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自殺問題 あなたの大切な人が死にたい気持ちをもっていたら読む記事

死にたくなるという脳の状態

「死にたい」という考えは、死にたくなる脳の状態があって、その脳がそう考えさせていると捉えてみてください。

脳内神経物質というものがあります。安心感や幸福感ややる気や快感などを感じる素(もと)になるものです。それらのバランスを欠いていたりすると、精神疾患と診断されたり、メンタル面の不調になります。

ストレスや大きな喪失、絶望感などが強いと、死にたい脳の状態になりやすいでしょう。

また、死にたいと考えるには、ほかの理由もあります。生の意味の喪失、耐え難い苦しみ、死への興味など、自死の理由は人によって様々です。

すべての自死をとどめてもらう万能の方法はわかりません。また実際に自殺する人の気持ちや考えが100%分かるわけでもありません。しかし、死んだら悲しいし、死んでほしくないという非常に個人的な気持ちが私にはあります。

常識や社会的なこと、倫理などの話ではありません。個人的な気持ちの話をしています。だから、今回の記事はまったく役に立たないかもしれないし、独りよがりだとも思います。

しかし、周りの人ができる自死をとめる唯一無二の方法がこの気持を伝えることだと考えています。それでも死を選ぶ人がいることも分かっているつもりですが。


不況などの経済的な問題があると自死率があがる

不況や経済的に苦しくなると自死率が上がります。

しかし経済的に苦しくなったときの対処法も分かっています。

その一つは、他に助けを求めることです。

日本にはセーフティネットが整備されています。もちろん完璧なシステムではないにしても、活用できるものが多くあります。

周りに頼れないときは、そんなセーフティネットを存分に活用すれば苦しい時期もやり過ごせることができます。

助けが求められない、求め先が分からない、恥だ、プライドが許さない、などなど、誰かに頼ることができないケースもあるでしょう。

それは、本人の性格や考え方の面もあるし、育った環境や親の価値観の影響や、社会的、文化的な影響もあり、簡単に論じられるものではないと思います。

周りの人がこころがけたいこと

つながりを持ち、そのつながりを確認することが大きな助けになると思います。

つながりがあっても自殺は止められないかもしれません。でもつながりがある方が踏みとどまる可能性が上がると思います。

そのために、以下の3つが大切だと考えます。
・気持ちを分かろうとする
・安心できる環境を作ろうとする
・味方であること、力になりたいこと、死んだら悲しいことなどを伝える

実際に気持ちが分かるか、環境を作れるかの前に、そうしようとして行動することが大事だと思います。

また、メンタル面の不調が考えられる場合は、医療機関につなげていくことがとっても大切です。

死にたくなったらどうするか

死にたくなったらどうするかを今から決めておくことは、自殺をとどめるブレーキになりえると思います。

具体的には、誰かに電話する、連絡をとることを決めておくことです。

誰に連絡するか、電話かSNSかその手段も考えておきます。


「三国志」をご存知でしょうか。
中国の昔の国々の攻防を描いた歴史書です。ドラマや映画や漫画にもなっています。

勝ったり負けたり、騙したり騙されたり、逃げたり追ったりを繰り返します。

なぜ三国志を持ち出したかというと、生きているといろんなことが起こるということがとても分かりやすく描かれているからです。いい時もあれば、悪い時もある。栄華を極め、絶対的な権力を持っていても落ちぶれたり、暗殺されたりするわけです。その逆もあります。

生きているといろんなことがあること、
命は一度壊すと取り戻せないこと、

を、頭で理解しておくことは大切だと思います。

天寿をまっとうしても、どうせあっという間の短い人生です。

ときに逃げることもいいでしょう。

周りが死を望む気持ちに気づかない問題について

気づかないことにはどうにもなりません。気づければいいのですが、気づかないものは本当にどうにもこうにも何もできないわけです。気づいていても止められないかもしれませんが。

ですから、死を望む気持ちがあろうがなかろうが、相手を尊重し、愛や感謝を伝える毎日を送れるように心がけるしかないんだと思います。


経済的な問題の相談先

行政の相談窓口、社会福祉協議会、NPO法人など、相談先候補はいくつもあります。

日本はセーフティネットが機能しています。

支援につながれば、経済苦で食べることができなくなることはないと思います。

10代の悩み相談

D×PというNPO法人があります。
高校生に対して、さまざまな支援をしているNPOです。
https://www.dreampossibility.com/

無料でLINEの相談を行っています。
https://www.dreampossibility.com/yukisakichat/


つらつらと書き連ねてきましたが、はたしてこの文章が意味のあるものかどうか、自分で書いていて、はなはだ疑問です。ただ、できれば一人でも自殺を踏みとどまる人が増えることを願って書きました。


表 広大 臨床心理士 
日本カウンセリングオフィス代表
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カウンセリングや心理学講座を提供することで、家族が楽しく安心して暮らせるサポートをしています。

その一環として、コミュニティの運営をしています。

臨床心理士が運営する家族の心理相談コミュニティ「F&C」
https://www.facebook.com/groups/203268687679672

無料なので、興味のある方はご参加ください。


オフィシャルホームページ
https://japan-counseling.com/

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