Mr.CHEESECAKEの新たなる挑戦。
本日8/1は僕が独立してから丁度1年の節目です。
当時はこれからどうなるかも分からない中でとにかく出来る事を一つ一つ積み重ねていました。始めてのレストランで働かない日々、毎日ランチに何を食べるか考える事自体が新鮮過ぎて色々な気付きもありました。そんなフワフワしていたあの時から1年が経ち、自分の環境も周りの環境も180度変わりました。
チーズケーキのキッチンを作り、スタッフを雇い、会社も作りました。
何もかもが初めてで、楽しいけれども大変な日々。どんどん進むチーズケーキに負けないように自分を成長させなければいけませんでした。もちろん楽しいことばかりではなく、人生が終わるかと思うような事件もありました。弁護士に相談するくらいには大変で、身近な人に支えられなんとか乗り切った。
けれどもそんな1年が強制的に僕を成長させてくれ、スタッフ達にも支えられながらやってこれました。みんな本当にありがとう。みんなのおかげで今の僕はいます。
ただ、僕は今ままではダメだと思ってます。僕が会社の成長の足を引っ張っている。料理を作る能力を活かせてないし、もっと色んな物を生み出せるはずなのにそれも出来ていない。
自分がやるべき仕事はなんなのか。自分の一番の能力はなんなのか。
なんでもやろうとしてしまい、結果自分の活かすべき能力が活かせていない事にやっと気付けるくらいには仲間が成長してくれた。
だからこそ僕が何をするべきかを、今一度真剣に考える必要がある。僕自身もMr.CHEESECAKEのスタッフの一員なのだから。
必要なのは共に泣ける仲間
僕はずっと野球部でした。チームプレイを重んじて仲間と共に戦ってきた。その中でも個人が成長する事を強く意識していたせいか、料理人になってからも『自分一人でどこまで出来るか』を前提に行動をしていた。だからこそ強くなければいけないと必死に努力をしてきたのですが。
でも、本当はひとりでの限界に気付いていた。ひとりで出来る事よりも仲間と必死に努力するほうが楽しい事を知っている。あの夏の高校野球に勝る体験は今後中々ないだろう。僕は今もあの熱量を探し求めているんだろう。
だからこそ、Mr.CHEESECAKEでそれを生み出したい。高校3年間に勝る熱量で仕事に打ち込み、仲間と共に涙したい。
社畜とか個人の時代とか、そんな事じゃない。
熱い仕事を仲間としたい。きっと、ずっとそれを求めてたんだろう。
本当の意味での熱い仲間を。
ひとりでは達成出来ない、ひとりでは届かない世界を見に行く為の仲間を。
一人、また一人と仲間が増えてきた。最高の仲間達が。
クラフトマン×テクノロジー
料理人の僕が色んな人と繋がれたのは完全にSNSのお陰だ。ツイッターを初めてから世界が急に広がった!そして広げたいと思っていた。だからこそ積極的に人に会い、会った分だけ自分を語れるようにした。
飲食ではない人に、自分のやっている事を説明し興味を持ってもらえるように、数字や表現のニュアンスを変えながらコミュニケーションをとる。
自分の業界の言葉ではなく、相手がイメージしやすい言葉で語る。
少しでも共感してくれる人が増えるように努力をしてきた。そして輪が広がりひょんなことから綾太郎さんに出会った。
僕は全く綾太郎さんの事を知らず、仲良くなっていたタカヤ・オオタから紹介を受け、一緒に会うはずだった。なのにタカヤ・オオタが体調不良で来れなくなり、いきなり二人で会う事に。
第一印象は正直ちょっと変わった人だなと。でも話をするごとに、なんだか良く分からないけど、僕は合う気がした。勿論それまでには何度も会って話をし、すり合わせをして、くだらない話もした。もうこれは直感としか言えない。
その直前で人と揉めていたにも関わらず、不思議と迷いは少なかった。
モノを創り出すことと広めて行くことは勝手が違う。全部を自分ひとりでやっていくのは違うとわかっていたし、それだと自分の良さは死んで行くと感じていた。だからこそ自分とは違う力を持った仲間が必要で、それが綾太郎さんだった。
一番の決め手は数字で話が出来た事とロジックだけではないエモい部分を理解してくれて、共に歩んでくれると思えた事だ。
そして何よりも人に愛されている。少し変わってはいるけれど(笑)
僕にはないテクノロジーへの知見を与えてくれて、これから大きくなって行くであろうMr.CHEESECAKEの背中を守ってくれるだろうと。
僕は前だけを見て突き進めばいい。自分のやるべき事を全力でやる。チーズケーキで世界を変える、その為に出来る事を全部やれば良い。
そしてその先にはフードテックを見据えている。
いまフードテックには料理人がいない。だからこそ、料理人が考える新しい食の未来が描けるはず。そしてそれは僕一人ではなく、綾太郎さんと、多くの仲間と共に。
僕ら料理人はテクノロジーの知識が足りない。でもそれだけだ。テックの力を使えるようになれば、あとは僕らの技術を乗せるだけ。
たった、たったそれだけで僕ら料理人の仕事は大きく変わる。手を取り合うだけで。それを僕は自らの行動で証明する。料理人は今一番可能性のある職業だと。
仲間が集まるスパイラル
突き進む準備ができ、発言して行動する事で仲間が増えてきた。大好きなタカヤ・オオタもデザインとクリエイティブで参加してくれる事になり、今回のリニューアルへと踏み切ったのだ。今までのミスチももちろん良かった。でも、本気で世界を変えるなら、腹をくくらないといけない。
僕が考えるMr.CHEESECAKEの世界観を120%届けなければだめだ。今のままではそれが出来なかった。知識も技術も時間もなかったからというのは言い訳だけど、それよりも先ずチーズケーキを届けなければならなかったから。
もっと他のお菓子も作りたい。
他のフレーバーも作りたい。
スタッフへ伝えたいことも沢山ある。
それが全部できていなかった。歯痒いけれどそれがいまの僕の限界だった。でもいまは違う!少しずつ仲間も増えてきて、新しい事に挑戦できる環境が整ってきた。パリでも挑戦したい。ニューヨーカーにも食べさせたい。もっともっとやれることはある。
僕は昔から人のご縁に助けられてきた。それだけは自慢出来る。きっとこれからも多くの人に助けられながら戦って行くんだろう。ひとりでは何もできないのがわかっているから。仲間との方が楽しい事を知っているから。
熱く挑戦できる仲間を僕らは探しています。本気で世界を変える為に。
そして僕達が創り出す世界が多くの人を幸せにできるように突き進みます!
これからもMr.CHEESECAKEを宜しくお願い致します!!!
皆様の優しさに救われてます泣