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過去の話vol.36 格差社会に埋もれる子供達 その3

無事に友人達と共に進学校に進み、
それなりに楽しく過ごしていた様ですが、

私からすると、自分でリサーチし
目標を定めて進路を決めている子と
我が子の様に合格ロスとでも言うのか
そこがゴールと勘違いし、
立ち止まってしまう子供らがいます。

息子はまさに燃え尽き症候群だったのでしょう。
その後の成績が芳しくありません。

どちらにしても大学進学は必要だと
思っていたので、何かあった時の為の
奨学金制度の申し込みをする様に
息子に言っておきました。

さすが、我が家のボクちゃんです・・

ほんの少しお給料が上がったからと
私の言葉を過大評価し、無利子融資には
ならないと思い、初めから有利子の
奨学金申請を予約してしまっていました。

正確に言うと無利子の申請の方が
締め切りが早いのです(•̀ω•́ ‧̣̥̇)
な、なにをやってくれたんだ涙

私のイメージでは、使わなければ
取っておいてまとめて返済できる様に、
必要な時の為の予備の資金のイメージで
とにかく早く完済するための工夫を
して最小限にしたかったのですが・・

うまく行きませんね。

結局、1浪する事になり、学校を卒業してから
改めて書類など準備する事になりましたが。

この奨学金・・

ある程度の偏差値なのか知名度なのか
各市町村が判断を任されているかは
分かりませんが、

息子が行った道外の国立大学はこちらのミスか
あるいは期日切れだったせいか、有利子。

しかです!!
札幌の大学院へ受験し、進学した際は、
『奨学金申請は全員が無利子』

格差を感じたのはここからが始まりです。

こう書くと大変誤解も招きますし、
語弊もありますが、ある意味 地域で
この大学、金銭面で負担をかるくすれば
1人でも多くのその分野や学力を備えた
未来のある社会人を育てるつもりで
いわば精鋭部隊へのエール
の様なものでしょうか?

オブラートに包みすぎました!
大学によって有利子・無利子の枠が
違うんだなと言う現実・・

まぁ、そうですね。
日本を担って行く人の比較的多い
卒業生がいる学校に入る人なら
ある程度の学力や能力が一定の基準を満たし
言うなれば返済能力の面でも
人材育成における初期投資としても
リスクが少ない方には
ぜひ借りて欲しいですよね。わかります笑

そんなわけで息子がめでたく
国立大学大学院へ合格し進学した際には
無利子の奨学金が受けられましたが、
どちらにしても【借金】です。

支援とは違い、借りたお金なので
返さないといけません。

奨学金の話は、そのくらいに・・

私がもっとも驚いたのは、
息子が道外の大学の学部生だった頃は
一応は国立の学校であるにも関わらず
その後の就職先は中々難しい印象がありました。

実力・学力が無ければその先にも進めない・・
丁度、就職氷河期で学部生には
辛かった時期ではないでしょうか。

その後、
北海道では比較的名前の知れた大学院、
そしてその頃の流行りのIT系のラボに行き、
そこでまたカルチャーショックを受けます。

なぜか聞いた事もない様な
比較的小さな会社から直接、
引き合いが来るのですが
色々調べてみると驚くほどホワイトな
優良企業です。

息子に聞いてみると、
【毎年、この大学院から選出されているみたいで
 他校へ勧誘は一切していない】との事。


なるほど・・

企業も優秀な方を採用したいのでしょう。
専門的な職種・あるいは良い企業でしたら
それなりの採用に絞って力をいれるのです。

道外の大学在籍の時とは比べものにならないほど
募集があり、息子は幾つかのメーカーや
企業へ採用面接に出向きました。

勿論、飛行機代や宿泊費・食事代など
全て先方持ちです・・

すみませんねぇ・・(感激)

結局、暑がりの息子は北海道内に残りたく
道内企業への就職を果たしました。

優秀な方ばかりだったので
私の印象では最初から少し
馴染みにくい様子でとても心配した
記憶が残ります。

ようやく“社会人”!!

スーツ・Yシャツ・靴下・靴
鞄・コート、ありとあらゆるものを
一から揃える事の恐怖が蘇ります笑
(野球部入部の話はこちらから・・)


なにわともあれ、やっと社会人になれる!

そんな内定がきた時に息子は
今まで我慢していた本音をこぼします。

『今の幼稚園の時から住んでいるアパート、
 そろそろ引っ越さない?少し出すから
 もう少し・・綺麗な・・ところ・・・』


ボロッボロの安アパートに住んでいました。
家賃くらいしか節約出来なかったので・・


息子が入社する際、色々な場面で
住所が確認されるでしょう。

確かに恥ずかしい思いをしそう・・

一大決心をして私や息子の職場に
近い方面で、急いで物件を探します。

あぁ・・ようやく、社会人になる。

(とにかく大学へ入ってからというもの
ジャンジャンお金を使いました。
乾いた雑巾を絞って。)

身なりは、本当に清潔感だけを意識し
お手頃な物で揃えましたが
靴とコートだけは、きちんとした物を
用意しました。

どこかで脱いだ時、息子自身が
恥ずかしい思いをしない様に・・

不思議な事ですが、人はその人の脱いだ
靴やコートのタグを見てしまう時があります。

どんなブランドやメーカーが
好きな方なのだろうと

それは決して高ければ良いのではなく
その“ブランドのイメージ”に
身につけている人まで巻き込まれる
という事も私は知っています。

なので、若い男性が身の丈より
ほんの少し奮発して用意したであろう
清潔感漂うパブリックな場面でも似合う
そんなブランドの物を用意しました。

ちょっとした親の戦略です笑

少し長くなりました。

彼が大学院へ合格し、YUさんとお別れしたあと、


息子のドタバタで
自分をおろそかにしていましたが、 
この頃、私は急激な
“更年期障害”を体験する事となります。


その話は、また今後・・

長文・駄文に時間を割きお付き合い頂き
ありがとうございました(*´꒳`*人) 


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