■Burger King/Moldy Whopper

今宵も、広告を語ろう。

まずは映像をみてほしい。

バーガーキングが防腐剤を使用していないことをアピールするため、看板ハンバーガーである「ワッパー」を34日間かけて撮影したタイムラプス映像とそのグラフィックシリーズ。

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バーガーキングは、2020年末までにアメリカのすべての店舗で防腐剤、着色料、香料などを使わないワッパーを提供する予定だという。

カビの生えたハンバーガーを見せることで防腐剤を使っていないことを伝える広告。メッセージは、これでもかといわんばかりにストレートでわかりやすい。そして何より、カビという忌み嫌われるものを美しい(そしてシャレの効いた歌詞の)曲で見応えある映像に昇華させている。クリエイティビティはビジネスの競争力とつよく信じるバーガーキングだからこそ、カタチにできた勇気ある広告だ。これは余談だが、この広告が展開されるすこし前にWEB上で「カビの生えない10年前のマクドナルドのハンバーガー」が話題になっていた。偶然なのか、はたまた…

しかしこの広告、やはり生理的にはどうなのか気になる。私のような潔癖なにんげんには、この強烈な映像が脳裏に焼きついて離れない。そう。それは、ワッパーをほおばる瞬間でさえもだ。しばらくは、ハンバーガーを食べられないだろう。はたして販促としての効果はいかほどだったのか。論理が勝つか、生理が勝つか。賛否ある広告であろう。

今宵は、ここまで。さらばだッ!


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