見出し画像

~小野路~「六地蔵」

東京都 町田市にあります~小野路~
数々の史跡や町田の民話が点在し、「小野路ハイキングコース」としても
地域住民の方々からも親しまれている場所です。

日中は、地元の方やハイキングで訪れた方々が参拝に訪れる
賑やかな場所でありますが、日が落ちると別の顔を見せます


昼間の六地蔵

この場所に安置されている「六地蔵」は、この地で心半ばで
行き倒れになった方々の為に安置されていると言われています


廃仏希釈で破壊された地蔵菩薩に掘られた文字

「六地蔵」と同じ場所にある、廃仏毀釈で首を破壊された
「地蔵菩薩」の体部位に刻まれた文字です。
少し、読みずらいのですが「供養」「三十五人」と読むことが出来ます
このことから、この場所に安置されている「六地蔵」やその他の
お地蔵様が「行き倒れ」の人達の供養の為に安置されているのが
想像できます


文字が刻まれていた首を破壊された「地蔵菩薩」


これは首を破壊された「空海上人?」


上半身を破壊された石仏


「六地蔵」から少し離れた場所に安置されている「地蔵菩薩」
地蔵菩薩のお顔

この「地蔵菩薩」のお顔は経年劣化によるものなのか?
表情が読み取ることが出来ませんでした
あと、よく観察すると首が破壊された後に、胴体にかろうじて
乗っている様にも見えます
おそらく「廃仏希釈」によるものだと思います


「六地蔵」

この画像を観て既に、お気づきの方の居ると思うのですが
「六地蔵」という名称で安置されいますが、このお地蔵様
7体安置されているのです。
文献を調べた訳ではないので確かな事は言えないのですが
とあるサイトでは、元は6体のお地蔵様を安置していたらしいのですが
別の場所で放置されていたお地蔵様を、この地に安置させた様です

「六地蔵」の意味

六地蔵とは六体のお地蔵さんが並んでいることを指します。
お墓に並ぶ六地蔵ですが、これには
あの世へと旅立つ方を六地蔵のご加護によって守って
もらうといった信仰でもあります。
また、六地蔵の”六”とは六道輪廻の六のことです。
人間が繰り返す六つの世界のことを表し、



地獄道・餓鬼道・畜生道 修羅道・人間道・天道のことです。

前者3つを悪道 後者3つを善道といいこの六つの道で
それぞれ迷い苦しんでいる人々を救うのが六地蔵だと言われています。

㈱山梨墓石センタ様

しかし、地域によっては、「六地蔵」ではなく
七体のお地蔵様が安置されている場合もある様ですが
それは、何故なのでしょう?

茨城県の民話に面白い話がありました

むかし、六反田(現在の常澄村六反田)の六地蔵寺に村人がお参りにいき、いつも六体あるお地蔵様が五体しかないのに気づきました。
不思議に思い、和尚さんにそのわけをたずねると、「ああ、そのお地蔵様なら、唐の径山寺が火事だというので、火消しにいっているのだよ。」と事も無げにいうのです。
村人は、お地蔵様が五体しかないのはいかにもさびしいので、急いで仏師に作らせて、新たに一体を奉納しました。
それからしばらくして、村人がお寺にいってみると、お地蔵様の数は七体になっておりました。
唐へいったお地蔵様が帰ってきたためだというのです。
それ以来、六地蔵寺の本尊は七体になったということです。

茨城の民謡


隠れキリシタンの可能性

他にも、隠れキリシタンが信仰の為に安置したり
七地蔵の石幢などにして信仰していたようです
(町田の六地蔵にそのような事実は、確認できていない)
茨城県古河市などで確認されているようです
参考サイト

「六地蔵」が安置されている場所にも石灯篭はありますが
その数は、6体でしたので、茨城県古河市に安置されている
七地蔵の石幢(通称:化け地蔵)では、無いようです


東京都 町田市にある石灯篭

まとめ

「六地蔵」の他にもたくさんの石仏と出会える場所です
ただ、悲しい事に「廃仏希釈」により破壊された石仏も目にします
これも、人の歩んできた歴史と捉え「町田の廃仏毀釈」を
深堀してみても面白いと思います

あと、心霊マニアによるとかなり「熱い」スポットの様なので
オカルトが好きな人は近隣住民の方や、お地蔵さまに
迷惑が掛からない様、探索してみるのも面白いと思います

僕も、その一人ですが・・・

【正月スペシャル】東京都 町田市にある「小野路」
史跡巡り マニア向け心霊スポット企画


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?