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結婚は"ちゃんとしている人"を保証するもの?

Sちゃんは人を好きになれない。男の人はライバルで、負けたくないという。あまりにも人を好きになれず、悩んでいるらしい。
私たちは今年31になる。結婚していない、恋人と呼べる人もいないとなると、どこか難があるのではと疑われる。気のいいおせっかいな人たちが、どうにかしようとしてくれたりなんかする。

しかしSちゃんは言う。私は恋愛をしたいとも思っていない、と。

けれど、恋愛は今はいいとか言うと、強がっていると思われる。めんどくさい。なので、その場では彼氏欲しいとかテキトーに言って合わせるらしい。
ところが、本心では思っていないことを言うのが、最近しんどくなってきたと言う。

そりゃそうだ。周りに合わせて思ってもないことを言い、相手の欲しい反応に合わせて演じるなんて、どう考えてもしんどい。嫌だ。

もし、人を好きになれない病名があるなら、早くつけて欲しい。そしたら、結婚していなくても、恋人がいなくても、好きな人がいなくても、「私〇〇なんで〜」って言って済ませられるのに。

今日のSちゃんとの会話で、一番心に残っているセリフだ。


人を好きになれないことが、そういう病気であればいいのにと。
そしたら、それ以上うるさく言われることもないのにと。勝手な分析をされたり、求めてもいないアドバイスをされたりしなくて済むのにと。

結婚していない人よりも、結婚している人の方が社会的に信用されるよね、という話になった。これはもうずっと思っている。悔しいが、その通りだと思う。

世間はどこかで、"結婚している人はちゃんとしてる人"というイメージがあるのではないかと思う。逆に、結婚していないと難ありだと思われる。(年齢が上がるにつれて)

「フリーで仕事をする上で、結婚しているという信頼感が欲しいとは思う」とSちゃんは言う。もしこのまま好きな人ができなければ、利害が一致する人と結婚できたらそれでもいいくらいだ、とも。

そこはもうちょっと夢を持たせて欲しいところだが、共感してしまう自分がいた。独身ってだけであーだこーだ邪推されるくらいなら、同じように考える人と契約結婚という手もあるな、と。

生き方が多様化してきているとはいえ、まだまだやいやい言われる世の中だ。特に、地元の田舎町では、独身でさらに都会で仕事をしているだけで"女の幸せ"という勝手なカテゴリーの中、同情されたりする。

結婚して家庭を築くことだけが女の幸せ?

そんな古臭い考え知らんがな。

人としての一つの幸せであることは間違いない。

けれど、勝手に女の幸せにすんな。

私の幸せは、私が決める。

Sちゃんと、お互いの出会ったマウンティングしてくる人の話をしながら、今日も熱く語ってしまった。そして今日も、こんなこと言ってる私たちはやっぱり難ありだね、と言って笑った。

あながち間違いではないらしい。

難ありで困らせる人にはならないようにしよう…


#エッセイ #アラサー #結婚 #恋愛 #独女 #難あり #女の幸せ



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