フォローしませんか?
シェア
夜。 ずっと失っていた夜の時間。 怖くて逃げていた。 頭の中になにも浮かばないようにアルコ…
本を読んでいるとなにもないページがたくさんある。 もちろんそのページにも文字は書かれてい…
そろそろ真っ暗になる。 夕陽がさして、どんどん暗くなって、空は紺色になった。 もうすぐ真っ…
これまでそこでされていたことがずっとされていなかった。 桜の木の下でレジャーシートを敷い…
考えても仕方のないことをぼうっと考えているような気がしているけれど、きっとそれは考えてい…
仕事をするようになってからというもの毎月毎月季節感を感じることなく過ぎてしまうのが当たり…
一人暮らしには「秩序」がある。そう思った。 私が作り上げた領域の中ですべてが滞りなく、いや、滞るのだけれど、それすらも想定の内側に入り込んでしまっているかのような、そんな「秩序」。 安心して1日を自分の気の向くままに過ごせることはとんでもない贅沢なのかもしれない。とんでもない贅沢であることは確かで、子供の頃から喉から手が出るほど欲しかったもの、そんな人生を生きていると考えると、あのときの自分に会いに行って、「大丈夫、その生活できるようになるから」なんて行ってあげたくなるよう
自分の生活があまりにも平坦に感じられる。 そう思えてしまうのに、どうしようもない。 私は平…
視界がぼやけるように頭の中もぼやけるけれど、ぼやけている視界も好きだったりするからぼやけ…
彼女にはいつまでにやらなければいけないことをやろうと思うたびに考えても仕方のない答えがな…
いつもの帰り道。雨がそぼそぼ降りはじめたけれど傘はなくってそのまま下を向きながら歩いてい…
何度も来たことがある街の、何度も歩いたことがある道。でも、その道を歩くのは何年ぶりだった…
東京の横断歩道。 ただの横断歩道。それが多い。 でも、それ以外も多い。まっすぐの横断歩道と…
ずっと座っていると体がどんどん歳をとっていることがわかる。 運動している方がわかりやすそうなのに。 動かさない体はどんどん自分のものじゃないかのように、 油を差さずに何年も放ったらかしにした自転車のチェーンのように、 次第にギシギシと音を立てるようになる。 錆び付いてしまうというのが本当にそれで、 もともとここまで動くはずだったものが、その半分しか動かなくなったり。 彼女の体はどんどんと歳をとったと言ってもいいような、 そんな、時間の過ぎ方を感じていた。 けれど、体がそん