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『知識』



   私自身学生時代は勉強というものが嫌いだった。ほとんどの人がそうだろう。

   成績が落ちたり、問題事が起こったりすると「学生の本分は勉強だ」とよく先生達が言っていたのを覚えている。勿論その通りだと大人になった今思うのだが、学生という生き物は大人に反発したいものだ。言われるとやりたく無くなる。授業もただ黒板に書かれた文字をノートに書き写す作業で時間を潰している感覚だった。

   そしてテスト前日に一夜漬けで暗記してそれなりの点数を取って満足していた。

   大人になり、「勉強」が強制的なものでは無くなった今、知りたいことや、やってみたいことなどが山ほど出てきた。

   いわゆる学生時代の勉強という感じでなく、本を読んだりして「知識」として頭に溜めておきたいと思っている。

   これまで通りの生活をしていればその「知識」が生かされる場面がないことは分かってはいるのだが「知識」「教養」はたくさん身につけていたい。

   

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