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プロダクト作りとその想いの伝え方。

昨年から多くのプロダクトを作ってきました。個人で作るものもあれば、会社内で作るもの、外部の方と作るものと多岐に渡ります。

レストランで料理を作るそれとは違い、誰が、どこで、どのように作るかが変わる商品開発は単純に美味しいものを作ればいいわけじゃない。どのようにして自分の目指すクオリティーと現場のスムーズなオペレーションを組めるかを意識しながら常にプロダクトを作っています。今までの失敗談や経験をお話しさせて頂きます。


初めて作ったアロマティザン

僕が初めて作ったプロダクトはアロマティザンというお茶でした。お茶といっても単純なものではなく、ハーブとフルーツ、スパイスを組み合わせたアロマティー(と呼んでいる)です。これは29歳くらいの頃、ワインの勉強で取り組んでいたネドヴァンという香りのキットがきっかけで作り始めました。

当時お酒が飲めなかった僕は、食事の時間に飲むものがなく食事中、退屈な時間を長く感じていました。食後に出されるハーブティーも大して美味しいものはなく、少し香りのついた生温かいお湯のような感じで。そんな矢先に、無いなら自分で作ってしまおうと制作を始めました。毎日の仕事が忙しい中での制作で、夜中の2時3時から始めることもザラでした。フランス行きも決まっていたのでフランス語の勉強も仕事終わりにやっていて、そんな中良くやっていたなと自分でも驚きます。

そんなアロマティザンも何度もの挫折や失敗に見舞われ、本当に大変でしたがそれ以上に楽しむことができたので、本当に良いものができたと思います。ただ、自分が出来る最高のものを作ったばかりに、製品化してから大きな壁にぶつかりました。

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