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その人が有名人である世界と、その人が"ただの人"である世界。

その界隈では知らない人はいないと言うほど有名な人でも、その界隈を出るとただの人、という事はよくある。

フォトグラファーの横浪 修さんを知ったのは今年に入ってからだったか。友人のSちゃんが教えてくれた。Instagramの投稿を見せ、この言葉を噛み締めながら生きてるよ、と教えてくれた。


Sちゃんは私が横浪さんを知らない事に驚いていた。スタイリストやカメラマン界隈でこの人を知らない人なんていないらしい。
横浪さんはInstagramのフォロワーが7万人越えだ。紛れもなく有名な人である。私は知らなかった日々を"損してた!"と思ったので、知らない人には是非教えたい。

※ちなみに私のオススメの言葉はこちら。↓


そういえば、と振り返る。
私は中学高校生の頃、美容師向けの雑誌を毎月読んでいた。PEEK-A-BOOの川島さん、AQUAの綾小路竹千代さんに野沢道生さん、アピッシュの坂巻さん、アフロートの宮村さん、artifataのCHIKAさん、ANTIの小松さん…専門学校時代にはSHIMAの奈良さん、VeLOの内田さんなどなど(私の記憶にある当時のお店なので現在は違うかもしれません)
挙げだすとキリがないが、美容業界では"有名"な人たち。雑誌でも見かけるし、美容師じゃなくても知っている"有名な美容師"。

当時 私が"有名"だと思っていた人たちを、美容学校の同期ですら知らなかった事に、「知らないの⁉︎」と驚いたことがあった。
衝撃だった。知らないだなんて。有名なのに…。

Sちゃんが驚いたのを見て、そんな記憶が蘇った。美容師を離れた今、私は今の"有名な美容師"を知らない。今の美容学生が、誰に憧れを抱くのかも知らない。そんなもんだ。



Twitterでも、自分の知らない界隈の"有名な人"が誰かを批判していたり、自分の知らない界隈の"有名な人"同士が言い争っていたり。正直私にとってはどうでも良かった。
私にとっては"有名な人"でもない。なので好きでも嫌いでもない。どっちが凄い人なのかもどうでもいい。とりあえずどちらも凄い人なんだな、くらいでTLを流したりする。


たまにネットワークビジネスの勧誘などを受けるが、そういう人たちは決まって

凄い人がいてね!めちゃくちゃ忙しい人だけど、今度時間を取ってもらえる事になったから会わせてあげるよ!

的なことを言ってくる。

これも、その世界では"有名な人"っていうやつだ。こっちからしたら「え?誰?」だ。



その業界、その世界にいると、そこはとても大きな世界に見えるが、離れて見ると案外狭い世界なのかもしれないのだなぁと思った。その中にいるとつい忘れてしまうが。

自分の中の"有名な人"も、誰かにとっては"ただの人"かもしれない。

そもそも誰かにとっては存在すらしない人かもしれない。

井の中の蛙だとかってことではなくて、知らない人はきっとまだまだいるのだなと思うと、知らない人には教えてあげたいと思う素敵な人が、私の中にたくさんいるって気づいたよって話。


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