見出し画像

常に学ぶ心:古代の知恵が教える真の知識と謙虚な成長

どれだけ経験が積まれていても、基本が大切。それはプロフェッショナルの領域でも変わらない真理です。しかし、私たちはこの「基本」をいかに理解しているでしょうか?

最近の体験で、私が尊敬する人が「基本がまだできていない」とつぶやいた瞬間がありました。その時、私は孔子の「知らざるを知らずと為す、是知るなり」という言葉を思い出しました。
今日はこの言葉について思うことを書いてみます。

孔子が伝える真の知識

「知らざるを知らずと為す、是知るなり」という言葉は、孔子の「論語 ―為政」に出てくる言葉で、「知らないことを知らないと自覚することが、本当の知識である」という意味です。

これは深い言葉で、私たちがどれだけ知識を持っていると思っても、その知識は氷山の一角に過ぎず、まだまだ知らないことがあると自覚する心、すなわち謙虚な心が大切である、と教えています。

「知っている」と錯覚する心の罠

私たちはつい聞いたことのある言葉や知識は「知ってる」と思いがちです。しかしこれは危険な錯覚で、本当の意味で身についている人は少なく、実践できていないことは、身についている人には見抜かれています。

例えば、ビジネスの基本である「顧客を大切に」という言葉。これを聞いて「当たり前だ」と思うかもしれません。しかし、実際には顧客のニーズを深く理解し、それに対応する行動を常に考え、実践することはまったく容易ではありません。

ソクラテスの「無知の知」

一方で、西洋の哲学者ソクラテスも「無知の知」という言葉を残しています。この言葉も孔子の言葉と同様に、自分自身の無知を自覚し、謙虚な姿勢を持って学び続けることが重要だと伝えています。

ソクラテスは常に質問を繰り返し、自分自身や他者が本当に理解しているのかを確かめていました。これは、自分が何を知らずにいるのかを明らかにし、そこから更なる知識を積み上げるための方法だったのです。

古今東西、変わらない真理

これらの言葉は時代や場所が異なるものの、核となる教えは同じです。それは、「自分が知らないことを知る」ための謙虚な心と、常に学ぶ姿勢が重要であるということ。

私たちの周りには無限の知識と経験があります。それをどれだけ吸収し、自身の成長につなげるかが、これからの時代を生き抜く力となります。

常に学ぶ心で歩む道

私が尊敬する人の一言は、私にとって大切な学びとなりました。
それは、どれだけ時間が経過し、経験を積んでも、基本に立ち返り、常に学ぶ姿勢を持つことの重要性を改めて認識する機会でした。

皆さんも、孔子やソクラテスの教えを思い出しながら、日々の生活や仕事に取り組む中で、謙虚な心で学び続ける姿勢を大切にしてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?