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『アスリート』



   パラリンピックを見ていた。
自転車ロードレースで杉浦佳子選手が金メダルを獲得した。驚くべきことに50歳で日本人として最年長のメダル獲得記録らしい。

   当然だろう。50歳でメダル獲得など聞いたことがない。世界一を決めるパラリンピックの舞台、ましてや全身を使いスタミナスピード共に求められる自転車競技での快挙だ。

  杉浦選手は2016年のロードレースでの事故で健常者としての選手生命を絶たれたそうだ。当時45歳。身体的にも精神的にも自転車を競技として続ようとは普通思わないであろう。

   しかし5年後に金メダル獲得した。
20歳からの5年と、45歳からの5年では全く意味の違うものだ。どれだけのトレーニングを詰んで、東京パラリンピックを目指すという精神力の強さは計り知れない。

   イチローや三浦カズと年を重ねても高いモチベーションを持ち続けるアスリート達。
   人間老いには逆らえない運命の中、身体が資本のアスリートとして第一線で活躍を続ける人達。杉浦選手も含め今後どういう進退になるのか分からないが楽しみだ。

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