育ちの時期5

こうして友人らしい友人がイマイチ安定しないまま、暴力と宗教と孤独とリストカットで
つまらない中学生生活を終えます。

今までの学生生活がパッとしなかったので、
高校からは勉学に励もうと意気込みました。

私は小学生から頭が悪く、LD(私の場合、数学的面で)の疑いがあった為、高校では同じ学力の生徒達がいるという安心感もあったので、
高校生活が始まると猛勉強をしてすぐさま
クラスで2位、次は学年で1位を取り、

努力は報われる。

そう信じて隣の席の子がどんなに授業中に
ふざけていても構わず学業に取り組んでいました。

また、高校では5人の友人が出来ました。
それはそれはとても気の合う居心地のいい友人達で、ふざけ合ったり笑いあったり、いつでも一緒に行動をして、家での嫌な事も忘れさせてくれる位楽しかったです。

順調に少しずつ楽しい毎日になってきている。
高校を卒業しても、このメンバーで一緒にいたい。

ですがその思いも虚しく、私の人生の全てが狂った事件が起きました。

その頃は、家庭内では暴力が更に輪をかけて悪化しており、夫婦仲がとても悪かったです。

飯が不味いだの、もっと金をよこせだの、
何かと父親はブチ切れて母親を立てなくなる
まで殴り蹴り、遂には蹴られて壁に頭を
思い切りぶつけた拍子に、母の額からツーーっと血が流れたのをハッキリと覚えています。

私も、雪かきの仕方が悪いと、固い革の
ビジネスバッグの角で頭を何度も殴られ、
更には机に頭をガンガンと打ち付けられ、
抵抗する術もなくただ泣き叫んでひたすら謝りました。

そしてひとしきり事が済めば、酔っ払った父は寝そべっている私の臀部に勃起した陰茎を
押し付けてきたり、際どい場所まで無理矢理
マッサージをしたりと、やりたい放題。

抵抗すると殴られるので、なるべく父の機嫌をとりながら過ごしていました。我慢すれば、私が努力すれば父親の機嫌も良くなる。

でも、我慢出来ない。

父親を殺してやりたい。

努力は報われるって本当?

何度そう思ったでしょうか。


そして遂にあの日が来ます。