のエフェクトが出る時はよく場面転換が挟まる傾向があるように感じられる。
 そう考えると、この主人公は出会った霊の死に様を追体験するサイコメトリー的な能力を持っているのかもしれない。以前までは何度も転生を繰り返す主人公説を自分は推していたんだけども、このところの幽霊大量発生→様々なシーンの追体験という流れを見ていると主人公は様々な死者の過去を垣間見て、その光景からこの事件を解決しようとする主人公として行動している可能性も考慮すべきだなあと思い始めました。

 老婆に話しかけると雷に打たれて死亡し、崩壊した研究所に入ってしまう。その後研究所で最初のモンスターを選ぶ事になるが、選択するべきモンスターも全て崩壊してしまっている。
 このシリーズで明確に死んだと言及されるパターンは珍しいが、こうして死亡した場合は崩壊具合が強くなっており、やはり死ぬ度に世界が崩壊する速度は早まっていくのであろう。

・今月の準MVP

・クレイジー酋長

 ひたすら思い出話を擦ってくるという珍しいスタイルの広告を打って来たのが特徴なんだけど、知らないゲームでもとにかく思い出話をされるとなんかちょっと思い入れが出て来ちゃうのは面白い。
 この思い出話の信憑性もよく分からないし調べてもあんまりストーンエイジの話が出てこないので実は全部ウソの可能性があるんだけども、ウソでも何でもグッズを大量に持ちだして思い出話の物量で押しまくる独自路線に惚れました。
 自分含め元ネタを知らない人が多いのか注目度は低めだけども、熱量のある広告です。

・ザ・グランドマフィア

 グランドマフィアは5月になってより勢いを増し、かつて王政を築いた全盛期顔負けの広告戦線を張って来た。
 実際過去のマフィアシティ最盛期はそれほど動画広告が少なかったというのもあるだろうけども、それにしたって他の流行している広告を押しのけていけるだけの面白さと量、微妙に著作権をケアしたmeme捌きなど、老舗らしい広告力を感じる内容でした。
 正直今月のMVPでも良かったレベルの内容なんだけども、今月はさすがに相手が悪かったというか、広告費の差を見せつけられたというか……別に広告費の高さ=パワーでは無いんだけども、さすがにMVPの格が違い過ぎる。

・今月のMVP

 今月のMVPは最強でんでんです。
 魔剣伝説ぶりに広告を打ちすぎという意味で世間的なクソ広告の代名詞になりつつある影響力、リリース前から山手線から秋葉原までYosterを押しのけるレベルで広告を出しまくっていた点、お笑い芸人コラボもやたらたくさんやるし、広告本編もちょうど良い内容であるところから、さすがに5月の覇者はでんでん以外ねえだろという感想に至りました。
 正直広告本体の面白さと言う意味で行くとグランドマフィアの方が好みなんだけども、結局広告というのは影響力のデカさが全てですからね。新世代のゲーム広告として、当分は暴れてくれそうな期待があります。
 果たして2021年のおねがい社長、エバーテイル、魔剣伝説クラスまで最強でんでんは登り詰めるのか。今後にも要注目です。

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