プロは100点取って当たり前なのか
その道のプロと呼ばれる人たち。みんながみんな出来て当たり前、100点取って当たり前なのだろうか。
もちろん、最低限のクオリティーというものはある。例えば、その仕事をする上で必要な資格を持っているかどうかとか。
最低限のラインは超えた上で、100点、つまり期待値をクリアするかどうかは、好みや相性にもよると思う。プロだから必ずしも上手い、オールマイティーにできるというわけでもないし、上手ければ100点というものでもない。
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美容師は国家資格で、筆記と実技に合格しなければお客様に触れることすらできない。国家資格を得たからといってカットが上手いかと言われたら、答えはNO。歴の長い美容師が上手いのかと言われたら、それもまた、答えはNOだ。
上手いかどうかはお客様の満足度で決まる。サロンワークはコンテストとは違うから。Aさんにとっては上手いと思う美容師も、Bさんにとっては上手くはない、ということはよくある話。
結局は、相性によるところが大きい。
例えば、カットラインのパツっとしたモードなスタイルが得意な美容師がいて、その好みが合えばめちゃくちゃ上手いと思われるけれど、コンサバやフェミニンなスタイルが好きな人にとってはめちゃくちゃ上手いとはならないと思う。前者が200点を叩き出せるとして、後者は80点くらいじゃなかろうか。腕はあれども100点にはならない。
似合わせが得意という美容師さんに切ってもらって、「あ〜好みが違うな」ってなったらもうそれは似合わせが上手いといえるのかってなってくる。
つまり、上手いというのは技術的なもの+好みや得意分野の相性がある。
プロなんだからオールマイティーに対応できて当たり前かもしれない。当たり前と思われるかもしれないんだけれど、プロだって人間だ。ロボットじゃない。好きなテイストや得意分野ってのはあるものだと思う。
そこが上手くマッチすれば評価は高くなるし、マッチしなければ低く評価されてしまうことだってある。他の誰かにとっては200点かもしれないのに。
評判がいいとか、口コミが高評価だとか、そういうので期待してしまうとミスマッチが生まれやすくなるんじゃないかなぁとたまに思う。
「上手いって聞いたのにあんまりだった。期待外れだった。」
そんな風に思う人、そんな風に思われてしまう人がなるべく出ないように、好みや得意をうまいことマッチさせる仕組みがもっとできればいいのになぁ。
なんて、なんだか考えている風に書いたけれど、要は私の好みに合う美容師さんに出会えないかなぁってだけの話。