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仕事で体を壊してしまう理由への気づき

なぜ体を壊すまで働いてしまうのか

ニュースになるものはほんの一部なんだと思いますが、採用面接をしていたりしていると「体調を崩して休んでいた」期間のある人の多さに驚かされます。

辛い状況を言い出す事すらできないブラック全開の会社は別として、そうでないある程度名前の知れている会社でも体調を崩す人はでていたりしますよね。その時にこの様に考えてしまう人も多いと思いますが、先日自分の子供(4歳)が怪我をした時の行動の中に「ハッ」と考えさせられるものがありました。

「痛い」となぜ言わないのか

その時は走って転んでしまって膝を擦りむいたりした良くある怪我ではあったのですが、実はその時に腕も捻っていました。
最初は擦りむいたりした部分に気を取られていて、子供に大丈夫か聞いて「大丈夫」と答えていたのと、実際に傷自体も深いものではなかったので「まぁ大丈夫だろう」と判断していました。

ただ翌々日の朝に着替えをさせていると「腕を上げるのが痛くて出来ない」と言い出しました。これも着替えたくないので言っているよくある事かと最初は思っていたのですが、どうもいつものそれとは違う感じがしてきたのでちゃんと確認してみると本当に腕が痛くて肩より上には上げられない状態でした。その時点では骨折の可能性もゼロでは無かったので急いで病院に行く準備をしました。

その中で、なんで最初から痛いっていわなかったのかを聞いてみたところ
「体に(腕を)くっつけていると痛くないからそうしていたの」
という事だった。

捻挫をした時ってどうしますか?

それでも痛かったなら言ってくれたらもっと早く病院に行けたのにと考えながら、一つの事に気が付きました。
「捻って痛くなるのはこの子は今回が初めてだ」

自分の場合であれば腕を動かしてみて、
「ああ、関節が痛むから捻ったか骨折したな」となり、病院に行くなりが出来ますが、これが出来るのもこの痛み方が捻ったりした時のものだということを知っているからです。
初めての場合でそれが出来るはずもありません。

その時の子供の観点での状況を考えてみると
*「痛い」という感覚は理解できている
*「痛い」のが嫌なものだという事も理解している
*「ぶつける」「切る」事で痛くなる感覚は理解している
*「捻る」って痛くなる感覚は理解していない
* 必要以上に動かさなければ痛くならない事には気づけている
と、なります。

この状況で取る行動は
「痛いのは嫌なので、痛くない体勢を維持する」
になり、その状況で痛いかどうかを確認すると痛くない体勢を維持しているので、回答は
「痛くない」
にだったのです。

そう、原因や症状がわからない時は「痛い」は言えないのではなくて、その時は実際に「痛くない」ので「痛い」にはならないのです。

動かしたら痛いんじゃないかを聞けるかどうか

それを会社での状況に置き換えて考えてみた時に「体を壊すまで働いてしまう」の時の状況に近いなと思いました。

自分のチームのコミュニケーションを比較的密にとっていたメンバーが体調崩したりした事がある方は
「なぜ、その前に言ってくれなかったのか」
と思ってしまったりもすると思います。
ただ、その原因や症状が当人が理解していない場合(特に若手メンバーで多いかと思います)、言えなかったのではない、そうでは無い感覚だったと考えると、私的にその時の状況に納得が出来ました。

その時に聞くべきだったのは「痛いかどうか」ではなくて「こう動かしてみたらどうなりますか」の方だったのだなと。

動かし方のパターンを知っているかどうか、それを聞けるかどうがか

これだけで体を壊してしまう前に、対処できる事が出来る様になるのではないでしょうか。これが今回の件での大きな気付きになったので、今後はこれを意識していこうと思います。


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