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昨年の同じ時期

昨年と今年と、同じ日だけれど違う過ごし方をしていて自分を取り巻く環境も見える景色も感じ方も違うと思うのは当たり前かもしれないけれど毎年毎年それは新鮮であり続けます。

世の中を渡り歩くというほどまだまだ生きていないけれど、少なくとも10年前の自分よりは世の中を知っていて、それを誰かに共有したいような気持ちにときどきなる。夕日が綺麗なこと。今日は満月で、18時ごろに浮かびはじめた大きな月をまじまじと眺めてしまったこと。自分が歳をとった分だけ親も年老いて、子供の頃に見た親はもういなかったこと。いっぱいある。

12月の一年の暮れのこの季節、わけはないのに寂しくなる。寂しいことは後ろめたいことではないと思うけれど、どうやら一人で年末を過ごすことはあまり褒められたことではないような周りの意見を聞く。

寂しかろうが、どうしようがその日に感じたこと見たこと考えたことを真正面から捕まえて、しっかり自分の中に閉じ込められるような人が大人だと思っている。

昨年のこの時期も私は一人で誰もいない野球グラウンドを見ながら日向ぼっこをしていて、その時に考えたことはいまでも覚えていて、でも今日まで思い出さなかった。1年間で必要な事柄ではなかったけれど確かに自分の中に積み重なった感情は知らないうちに自分を形成していて毎日のあれこれに影響を及ぼしているのかもしれないと思った。

写真はその時の感情を閉じ込める不思議で素敵な技術だと思った。

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