丸暗記 その1
アルバム”製造業”の2曲目の”丸暗記”について記載。
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はこちらですので
聴いていただけると幸いです。
中学生になって最初のテストは1学期の中間テスト。
結果は学年で47番だった。
1学年の生徒数は1クラス40名ちょっと、10クラス410名程度だった。
47番ということはクラスで5番。
普通の公立中学校だったので平凡な成績だった。
苦手な科目は社会。特に地理。 熱帯雨林気候、降水量/気温のグラフ等よくわからず苦しむ。 次の1学期の期末試験は学年で41番でそれほど変わらず。 期末試験の社会のテストを受けているときに あまりにわからずものすごい動悸に襲われたことを覚えている。
社会に苦しんだ理由は、何がゴールなのかよくわからなかった。
数学や理科は問題があって答えがあるが、
社会は何が問題になるのかわからなかった。
中1の夏休みに社会は何が試験にでるか、何が問題になるかわからないので
試験範囲の教科書、資料集の図表等を丸暗記する勉強法へ変えた。
熱帯雨林気候:●●●●
教科書に書いてある●●●●を丸暗記。教科書とまったく同じ文章を
試験で記載できるように暗記。
効果はてきめんで、2学期の実力テストは27番だった。
調子に乗って他の科目も丸暗記勉強法に変えた結果、
中1の学年末テストでは学年で3番まで上がった。
成績は良くなったのだが、授業で言われる
”理解することが大事。”
”過程が大事”
に対し罪悪感を感じていた。
例えば歴史の穴埋め問題。
”寛政の改革”と記載すれば正解ということは丸暗記しているので
知っているが、寛政の改革がどういう背景で何を目的にして行った改革であり、その結果どのようになったかなどまったく知らない。
それでも丸暗記勉強法を続けた結果、
中2の1学期の中間テストでは学年で1番になった。
周りの人に成績の良い人と思われるのは悪い気はしないが、
”ただ、暗記しているだけなのだが”
というのはずっと気になっていた。
学年で1番になって以降はあまり成績アップに執着することなく成績は学年で10番台を維持し卒業であった。
高校は進学校であった。勉強する気満々で高校に入学した。
数学や物理は法則や定理を覚えてそれを応用して問題を解くのが
面白かった。
数学や物理の応用(文章)問題で最初の式を自分で立てるのが困難なことにしばしば直面する。参考書や回答集をみてもその論理がよく理解できないこともある。大学受験は時間との戦いでもあるのだが、”理解が大事”が脅迫的に自分で自分を責めるときがある。最初の式が立てられたらあとは粛々と計算を進めるだけなのだが、最初の式を立ててよい理屈がどうしても理解できない場合どうするか?高校生の頃はかなり長いこと時間をかけて悩み、それでも×の時はしぶしぶ罪悪感を感じながら解き方を暗記していた。
振り返ってみると、
”5分考えて理解できなかったら解き方を丸暗記”
で何も問題ないと考えている。
ただし、使える条件が特定されていることもあるのでそれも含めた暗記が重要である。
高校の物理で有名な問題がある。
球が自由落下し円軌跡で上昇する際、
途中で落下しないために必要な高さとは?
円の頂上において抗力0以上で解くのだが、
暗記は×とのことで毎回式を立てて計算していた。
大学進学後、この問題について一浪した同級生と話をしたことがあるのだが
予備校の授業では”√5grと暗記せよ”と教えていたとのこと。
これを聞いて4曲目の”大学受験”の歌詞にもある
・浪人と同じ制度でよいものか?!
と思ったものである。
”暗記は手段であって目的は応用すること”
を取り違えなければOKと考えている。
5分ぐらい考えてそれが手に負えないと判断し、
丸暗記することで先へ進めるのであれば構わず進む。
そう高校生の頃の自分へ強くアドバイスしたい。
そうすることで
・時間ロスの回避
・ストレスからの回避
のメリットある。
大学に進学すると丸暗記しないと単位取得すら危うい科目が出てくる。
大学の物理、工学は扱う数学が格段に高度になる。
物理がわからないというより数式が理解できない。
ベクトル解析はその典型。
丸暗記はダメという方がいらっしゃったら、
”ベクトルポテンシャル”について
その物理イメージがわかるように数式を使わず説明してください。
と言いたくなる。
量子力学にいたっては、数式が全くわからず教科書を
丸暗記しないと単位取得が危うかった。
電磁気学がわからず困るのは電磁気学を勉強しているときだけ。
というのが本音なのだが、怒られるかもしれない。
電気回路はかなり役に立ったのだが。
単位取得のためと割り切ることも必要。
次回は、暗記が得意になるコツについて記載。
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〆
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