『行方不明者多数』

春は過ごしやすいから　たまに外に出てみたり
ポケットティッシュを持ち歩き　鼻をかんだりしていました
夏は薄着で良いので　多めに服を買ったり
外気と冷房中の部屋とのギャップに　快適さを感じていました

今は誰もが眠る時間　だから君は眠るのかい?
外に出るから靴をはくとか　雨が降れば傘をさすってゆうのも同じことかい?
確かに君の足跡がついているよ　その道は誰の道

あぁ　生まれてこの方　僕という一人の人間は
本当は何秒間生きていたんだろう
類は友を呼ぶと言うけれども　行方不明者の急増に焦りを隠しきれません
そんなの嫌だ　生きたいだけなんだ
檻から出てすぐ麻酔銃を撃たれた　ライオンのように

秋は過ごしやすいから何か始めようと思い
ギターにさわってみたものの　テレビのリモコンをにぎっていました
冬はコートが重いし　何もやる気が起きません
外気と暖房中の部屋とのギャップに　快適さを感じていました

今日は国民の休日　だから君は休むのかい?
遠くへ行くから車に乗るとか　夜になったらカーテン閉めるのも同じことかい?
確かに君の足跡がついているよ　その道は誰の道

あぁ生まれてこの方　僕という一人の人間は　本当は何秒間生きていたんだろう
テレビじゃうまく伝わらないけど　行方不明者の急増に焦りを隠しきれません
そんなの嫌だ　生きたいだけなんだ
死に目を見せずに遠くで息絶えた　飼い猫のように

〈詞・曲・演奏・唄　わたし〉