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2021年3月の記事一覧
完全リアルタイムではないけど好きな90年代洋楽 過小評価されてる? Take That「Babe」(1993)
(作詞作曲 Gary Barlow) 「僕は戻って来たよ」と繰り返すバラード。歌詞に直接表現されているわけではないのですが、亡くなった男が幽霊となって愛する人の元に戻ってくるようなドラマを想像してしまうようなどこか荒涼とした雰囲気が漂っており、より切迫感の有るアルバムバージョンがより好きなんですがYoutubeには見つからないのがちょっと残念。 それにしてもほぼ同時期活動したボーイゾーン、ウエストライフにも言える事ですが、テイクザットの日本における知名度の低さは一体何なんでしょうか。本国イギリスでは「UK音楽史上ビートルズに次いで最も成功したグループ」と言われ、ロンドンオリンピックでもパフォーマンスを披露、羽生選手がメンバーの一人ロビーのソロ曲を使用したり、曲も決して親しみにくいわけではないのにもかかわらず日本での扱いには違和感を覚えます。 「90年代洋楽 イギリス」と調べてもオアシス・ブラーといったブリットポップ関連の特集や記事は多くヒットする一方で、テイクザット関連の記事は思った以上に見つかりません。当時の日本のレコード会社・メディアが全然プッシュしなかったのでしょうか。この辺の事情について詳しい方が居たら色々聴いてみたい所です。
リアルタイムではないけど好きな筒美京平作品 西村知美「サクラが咲いた」(1988)
(作詞作曲 松本隆・筒美京平) 今日はあいにくの天気ですが、やはりこの曲を時期的に投稿しました。 Facebookには数年前に動画だけシェアしたこの曲、作詞・作曲、そして編曲の武部聡志3も加えると斉藤由貴3「卒業」と同じ人々によって作られており、「卒業」にも相通じる暖かい世界観が展開。松本隆3のファンなら反応しそうな「天然色」というフレーズが登場するのも特徴と言えるかも。今のアニメキャラにも居そうな西村3のツインテールと衣装も80年代後半という時代を考えると地味に先進的だったのではないか、なんて考える今日この頃です。
リアルタイムではないけど好きな60年代洋楽 Tom Jones「Chills And Fever」(1964)
(作詞作曲 Bobby Rackep・Bill Ness) 最近もサントリー・オールフリーのCMで曲が流れているトム・ジョーンズ。日本では昔の人のイメージが強いかもしれませんが、本国ではオーディション番組の審査員も務め、80歳の今でも活躍している事は余り知られていないかもしれません。また、ポップスにカテゴライズされるからか、日本人には濃すぎるのか(笑)、ロックやソウル、カントリーにカンツォーネ等を歌える実力と力強い歌声にもかかわらず過小評価されているのが気になる所で、初期のこういった動画を観ると改めてそれを実感します。後ろのドラマーはAC/DCにも参加している(髪が有る時代の)クリス・スレイド。
リアルタイムで好きな2010年代洋楽とPV Bruno Marsの相方、Anderson .Paak 「Bubblin」(2018)
(作詞作曲 Brandon Anderson · Orlando Tucker · Dwayne Abernathy Jr. · Anthony Markeith Reid) 最近Bruno Marsとのユニット、Silk Sonicでより注目されるようになったAnderson .Paakのソロ曲。少々不穏なサウンドをバックに若干支離滅裂なものの「金が湧くぞ」と繰り返す曲は強烈で、その歌詞の通りATMから紙幣が延々と出てくることで金のプールに飛び込んだり千手観音状態の成金と化すユーモアに溢れたこのPVも呆気ない(?)エンディング含め観てて楽しいです。
CMソングで好きな筒美京平作品 ほりまさゆき「男の世界」(1969)
(作詞作曲 林春生・筒美京平) 日産サニーCMソング。 ちょっとプレスリー風の渋い声がカッコイイ、謎が多い方による雄大なカントリー風のこの曲は、調べる限り当時正式に発売されたものではなく筒美3の数多く存在する楽曲群の中でもレア且つその作る曲の幅の広さを知るのにもってこいなもの。 CMの映像はテンガロンハット被り上半身裸で漁をする峰岸3が映し出され、車と馬という違いは有るものの(CarboyとCowboyと、カタカナにすればどちらも「カーボーイ」ですが)、ほぼ同時期のチャールズ・ブロンソン主演マンダムのCMに相通じるもので、自分のサニーという車のイメージとはちょっとギャップを感じるのが面白いです。ちなみにそのマンダムで使用されている曲は奇しくもこのCMと同じタイトルの「男の世界」でした。
リアルタイムではないけど好きな70年代洋楽 The Edgar Winter Group「Frankenstein」(1972)
(作曲 Edgar Winter) アルビノでも有名な個人的には過小評価されてる気がするエドガー・ウインター率いるグループのインスト大ヒット曲。70年代(の特に前半)は濃い音楽が多いなあと後追いの自分はそう思いますが、これもそんな一曲でイントロの分厚いキーボードの音から圧倒されます。途中芸達者なエドガー本人によるサックスや一瞬だけ盆踊りっぽくなる打楽器、スペーシーな後半のキーボードソロとシングル盤ではたった5分間に詰められたその音の洪水もしくはアトラクションには開いた口が塞がりません。
リアルタイムで好きな洋楽とPV 自分を表現したような歌詞に共鳴 Simple Plan「Welcome To My Life」(2004)
(作詞作曲 Pierre Bouvier・Chuck Comeau) 中学生の時「ベストヒットUSA」でこのPVを観て以来、辛い事や悔しい事悲しい事上手くいかない事等が有る度に「帰る」曲。 「(君は)挫折を味わったり仲間外れにされた事はある?何も上手く行かない、自分みたいになる事がどんなものか分からないだろ?」と自分に冷たい人達に叫ぶようなこの曲は今も寄り添ってくれます。「たまには俺の話を聞けよ!」と言わんばかりに橋のど真ん中で歌ったり演奏することで渋滞を起こし、多くの人々の邪魔をするこのPVもなんか観ててスカッとするんですよね。