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広告振り返り~2021/5月編~

 5月の広告は有名芸能人が多数謎のゲームのイメージキャラクターとして登場し、期せずして過去最強クラスの役者が揃った激戦月になったと言える。
 新作ゲーム広告も多く、古豪からニューカマーまで非常にバラエティ色豊かな月になっているのが特徴だ。
 もうすぐ上半期も終わりというタイミングでそうそうたる面子の広告が揃ったので、かなり見ごたえある振り返りになった。これから広告を見る方にもオススメ出来るほどのパワーがあるので、是非ご覧いただきたい。

・荒野行動

 荒野行動はゲーム内映像を使ったローコストな広告がえらい増えてきたよね。まあここの所乃木坂コラボだの、マガジンコラボだのと金のかかりそうなコラボばかりやっていたので安く上げる事を意識するのも大事でしょう。
 荒野行動は力の入った広告と入っていない広告の緩急がある。とりあえず認知させるために広告を打ちたいけど、あまり凝った広告ばかり打っていては息切れする。多くの広告が竜頭蛇尾、リリース直後だけ熱心に広告を打つのに少し経つと全然広告を打たなくなる中で、荒野行動は広告の緩急を活かして上手に広告を打ち続けているのだ。
 おねがい社長や魔剣伝説のようにネタ広告を打ち続けるパワーがあったり、大手日本企業のように芸能人をPRに起用し続けられる資本力があるならまだしも、普通の企業はそうはいかない。そこで荒野行動はちゃんと広告を打ち続けるべく、すぐ作れそうな広告を上手い事作って告知しているわけです。これは新しい広告を細かに打ち続けたい企業としては参考になるのではないか。
 今回の荒野行動のネタは、初心者⇔上級者、男性プレイヤー⇔女性プレイヤーのようないくつかの対比を短い広告映像にしている。

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 しかしこういう「対比」という話題になるとすぐ男女差別だのなんだのという話題がリプ欄に出てくる。荒野行動に関しては広告嫌いに憎まれているのでそういう言葉がすぐに飛び出しているのだろうが、実際にこれを差別的な面で不快に思いましたと言う人もいる可能性も高いのが現代だ。
 こういうご時世だから「女性はオシャレが好きで男性は戦闘が好き、というようなステレオタイプな表現をやめる」というのが真っ当な落としどころなのだろう。あるいは女性プレイヤーを「オシャレ好き」、男性を「バトル好き」のようにざっくり分類するくらいにして、どんなプレイヤーでも楽しめますよとアピールすればこうはならなかったのではないか。
 あるいは差別すらも広告の話題になるであろうと読んで広告をしている可能性すらあるよ。多分そんなに考えてないからこの男性プレイヤーと女性プレイヤーで区別した広告は削除されたんだけど。

 もはや比較でも何でもない、毒にも薬にもならない広告すら打ってるのも見どころの一つ。
 こういう広告なら消される事は無いが、話題になる事も無い。それでも名前を出していくのが良いんでしょうね。
 結構ちゃんとしたプレイ動画みたいになってるのも良い。

 細かいローコストな広告を出しているうちに月末にワンパンマンとコラボしていくのが荒野行動である。ジャンプとマガジンの漫画両方とコラボする奴あるか?
 荒野行動の広告は節約してるんだか豪勢にやってるんだか知らないけど、こんなこまめにコラボしてるのはすげえよ。広告を打つ、コラボもする、この両輪で進められているのは中々いません。

 何ならライフアフターってNetEase社のゲームでもゴジラVSコングのコラボをやってるのやべえでしょ。
 ライフアフター側はコラボCMをやってはいない様だけど、ユーザー的にはたくさんCMを打つよりコラボをやってくれた方が嬉しいでしょう。このコラボを連発するフィジカルたるや恐ろしい物があるね。
 NetEaseは緩急がすごいだけでなく有名IPとのコラボ数もすごい。これをマネできる企業は中々無いんじゃないの。

・おねがい社長

 ここまで皆勤賞を貫いてきた社長だが、5月初旬で広告の方針転換を行ってきた事が印象的。
 10連ガチャは無く、ボンゴレの台詞は無く、キャラの頭上にはレベルが浮かぶ。この手法はおねがい社長というよりはマフィアシティの広告に近い事が分かるだろう。
 これまでの広告映像とは違った路線を進んでいく事をあらわにしたのがこの広告であった。

 おねがい社長が開拓したのは「テキストありマフィアシティ」というやっている広告がありそうで無い新路線であった。
 マフィアシティはサイレント芸を極めた事によって一世を風靡した広告であるが、サイレントである事は独特の面白さがあるだけでなく世界どこでも広告を使いまわせるという大きなメリットがあるのだ。
 そう考えると日本語をつける事で分かりやすくするのは面白さを追加するのと引き換えに世界各国で使いまわせなくなるというデメリットと隣り合わせである。
 そのうえいつもやっている10連ガチャ芸を封印しているので、普段のおねがい社長に比べるとややパンチが足りないように思うかもしれない。

 その5日後にはおねがい社長特有の10連ガチャ芸とマフィアシティを組み合わせた新たなる広告を開発する事に成功した。
 マフィアシティ特有のシュールな面白さとおねがい社長特有のガチャ芸を合体させる事でさらに面白くなる事を学んだ広告だ。
 頭にレベルを浮かべるマフィアシティ式の表現は見ただけですごいと分かりやすい、数字の強みを最大限生かしている点である。それに加えて見た目まで変わるので、一つの行動で大きく未来が変わる事を上手く表現できている快作なのだ。
 それを活かしつつ10連ガチャをしたのは見事と言わざるを得ないだろう。

 そしてこれらの広告から生み出したのが、魔剣伝説のシリアルコード芸をパクった広告であった。
 シリアルコード機能自体は昨年8月に追加された機能らしいが、満を持して広告にシリアルコードを採用してきたのは驚くべきトピックスだと言えるだろう。
 しかも頭の上にレベルがあるのはマフィアシティのパロディであり、そんなレベルの高い人物が全く上手くいかないのもよく広告を見ているのだ。
 この上でおねがい社長オリジナル要素である★5秘書ミーちゃんや関東ボンゴレが登場し、ミーちゃんが他のプレイヤーを追いかけまわすという社長らしい要素をしっかりと取り入れている。既存の要素を上手く組み合わせて新しい広告を作り上げて見せたのだ。
 昨今の社長のガチャ芸から抜け出し、マンネリを打破してきた傑作広告である。

 魔剣伝説からのパクリ要素としては、初回チャージで一気に活躍する広告もリリースした。魔剣伝説が初回120円チャージで大活躍に対し、こちらは初回100円で大活躍なので差別化もバッチリ。
 魔剣伝説をパクりつつもおばさんを登場させ、美人秘書や身分選びパートも出す事で社長らしさを出しているのが恐ろしい。魔剣伝説をただパクるだけなら「魔剣伝説でいいじゃん」になるのだが、おねがい社長らしさを随所に埋め込む事で社長で無ければならない理由を作れているのだ。
 こういう個性の出し方が社長は本当に上手い。

 キズナアイのパチモンみたいなのが出てくる広告も登場した。
 まさか一度モデルを作ってこれで終わりなんて事無いと思うので、再登場にも期待が持てる。
 偽キズナアイが登場する事だけでなく、パンツ一丁の筋肉マンがジムに配備されてダンスすると金を稼げる描写もコミカルで良いと思。

 新パターンとしてはたくみとユキちゃんが共闘して目の前に出来た競争相手を倒す広告も出て来た。
 こんな事は多分出来ないと思うんだけど、10連ガチャ、おばさん以外の事件の解決方法を出してくるのは本当に良い。
 相変わらずスイカ屋、バナナ屋とやたら商材が狭いのも面白いし、そもそも金貨1枚とスイカを交換しろという取引はいつの時代の取引なのか。ここは100円で1つと言うべきなんじゃないか、という分かりやすい突っ込みどころがあるのも良い。

 いつもの10連ガチャ、おばさん、ゴミ大王コンボの広告もあるが、チップチューン系の音楽に加えてドットっぽい演出を加えて普段の広告とは少し違うアレンジを加えているのがニクイ。
 同じ流れではあるけど、こういう広告を新しく作る事でちょっと印象が変わるから面白い。
 定番のノリも少しずつアレンジを加える、実に細かい仕事ぶりを見せてくれるのが社長の良い所である。

 既存広告のアレンジ広告としては温泉旅館と銘打っておいて水道水を温めただけの銭湯で儲け、嘘がバレて失敗というコミカルな広告もある。
 いつもの3Dモデルを使わないで平面モデルを使った意図は何なのか分からないけども、やっぱり変化があるという事が大事なのだ。
 10連ガチャを回さない時は破滅するというお決まりの流れも抑えており、テイストが違うだけでしっかりおねがい社長の流れを汲んでいるのが特徴的。

 もちろん超定番の3D広告もある。寿司の屋台を10連ガチャに引き換えて一発逆転、警備員どころか雨宿りしようとしていたナイトクラブまで爆破してしまう派手なストーリーが売り。
 元気坊やの声は相変わらずマヌケだし、誤字もあるし、ナイトクラブの名前はCORONAで八方スキの無い大満足の出来上がり。定番以外の練度が上がった事で定番の面白さも跳ね上がるパターンだと言えるだろう。

 1億資金を手に入れて起業する広告もある。
 これはガチャを回さないで失敗するパターンだが、今回は関東ボンゴレが服までひん剥かれてパンツ一丁になってしまう。
 相変わらずシズカちゃん側についていくと失敗するし、多分おばさんについていったら成功していたんだろうなと思うと、これほどおばちゃんが強い広告は中々無い。

 そんなおばちゃんが実は小卒の叩き上げ人間である事が分かったのも面白い。
 おねがい社長の広告をさんざん見ておきながら、今まで私たちはおばさんが小卒である事すら知らなかったのだ。世の中には知らない事がまだまだある物である。
 最後にはごみ収集所が爆発するのも定番の爆発オチで素晴らしい。

 ガチャ要素を撤廃しスタイリッシュに収めた作品として、おねがい社長らしからぬカッコよさがある広告も出している。
 おねがい社長はここまでずっと広告を出しているのに、どんどん新しいアイデアを出して視聴者を飽きさせないのは本当にすごいよ。広告を出し続けるだけでも大変なのに新しい、しかも別ジャンルの広告を出し続けるのはもっと難しい。

 5月に計13本(過去に作成した広告のリバイバルも含めると15本)の広告を出すだけならまだしも、三上悠亜というセクシー女優とのコラボまで並行してやってるんだからそのパワーたるや凄まじい物がある。
 この広告の勢いとコラボパワーは最盛期の荒野行動を超えるほどの力強さがあるのではないだろうか? 単純計算で2日に1本のペースで広告を出してるのは正直バケモノでしょ。
 おねがい社長は4月にほぼ広告を出さなかった分、実にドラマチックでフレーバーに富んだ傑作広告をたくさん見せてくれた。
 ありがとう、社長!

・魔剣伝説

 廃課金と無課金がラップ対決するってこんな広告がかつてあっただろうか?
 いつもの魔剣伝説らしいガチャ要素やシリアルコードも要素も取り入れつつ、露骨にラップが下手なハゲた廃課金とラップの巧い無課金きもすけの対比が良い。
 「電気代まで課金に使いまくれ」からの「そんな金あればハゲ直せ」というアンサー、それに続けて「このカタコト日本語マジでやめろ」「指が折れるまでガチャ回せ」と流れるようなライムに痺れました。普通に素晴らしい広告ですよ。

 このPVも結構凝った出来かと思いきや、映像自体はほとんど過去に作った映像の使いまわしだから高コスパな広告だ。
 こんなゲームが出来たら面白いんだよな。そんな事は無いんだけども。

・美女と栄光

 美女と栄光は桃乃木かなという人物と突然コラボを発表し、広告にも突然登場してくるんだからビックリしちゃうでしょ。桃乃木かなはセクシー女優で、歌手とかアイドルとかもしているようです。
 広告映像の最初は桃乃木かなが登場するが、それ以降は全然出てこないので元々作っていた映像にうまい事合成したのだろうか。
 美女と栄光というゲームに対してセクシー女優は噛み合うのか? と思うかもしれないが、先月さんざんケツを強調した広告を出していたので方針としてはあながちブレていないのだろう。

 桃乃木かなコラボを初心者向けチュートリアルにも活かしているのは良い発想だと思うんだけど、「しっかり」を「しかっり」に誤字するのはどういう事よ。
 別にプロモーション目当てで敢えて誤字を作るのは分かるんだけど、コラボした役者さんがいる画像で誤字をするのは礼節に欠いているのではないだろうか。
 こういうのはちょっといただけないよ。まあ必ずしも故意では無いと思うけども。

 美女と栄光は直接的なエロが無くなった瞬間に広告の出来がお粗末になりすぎなんだよな。先月ケツを揺らす広告では中々の出来を見せていたのに、今月有名人とコラボした途端に音量バランスが最悪になって桃乃木かなの声が聞こえないんだよね。
 ゲーム内の兵士の声援はどうでも良いんだから、コラボした役者さんを立てなさいよ。頑張って聞き取ったら「うわあ、こんなにたくさんの素敵な美少女補佐さんがいるんですね」と言っているらしい事が分かった。
 聞き取ったら聞き取ったで映像と言っている内容が全くかけ離れているのはどういう事だよ。もっと頑張ってくれ。

 コラボ抜きでスケベな女モデル作らせたら上手いのに、どうしてこうなってしまったのか。この3Dモデルを作る努力をもう少しコラボ広告に割いてほしかったですね。

 俺は★4のキャサリンの方が好きなのに、露出が増えた★5のキャサリンを選んでるのもちょっといただけない広告だなと思います。リンダはまあまあ好きだから許せるけど、個人的には★3のグレースを選んでほしかったなと思う。
 露出を増やせばエロいみたいなソシャゲ的な思考は何なんでしょうね。それにしても美女と栄光の後ろ姿でエロスを惹起する手法は中々すごいので、今後は下手にコラボしないで一生美女の後ろ姿で勝負した方が良いんじゃないでしょうか。

・ラグナロクオリジン

 何やこの雑コラ!? と思ったら花江夏樹が雑コラにされてるの正直面白すぎるでしょ。これを中華企業じゃなくて日本がやってるのも一周して味があって良いね。
 広告の内容としてはまあ普通のMMORPGというか、これを今時やる人がたくさんいるのかなあと思う内容ではあるけども、とりあえず摑みとしては最高のモノでしょう。
 雑コラによって声優ファンだけで無く興味本位の客も驚かせ、興味を持たせる事が出来るのは非常に良い発想ですね。

 ちなみにラグナロクオリジンはテイコウペンギンとコラボしている。内容はパーティ追放系のラノベっぽい内容になっているので、ゲーム本編とはそんなに関係が無い。
 少し前からPR動画、PR漫画はこういうゲーム本編と関係が無い話をして最後に案件の内容をちょろっと出してくるのがありがちなパターンな気がするけども、こういうのが今時の若者にウケてるのだろうか。
 個人的にはガッツリ案件のゲーム内容を紹介してくれるタイプの案件動画の方が嬉しいなと思います。一見つまらない内容をどう魅力的に見せようとしているか、それを見るのが自分は好きだからですね。
 それじゃあ面白くない、いかにも商業的だから最後にオマケ程度に見せるのが良いってんならそういう社会の流れだという事で諦めますけども。

・三国志真戦

 もうめちゃくちゃ出ている三国志系ゲームの最新作、三国志真戦は長谷川博己という役者を起用してきた。
 自分は全然知らなかったんだけど、なんでも『シン・ゴジラ』で第40回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を取っていたり、『夏目漱石の妻』という作品で第25回橋田賞だの第43期放送文化基金賞・演技賞を取ったりしているすごい役者さんで驚愕しました。
 まあコーエーが監修しているだけあって優良広告なんだけど、内容はそんなに目立った物じゃないよね。テレビCMを直接ウェブCMに持ってきた広告となるとこんなものか。

 別バージョンの広告もあるけど、ダウンロード数、コーエー監修である事しか分からない広告なのは少し寂しい出来。
 長谷川博己の演技自体は中々すごいと思うんだけど、もう少しアピール出来るポイントがあった気がする。でもこの時期は他にも戦略アピール系の広告も多かった気がするし、あえてシンプルに抑えたのだろうか。あながち悪い広告では無いのかもしれないが、ちょっと物足りない。

 コーエーの詰めの甘さが出てくるのはこの広告辺りで、テキスト面は中国の方に任せたのか文章が見てて不安になってくる出来なんだよな。
 動画はしっかりしたテキストなのに、その上のテキストでは「5、000万円」じゃあ不安になってくるよ。

 あと何故か中国語字幕が入っている広告もある。
 何でこれ中国語字幕が入ったまま広告入れたんだろうな。よく分かりません。

・ソード&ブレイド

 ソード&ブレイドなるよく分からんMMORPGは長濱ねるという人物を起用してテレビ広告まで打ってきた。
 長濱ねるは元欅坂46のメンバーらしく、テレビドラマや格付けチェック等にも参加したアイドルらしい。自分は全然知らなかったんだけど、結構な有名人を起用して広告を打っているのは印象に残っていました。
 この広告の内容としてはリズミカルで、ゲームの内容と役者名をしっかり掛け合わせた内容になっているので好印象。

 なおソード&ブレイドは他の広告でfateやバンドリの曲を盗用したという代物もあるが、自分はその元動画を見つけられなかったので不問とします。
 別に音楽の盗用くらいこういうゲームの広告ではありがちだし、一応確認したけどその音楽が無断利用しているという点以外は特に変わった点が無い広告だったからね。やんちゃのインパクトとしてはかわいい方です。
 興味があるなら各自調べてみてください。

・トップウォー

 出川哲郎はこういうタイプのゲーム広告には初登場だっただろうか。割とどういう広告に出てきても違和感が無いタイプの芸人だから出川哲郎はすごいと思うよ。
 相方としているほしのディスコはパーパーというお笑いコンビの相方だけど、実際認知度としてはどんなもんなんだろうね。自分はパーパーのコントも結構好きなんだけど、最近は歌ウマ芸人で売ってる印象があるね。
 何が面白いって、トップウォーというゲームは普段クッソしょうもない合体広告しかやってないのに今回に限ってこういう大きなコラボを打って来るのが面白いよ。箸にも棒にもかからない広告ばっかやってるのに、こういう時だけすごい広告やってるんじゃないよ。

 いつも通りoriconにはメイキングが載ってるんだけど、出川哲郎のロングインタビューも出てるのが興味深い。
 内容としては出川とほしのが初対面だという事、CM撮影が巻いてた事、重役が中国本社からリモートで撮影の光景を見ていた事、カメラ機材が珍しい高級品である事、デヴィ婦人、和田アキ子と関わる時のコツとかが面白いポイント。特にデヴィ婦人、和田アキ子とは心を無にして、普通の人と違うように付き合ってるって面白くないですか。普通にすごい事聞いてるよこのインタビュー。
 あと中国本社からリモートで重役が撮影風景を見ていたってのも中々コワい話だ。広告ファンなら必見のインタビューですぞ。

 参考程度に普段のトップウォーの広告はこんな感じ。ピン抜き、タワー育成、要塞芸に続く四つ目の虚偽ジャンル「島合体」として今後流行るかもしれないけど、まあしょうもない広告だと思います。
 実際これをゲームにしたとして全然面白くなさそうな所がこれまでの虚偽ジャンルと似通ってて最高なんだよな。定期的にやってくれよ。

 あと同じ月の広告なのにゲームのジャンルが変わっちゃうのはやめなさい!

・ビビッドアーミー

 ビビッドアーミーは日向坂46とコラボしてしまった。今月のコラボの豪華さは何ですか??
 カラーボール投げて、アイドルが笑って、ちょっとゲーム画面を映す。結局どんなゲームか分からん。本当にビビッドアーミーはゲーム内容をまともに紹介する気が無いよね。

 個人的にはこういう画像広告のセンスの方が好きです。
 この戦いに間違いは無いのか、からの画像の中に5つ間違いがありますに続けるのは正直センスがあると思う。
 日向坂の起用は金がめちゃくちゃあれば出来るかもしれないけど、この画像広告はセンスが無いと出来ないよ。意外とこの間違い探しの難易度もちょっと歯ごたえあるのも良いですね。

・ブラック・サージナイト

 ブラックサージナイトはまさかの橋本環奈が登場……と思うかもしれないが、橋本環奈は昨年の年末年始に放置少女に登場してたから別に驚くべき事でもない。まあ橋本環奈がこういうタイプの広告にばっか出演してるのは中々面白い事ではあります。
 正直橋本環奈クラスなら他のゲームもイメージキャラクターに登用したい、何なら国産ゲームでもガンガンCMに出したいと思うだけの逸材だと思うんだけど、何故か大陸産ゲームの広告にばっかり出るね。やっぱりチャイナマネーですか?

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 前回の橋本環奈コラボ動画はoriconの記録にしか残ってなさげなので、こういう広告はちゃんとスクショするなり動画をダウンロードするなりしておかないと後に残らんのですよ。
 光の橋本環奈と闇の橋本環奈で入れ替わる描写は闇落ちをテーマにしたブラックサージナイトらしい広告になっていて良いと思います。
 前回の橋本環奈も放置しているだけで最強になっていたので、橋本環奈は色々なゲームのイメージキャラクターになれる逸材ですよ。広告タレントのtier1だと言って良いでしょう。
 普段テレビとか見ないオタクだったので以前まで全然この人を知らなかったけど、こういう広告に出まくってると自然と親しみが湧いてくるよね。橋本環奈、今後も頑張ってほしい。

・放置少女

 放置少女は深田恭子、足立梨花、佐野ひなこ、大野いと、新田さちかというホリプロ所属の女優五人をまとめて広告に出すという離れ業をやってきた。
 それぞれ女優の年代が微妙にズレているので若者からおじさん層まで全員にひっかかる出来になっており、物量的な面では間違いなく過去最強の広告だと思う。
 こんないっぱい女優を出して採算が取れているのか不安になってくるし、ソシャゲの広告でわざわざ女優ばっか起用して効果があるのだろうか? よく分からん。

 メイキング動画もあるんだけど、女優それぞれに美の秘訣を聞いているので女性の皆様は参考にしても良いのではないでしょうか。
 でも聞いた感じ割と普通の雑誌で書いてありそうな事を言ってるんだよな。インタビューを聞いた感じ深田恭子ってやっぱり大先輩なんだなあって感じます。あと皆歩くフォームがキレイ。当たり前の事を褒めるなって言われるかもしれないけど。
 あと不穏な文言として、「2021 TVCM第一弾」って書いてあるんだよね。これよりも豪華な第二弾、第三弾が控えているとすると、今年は放置少女がかなりヤバいかもしれない。要注目。

・SK-Ⅱ

 化粧品会社のSK-Ⅱが生み出した3Dアニメーションシリーズの広告。この映像の再生回数に応じて女性の支援活動に寄付をするというシステムなので、Twitter広告上では断片的にしか見られない。
 ストーリーやSK-Ⅱの広告の意図としてはさておき、アニメーションの内容に関しては2021年でもトップクラスの出来なのでは無いだろうか。そんなにアニメを見ていない人が勝手に言っているだけだが、正直アニメのクオリティとしては非常に高い。
 1作につき5分くらいの手ごろな長さだし、表現一つ一つに意味がある事が多い丁寧な作品なので本編は全部一度見て欲しい。クオリティが高い作品なので、一つ一つ感想でも残しておこうと思う。動画本編はサイト本編に行かないと見られないので、この機会に是非。

・石川佳純「VS プレッシャー」

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 日本の卓球選手が主人公。プレッシャーを映像で表現しているのだが、エレベーターで昇っていくうちにどんどん評価が上がっていく事、しかし上がっていくに比例してプレッシャーも増していく事を表現している。プレッシャーに立ち向かっていく選手の物語。
 エレベーター状に上っていく中で途中で落ちていくエレベーターの描写や、ネオンの数が増えていくうちにプレッシャーの具現化が巨大化していく描写が見事。そもそもトントン拍子に成功していく描写をエレベーターという機械で比喩しているのが分かりやすくて良いですね。
 ストーリーの途中まで動きの少ないシーンで通し、ラストシーンで圧巻のアクションを見せつける流れが素晴らしい。最後にプレッシャーの正体が自分自身である、自分を超えねばならないという表現も実に優れている。個人的にはトップ作品。

・前田マヒナ「VS ルール」

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 前田マヒナはサーフィンの選手らしい。スポーツには疎いので初耳だったが日本では五輪代表クラスの選手との事。古典的なしきたりに対して上手く従えない主人公が、最終的に自分の道であるサーフィンをするというストーリー。
 別に悪いストーリーでは無いと思うんだけど、保守的な世間の声の体現であったナレーションが最終的に「美しさとは自分の心に従うこと」って言い始めるのはひっかかりを覚えてしまった。「自分のルールは自分で決めるのだ」と主人公が独白するのは良いのだが、ナレーションが世間の声であるとするならば突然世間が自分の心に従えというのは変であると感じる。

・リウ・シアン「VS ルックス」

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 リウ・シアンは中国の競泳選手らしい。背泳ぎの世界新記録を出せるレベルの選手であるが、メディアやSNSでは美人である事ばかりが取り沙汰されてしまい、自分の実力に対して中々話題にならない現実と戦う、そういうストーリー。水の演出は見事だし、水中=ネット社会、水上=勝負の世界という対比もよく出来ていると思う。
 ただどうしても気になってしまうのは、美しいばかりで本質を見てくれないという悩み自体が相当贅沢な悩みだよな、という事。悩みは人それぞれなのでこの悩み自体は絶対に否定してはいけないし、本人からしたら対峙すべき大問題である事は間違いない。
 しかし、それでも見た目の醜さで蔑まれてしまう人々、見た目によって命を絶ってしまうほどに悩む人々の事を考えると自分はこのアニメを素直に見る事が出来ない。アニメーションの出来自体は素晴らしいのだが、このアニメはSK-Ⅱが伝えたいメッセージよりも精神的苦痛が勝ってしまう人も少なくないのではないかと思ってしまった。

・タカマツペア「VS マシーン」

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 バドミントンのタカマツペアが機械化された未来のディストピアで人間の感情を取り戻し試合で活躍する話。要するに完璧主義はやめよう、人間誰しもミスはあるよ的なストーリーになっている。
 ペアならではのエピソードで人間的な感情を取り戻してマシーンである事をやめるんだけども、正直ここまでのアニメに比べてあまりにも話が突拍子も無さすぎる点、ストーリー自体がSFではありがちな話だった点から無理にタカマツペアの話にしなくても良かったのでは、と思ってしまった。
 それに本当にディストピアなら人間の感情を惹起するような物は全部焚書されて無くされてる気がするし、あのマシンも何故ロボットに延々とバドミントンをさせるのに至ったのかが良く分からない。
 総じて言えるのは「これタカマツペアでやる必要ある?」という事。せっかくのペア競技なのだから絆とか信頼とか、そういう所をテーマにして完璧主義をやめる事を説いた方が自然だったように思う。

・シモーン・バイルス「VS アンチ」

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 シモーン・バイルス(シモーネ・バイルスと表記揺れあり)は、アメリカの新体操選手らしい。そんな彼女がアンチコメントに負けず最高のパフォーマンスを見せる、他人の目線など気にしないという方針で活躍するストーリー。
 現代においてかなり多くの人が抱えているであろうネット上の誹謗中傷問題をこのような形で表現した、という点はまず評価しなければならないだろう。婉曲的に描かず、真正面からこの問題を描いた事は素晴らしい事だと思います。
 最終的には実績がある事によってアンチの言葉など気にならなくなる、というのもある種リアルな表現だ。自分の拠り所として成功体験があれば、アンチの発言も気にならなくなるのは真理を突いている。そういう面ではよく出来た内容です。

・火の鳥NIPPON 「VS リミット」

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 火の鳥NIPPONというのはバレーボール日本代表の愛称らしい。なでしこジャパンみたいなものか。
 そんな火の鳥NIPPONの面々が謎の巨大遺跡に挑戦し、海外選手に打ち勝つ話。この広告は過去の日本バレーボールへのリスペクトが効いた描写が多いのが特徴となっている。「かつて不可能を可能にした賢者」とは1964年の東京五輪で金メダルを取ったバレーボール日本代表の事だし、最後のBGMはよく聴くとアタックNO.1のオープニングのアレンジだ。
 思いきりフィクションの話づくりながら、そのスポーツに対するリスペクトを感じる出来になっているのは高評価。別のアニメだとわざわざ五輪選手を起用する必要があるのかと思ってしまうストーリーだったけども、これは火の鳥NIPPONじゃないと出来なかった話になっているので文句ない出来だと思います。

・総評
 総評としては、「いずれもアニメの出来自体は優れていたが、結局どれも苦難を乗り越えた成功者の話なんだよな」という所だろうか。
 コンセプト的にそうなってしまうのは当たり前ではあるんだけども、本当に悩んでいる人がこの映像を見たらどう思うかな、と考えてしまう。一応このアニメを見た回数分寄付を行うらしいので、困っている人には支援が行き渡るはずだけども。
 誰だって失敗した話は見たくないだろうし、これでプレッシャーに立ち向かって成功出来る人はいるだろう。しかし女性に対する偏見とか、差別的な物に対して「正面から立ち向かう」という答えしかメディアで発信しないのは少し問題があるのではないかなと感じてしまう。
 美人では無い、勉強も運動も出来ない、何のとりえも無い人間でも現代を生きていかなければならない中で、ただ問題に真正面から立ち向かうという選択肢はあまりにも無謀過ぎる選択肢だ。そうなった時に必要なのが上手く逃げるスキルだったり卑怯な手段を使うスキルだったりする訳で、「全員に認められはしないけども、ほんの一部の居場所は確保出来る」くらいの回答を残しておいた方が良いのではないだろうか。
 どんな形であれ生きていれば別の強い人間が立場を改善してくれるかもしれないし、将来の為に生きて行動さえしていれば何かしら良いことが起こるかもしれない。社会から差別や偏見を無くすという大きすぎる目標より、まず目の前の問題を上手くやり過ごしながらチャンスを見つけよう。こういう方針の方が本当に困っている人には向いてるんじゃないかなあ。必ずしも自らの手で運命を切り開かなくても良いと思うし、適当な落としどころを見つければ良い気がするんだよ。
 そう思わざるを得ないんだけど、こんな小者な話を企業が言う訳にはいかんからね。こういうアニメになるのはある意味で必然だったと言えるでしょう。アニメのクオリティは本当に良かったです。

・ピックアップ(気になった広告、5月の出来事等)

・Toycod 立鳥ばいぶ

 Twitterのエロ案件漫画を取り上げてしまい、すみません。
 これを実際にお店で頼んだのか知らないけど、エロ広告にしては露骨過ぎず、商品の紹介は出来ているラインに収まっていてかなり良いなと思いました。当然ながらいつものジャックちゃんでは無いけど、その当然が出来ない広告も最近は見かけるので一次創作に寄せた事も良かった。
 こういう広告漫画はよく見かけるけど、どうもフィクションすぎたり商品の紹介をちゃんとしていなかったりする印象があるんだよね。youtubeの動画広告みたいなフィクションくささは動画である事、そして進研ゼミの漫画の様な強引さが面白いのであり、最初から最後までフィクションでおつまみ程度に商品紹介されても広告としてはどうなんだろうと思ってしまうんですよ。その点この漫画はちゃんと商品紹介をしているし、登場人物も可愛い範疇に収まっている。いい漫画だと思います。
 

・トバシ借金道

 これはもうアウトというか、芸能事務所から訴えられないのかビビらざるを得ないでしょ。自分がビビってもしょうがないんだけど、チャンネルのアイコン画像が中指立ててるあの人だし、例のアレの方々が多数イラスト出演してるし、このサイトも少し覗いたら借金を合法的に踏み倒すだの闇金がどうだの物騒が過ぎるんだよね。
 習慣的に広告を見ている自分がそのパワーに気圧されてるんだから、真っ当な人は泡吹いて倒れちまうよ。というかこれを紹介するのがおっかないよね。実在の人物がモチーフになった広告は恐ろしい。
 しかし漫才としての出来はまあまあ良くて、「痛い目の遭い方が地味すぎるて!」という突っ込みが入ると「相方」の画像が隅に出てくるし、「腹筋の限界」で「伸びしろの物まね芸人」が出てくるのは広告を作った人間のセンスを感じてならない。数度広告を見返すと言葉遊び的に考え抜かれているを否が応でも感じさせられるし、何ならラスト15秒であの人が出てくる理由は自分には分からないけど例の件とは別の元ネタがあるんじゃないかと考え始めてしまう。
 あまりにもブラックな内容に反して底知れぬセンスを感じる動画広告作りに驚嘆させられた。もしこれを4月に見つけていてもテーマの真っ黒ぶりからMVPに選出する事はしなかったと思うけど、この丁寧な話術は表の広告の人間たちも少しは参考にして良いんじゃないでしょうか。

・アコム

 アコムの6秒での爆発力は本当にすごいね。
 先月なんでこんなすげえ広告を取り上げなかったかなと思ったら、多分発表が遅れに遅れたせいで忘れてたんだと思います。すみません。

 やってる事が全体的に役者が豪華なボーボボなんだよね。茶柱が立ったまでは分かるけど毛柱が立つとか、頭から小さな人が出てくるとか、何を言いたいんだよお前は。

 結局不快にならない6秒広告って一発ギャグなんでしょうね。先月の三国ドライブのハリウッドザコシショウが良かったのと一緒。いかに突拍子の無いギャグを繰り出せるか、その上で宣伝したい物の名前を言えるか。そこが鍵だと思います。

・FUSHO-浮生-

 先月の準MVP、浮生はなんとまだ4月に隠し玉を持っていた。この動画は実況動画スタイルでFUSHOを紹介しているが、紹介しているのはログイン画面が豪華である事、キャラメイクがあって良いねって事、化粧が出来て初心者パックを買うと綺麗な服が手に入る事、男と女でストーリーが違う事……など、正直かなり当たり障りの無い事しか広告していない。
 こういう内容であれば嘘は言ってないんだろうけど、それで良いのか。アイアム皇帝の方が面白そうだぞ。

 画質が悪くて操作性も悪い、改善の余地ありだと指摘する人をぶん殴って「あなたみたいな人がいるから私たちゲーム会社が誤解されるのよ!」って言う広告が他にあるか??
 ユーザーを殴っちゃう時点で相当チャレンジングな広告だけども、実際ゲームを作ってる企業は適当にレビューを書いたりクソゲーって書いて1日で止めたりするような人間は本気でぶん殴りたいでしょうね。面白いゲームを作らないお前らが悪いとプレイヤーが言うのはタダだけど、作る方は相当苦労してるんだからキレるのは当たり前だよ。
 世のゲーム会社勤務の人の一部はこの広告でいくらか溜飲が下がるのかもしれない。全方位に喧嘩を売る広告として結構好きな広告なんだけど、5月は見かけませんでした。残念。

・youtubeの規約更新

 6月1日から収益化していないチャンネルでも広告が出るようになるらしい。つまり広告を見る機会が増える大型上方修正という事です。
 それにどうせアップデートされる前だろうと悪質な広告は多かったしショッピング広告も増える一方だったでしょ。それがほんの少し増えるくらいで騒ぐもんじゃないし、むしろ見る機会が増える事で今後はより広告をアグレッシブに楽しんでいく事が重要になるのではないでしょうか。

 実際のところ広告がどこにでもついちゃう問題点はそこではなくて、やむを得ず収益化してなかった音MADだの、昔のゲームのチート動画だのに広告がついて勝手にyoutubeが稼ぎ始めるのは規約的にどうなんだろうという話ですよね。
 あと収益をつけていない過激な動画に広告がついたら広告された商品のイメージも一緒に下がってしまう事もある。収益をつけていない動画はつけていないだけの理由がある訳だから、つけない方が無用なトラブルが起こらなくて良いと思うが。
 あと権利者が別にいるテレビ番組の無断転載に広告がついちゃう問題もまだ解決されていないよね。こういうのはイタチごっこではあるけど、この辺の問題も解決しないで収益の幅は増やすんだ、という感想は正直あります。
 個人的にはこのアップデートはかなりの悪手だと思っていたんだけど、アメリカでは2020年11月からとっくにこのアプデが入っていたとの事。じゃあ別にどうって事も無いのだろうか。広告に真剣に向き合うならこの問題も1年くらいは様子を見る必要があるでしょうね。

・EVONY

  1問目はある程度ルールが分かっていればすぐに分かる露骨な詰み問題なので悪問としか言いようが無い。久々に見たよこんな露骨な悪問は。
 珍しく3問目があるパターンだけど、3問目は溶岩→水→財宝に落とすが正解例かな? 石が上に乗ったら財宝を取り出せないような気がするけど、もしこれで取り出せなくって「NO!」って言い始めたらこれまた悪問ですわ。
 2問目はいつもの問題なので割愛。今回は3問ある事で、EVONYには問題ごとに別のピンのデザインがあるんだなという事を知った。昨年12月からEVONYのピン抜きゲームを見て来たけど、意外と3種デザインある事は知りませんでした。

 水のピンを抜く→オーク側のピンを抜く→溶岩ピンを抜く→財宝ピンを抜くでクリアになる1問目をあえて間違えていく。
 微妙に芸が細かい点として水が落ちてきたら猫の敵が浮かぶという細かな描写が光るが、その後に落とした金貨は石の上に乗らずそのまま地面に落ちるという手を抜いてるんだか手が込んでるんだか分からない表現が楽しい。
 せっかくなら石の上に金貨を乗せて欲しかったけど、これくらいガバガバな方が笑えるのでヨシ。絶妙に未完成なものほど良いというワビサビを教えてくれます。

 この問題は犬を左側に誘導出来れば岩で潰すという回答が出来るんだけど、もし床のピンを抜くまで移動しなかったら解答不可能な問題でしょう。
 最近のEVONYは溶岩死、オークからの殺害だけじゃなく岩での圧殺がブームっぽいですね。この問題での水は存在意義が分からんけど、絵面を派手にするための賑やかしだろうか。

 1問目は重さに応じて上下する床というギミックが初登場。この問題をクリアしたいだけならちょっとだけピンを抜いて財宝だけ取り出せば正解なのに、わざわざ溶岩に溶かしちゃうのはもう読めてたよ。それが出来ない場合はそもそも詰み問題です。
 2問目は溶岩にミノタウルスを落としてから水で溶岩を固め、財宝を回収すれば終わり。派手な間違いをしてくるね。

・BIOHAZARD VILLAGE

 先月は吉幾三コラボで話題を掻っ攫ったバイオヴィレッジだが、5月はほのぼのグロが特徴的な人形劇で攻めて来た。
 怖すぎた前作の反省を得て怖くない作品を作りました、という建前ではあるが、これはこれで結構怖い出来になってるんだよ。その辺は良く出来てる人形劇。

 その辺は最後に突っ込みが入るんだけど、最終的には怖くない、楽しい村だという体で話が終わる。
 これは既存のファンに向けたファンサービスとしても面白いだろうし、バイオを知らない層に訴求する上でもほのぼのグロという形で上手い事アピール出来ているのではないだろうか。いい広告です。

 ちゃんとゲームを紹介している広告もあるのだが、告知としてもしっかりとした出来になっているのはさすがカプコンといった所。
 というかこの告知ムービーの方がグロ要素も無いししっかり告知もしてるしで、怖くないバイオのPRとしては正解になっているのでは……? ゾンビは登場するけども、どうせ本編にはいくらでも出てくるんだからこの程度のゾンビで嫌だとなるようならそもそも買わない方が良いでしょう。
 バイオファンじゃなくて、普通にグロがイヤな人はこっちを見るのがオススメ。

 あと1話終了直後にアンケートとオマケ映像がついてきたのも細かくて良いと思います。
 この時のお人形さんはかわいいね。

・パズル&サバイバル

 パズサバは相変わらずパズル失敗芸をやってるのかと思いきや、今回の広告のオチはまさかのAge of Zの丸パクリです。
 ゾンビから間一髪逃げ出して要塞を突然築城してそこからマシンガンバカバカ撃って大量のゾンビを殲滅、それはAge of Zの要塞芸だよ。
 とはいえこれまでパズルに失敗して「次はどうするの?」っていうガーデンスケイプしかやってこなかったパズル&サバイバルが、いよいよ失敗以外のオチをやり始めたのは評価すべき点だ。

 実は先月からそういう広告は作っていたらしいけど、youtubeの広告枠では失敗パターンではなく別のオチを作っているらしい。
 これもパズルに失敗してはいるけど、うまい事崖に摑まって生き残っている。毎回パズルに失敗して死亡! ではいい加減にマンネリだと思ってしまったのだろう。
 しかしもしこれが本当のゲーム画面だとして、QTEでパズルやらせるってよく考えてみたらテンポ最悪のゲームじゃないか?
 〇ボタン押すくらいがちょうどいいよQTEは。ああいうのは瞬間的な判断でボタン押すから面白いんであって、パズルジャンルとQTEは相性最悪だと思う。

 いつも通りパズル失敗芸をやってる広告もあるのでご安心ください。
 これは女子高生二人組にうっかり声をかける方が悪いよ。

 妙に風流な景色の中でゾンビと戦う広告もある。5月の広告なのに桜があるのはおかしいよなあ?
 こっちでは女子高生を助け、ちゃんとパズルを解いた上で「彼らを救えますか?」だから失敗芸からの脱却を感じさせるね。
 しかし最後のパズルではスポーンしたパネルが3つ揃ってるのに消えてないのが気になるね。細かい所だけどそこは消えて欲しかったな。

・Age of Z

 尻尾と耳生えた女性が発馬機から飛び出して来て、ゴールしたらダンスするのはウマ娘なんよ。
 ここまで露骨なパクリをしてきたらさすがにアウトだと思うんだけど、ウマ娘の原作ではコースにゾンビはいないし、キャラはゾンビに襲われないし、ダッシュでゾンビを轢く描写は無いから絶妙にパクリでは無いのかもしれない。
 本当にダメなラインのパクリをしたらさすがにサイゲームス先生やJRAが黙ってないだろうし、このレベルだとパクリとして言いづらい可能性がある。あるいは大陸VS馬主様みたいな戦争にならないように双方黙っているのか。

様比較比較 (1)

 まあこの広告に出てくるキャラはサイレンススズカではなくJolieだし、勝負服のデザインもよく見ると全然違うのでパクったとは明確に言えない物なのかもしれない。
 緑と白のデザインで走っているというだけでソックリのような気がしていたけど、いざ静止画で見比べてみるとその差は大きい。細かい所で言うとサイレンススズカは靴も左右で色が違うけど、Jolieは両方白の靴だからね。安いコスプレだと言われたら……そんな言葉で言い逃れできるほど遠いデザインでは無い。
 あとJolieはゾンビ世界を走る娘なので、ステータスも「CHARM」「HP」「DEFEND」「SPEED」の四種が確認できる。やっぱりゾンビがはびこる世界では防御力が大事なので、賢さ特化育成みたいなノリで防御力特化育成とかあるのかもしれないね。

 あとこの広告、突然稲作をやり始めたけどまさかこれは少し前に流行ったサクナヒメリスペクトだったりする?
 レスポンスが遅いからそんな事は無いのかもしれないけど、ウマ娘パロをやってる以上サクナヒメを意識して作って来ても全くおかしくないよね。
 サクナヒメをパクってオチに困ったとしても、Age of Zは突然要塞を作って弾幕を撃てばオチになるから強いよね。こんなん忍者出したら絶対面白いオチが出来るみたいな話で、こういう定番ネタを作っているのが偉いんですよ。

 ウマ娘とは関係ないけど、こういうレース広告も作っているので単純にAge of Zも要塞オチからの脱却を考えているのかもしれないよね。
 そろそろ要塞作って弾幕撃って勝ち、も大分マンネリだからな。こういう広告を作るのも良い試みだと思います。

・Hero wars

 タワー育成ゲームだと思ってたら浮気のストーリーを入れてくると思ってた奴がこれまでにいただろうか?
 そもそも浮気者がこんなにいるタワーってだけで面白いし、最後のドラゴンの頭が浮気者、浮気相手になってるのも相当キモイ。ただタワーを育成するだけでは無い、そういう奥深さを見せてくれる。

 Hero Warsは知らぬ間にタワー育成にも種類を持たせてきて、無駄に3D調のタワー育成広告まで出してきた。
 何が面白いってこの動画を転載しているチャンネル、「AD world」って海外勢の転載チャンネルだよ。海外でも広告ウォッチャーがいるんだなと感動してます。軽く見た感じインドのHero Warsの広告があったけど、タワー育成要素が無い普通に面白そうな広告でした。

画像4

 動画は見つからなかったけど、Hero Warsはこどもの日用の広告も作ってる辺り結構芸が細かいんですよね。
 この画面右上の画像自体はどこかに素材があるようだが、わざわざステージまで和風にした上で塔のスタイルもやめてるんだから仕事が細かい。

 こどもの日の素材が使いまわしという証拠としては、別のゲームの広告でもこどもの日の素材が使われていたから。
 素材の出所は知らないけど、その辺の日本文化は知ったうえで広告を打っている事は伺える。

・シャイニングニキ

 シンプルな広告なんだけど、ちゃんとしたアジアンビューティを描写している広告ってあんまりないですよね。最初の紙をくわえる描写がほんのりとセクシーで、こういう粋な描写をしっかりとやってくれるのはさすがシャイニングニキと言った所か。
 中国の宮廷物ってどうもドロドロした人間関係とか蹴落とし合いみたいなところに焦点が置かれがちなので、こういうシンプルに華やかで美しい広告というのもたまには良いのではないでしょうか。

 シャイニングニキは女性向けゲームらしいので、こういうすらっとしたイケメンを出すのは良い広告ですね。
 イケメンもいやらしさが無い、単純なカッコいい美丈夫を出しているのが良いですね。ちょっと女性っぽさがある顔なのが好みなのかな。
 終始良い雰囲気のある広告を出してくるのが本当に良いですよね。ゲーム広告界でも過剰にガチャ推しをせず、声優推しもしない。ここまで不快感が無い広告は珍しいのでは。

・帝国サーガ

 妙にノリノリの映像、テンポの良い画像捌き、そしてニンテンドースイッチで遊べますとでも言いたげなプレイ画像のはめ込みにグッと来ました。
 ニンテンドースイッチ対応である事を詐欺るのは1月のバンバンウサギぶりですね。定期的にスイッチ対応のように見せかけるタイトルが出てくるようです。
 ゲーム内容自体はさっぱり分からない辺りも中々チャレンジングで好き。

 ゲームのプレイ動画っぽい広告としてはこれ。八卦の陣という有名な陣形を使った後に出てくるのが「クレーン翼の陣」というよく分からん陣形だから笑っちまうよ。
 これは鶴翼の陣と言いたかったのを、中途半端に英語を使ったせいで訳が分からなくなってるんでしょう。呂布が陣を使って中華統一してるのも夢があって良いね。

 曹操が雨宿りに訪ねてきたら歓待すべきだし、貂蝉は優先度としては低い方でしょ。その辺の判断力がちょろいのがオタクというか、良くない判断ですよ。
 何でも女キャラを助けりゃ良いというもんじゃないでしょ。そのへんの性欲ダダ漏れ感に見どころがありますね。あと貂蝉を世話すると大喬に変わっているらしいので、その辺も突っ込みどころですね。

 曹操が登場している広告はこれもある。最初は「死ぬまで俺に仕えろ!」とか言っていた曹操が突然デレて貂蝉とラブラブになっちゃう辺りが唐突過ぎて面白い。
 正直この辺の偉人いじりは本国の人ならではのセンスだよね。美少女化、イケメン化はやりやすいけど、こういう表現を広告で日本人がやるのはやはり抵抗があると思う。

 ポケモンのパクリもやります。
 エバーテイルでもポケモンのパクリをやる時にモンスターボールは出さなかったのに、こいつはそのラインを越えてきやがりましたよ。なんてチャレンジャーだ。
 5月の新人枠としては大物役者とかを使わず、純粋に攻めた広告だけで勝負しに来ている所はかなり見どころがある。来月にも期待。

・フィギュアストーリー

 クイズしてる時に総当たりで正解を言いに行くな。
 要は豪華声優を起用してますって言いたいんだろうけども、このやり方はまずいでしょう。最初っからちゃんと正解して声優をアピールした方がその声優さんにとっては嬉しいんじゃないか。

 じゃんけんして勝った方がケツを叩くって何を宣伝したいのか分からんのよね。ケツを叩くのが好きな人は喜ぶかもしれないし、美少女同士でケツをしばきあう光景ってのはまあまあ需要がありそうな気はするけども。
 キャラの雰囲気というか作品を見るに武装神姫とかFAガールズの路線を狙いたいように見えるけど、それにしてもロボ娘という小さなパイを食い合うにはこの広告は良くないんじゃないかなあ。見ていて面白くはあるんだけども。

 真面目な広告としてはこれか。
 最近のオタクは目が肥えてるので、こういうのっぺりした3Dモデルだと満足しなさそうだよな。
 とはいえこれくらいのクオリティでも本当にスマホアプリで遊べるならあながち悪くはないんじゃなかろうか。問題はこれがまだリリースされてないので、真実かウソかが分からんという事です。まあ5月の新人枠としては、帝国サーガほどでは無いけど見どころがあるタイトルです。要注目。

・Apple

 広告を出しているアプリの総本山、何ならiOSで現代人の心臓を握っているアップル社が満を持して広告振り返りに初登場。
 グローバル的な視座に立って多彩な言語で動画を作っており、英語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、日本語の五言語が登場しているし、何ならハートの文字=いいねで現代は通じるんじゃないですか。
 それに昨今の人種差別を止めよう的な問題にも対応しており、肌の色から性別まで色々な絵文字を登場させている。その辺は大企業だからこういう文句の出なさそうな広告を作る他ありませんよ。全く文句の出ようが無い広告です。
 強いて突っ込むなら中国語や韓国語、ロシア語が無いのはちょっと感じる所がありますよね。まあこういう話はあんまり突っ込むと話題が変わってくるからここら辺にしておきましょうか。中国語に関してはtwitterで中国ユーザーが少ないと踏んで入れてない可能性も充分にあるし。

 で、何でこんな広告を取り上げたかと言えばいいねすると返事が来てWWDC21なるイベントの告知をしてくる事が目新しく感じたから。
 こういう広告自体は昔からあったのかもしれないけど、いざ突然リプライが来ると結構ビックリしますよ。それに本当に広告に関心があっていいねしている層には、リプライで追い打ちをかけるのは中々優れた手法ではないでしょうか。
 これを行うために必要なコストがいかほどかは分からないし、いいねしたらリプライされるのがうざったいと感じる人もいるだろうから考え無しに採用すりゃ良いってもんでも無さそうだけどね。
 でもおねがい社長とか魔剣伝説辺りがいいねしたらリプライを採用してきたらかなり面白いと思うので、4399とiyagameはマジで検討してくれな。

・カオスブレイカー

 聞いた事の無いゲームの名曲シリーズです。このAiRyAさんはスペイン出身のシンガーソングライターらしいけど、スペインの方なのに歌が上手すぎませんか?
 前回の極夜の光と違いちゃんと公式PVが見られるのはとても良い。めちゃくちゃしっかりした歌になっているので、まだ聴いた事が無い方は是非。

 ちなみにカオスブレイカー自体はごく普通の放置MMOだし、全然広告も打ってないしであんまりよく分かりませんでした。
 せっかく希島あいりという女優さんを起用しているんだから、もう少し広告を打っても良かったんじゃなかろうか。
 まあ別に広告を打っていなくても、AiRyAというシンガーソングライターはホンモノだと思うので要チェックです。今日はAiRyAだけ覚えて帰ってください。

・カウンターアームズ

 このゲームはよく分からないけど、中華広告ながら仮想大賞をパロディしてくるのは目の付け所がシブいね。
 結局何をアピールしたいのかはよく分からないけども、仮想大賞を久々に見ましたと言う懐かしいポイントで高評価です。低評価の人が評価グイっと上がるのはお約束なんだけど、いつものお約束をチートと表現する辺りもナイスだ。

 キャラとじゃんけんするだけの広告もある。何を思ってじゃんけんをする広告を考えたのか。広告先は幼児だと思ってるのか?
 ウソつくにしてもじゃんけんをするって発想に至るのは中々ないし、ゲームに実装するにしても今更じゃんけんさせるのかよって感じがあるよ。
 つーかじゃんけんはフィギュアストーリーもやってたね。空前のじゃんけん広告ブームの予兆か?

 比較的ゲームっぽい広告としてはこれが挙げられるだろうか。
 とは言っても味方を捕まえて逆襲するだけだから大したもんではない。かわいいイラストがいっぱい出てくるので、雰囲気を摑むくらいは出来るかもしれない。

 カウンターアームズの広告動画が揃っているチャンネルも見つけたので、カウンターアームズファンは全部確認しておいて良いんじゃないでしょうか。

・エバーテイル

 すっかり広告フリーク以外の方々にも「毎週火曜はエバーテイル」という常識が広まってきた事で午後七時のテレビアニメみたいな扱いになってきた。いよいよネタ切れになってきたのか、あるいはもっと広告を作りたいのか、広告を見ろと言う広告を出してきたのが特徴的。
 手段と目的が逆転してんのよ。広告を見せれば売れるってもんじゃないし、広告をクリックし続けようってのはファン的には冷める人も結構いるんじゃないでしょうか。
 それで広告ファンが冷めた所でゲーム本編の広告をやるのかなと思っていたら、普通に6月は偽ゲームの方針で広告を出してきたからな。本当に見てもらいたくてあの広告をやるのか。一体何をしたいんだ。
 それでいて広告のクオリティは上がる一方なので、なんかもうこの広告だけで一作品作る気でいるよZigZagameは。しょうがないから最後まで広告を見ようと思います。

・今月の準MVP

・帝国サーガ

 5月に突如現れた新人ながら、役者コラボや作品コラボを使わずにポケモンのパクリだのスイッチで遊べる詐欺だの邪道ばっか使ってるのはすごいよ。ただでさえコラボで攻めるゲームが多かった月なのに、ノーコラボで悪い事メインで攻めますって中々無いぜ。
 ここまで邪道メインで攻める奴は最近見てなかったし、この方針を今後も続けていったら相当なヒールですよ。通報されるのが先かもしれないけど、この調子で邪道を攻め続けたらさすがに他の広告ウォッチャーも黙ってないよ。
 ちなみにこういう攻めた路線という意味ではAge of Zはもっと攻めていたと思うんだけど、アレはちょっと危険ラインを攻めすぎなんだよね。すげえとは思うし度胸は買うけど、準でもMVPにしますって書けるタイプの作品では無いかな。あれはトバシ借金道の部類です。
 帝国サーガは割とマジで次世代の広告スターだと思ってます。来月も注目。

・BIOHAZARD VILLAGE

 今月の広告は有名人とのコラボがやたら多く、その上Hero Warsや魔剣伝説、Age of Zみたいな、ダンジョンズ&ドラゴンズで言う混沌・悪属性の広告が隆盛した月だったように思う。
 普通に見て評価出来る、一般人的に見ても楽しい秩序属性の広告はかなり少なく、あったとするならやっぱりバイオヴィレッジじゃないかなあと感じ、準MVPにしました。
 別に悪い広告も良い広告も楽しく見られる自分みたいな人種は混沌属性の広告ばかりでも良いんだけども、社会にはあまり良くないでしょう。パクリだの無断利用だの虚偽だの、そういうのばかりだとよろしくないでしょう。
 やっぱり高クオリティな広告を打ってもらうのが良いんだけど、結局広告に金かけても儲けが出ないと何の意味が無いですからね。高クオリティの広告なんか中々出せないし、広告を出したとして儲かるかも分からない。そんな中で手っ取り早く儲けようとなると何となく芸能人とコラボするとか、音楽や意匠をパクるとかそういう手段になるんじゃなかろうか。
 その中で人形劇というアプローチを選んで、ゲームの内容もざっくりと楽しめるような広告に仕上げてきたバイオヴィレッジは素晴らしいと思います。そのアイデア勝負が一番難しいと思うんだけど、良い広告はちゃんと良いと書きたいですね。

・今月のMVP

 今月のMVPは「おねがい社長」です。
 おねがい社長はこのnoteを始めた時からずっと皆勤賞で広告を出し続けてきたという継続力を買っていたんだけど、それだけでなく今月は15作の広告をリリースし、セクシー女優とのコラボまでしてるんですよ。ここまで熱心に広告を打ち続けているゲーム、いや商品があるか?
 クオリティは玉石混淆、内容も千差万別、以前の広告を使いまわす事もある。それでも面白いのが社長だし、ここまでよくも広告を打ち続けてきたと感服を覚えてしまう。手を変え品を変えずっと広告を打ち続けるスタイルの前では、以前までの手法を使いまわすばかりであったり、単に芸能人に頼って広告すれば良いと言いたげな広告など吹き飛ばせるほどのパワーがあると言って良い。
 そんなネット広告界で戦い続けた社長を、今回はいい加減に評価すべきだと思いました。この記事をまとめた時点ですでに6月は安田大サーカスのクロちゃんコラボをしており、新作広告も多数出しているのだからもう勢いが止まらない。このまま行ったら社長は初の2連覇もあるなと考えてます。
 6月も社長の動向をしっかり見ておいてください。

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