04 ナイト・サーカス
艶を消した金髪に鮮やかなスカイブルーの瞳。年齢は三十代初めといったところだろう。顔立ちだけで判断するなら、切れ者な青年将校といったところだが、実状を目の前で見せつけられた今、見たままの印象を抱き続けるのは難しい。
「すまない」
「すまないじゃないですよ、団長。俺が来なきゃ、二人揃って団長が気付くまでここでずっと放っておかれたままじゃないですか。それじゃなくてもサイレントは自分からじゃ、滅多に口を開かないっていうのに。はいこれ、メールでも添付しておきましたが、レポートのデータ