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【めっちゃ悔しい話】商談でまったくやり切れず、未熟さを痛感しました。


ハァーーーッッッ
悔しい。
とても悔しい。
自分にとてもいらいらする。
なぜ。なぜやり切れなかったのか。




そう思ったのは数日前のこと。
とある企業との商談を終えた私は、自身の未熟さを痛感していました。



コウダプロの揚げ物革命事業部で「カラッとペーパー」を広めている原口です。
カラッとペーパーは、唐揚げの緩衝材として使用することで、余分な油と水分を吸収し、時間が経っても美味しい唐揚げを食べられるアイテムです。


この商談は、昨年12月にカラッとペーパーの発売をスタートしたばかりの私たちからすると、「えっ!?お話する機会をいただけるの!?」とびっくりするものでした。
それと同時に、「この企業さんはぜったいにカラッとペーパーを使ったほうが良い」と確信していました。

事前に商品サンプルを送っており、試していただいていたので、その商談は先方にカラッとペーパーの効果をご理解いただいたうえで設けられた場でした。

商談が決まってから、わたしは当然のように幸田社長に「アポが取れたので一緒に行きましょう!」と言ったのですが、なんと社長は原口ひとりで行くことを勧めたのです。

「商談のサイズから考えると、たぶん僕が一緒に行くほうがいいんやけど、ここは原口っちゃんひとりで行ってき。そのほうが面白いから!」

「ええっ!」と驚きましたが、同時に「こんな機会なかなかないぞ!」とワクワクもしました。

商談当日まで、1か月以上の準備期間があったので、社内のみんなに準備を手伝ってもらいました。

未来開発室のみんなで「商談準備大作戦」と名付けたイベントを実施。調査を手伝ってもらい、とても助かりました。


社長・部門長の皆さんとのミーティングでも相談を。


調査したり、提案内容をまとめたりしたのですが、1番して良かった準備は「商談が成功するイメージを持って楽しむ気持ちになれたこと」でした。
商談に行くまでは、本当に楽しみでワクワクしていました。
「とにかく楽しむぞ~」、「これからどんなことが起きるんだろう」
そう思っていました。


いざ迎えた商談当日。
ワクワクとドキドキを胸に先方の会社を訪問しました。
お会いしたのは研究開発ご担当の方でした。

事前にその企業さんの商品を購入し、カラッとペーパーのあり/なしで分けたものを持参していました。
幸田社長から、事前に「相手は商品を試してくれているかもしれないけど、現物見ながらのほうが話しやすいし、その場に持っていくと迫力も出るよ」とアドバイスをいただいていたのです。

また、別の方からは「商談の場をこちらが支配することが重要だよ」とお聞きしていたので、ヒアリングからはじめ、カラッとペーパーを開発した理由や自身の唐揚げ愛を語って、強気でご提案する気でした。

しかし…。


「えっ!地元が近いですね。一気に親近感を感じました!」などのアイスブレイクもそこそこに、先方が「カラッとペーパーの実験結果」を資料にまとめられており、それをお話されるところから商談がはじまりました。

(おおっ・・・わざわざ資料まで作っていただいているのか・・・)と若干驚きながら話をお聞きしました。

数パターンの実験で、現在使用されている資材とカラッとペーパー、それぞれで吸油性と保温性を確認されていました。

すると、その実験結果が示すのは、「吸油性・保温性、ともにカラッとペーパーの使用による変化は見られなかった(現行品と効果が変わらない)」というものでした。

そ ん な わ け は な い !!!


社内の実験では何度やっても結果が出ているのに…。
カラッとペーパーを使うことで、キッチンペーパーなどよりも油をよく吸うことや、時間が経っても保温効果があることは認められていましたし、食べ比べをしてみても社内外問わず、いろんな方から「違う!カラッとペーパー使ってるほうが油っこくなくて食べやすいし美味しい!」との声をいただいていました。
だから、ご提示いただいた結果が不思議でなりませんでした。
その実験に立ち会ったわけではないので、もしかするとやり方が少し違っていたのかもしれません。
やり方ひとつで効果が変わってしまうのか、と少し落ち込んでしまいました。

それで、先方としては「そのような結果ですので…。ただ、これまで資材に着目したことはなく、今回のカラッとペーパーの検討により資材を変えることで品質の向上が見込める可能性があるとわかりました。」という結論でした。

私はそこで先方に圧倒されて、(もしかすると本当に効果が出なかったのかもしれない)と思ってしまい、その瞬間においては商品の良さを100%信じられていませんでした。

臆してしまっていたのです。

また、事前に、実験データをここまでまとめて提示されることや、効果がなかったと言われることを想定できていませんでした。

「そうですか…。わかりました。ありがとうございました。」
わたしがそう言ってその場は締められました。


私が何をどう言ったところで結論は変わらなかったのかもしれませんが、それでも、「いやいや、それはおかしいです。うちでは何度実験しても効果が認められたのですが…。わたしが言う手順で再度実験していただけませんか?」と言えたはずです。
それを強く言えなかったことに悔しさといらだちを感じました。
何よりカラッとペーパーに対して非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(とは言え事前に実験してくれたことには大感謝です)

結果が変わらなかったとしても、臆せずに自信を持って少しでも反論できていたら、商談後の爽快感や達成感はまったく違っていたはずです。
自分の未熟さを痛感した1時間でした。



今回の商談は最高の学習機会となりました。

結果も出さずに「最高だった」と言うのは否定される考えかもしれません。
わたしも「商品は売ってナンボ。会社の利益に貢献してナンボ。数字なくして営業の意味はない」との考えも持っています。

でも、仮に今回の商談がうまくいっていたら、わたしはこの悔しさを体験しないままに成功体験を積んでいたでしょう。

実は、わたしはこれまでの人生でとてつもない悔しさを感じたり、挫折したり…ということがあまりないままに26歳まで過ごしてきました。
少しばかりのそれを感じたことはあっても、すぐに立ち直っていました。

いわば、今回の商談で人生で初めてとてつもない悔しさを感じ、いつまでも引きずっているのです。

この悔しさはかなりの原動力になっています。
「ぜったいにカラッとペーパーをヒット商品にする」
「どんな場面でも臆さずに目の前のことに立ち向かえる人になる」

その気持ちがさらに強くなりました。

また、今回の商談がきっかけで、「実は別の方向性のほうが良いんじゃないか?」と、戦略そのものの見直しにも繋がりました。
通常業務をやっている中で戦略を見直すのはなかなか難しいことですから、やはり良い機会だったのだと思います。



正直、今でも悔しさを引きずっているのですが、このnoteを書いたことで少しは昇華された気がします。

精進あるのみです。
現状に満足したり、過信したりするのではなく、コツコツまじめに頑張ります。

お読みいただきありがとうございました!

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